カードローンの審査に落ちる理由17個と失敗を避ける対処法

カードローンを申込んだけれど審査に落ちた方。慌てて別のカードローンを申し込むのは少し待ってください。カードローンの審査というのは基本的にどこも内容は似たり寄ったりなため、ある金融機関の審査に落ちた場合、他の金融機関の審査にも落ちる可能性が非常に高いです。

対策を考えずに次々申し込んでも意味はありません。それよりも何故落ちたのかを考え、対策を取ってから申し込んだほうがカードローンを組める可能性はぐっと高くなります。

なぜ審査に落ちたのかわからないという方もご安心ください。本記事では年収不足や借入状況など、審査に落ちる原因の中でも代表的なものを10個合わせて紹介いたします。

審査に落ちた方はまず間違いなく、この17個のどれか1つ、あるいは複数に該当します。原因と合わせて対策もお教えしますので、カードローンの審査になんとしても通りたい方は是非目を通してください。

カードローンの審査に落ちる理由

カードローンの審査に落ちたらその理由を知りたいと思うのは当たり前のことですが、金融機関はその理由を教えてくれません。再び申し込みをしたときに落ちた理由に該当する部分を隠されてしまうと、正しく審査ができないからです。

したがって、カードローンの審査に落ちた場合は、自分でその原因を推測しなければなりません。

こう書くと随分難しいことに思えるかもしれませんが、カードローンの審査で落ちる理由は概ね以下の10個に待ちめることができます。以下のいずれかに該当している場合は、すぐさま対策を取りましょう。

審査落ちの理由その1「借入件数が多すぎる(4件以上)」

審査落ちの理由の中でも特にメジャーなのが、借入件数が多いことです。以外に思われるかもしれませんが、審査で重視されるのは借入額ではなく借入件数です(借入額がまるで無視されるわけではありません)。

借入件数が多い、つまり少しの金額をいろいろな金融機関から借りていると、一つの金融機関から多くの額を借りることができないのだと判断され、マイナスの評価を受けます。

一方、多くの金額を一つの金融機関から借りていると、一つの金融機関から多くの額を借りることができる程度には信頼されていると判断されるため、マイナスの評価はされづらいです。細切れに借りるくらいならば、一つの金融機関からまとめて借りたほうがずっと信頼を勝ち取りやすいです。

対策:少額の借り入れを優先的に返し、借入件数を3件以下にする

借入件数は一般的に3件以下ならば特に問題なしとみなされることが多いですが、4件だとやや審査は厳しくなり、5件以上だと完全アウトになることが多いです。

したがって、現時点で4件以上の借り入れがある場合は、審査を受ける前に借入件数を3件以下に減らしておく必要があります。借入額がすくないものを繰り上げ一括返済すれば、借入件数が減らせる上、利息の支払いもカットできるのでお得です。

審査落ちの理由その2「借入額が多すぎる(年収の3分の1以上)」

借入件数ほどではありませんが、借入額もそれなりに重要な審査のポイントになります。

まず、消費者金融から借りる場合は、総量規制を受けます。総量規制とは、個人が消費者金融などの貸金業者から借りられる額を年収の3分の1に規制する仕組みです(住宅ローンや借り換えローンなどは対象外)。

例えば、年収が600万円の人は、貸金業者からは200万円までしか借りることができません。仮に年収の3分の1以上を借りても消費者本人は罰則を受けませんが、貸した貸金業者は行政処分の対象となります。貸金業者は当然行政処分を受けたくないので、すでに借入額が年収の3分の1に達している人にはお金を貸しません。

銀行は貸金業者ではないので総量規制の対象にはなりませんが、借入額が多いほど審査が厳しくなることには代わりありません。

むしろ銀行のほうが審査は全体的に厳しい傾向にあるので、借りる相手に関係なく、借入額が年収の3分の1以上ある場合は審査に通らないと考えたほうがいいでしょう。

対策:繰り上げ返済で借入額を減らす

現時点で借入額が年収の3分の1、もしくはそれに近い金額に届きそうな場合は、審査を受けても無駄に終わることが多いです。

安全性の観点から見ても、このような状況で借り入れの申請をするのは避けたほうが無難です。しばらくは借入のことを考えずに地道に返済を続けて借入額を減らし、余裕が出てきたらまた申し込むといいでしょう。

借入額を減らすのが難しいという場合は、債務整理を考えた方がいいかもしれません。債務整理は合法的に借金を少なくする仕組みで、誰でも行うことができます。(参考:借金の債務整理の種類とそれぞれのメリット・デメリット

審査落ちの理由その3「短期間に申し込みすぎ(1ヶ月に3社以上)」

カードローンの審査に申込みをしたという情報は、信用情報機関という民間企業に蓄積されます。信用情報機関は2017年時点で全部で3社あり、金融機関によって所属する信用情報機関が違います。信用情報機関は申込情報以外にもクレジットカードの利用状況や借金の返済状況や返済事故、債務整理などに関する情報を収集しています。

