借金を完済したその後にやるべきこと

借金を完済することは、非常にめでたいことです。長年自分を縛り続けていた重荷から解放されるのですから、ほっとするのは当然といえます。しかし、完済したからと言って気を抜いてはいけません。

借金を完済することはあくまでもマイナスをゼロにする行為であり、プラスを築くものではないからです。借金を返すのは普通のことであり、それだけで大きな何かを成し遂げたと勘違いしてしまうのは大変危険なことです。

借金体質の人はせっかく完済しても油断から再び借りてしまい、またもとの借金生活に戻ってしまいがちです。最悪の場合は、自己破産もあり得ます。あなたはそうならないように気を付けてくださいね。

※まだ完済出来てない人はこちらで調べてみましょう。

↓今の借金がなくなくなる場合もあります

借金を完済したら、まず冷静になろう

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消費者金融や銀行からの借金を完済したら最初にやるべきことは「冷静になること」です。前述の通り、借金を返済することは偉業ではありません。あくまでもマイナスだったものをゼロにしただけです。

もちろんマイナスをゼロにするのも立派なことには変わりありませんが、借金を作ってない人からすれば「何そんなことで喜んでるの」というレベルの話であることもまた事実です。借金を完済したからと言って、浮かれすぎるのは厳禁です。

ではどうすれば浮かれずに済むのか。一番大切なのは、同年代の他人と今の状況を比較してみることです。インターネットで検索すれば、今の同年代の人間がどれくらい借金があって、またどれくらいの貯金があるかはすぐにわかります。

もしも貯金の平均額が同年代より少ないという場合は、まだまだ油断しては行けません。だいぶ追いついてきたとはいえ、まだ他人に負けていることには変わりがないからです。自分の置かれた立場をよく理解して、もう一度気を引き締め直しましょう。

借金につながるものは処分しよう

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借金癖のある人は、返済終了後は借金をするためのツール、クレジットカードはすべて手放すようにしましょう。借金をするためのツールがなければ、必然的に借金をしないで済みます。また、クレジットカードを解約すれば、カードの紛失などのリスクも無くすことができます。

もちろん再契約してしまえばそれまでなのですが、カードローンの再契約は結構面倒ですし、再審査もあります。そんな面倒なことをしてまで借金をする人はなかなかいません。ものぐさな人ほど、カードの処分は有効な手だてであるといえます。

クレジットカードを処分する方法

クレジットカードの解約は思った以上に簡単です。クレジットカード会社によって多少ルールに違いはありますが、一般的には電話、窓口、郵送などで行うことになります。現在はほどんどのクレジットカード会社が電話による解約を認めています。口頭で解約したい旨を伝えるだけでOKです。

クレジットカード会社にとってきちんと返済をしてくれたあなたは優良顧客なので、カードだけでも持っておくように勧められることがあるかもしれませんが、そこで意思を曲げてはいけません。

大切なのはあなたが再び借金をしないことであって、クレジットカード会社が儲かろうが儲からなかろうがそんなことはどうでもいいのです。

解約の理由を聞かれることもありますが、別に正しく答える義務はないですし「もう必要なくなったから」などと言っておけばそれ以上しつこく追及されることもありません。

解約したカードはハサミで裁断しよう

解約手続きの際にオペレーターからも言われるかと思いますが、残ったカードは必ずハサミで裁断するようにしましょう。ICチップ付きのクレジットカードを使っていた場合は、磁気ストライプの部分だけでなくICチップの部分にもハサミを入れておきましょう。

それでもまだ不安だという時は、細かく裁断したカードを別のゴミ袋に入れるといいでしょう。これならばカードを復元されるリスクはほとんどありません。それでも心配だという方は、カードを燃やしてしまうというのも手です(火災にはくれぐれもお気を付けください)。

クレジットカードを解約するとこんなにいいことが!

クレジットカードを解約する一番のメリットは、前述の通り強制的に借金ができなくなることです。借金できる状況にあると、借金癖のある人はどうしても借りたくなるものです。強制的に借金できない状況を作れば、そのような誘惑を断ち切ることができます。

また、クレジットカードの解約は住宅ローンを組むときにプラスに働くことがあります。

クレジットカードをその時点で保持していないということは新たに借金が増えないということであり、返済がスムーズにいく可能性が高いからです。逆に使いもしないクレジットカードをいつまでもだらだらと持っておくと、住宅ローンの審査で不利に働くことがあります。

クレジットカードを解約するときは手数料とタイミングに注意

クレジットカードを解約するうえで最も気を付けなければならないのが、解約手数料です。多くのクレジットカード会社は解約手数料を取っていませんが、中には解約手数料がかかるところもあるので事前に確認しましょう。

ただし、クレジットカードの解約料は高くても1000円程度なので、気にするほどのものでもないでしょう。それよりも借金体質が治るというメリットの方がはるかに大きいです。

それよりも注意すべきはクレジットカードを解約するタイミングです。複数のクレジットカードを所持している場合は、同時に解約するのではなく、1か月程度期間をずらして解約することをお勧めします。

クレジットカードを解約したことは、カード会社やローン会社などの金融機関が参照できる顧客情報に記載されます。

信用情報にクレジットカードをまとめて解約したことが掲載されているとクレジットカード会社は「何かまとめて解約しなくちゃいけない特殊な事情でもあってのではないか?」と勘ぐります。

痛くもない腹を探られるのはしゃくですし、なにより将来の住宅ローンなどに影響を与える可能性もありますので、できれば時期をずらして解約するようにしましょう。

クレジットカードを処分したら貯金体質を作ろう

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借金をできない環境を作ったら、次は貯金体質を構築していきます。といっても、無理して貯金する必要はありません。

