借金返済計画を立てよう!完済する為にすべき事とは?

借金の返済は長期戦になります。スケジュールも作らずに借金返済を始めると途中で息切れしてしまったり、利息ばかりがかさんで返済総額が大きくなったりしてしまいがちです。

効率的に借金を完済するためには、無計画にやっても難しいでしょう。必ず借金返済の計画の立案が必要不可欠です。今回の記事では、借金を効率的に、最小限の苦労だけで完済する方法を解説したいと思います。

借金返済計画(1)完済するという意思を持つ

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いきなり概念的な話になってしまい申し訳ないのですが、借金を完済する上で一番大切なのは借金を返すという意志を強く持つことです。

借金を必ず完済する、そしてそのために新たな借入は起こさない。また事前の借金返済計画通りに必ず実行する、と自分の中で決め、そしてそれを身近な人に伝えます。そうして後には戻れない状況を自ら作り出すことが、借金完済の第一歩となります。

※ただし、どうしても返せない場合はこちらで減額を考えることも大切です。

返済中はカードを処分しよう

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クレジットカードにキャッシング機能が付いている場合は、そのカードは処分してしまったほうが良いでしょう。クレジットカード会社のキャッシングは利息がやたら高いくせに借りやすいので、ついつい利用してしまいがちです。

そんな誘惑に打ち勝つ方法はただ一つ、カードそのものを処分するしかありません。クレジットカードで得られるポイントを失うのは残念ですが、それよりも借金返済計画を成功させることのほうが大切です。

また、ローン用のカードを持っている場合もやはり処分してください。誘惑に負けてしまう可能性が高いからです。

借金返済計画(2)収入と支出、借金の状況を可視化する

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現在の収入、支出、そして借金の状況を一覧表にまとめてみましょう。手書きの表でも良いですが、Excelなどの表計算ソフトを使うと計算が楽です。

この表を作ることで、現在の家計の状態が可視化されて、効率的な借金返済の計画が立てやすくなります。

収入については、税込みではなく手取りの収入を記入してください。支出は家賃や食費などの毎月かかる固定費と、それ以外の変動費に分けて考えてください。借金の返済も支出に含みます。

収入や支出が月によって大きく変動するという方は、過去1年分の収入と支出をまとめて、それの平均を出すと良いかもしれません。

借金の状況については借入残高だけでなく、借入先や利息、返済期間などもまとめて作ってしまいましょう。できれば借金返済日のスケジュールやローンの種類なども書いておいてください。

毎月の返済余力を計算してみよう

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収入と支出がわかったら、次に返済余力を計算します。返済余力とは簡単にいえば毎月余るお金のことです。例えば、毎月の収入が30万円で、支出が25万円ならば、返済余力は5万円となります。

この5万円をすべて追加で借金返済に当てれば返済総額は少なくなりますが、一方で毎月の資金繰りに余裕がなくなってしまいます。万が一病気になったり、急な冠婚葬祭が入った場合なども考えると、返済余力を全て返済に当ててしまうのは考えものです。

返済余力の内いくらを返済に当てるかはその人次第です。健康で預金が十分にあり、急な出費もめったに発生しないという人は、返済余力の多くを返済に当ててもいいですが、そうでない人は抑えめにした方がいいでしょう。

出来る限り早く返済したいのはわかりますが、あまりにも厳しい借金の返済計画を立てると、失敗してしまう可能性も高くなります。計画の立て方としては、半分程度を返済に当てるイメージでいきましょう。

借金返済計画(3)返済を始めよう

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借金を少しでも早く完済する方法はたったひとつ。毎月なるべくたくさんの額を返済することです。毎月の支払額を増やせばそれだけ返済に占める元金の割合が大きくなり、余計な利息を払うことなく借金を効果的に減らせます。

といっても、無理は厳禁です。繰り上げ返済をしすぎたばっかりに手持ちの資金に余裕がなくなってしまい、新たな借入をしてしまっては本末転倒です。事前に計画表を作り、借金返済は無理のない範囲で行うようにしましょう。

借入件数を減らそう

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収入と支出、借金が把握できたら、次に借入件数を減らしていきます。借入件数を減らすメリットはいろいろありますが、中でも大きいのは返済日が減ることです。

借入件数が3件だと返済日も月に3回来るので資金繰りが複雑になります。借入件数を1件に減らしてしまえば、返済日も月1回になるので資金繰りが単純になり、借金の返済計画が立てやすくなります。

