借金を抱えたまま生活するのは大変苦しいことです。住宅ローンや自動車ローンなどの目的をもって組んだローンはともかく、何となくで借りてしまったカードローンやキャッシングの借金を抱えたまま生活するのは、経済的にも精神的にもよくありません。
今回はそんな方のために、借金を早く返す方法をお教えしたいと思います。
目次
借金を早く返す方法は全部で3つ!中でも有効なのは……
借金を早く返す方法は全部で3つあります。すなわち「収入を増やす」「支出を減らす」「債務整理をして借金自体を減らす」です。この中の一つだけを実行してもそれなりに効果はありますが、複数を組み合わせて行うことによっており大きな効果を得ることができます。
しかし、支出を減らすには限度がありますし、あまりにもストイックな倹約生活は長続きしません。
また、債務整理は非常に有効な手段ではありますが、デメリットまで考慮すると最後まで取っておきたい隠し玉であるのも事実。
というわけで今回は、無限の可能性を秘めている「収入を増やす方法」について解説したいと思います。
正社員の場合は「残業を増やす」のが手軽かつ効率的
収入を増やす手段として最初に思いつくのはアルバイトなどだと思いますが、はっきり言ってこれはお勧めできません。時給1000円で本業とは別に働くというのは精神的にも肉体的にも負担になりますし、苦労の割には大した額も稼げません。
仮に土日のうちどちらか1日、時給1000円で5時間働いたとしても得られる収入はたった5000円。それを1か月(4週間)繰り返したとしても、たった2万円にしかなりません。それよりももっと効率的な稼ぎ方を模索するべきです。
正社員の方の場合は、残業することをお勧めします。1時間当たりの残業代は以下の計算式で求められます。
1時間当たりの残業代=月の支給額÷月の出勤日数÷1日の所定労働時間×1.25
たとえば、月給が30万円、出勤日数が20日、1日の所定労働時間が8時間の場合は、
1時間当たりの残業代=30万÷20日÷8時間×1.25=2343.75円となります。アルバイトよりもよっぽど効率よく稼ぐことができます。時間外労働には割増制度があるので、体力さえ持つのならば可能な範囲で残業を増やしてみてください。
残業代未払いの問題を抱えている場合は?
話の本筋とはちょっとずれてしまいますが、残業代未払いなどの問題を抱えている場合は残業代請求を行うことができます。とはいっても、何の知識もなしに会社に残業代を請求しても、会社内での立場が悪くなるだけです。残業代請求にも効率的な方法というものがあるのです。
残業代の請求に当たって最も必要になるのは「残業をしていた証拠」です。まずは雇用通知書、雇用契約書、労働契約書などを確認してみましょう。また、職場によっては就業規則があることもありますのでそちらも忘れずチェックしておきましょう。
残業をしていた直接的な証拠として使えるのは、タイムカード、勤怠記録、日報などです。これらは非常に証拠力が高いですが、場合によっては手に入らないかもしれません。その場合は以下に示すような代替証拠を作っておきましょう。
意外と有効なのは日記です。労働者が日々つけている日記も、残業代の証拠となりえます。日々の日記でどのような仕事を何時ごろまでしていたかなど記載しておけば、それが証拠と成り得ます。
また、業務が終了するたびに業務用のメールアドレスから個人的なメールアドレスにメールを送信するというのも有力な方法です。「業務用のメールアドレスを使っている=その時間までは残業していたことになる」という理屈が成り立つからです。
ただし、この方法では会社に残っていたことは証明できても、会社で残業をしていたことまでは証明できません。万全を期すのであれば、会社で残業を行っていた証拠を集める必要があります。
残業指示書や残業承認書など(指示メールやメモなどでもOK)がある場合は、保存しておきましょう。
こうした資料はどこで役に立つかわかりませんが、手元にあって不利になることもありません。とりあえず「役に立つかわからないものは全部保存しておく」くらいの精神でかき集めておいたほうがいいでしょう。いらなくなったら破棄してしまえばいいのですからね。
よくわからないという場合は弁護士や司法書士に相談を
どれが証拠になるのかよくわからない、どうやって会社と戦えばいいのかよくわからないという場合は、無理をせず弁護士や司法書士などに相談しましょう。お金はかかりますが、残業代請求の手間のかかる証拠集め・整理なども弁護士らが行ってくれるので安心です。
未払い残業代請求は結構骨の折れる仕事です。借金の返済が苦しいという個人的な問題を抱えている人が行うのは簡単なことではありません。なるべく専門家のサポートを受けて、早期の解決を目指しましょう。
残業ができない場合は特技を生かした副業で稼ぐ!