人間の欲望というのはゴムボールのようなもので、力で無理やり抑え続けるとその反動も大きくなります。細かなガス抜きを行って、暴走しないようにすることが大切です。

具体的な目標は貯金体質構築の第一歩

まずは目標を立てるところから始めましょう。人間は何も目標とするものがないとなかなか頑張れない生き物です。

貯金がたまったら借金生活時代にはできなかった旅行がしたい、車が欲しい、住宅ローンの頭金を用意したい……目標自体は何でも構わないので、とにかく目標金額を定めてみてください。

そして、次にその目標を達成するための時間がどれくらい必要なのかを考えてみましょう。たとえば目標額が100万円の場合、毎月2万円づつ溜めるならば4年強かかりますが、5万円づつ貯めるならば2年弱となります。

しかし、無理は禁物です。爪に火を点す様な生活は絶対に長続きしません。先ほども述べた通り、欲望は抑え続けると反発してきます。無理なく溜められる金額を毎月積み立てていきましょう。

毎月いくらづつ溜められるのかがよくわからない、という場合は自分の毎月の稼ぎを確認してみましょう。そして、その中からおおよその生活費を計算して、残りの額を貯金に回すようにしてみましょう。

その金額だけあらかじめほかの貯金専用口座に移せば、ついつい使ってしまうこともなくなります。残されたお金だけでやりくりするという技術を学べば、自然と貯金体質が身についていきます。

楽できる方法を探そう

目標が定まったらいよいよ生活の改善をしていきますが、ここで大切なのはなるべく楽な方法を探すことです。たとえば、5円、あるいは10円安い野菜を買うために複数軒のスーパーを歩き回って探すというのはお勧めできません。

手間がかかる割に節約できる金額が少ないからです。仮に300円節約できたとしても、それに1時間かかったのでは時給300円のバイトをしているのと変わりがありません。だったら最低賃金で働いたほうがよっぽどマシです。

問題はいかに効率的に、楽して支出を減らすかです。面倒くさそうに思えることは、なるべくしないのが貯金を長続きさせるためのコツです。

いらないものから削っていこう

倹約の鉄則は「いらないものから削る」です。食に興味がない人は食費から、スマートフォンをあまり使わないという人は電話代から、インターネットをあまりやらないという人は回線料金から、部屋はそんな広くなくても大丈夫という人は家賃から削っていけばいいのです。

なにが「いらないもの」かは人によって異なるので、必ずしも他人の倹約方法をまねる必要はありません。よそはよそ、うちはうちです。

逆に好きなもの、必要なものにはそれなりにお金をかけて構いません(むろん貯金ができる範囲で)。

好きなものや必要なものさえあれば、必要ないものなどなくても十分生活は成り立ちます。日々の生活や自分の価値観を見直し、何が大切なもので何が要らないものなのかを順位付けするところから始めてみましょう。

お金に余裕がある場合は投資にチャレンジしてみよう

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貯金体質が構築され、毎月の収入-支出=余裕資金が増えてきたら、投資にチャレンジするのもいいでしょう。といっても、FXや個別株みたいな商品は我々にはリスクが大きすぎます。あれはある程度資産を失っても余裕をもって耐えられる資産家向けのものです。

むろん、我々も買うことができますし、一獲千金を狙うこともできなくはありませんが、たいていの場合は悲しい結果を迎えることになります。

かといって、定期預金みたいな超低金利の金融商品を買うというのも面白くありません。いまどきの定期預金の金利は高いところでもせいぜい0.250%、100万円預けても2500円にしかなりません。

せっかく投資をすると決めた以上は、少なくとも年利1%程度を目指したいところです。むろん、金利が高い金融商品にはそれなりのリスクがありますが、年利1~3%程度を目指すための金融商品ならば大損することはめったにありません。

何を買えばいいのかさっぱりわからない、という方には債券がおすすめです。債券とはいわば借用証書のようなもので、利息の支払いと元本の返済を約束しています。

たとえば、最初に100万円で債券を買って、その後年に1回1万円ずつ利息を貰い、償還日が来たら元本の100万円を返してもらう、といった感じです。発行元が潰れない限りは支払いが保証されるので、個別株と比べるとかなり低リスクです。

債券には企業の発行する社債、地方自治体の発行する地方債、国の発行する国債などがあります。日本だけでなく、海外の企業や政府も国債を発行しています。信頼性の高い企業は国の国債ほど安全性が高い反面、利回りは低くなります。

もうちょっとリスクをとってもいいという場合は、インデックス投資信託もおすすめです。インデックス投資信託とは、日経平均やTOPIXといった指標に連動するように、多くの銘柄(債券・株式・不動産投資信託など)を少しずつ買う投資信託です。

たくさんの銘柄を少しずつ買うので、たとえ一つ二つの銘柄が暴落しても、他の銘柄でカバーできるという長所があります。長期にわたって資産形成をするには極めて向いています。

また、投資信託は基本的に毎月決められた金額を使って投資します。この手法は高い時には少ししか買わず、安い時にたくさん買うことができるという点で優れています。ある程度のリスクを取ってもかまわないという方には、インデックス投資信託をお勧めします。

借金生活に戻らないための究極の心構え

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借金生活に戻らないために必須の心構え。それは「お金に対する感謝」です。お金は人類の敵ではありません。今まで長年を共に歩んできたパートナーです。借金生活に嵌りやすい人ほどお金をぞんざいに扱っています。安易に借り、よくわからないことに消費しています。

そのような態度を改めて、お金を大切に扱うようになれば、自然と借金癖は抜けていきます。お金を大切に思い、敬意を払う。これが借金生活から抜け出す究極の心構えといえます。