借金が200万円あると完済までにいくら金利を支払うことになるのか

200万円くらい借金があると、完済するまでに普通どれくらいの金利を支払うことになるのかをさまざまなケースで調べてみました。また、できるだけ金利の支払いを減らす方法についてもご紹介します。

借金の怖さは金利の怖さ

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クレジットカードが3~4枚あって、リボ払いで買い物をしていると借金総額がすぐに200万円くらいにはなってしまいます。いくら買い物をしても毎月の支払いがそれほど増えないリボ払いは、ついついリボ枠がいっぱいになるまで買い物してしまいがちだからです。

まして、同じカードでキャッシングもしていると、総額枠の関係でリボ払いの枠はすぐにいっぱいになります。キャッシングもリボ払いも枠がいっぱいになったときに初めてその怖さが分ります。

その怖さとは、毎月の返済に占める金利の支払いが増えて元金がなかなか減らないことです。それによって返済期間が長引くので、どんどん金利の支払い総額が膨らんでいきます。

そもそもリボ払いは毎月の支払額をできるだけ少なくするという考え方で設計された返済プランですから、返済期間が長期になりそのぶん金利の支払いが大きくなるのは当然なのです。

借金が200万円くらいになると、金利を払って元金も減らそうとすると毎月の返済額が大きくなります。しかし、毎月の返済額を減らそうとするとなかなか元金が減らず金利の支払い額がかさんでくる、というジレンマになります。

その対策を立てるには、まず毎月返済している金額の元金と金利の実態を把握する必要があります。

※もし200万円を返せる見込みがない場合はこちらで減額できるか診断してみましょう。

毎月いくら金利を支払っているかを把握しよう

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自分がいくらの金利で借りているかを確認しよう

キャッシングの金利の上限は利息制限法で次のように決められています。

  1. 元本が10万円未満の場合は年20%まで
  2. 元本が10万円以上100万円未満の場合は年18%まで
  3. 元本が100万円以上の場合は年15%まで

リボ払いの手数料も要するに借金の金利なので、ほとんどのカード会社が年15~18%の範囲に設定しています。

キャッシングは限度額が50万円くらいでスタートするケースが多いので金利は年18%のものが多いと思いますが、融資枠が100万円以上あれば年15%になっているはずです。送られてくる請求書やホームページにログインして確かめておきましょう。

毎月の金利は借金の残高から計算できます

毎月の返済額のうち利息支払い分がどれくらいかを把握しておくことは非常に大切です。その額は借金の金利と残高が分ればすぐに計算できます。

1ヶ月の金利のカンタン計算式
債務残高(円)×金利(%)÷365日×30日=1ヶ月の利息額(円)

たとえば年利18%で借りている借金の残高が50万円だとすると、

1ヶ月に払う利息は
500,000円×0.18×30日/365日=7,397円

7,397円が1ヶ月(30日)間の利息になります。厳密に言うと、1ヶ月が31日の月なら×31日になります。

この借金を毎月2万円ずつ返済すると、1カ月目は7,397円が利息分なので元金の返済分は12,603円になります。そうすると翌月は487,397円に減った元金に対して金利がかかるので、計算式は次のようになります。

487,397×0.18×30日/365日=7,210円

7,210円が利息分で、12,790円が元金返済分となり、前月よりも利息の支払いが少し減って元金返済分が少し増えました。

このように毎月順調に返済していくと、利息分の支払い額が減っていき元金の返済分が増えていきます。しかし、その途中でお金が必要になって、余裕ができた借入枠からまた限度いっぱい借りてしまうと、最初から出直しということになります。

プロミスのホームページに「返済シュミレーション」というサービスがあります。

これを使って、50万円の借金を毎月2万円ずつ返済すると、何回払いで金利総額はいくらになるかシュミレーションしてみましょう。金利は年17.8%です。借入額50万円と毎月の返済額2万円を入力するとすぐに、返済回数32回・支払利息総額129,392円という回答がはじき出されます。

50万円借りて毎月2万円返済すると、返済中に新たな借り入れをしない限り2年8カ月で完済して約13万円の利息を支払うことになります。

返し方でこれだけ違う200万円の借金の金利の支払総額

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3~4枚のカードで合計200万円のキャッシングやリボ払いの残高があったとします。これらの金利がすべて年17.8%だとすると、毎月の返済額によって金利の支払い総額が次のように大きな差がつきます。(借りた額に比例して返済金を割り振ることにします)