自営業などで残業代がもらえない立場にある場合は、副業を始めたほうがいいかもしれません。副業といってもその種類はいろいろですが、やり方さえ間違えなければ少ない作業時間で本業以上のお金を稼ぐことも可能です。
副業というと昔は造花作りなどがポピュラーでしたが、最近はそういったものもあまり見かけなくなりました。代わって台頭してきたのが、ネットを利用した副業です。
今、巷ではクラウドソーシングというものが流行っています。クラウドソーシングとは、企業や個人などが不特定多数の人に業務を発注したり、受注者の募集を行ったりするサービスです。
発注者はサイトで業務の内容、納期、報酬などを告知し、受注者はそれを見て応募します。発注者は受注者の中から仕事を任せられそうな人を選び、業務を委託します。契約方法は業務委託形式であることがほとんどですが、まれに雇用契約を結ぶこともあります。
日本を代表するクラウドソーシングには「ランサーズ」や「クラウドワークス」があります。
専門的なスキルなんてないから業務の受注なんてできない……という方も、心配することはありません。こうした大手のクラウドソーシングには、特定のスキルがほとんどなくても受注できる業務も多数存在しているからです。
たとえば、クラウドワークスの仕事の種類には「ネーミング・アイデア」というカテゴリがあります。
これはたとえば「始めたばかりのブログのタイトルを考えてほしい」「少年サッカーの大会の名前を考えてほしい」といったような案件であり、スキルよりもむしろセンスを必要とするものです。
アイデアを出すのは5秒か10秒。それでいてもし採用されれば10000円~30000円前後の報酬を受け取ることができるので、うまくいけば一攫千金も夢ではありません。
もっと確実に稼ぎたいという場合は、ライティングの仕事がおすすめです。ライティングの仕事にももちろん専門知識は必要ですが、中にはそうした知識をほとんど必要としない仕事もあります。
発注者がマニュアルを用意してくれている場合は、それを読み込みながら作業を進めるだけで自然とそれなりに見栄えがする文章を作成することができます。もちろん簡単な仕事は報酬も安いですが、それでもアルバイトよりは稼げる場合が大半です。
人と直接会って仕事をするわけではないので、休日までアルバイトをして人にヘコヘコしながら稼ぐよりは精神的にも楽です。もちろん、仕事である以上はしっかりとした責任意識を持つ必要はありますが。
アプリ制作やウェブサイト制作、通訳、写真や動画編集などの特定のスキルがある人はさらに効率的に稼ぐことができます。こうした仕事を本業で行っている人は、そのスキルをそのまま副業に流用することができるので非常に有利といえます。
わずかな収入でよいというのならばアンケートサイトがおすすめ
アンケートサイトとは、その名の通りアンケートに答えるためのサイトです。提供されたアンケートに答えるだけで、ポイントがもらえます。
そのポイントは現金と交換することができる(サイトによっては直接現金に交換できないこともある)ので、実質的にはこれも副業といえます。稼げる額は少ないですが、電車に乗っている時間などの隙間時間を有効に利用することができます。
上記のクラウドソーシング以上にスキルが必要ないので、誰でも稼ぐことができます。ただし、1サイトに登録しただけでは効果が薄いので、本気でやるなら少なくとも5サイト、できれば10サイト以上登録することをお勧めします。
アンケートサイトはポイントが現金化できるところを選ぼう
アンケートサイトの中には、もらったポイントを現金化できない(楽天スーパーポイントや図書券などにしか交換できない)サイトもあります。
楽天スーパーポイントも図書券も現金化できないことはないのですが、面倒です。なるべく直接ポイントが現金化できるアンケートサイトを選ぶようにしましょう。
ネットショップはうまくいけば本業以上に稼げる
ネットショップの開業はクラウドソーシングやアンケートサイトと違って一定のリスクがあります。ネットショップにはサーバーが必要で、それを維持するためにはサーバー代が必要だからです。
しかし、一度軌道に乗ってしまえば、あとは半自動で収益を生み出してくれるので、借金返済のみならず将来の収入増も期待したいという方にはお勧めです。
ネットショップのポイントは、最初のうちは商品を絞り込むことです。商品の豊富さという点においては、どう頑張ったって楽天市場やAmazonにはかないません。最初から勝てないことで勝負してもしょうがないのです。