借入件数を減らす方法は大きく分けて2つ。返せそうなところから優先的に返していくか、おまとめローンを利用するかです。

まず、高金利な借金は優先的に返済していきます。高金利な借金ほど支払いに占める利息の割合が大きいからです。利息はいくら払っても元金が減らないので意味がありません。

頻繁に繰り上げ返済を行って、借入件数を早く減らしましょう。会社員の方はボーナス一括払いを利用するのもいいですね。

場合によっては繰り上げ返済を頻繁に行うだけでなく、毎月の返済額も増やしたほうが良いでしょう。

おまとめローンを利用したい場合は、その前に借入件数を3件以下に減らしておきましょう。おまとめローンの審査で特に重視されるのが借入件数です(参考:借金を一本化するメリットとデメリット)。

借入額が同じでも、借入件数が1件の場合と5件の場合では前者のほうが圧倒的に審査に通りやすいです。借入件数が4件以上の場合は審査に受かりにくくなるので、残債が少ないところに資金を集中して借入件数を減らしてから審査を受けましょう。

また、言うまでもないこととは思いますが、おまとめローンは金利が低いところで組まなければ意味がありません。金利が高いところで組んでしまうと、前よりも返済総額が増えてしまうこともありうるのです。

滞納している税金を払おう

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税金を滞納している場合は、借金の返済よりも先に税金を払ったほうが良いです。何故かと言うと、税金は自己破産をしても支払い義務が免責されないからです。自己破産しなければならないほど借金があるという人は、税金だけでも自己破産の前に支払っておいてください。

繰り上げ返済を行っていこう

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収入を増やしたり、支出を減らしたりして返済余力が大きくなったら、そのお金で繰り上げ返済をしていきましょう。繰り上げ返済は通常の毎月の返済と違って、支払った額が全額元本に充てられるため、返済総額を大きく減らすことができます。

ただし、繰り上げ返済を行っても毎月の支払が免除されるわけではないので、借金返済の計画書をみながら、繰り上げ返済に大きな額を当てすぎないように気をつけましょう。

借金返済計画(4)収入を増やし、支出を減らそう

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ある程度、事前に制作した借金返済の計画通りに作業が進んでいったら、今度は返済余力を増やしていきましょう。返済余力を増やす方法は収入を増やすか、支出を減らすかのどちらかです。

収入を増やす方法としては残業時間を増やす、副業を行う、などが考えられます。どの方法を取るにせよそれなりにリスクが有り、なおかつ精神的に負担もかかるので、無理は禁物です。

支出を減らす場合は、毎月支払う必要がある固定費から削減するようにしましょう。携帯電話をあまり利用していないという場合は、格安スマホに切り替えると良いでしょう。あまり使わない自動車がある場合は、手放してしまいましょう。

なくても問題ない支出は、できる範囲で削っていってください。

借金返済計画(5)どうしても返済できない時は債務整理

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以上のことを実践しても借金の返済が難しいという場合、そもそも借金返済の計画が立てられない場合は、債務整理をしてしまったほうが良いかもしれません。債務整理とは、その名の通り債務を整理することです。

いずれの方法を用いてもそれなりにデメリットが有りますが、それ以上に借金を合法的に減らせるメリットのほうが大きいです。

ただし、借金が大した額でもないのに債務整理をしてしまうのはあまりいいこととはいえません。債務整理をすると一定期間新たに借り入れができなくなったり(いわゆるブラックリスト入り)、自己破産の場合は住宅を失ったりといったようなデメリットも有ります。

現在の収入と支出で十分返済が可能だという場合は、わざわざ債務整理を選ぶ必要はありません。

逆ん高金利な借金の返済を続けていて、いくら払ってもなかなか元本が減らないという場合は、早めに債務整理をした方がいいでしょう。

債務整理をした方がいいのか、しないほうが良いのかわからないという場合は、弁護士などに相談するのが一番手っ取り早い解決方法です。最近は無料相談を受け付けている弁護士事務所も多いので、まずは連絡するところから始めてみましょう。

※相談前にこちらで借金がどこまで減額できるか診断できます。

完済しても調子に乗らない事

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みごと借金が完済できたとしても、それで浮かれすぎないようにしましょう。借金を完済するというのはマイナスを0にするだけの行為であり、それ自体は特に褒められたものではありません。

あなたが借金を完済している間に、他の人達は計画的に資産を増やしています。あなたも早くそれに追いつきましょう。

まずは預貯金を確実に増やしていくところから始め、資金に余裕ができたら投資を始めてもいいでしょう。資産を効果的に増やせればそれだけ心理的にも余裕ができますし、万が一の出費に対応しやすくなりますし、たまには贅沢もできます。

借金返済を返すことをゴールに設定するのではなく、その後の生活をより良くすることをゴールに設定しましょう。