1. 毎月8万円返済の場合   返済期間32カ月 支払う金利の総額  517,634円
2. 毎月6万円返済の場合   返済期間47カ月 支払う金利の総額  779,524円
3. 毎月4万3千円返済の場合 返済期間80ヵ月 支払う金利の総額 1,419,517円

毎月8万円返済するのと4万3千円返済するのでは、払う利息は約3倍、返済期間は2.5倍という大きな差になります。

月々の返済を減らすとその月だけは楽になりますが、返済期間が長くなって支払う利息はどんどんかさんでいくことが分ります。

※もし200万円を返せる見込みがない場合はこちらで減額できるか診断してみましょう。

金利の支払いを減らすには

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金利の支払い額を少なくするには、元金をできるだけ早く減らしていく以外にありません。(実はそれ以外に債務整理という手段がありますが、それについては後で説明しています。)

元金を早く減らさない限り、支払う利息はいくらでも膨らんでいきます。極端な話利息だけを払い続けていると死ぬまで払い続けなければならず、長生きするほど払う利息の総額は大きくなります。

元金を減らすには毎月の返済額をできるだけ増やさなければなりませんが、そのためにはどんな工夫が必要でしょうか

毎月の決まった出費でカットできるものを借金の返済にあてる

毎月の決まった出費の中から例えばカーブス(女性向けのスポーツクラブ)の月会費5,000円とWOWOWの月会費2,000円をカットすれば、毎月7,000円の「元金返済資金」ができます。

少し乱暴かもしれませんが、借金を返し終わるまでは病気で入院したりしないと「決意」して掛け捨ての保険である国民共済や県民共済を一時解約すれば、契約内容によりますが月額8,000~10,000円の掛け金を元金返済に回すことができます。

このように出費を見直して月々の返済額を2万円増やすことができたら、例えば先ほどシュミレーションした200万円の借金返済プランで、毎月6万円返済プランを8万円返済プラン変更することができます。それによって返済期間は15カ月短縮して、利息の支払い総額が約26万円少なくなります。

禁煙しないで借金を返済することはできない

タバコを吸う人は禁煙が借金返済の必須条件になるといっても過言ではありません。20本入りのセブンスターが440円もする時代です。1ヶ月のタバコ代は少なくても1万5千円、ちょっとヘビースモーカーならすぐに2万円を超えてしまいます。

禁煙して浮いたお金2万円を返済に回し、1ヶ月の返済額を8万円から10万円に増やしたとしたら、どれくらい利子の支払いが減るでしょうか。

1. 毎月10万円返済の場合   返済期間24カ月 支払う金利の総額  390,129円
2. 毎月8万円返済の場合   返済期間32カ月 支払う金利の総額  517,634円

返済期間は8カ月短くなって、金利の総額は127,505円減りました。これを先ほどご紹介した毎月4万3千円返済するパターンと比較してみるとその差の大きさに驚かされます。

1. 毎月10万円返済の場合   返済期間24カ月 支払う金利の総額  390,129円
2. 毎月4万3千円返済の場合  返済期間80ヵ月 支払う金利の総額 1,419,517円

借金をしていても月々の出費を抑える努力をしない人と、カットできる出費はカットしてそれを返済にあてる人とではこれだけの差が出てくるのです。

借金返済中は「節約を楽しむ」心がまえを

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短期間での借金を返済するにはカットできる出費をカットする以外に、必要な出費を圧縮する心がけも大切です。つまり生活費の節約ですね。

借金の返済中に毎日1,000円のランチを食べているとしたら、その分金利の返済がふくらんでいると考えましょう。500円のランチにしたら毎月1万5千円返済額を増やすことができます。お弁当にしたら実費200円以下にすることも可能です。

仕事帰りにちょっと一杯やたまには家族で外食も、借金返済中はがまんしましょう。それくらいは、と思っているとすぐに月2万円くらいは出費に差が出ます。

節約は苦しいことのように思いがちですが、やると決めてチャレンジすれば節約生活を楽しむことも可能です。無駄な出費を放置して借金の金利を払い続けるより精神衛生上もずっと良いと言えます。

借金が減らないもう1つの大きな理由とは

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借金が減らない大きな理由は金利の支払いがあるので元金がなかなか減らないことですが、実際にはもう1つ大きな理由があります。それは、返済の途中でお金が必要になってまた借りてしまうケースが非常に多いということです。