各金融機関は信用情報機関のデータにアクセスすることができ、審査の際にはそれらの情報を参考にした上で融資の可否を決めます。

申込みをしたということ自体は返済事故などと違ってネガティブな情報ではないのですが、短期間の間に何度も申し込んでいる場合は怪しまれる可能性が高いです。

金融機関は非常に警戒心が強いので、あまりにもたくさんの申し込みを行っていると「なりふりかまっていられないほど生活が苦しいのか?」と推測するからです。

短期間に申し込みすぎてどこの金融機関からも相手にされなくなった状態を「申し込みブラック」などということがあります。一般的には1ヶ月に3回以上申し込みを行うと申し込みブラック扱いされることが多いようです。

対策:半年待つ

申し込みブラックを避ける一番のコツはもちろん短期間の間に申し込みすぎないことです。現時点ですでに申し込みブラックになっている可能性が高い場合は、半年ほど審査を受けずにおとなしくしていましょう。

申込情報は6ヶ月後に破棄されるため、最後の申込みから6ヶ月経つまで待ってください。それでは間に合わないという場合は、債務整理を検討したほうがいいかもしれません。

審査落ちの理由その4「借入希望額が高すぎる」

カードローンにおける借入希望額は、必ず利用限度額を下回る必要があります。利用限度額とは、そのカードローンで実際に借りられる限度額のことです。利用限度額はたとえば三井住友銀行カードローンならば10万円~800万円、新生銀行カードローンレイクならば1万円~500万円といったように、かなりの幅があります。

属性が優秀な人ほど、利用限度額は高くなります。逆に属性があまり優秀でない場合は、利用限度額は低くなります。

あくまでも一例ですが、35歳・年収500万円の中堅企業の正社員ならば利用限度額は200万ぐらいになりますが、25歳・年収200万円のアルバイトだと利用限度額は20万円程度になります。

利用限度額が200万円の人が借入希望額を100万円にするのは何も問題ありませんが、利用限度額が20万円の人が借入希望額を100万円にすれば当然審査落ちしてしまいます。

対策:属性に自身がない場合は、借入希望額を少なめに

現時点での属性にあまり自信がない人(正社員や公務員でない人、年収が年齢の割に低い人、勤続年数が短い人など)は、借入希望額を少なめにして審査に申し込むといいでしょう。

あるいは、属性が改善される(正社員や公務員になる、年収を増やす、勤続年数を長くする)まで待つという手もあります。何れにせよ何もしないでただ申し込んでも審査に落ち続けるだけですので、対策は必須です。

審査落ちの理由その5「ブラックリストに掲載されている」

クレジットカードやカードローンなどの返済が滞ったり、債務整理をした場合、そのことが信用情報機関に登録されます。この状態をブラックリストに載ると表現することがあります。

ブラックリストという表そのものがあるわけではありませんが、ともかく最近返済遅れや債務整理をした場合にはブラックリストに掲載されていると考えてください。

ブラックリストに掲載されている期間中は、原則としてどこからも借り入れを行うことができません。ブラックリスト掲載期間は原則的にカードローンだけでなく、住宅ローンや自動車ローンなど、すべてのローンが組めなくなります。

登録期間は信用情報機関にもよりますが、一般的に返済遅れの情報は5年、債務整理の情報は5年~10年保存されることになります。現在自分がブラックリストに掲載されているかどうかは、信用情報機関に問い合わせればわかります。(参考)

問い合わせ先の信用情報機関一覧

CIC
JICC
全国銀行協会

対策:ひたすら待つ

一度信用情報機関に返済遅れや債務整理の情報が乗ってしまった場合、自らその情報を消すことはできません。時間が経つのをひたすら待って、ブラックリストから情報が消えるのを待つしかありません。

たまに「ブラックリストから名前を消します」といったような広告を目にしますが、あのような広告はすべてインチキなので関わってはいけません。

審査落ちの理由その6「スーパーホワイトもしくはホワイトになっている」

スーパーホワイトとは、今までクレジットカードや各種ローンを一回も使ったことがない、つまり信用情報機関に全く何の情報も登録されていない状態のことです。現金一括払い主義の人は、スーパーホワイトになります。

一方、ホワイトとは過去に返済遅れや債務整理で返済事故を起こしてしまいブラックリストに掲載され、クレジットカードやローンが一切利用できなくなってしまったため信用情報機関に全く何の情報も登録されていない状態のことです。

信用情報機関に全く何の情報も登録されていないという点では同じですが、そこに至るまでの道のりは違います。

スーパーホワイトは「クレジットカードやローンを利用できたかもしれないが使わなかった人」ホワイトは「クレジットカードやローンが利用できずに使えなかった人」です。

しかし、審査を行う金融機関から見た場合、スーパーホワイトもホワイトも全く同じに見えます。そのため、金融機関は信用情報機関に何も登録されていないのを見ると「この人は過去にブラックリストに掲載されていたのではないか」と疑い、スーパーホワイトもホワイトもまとめて審査に落とす傾向があります。

特に30代以上で、クレジットカードやローンを作っているのが当たり前の年齢の人は、全く情報がないと疑われる可能性があるので注意が必要です。

対策:携帯電話の分割購入などでスーパーホワイトやホワイトから脱却する

スーパーホワイトやホワイトから脱却するためにはカードローンやクレジットカードを利用する必要がありますが、スーパーホワイトやホワイトだとカードローンもクレジットカードも利用できないという大きな矛盾があります。

