カードローンの返済方法とそれぞれのメリットデメリット

カードローンの返済方法は一つではありません。返済方法ごとにそれぞれ違ったメリットとデメリットがあります。それぞれの返済方法の特性を理解して、自分の経済事情に合った最適な返済方法を選ぶことが大切です。

カードローンの返済方法を知ろう!

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カードローンはとても便利な金融商品ですが、あまり頻繁に利用するものではないため、サービス概要に聞いたこともないような専門用語が使われているのを見て「なんだこれ」と思ったことがある方もいらっしゃることでしょう。

特にカードローンの返済方法は多岐にわたっていて、それぞれの違いを理解しないまま借りると返済に苦しんだり、総支払額が多くなったりしてしまいます。そのような事態に陥らないためにも、しっかりと事前知識を仕入れておきましょう。

カードローンのほとんどは「リボルビング払い」になっている

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カードローンと一口に言っても銀行のものや消費者金融のものなどいろいろありますが、ほとんどの金融機関は「リボルビング払い」という返済方法を採用しています。

リボルビング払い以外の返済方法には「元金均等方式」「元利均等方式」「分割払い」などがありますが、これらを採用しているカードローンはごく少数です。

とはいえ全く見られないというわけではないので、まずはリボルビング払い以外の返済方法についてまとめて解説したいと思います。

※カードローンの返済もこちらで減額できます。

元金均等方式は「最初は大変で、返済が進むにつれて楽になる返済方法

元金均等方式は、毎月一定の元金に、支払利息をプラスする返済方法です。元金は毎月一定のペースで減っていきますが、支払利息は最初のうちは大きく、徐々に小さくなっていくため、返済初期は負担が大きく、返済が進むにつれて負担が小さくなります。

元金均等方式のメリットは、後述する元利均等方式や分割払いと比べて総返済額が少なくなるという点です。元金均等方式では、最初から多くの元金返済を行うことになるため、元金の減りが速くなり結果として返済総額が少なくなるのです。

一方、デメリットとしては前述のとおり、返済初期の負担が大きくなりやすいことが挙げられます。借り入れる前に、借入初期の返済負担に耐えられるかどうかをしっかりとシミュレーションしておきましょう。

元利均等方式は「支払いの計画が立てやすい返済方法」

元利均等方式は、毎月一定の金額で返済を行う返済方法です。借入初期は返済額の多くが利息の支払いに割り当てられ、返済が進むにつれて元金の支払いに割り当てられる額が増えていくという特徴があります。

元利均等方式のメリットは、毎月の支払額が一定になるので、返済計画が立てやすいことです。

元金均等方式は返済初期の負担が大きくなりやすいので大変というデメリットがありましたが、元利均等方式の場合は初期も後期も支払額は一定なので、返済計画は非常に立てやすいです。

一方、元利均等方式のデメリットとしては、返済総額が元金均等方式よりも高くなりやすいことが挙げられます。元利均等方式では初期の返済額の多くが利息の支払いに割り当てられるためなかなか元金が減らず、そのため返済総額が膨らみやすいのです。

毎月余裕をもって支払うだけの能力があるという場合は、元金均等方式のカードローンを選んだほうがいいかもしれません。

分割払いは「計画的に利用しやすい返済方法」

分割払いはカードショッピングなどでもよく利用される支払方法ですね。借入元金に利息を足して返済合計額を最初に求め、それを決められた回数で分割し、毎月一定の金額を返済するという仕組みになっています。

これらの返済方法は現在ではめったに見ることはできませんが、念のために頭の片隅に入れておいてください。

リボルビング払いは「毎月一定額を返済していく返済方法」

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リボルビング払い(リボルビング方式)の最大の特徴は、複数回借り入れしても毎月の返済額が増えないということです。

元金均等方式や元利均等方式や分割払いでは、それぞれの借り入れは独立しています。そのため、返済が終わる前に新たな借り入れをしてしまうと、毎月の返済額が増えてしまいます。

たとえば、今現在カードローンを利用していて、返済のために毎月3万円を支払っているとします。その返済を終える前に新たに借り入れをしたら、前述のカードローンとは別に毎月1万円の支払いをしなければなりません。つまり、毎月の返済額が4万円になってしまうのです。

一方、リボルビング払いでは、返済が終わる前に新たに借り入れを行ったとしても、毎月の返済額は一定のままです。そのかわり、返済期間が延びます。限度額の範囲ならいくら借り入れをしても毎月の返済額が変わらないというのが最大のメリットです。

また、リボルビング払いはさらに「元金定額方式」「元利定額方式」「元金定率方式」「元利定率方式」に分類することができます。名前こそ似ていますがそれぞれ全くの別物であるため注意が必要です。

元金定額方式は「元金が速く減り、総支払額が少なくなる返済方法」

元金定額方式は、前述した元金均等方式に非常によく似ています。毎月一定の元金に、利息をプラスして返済していきます。

返済初期のうちは返済負担が大きくなって大変ですが、返済が進むにつれて楽になるというメリットがあります。また、返済総額は後述する元利定額方式と比べて少なくなります。