それよりも、たとえば「埼玉県の名物」「ウエストが100cm以上ある人専用のズボン」など、ニッチだが需要がある分野に絞って勝負したほうがいいでしょう。需要は少ないですが、競争相手も非常に少ないのでお客さんの囲い込みが比較的容易に行えます。
最初のうちはお客さんも集まらず、検索にも引っかからないので大変かと思いますが、続けていくうちに少しずつ評価が高まります。コツは初期についてくれたお客さんに対するアフターケアをとにかく大切に行うことです。
購入してくれたお客さんには感謝のメールを送信するなどしていけば、やがてその人が口コミでショップの評判を広げてくれます。
Google adsenseはウェブサイト運営者におすすめ
Google adsenseは、サイト運営者向けの広告配信サービスです。ウェブサイト内に広告コードを張り付けると、そのスペースに広告が表示され、それがクリックされるたびに運営者に広告収入が入ってくるという仕組みになっています。
似たようなサービスはほかにたくさんありますが、Google adsenseが最も稼ぎやすいといわれています。
Google adsenseはいわゆるコンテンツ連動型の広告なので、サイトに関連した広告が表示されやすくなります。それゆえに広告がクリックされやすく、したがって報酬が増えやすいのです。
1クリック当たりの報酬は広告の種類によってまちまちですが、平均すると30円程度になるとされています。
広告がクリックされるペースは(広告の配置などにもよりますが)大体100PVに1回程度です。つまり、おおむね100PVにつき30円を稼げるというわけです。仮に1日3000PVあるサイトの場合、1日の稼ぎは900円、1か月だと2万7000円になります。借金を抱えている人にとっては十分ありがたい金額といえます。
もちろん、1日3000PVもあるサイトを作るのは楽なことではありません。コンテンツの独自性や洗練されたサイトデザインなどが重要になってきます。
ウェブサイトを作りなれていない人は、まずはWordpressの使い方を学習するところから始めたほうがいいかもしれません。
また、Google adsenseには審査があります。審査は特別厳しいものではなく、一般的なサイトならまず受かりますが、コンテンツが少なかったり、アダルトや暴力的なコンテンツがあったりすると不合格になることもあります。
審査を受ける前に、特に毒にも薬にもならないような500文字程度の日記記事を15記事ほど用意しておくと、審査に受かりやすくなります。
動画配信で「好きなことで、生きていく」
Youtubeでは動画を投稿することによって、お金を稼ぐことができます。チャンネルを作成して、動画が再生されたらその再生数に応じて広告収入が入るという仕組みになっています。チャンネルの作成は誰でも無料で行うことができます。
動画編集なんてしたことない、という方も多いかと思いますが、最近は高性能でなおかつ使いやすいフリーの動画編集ソフトも数多くリリースされていますので、まずはそれを探すところから始めてみてください。
動画の内容は人それぞれなので何を上げれば稼げるとは一概には言えませんが、最近はゲーム実況が人気のようです。ただし、ゲームには著作権があるのでそちらへの配慮も必要になってきます。
最後に
収入の増やし方をわかりやすく表にまとめてみました。始める際の参考にしてみてください。
残業 | クラウドソーシング(ライティング、ネーミングなど) | クラウドソーシング(アプリ制作、ウェブ制作など) | アンケートサイト | ネットショップ | Google adsense | 動画配信 | |
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お手軽度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
主に必要なもの | 残業がある勤務先 | インターネット、文章スキル | インターネット、各種スキル | インターネット | インターネット、ショップ経営のノウハウ | インターネット、SEO知識、ウェブ制作知識 | インターネット、動画編集技術 |
見込める収益 | ~月10万円程度 | ~月10万円程度 | ~月20万円程度 | ~月1万円程度 | ~月100万円程度 | ~月50万円程度 | ~月300万円程度 |