借入枠に余裕ができるとまた借りてしまう

ある程度返済を続けると貸付枠に余裕ができます。苦しくなった時にこれに手を着けないでいるには強い自制心が必要です。キャッシングは自制しても、古い冷蔵庫が故障すると買い替えなければいけません。現金で払う余裕やカードの翌月払いで払う余裕がなければ、リボ払いで買うしかありません。

キャッシングでも遊ぶお金ではなく子供の教育費などでどうしても現金が必要な場合もあります。そんなときにカードが手元にあってもそれを使わないというのはかなり困難なことかもしれません。

しかし理由はともかく、また限度額まで借りると最初から出直しということになります。

借り手は返しまた借りる人がカード会社の最良の顧客

このように借りては返しをくり返して元金が減らずに利息を払い続ける借り手は、カード会社にとっては最良の顧客です。ゼロ金利あるいはマイナス金利の時代に年利15~18%の金利を払い続けてくれるのですから、こんな良いお客様はいないわけです。

しかし、カード会社にとって良いお客は要するに借金の返済が下手な人です。下手というのが酷なら、キャッシングとかリボ払いというのはいちど借りるとなかなか抜け出せない(完済できない)ようにできているとも言えます。

どうしても抜け出せないと思ったときには、今まで支払った金利は仕方ないとして今後は金利を一切支払わずに元金だけを返していくという手段があります。それが弁護士や司法書士に依頼してカード会社と交渉する任意整理です。

金利をゼロにする任意整理とは?

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任意整理すると今後の金利の支払いがゼロになります

借金の返済が困難になったときには個人再生と自己破産という法律的な救済手段があります。任意整理はそこまで行かない、つまり法律が関与しない貸し手と借り手の話し合いで解決する債務整理です。

任意整理をすると、話し合いがついた時点で今後支払う金利がゼロになり、元金だけを分割で返していくことになります。分割の期間は3~5年です。ここまでお読みいただいた方には金利がゼロになることのメリットがどれだけ大きいかは言うまでもありませんね。

このような交渉にクレジット会社や消費者金融が素直に応じるのかというと、弁護士や司法書士が交渉することでほとんどの場合はすんなりと応じてもらえます。将来金利のカットを拒否することで借り手が個人再生や自己破産の法的整理を選ぶことになると、元金も大幅にカットされるかまったく返ってこなくなるからです。

ただし、経営が苦しくなった中小の消費者金融では任意整理を拒否するところがあります。その場合は他の債務だけを整理するか、別の手段を弁護士と相談します。

※任意整理でどのくらい借金が減るのかこちらで診断できます。

任意整理にかかる費用は?

カード会社と自分で交渉することは現実的には無理なので、弁護士や司法書士に依頼することになり、その費用がかかります。

費用は交渉するカード会社1社につきいくらという形で支払います。事務所によって違いますが、1社5万円前後のところがほとんどです。3社から借り入れがあれば5万円×3社で15万円ほど費用がかかります。

任意整理の手続きに入ると、交渉が成立して元金の返済が始まるまで3~4カ月返済がストップするので、その間を利用して弁護士に3回払いくらいの分割で費用を支払うのが普通です。

任意整理のメリット

  • 最大のメリットは、今後金利を一切支払わなくてもよいことです。
  • 元金を分割払いで無理なく返済できる。クレジット会社は5年間の分割に応じるところが多く、場合によってはそれ以上の長期分割が認められることもあります。
  • 法律的な手段ではないので、個人再生や自己破産のように官報に住所・氏名が載ることはありません。家族にも知られずに整理することも可能です。
  • グレーゾーン金利時代からの古い借金の場合は金利の過払いが生じている場合があり、任意整理することでそれが明らかになります。過払いがある場合はその額に応じて元金が減ります。場合によっては元金がゼロになり払戻金が生じることがあります。
  • どの借金を整理するかは自由なので、保証人を立てている借金などを除外することができます。
  • もちろん所有している家や車などの財産を手放す必要はありません。

任意整理のデメリット

  • 信用情報機関に「事故報告」が入る(ブラックリストに載る)ので、今後5年間くらいカードを使用したり、新しくカードを作ることができなくなります。
  • まれにですが金融会社によっては交渉に応じないところがあります。
  • 利息の過払いがない限りは元金は返済しなければなりません。