元利定額方式は「毎月の一定額を支払うため、返済計画が立てやすい返済方法」

元利定額方式は、前述した元利均等方式に非常によく似ています。元金と利息を合わせた毎月の返済額が固定されるため、返済計画が立てやすいというのが最大のメリットです。

一方、返済初期は借入合計が多い分、なかなか元金の返済が進まず、結果として返済総額が膨れ上がりやすいというデメリットもあります。

元金定率方式は「借入残高に一定の割合をかけた金額を元金返済分とする返済方法」

元金定率方式は、借入残高に定率(通常5%程度)をかけた金額を元金返済分として、そこに利息を足した金額を返済額とする返済方法です。

たとえば、借入残高が50万円、定率が5%の場合、最初は50万円の5%=2万5000円に利息を足した額がその月の返済額となりますが、その後借入残高が減って20万円になった場合、その金額の5%=1万円に利息を足した額が返済額となります。

初期の返済が厳しく、後半に行くにつれてだんだん楽になるのは元金定額方式と同じです。

数学に詳しい人ならば気づいたかもしれませんが、この支払方法だと理論上、永遠に支払いが終わりません。実際には1か月当りの最低支払金額が決められているので支払いはきちんと終わるのですが、返済期間が相当長くなることは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

元利定率方式は、「借入残高に一定の割合をかけた金額を返済分とする返済方法」

元金定率方式は、借入残高に定率(通常5%程度)をかけた金額を返済分とする返済方法です。

たとえば、借入残高が50万円、定率が5%の場合、最初は50万円の5%=2万5000円がその月の返済額となりますが、その後借入残高が減って20万円になった場合、その金額の5%=1万円が返済額となります。

初期の返済が厳しく、後半に行くにつれてだんだん楽になるのは元金定額方式と同じです。

元利定率方式も、理論上永遠に支払いが終わりません。実際には1か月当りの最低支払金額が決められているので支払いはきちんと終わるのですが、返済期間が相当長くなることは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

カードローン業者はどの返済方法を採用している?

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ほとんどの現代のカードローン業者は「元金定額方式」もしくは「元利定額方式」を採用しています。「元金定率方式」および「元利定率方式」は、毎月の支払額が変動するため利用者にとって分かりづらく、また業者側にもデメリットが多いためあまり採用されていません。

どの返済方法が最もメリットが大きいのか

元金定額方式は、最初期の負担が大きいものの、返済総額は少なくなるというメリットがあります。元利定率方式は、毎月の返済額は一定になる一方で、返済総額が大きくなるというデメリットもあります。

また、返済期間が延びれば毎月の負担は少なくなりますが、利息の負担は大きくなります。結局はどの支払い方法も一長一短であり、自分の返済能力に応じたものを選ぶのが一番といえるでしょう。

なぜ多くのカードローン業者はリボルビング払いを採用しているのか

答えは簡単で、リボルビング払いはカードローン業者にとってうまみが大きい返済方法だからです。カードローン業者にとってうまみが大きい……つまり、利息の支払いが大きくなりやすいということです。

といっても、リボルビング払いの金利がほかの返済方法の金利と比べて高いというわけではありません。リボルビング払いは利用する際の心理的な負担が小さいため、抑えがきかずに高額の借り入れをしてしまいやすいのです。

元金均等方式や元利均等方式は前述のとおり、借入を繰り返すと毎月の支払額が増えるので、借りたいと思っても結果的には断念することが多いはずです。しかし、リボルビング払いはいくら借り入れを行っても毎月の支払額は増えず、代わりに返済期間が延びるだけです。

これは一見利用者にとって有利な仕組みにも思えますが、実際に得をしているのは業者のほうです。返済期間が延びるほど利用者は多くの利息を支払うことになるわけですからね。

そのためか最近は業者も「リボルビング払い利用でポイント10倍キャンペーン」を開くなどして、積極的にリボルビング払いを売り込んでいます。業者が積極的に売り込むということは、つまり業者側のうまみが大きいということです。

リボルビング払いは毎月の支払額が一定になるため、返済プランが立てやすいというメリットはあります。これはゆるぎない事実です。しかし、だからと言って後先のことを考えずに借り入れをしてしまうのは考え物です。

毎月1万円の支払いでも、それが5年10年と続けば相当な負担となります。使ってはいけないとまでは言えませんが、なるべくなら避けるに越したことはありません。

リボルビング払いは一括繰上返済が可能

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すでにリボルビング払いを利用してしまっているという場合は、繰り上げ返済を行うことも可能です。一括返済してしまえば当然、無駄な利息を支払う必要もなくなります。手持ちの資金に余裕がある場合はなるべく早く一括返済してしまったほうがいいでしょう。

一括繰上返済ができないという場合も、繰り上げ返済をするだけで最終的な支払額はかなり少なくなるので、積極的に繰上返済を行っていきましょう。指定日の口座引落にしている場合は、毎月の返済額を増やすというのも効果があります。

これらの手続きはWEBサイト(専用サイト)や電話で行うことができます。

最後に

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リボルビング払いに限った話ではありませんが、金融商品を売る業者側が猛プッシュしている商品を選ぶ際には注意が必要です。繰り返しになりますが、業者が売りたがる商品=業者にとってうまみが大きい商品です。

相手の言葉に惑わされずに、本当に自分にためになる金融商品なのか、利用する前に吟味しましょう。

※カードローンの返済もこちらで減額できます。