そこで役立つのが携帯電話の分割払いです。携帯電話の分割払いを利用するとそのことが信用情報機関に登録され、スーパーホワイトやホワイトを脱却することができます。

あるいは、審査が簡単なクレジットカードを作成するという手もあります。審査が簡単なクレジットカードは、スーパーホワイトやホワイトでも合格できる可能性があります。おすすめは楽天カードです。カードを作ったら利用して、信用情報をためていきましょう。

審査落ちの理由その7「安定収入がない」

カードローンはどこの金融機関でも原則的に、安定収入がないと審査に通りません。安定収入という言葉の定義は金融機関によって違うのでなんとも言えませんが、基本的に多くの金融機関は「毎月確実に1回以上、ある程度まとまった額の収入があること」を条件としているようです。

なお、毎月収入を得ていたとしても、それが固定給ではなく歩合制や時給によるものだったり、投資による収入だったりした場合は安定収入と認められないことがあります。会社員や公務員ならば給与所得、個人事業主などならば事業所得が安定していれば問題ありません。

なお、年収の多寡については、一般的なカードローンならばそこまで重視されることはありません。もちろん高いに越したことはありませんが、例えば年収500万円の正社員と700万円の個人事業主ならば、より収入が安定している前者のほうが高く評価されることがほとんどです。

なお、年金収入は安定した収入と認められることもありますが、認められないこともあります。このあたりの対応は金融機関によって変わってきます。ただ、認められた場合も利用限度額は10万円程度になることが多いです。もちろん、年金とは別に給与所得や事業所得を得ていれば話は違います。

対策:安定した収入を得られる職に就く

現時点で安定した職についていない場合は、まずはカードローンよりも職探しをすることが大切です。前述の通り収入の多寡についてはあまり問われないので、派遣社員やフリーターなどでも無職よりはずっと審査に通る可能性が高いです。

審査落ちの理由その8「専業主婦である」

前述の通り総量規制があるため、消費者金融では専業主婦はお金を借りられません。専業主婦の年収は0円であり、その3分の1も0円だからです。

一方、銀行の場合は総量規制の対象外なので、銀行によってはお金を借りられる可能性があります。ただし、その場合も配偶者に安定収入があることが絶対条件になります。また、場合によっては配偶者の同意書や収入証明書などが要求されることがあります。

対策:働く

アルバイトやパートに出て安定収入が得られるようになれば、審査に通る確率が高まります。単発の仕事を受けているだけでは安定収入とはみなされないので注意が必要です。

審査落ちの理由その9「学生である」

学生であっても20歳以上で安定収入があれば審査に通ることはありますが、そもそも20歳以上で安定した収入がある学生自体がほとんどいないので、実質的に学生は審査に通りにくい立場にあるといえます。

継続的にアルバイトで安定収入を得ている場合は話が別ですが、場合によっては保護者に連帯保証人になって貰う必要があります。また、審査に通ったとしても、利用限度額は10万円以下になることがほとんどです。

対策:社会人になるまで待つ

そもそも学生のうちからカードローンの利用に慣れてしまうこと自体が望ましいことではありません。社会人になり、次自分の食い扶持をしっかりと自分で稼げるようになってからカードローンを組みましょう。

審査落ちの理由その10「資金用途に問題がある」

カードローンの申込みの際には、資金用途、つまり資金の使い道を問われます。カードローンは原則フリーローンであり、事業性資金以外の使いみちは原則として禁止されていません。

しかし、例えば資金用途に「ギャンブル」「借金の返済」などと書いてしまうと、審査に落ちる可能性は非常に高くなります。貸す方としてはお金を確実に返してほしいので、負ける確率が高いギャンブルにお金を突っ込もうとしている人や多重債務者にはお金を貸したくないのです。

対策:審査に通りやすい目的を考える

審査担当者に高く評価されるのは、返済の見込みが立つようなもの、一時的に資金が必要だと考えられるものです。例えばレジャーや旅行、冠婚葬祭などと記入しておけば「この人は一時的にお金が必要になっただけで、生活に困窮しているわけではない」と判断されます。

なお、ジャパンネット銀行が行った調査によれば、カードローンの利用目的で最も多いのは「娯楽・交際費」で48.3%、ついで「生活費」で42.2%でした(複数回答可)。

生活費は金融機関によって判断が別れるところですが、経常的に生活に困窮しているとみなされ審査落ちする可能性が高いです。

なお、利用目的については、嘘をついてもバレることがほぼありません。レジャー資金として申請しておいて、それをギャンブルや借金返済に当ててもまず金融機関にはわかりません。そして万が一バレてしまったとしても、罰則はありません。

そこまでしてカードローンを借りることにどのような意味があるのかは不明ですが、どうしても借りなければいけない事情があるときは自己の責任において嘘をついてもいいでしょう。

審査落ちの理由その11「職業に問題がある」

勤務先が暴力団や詐欺会社など、反社会的な組織である場合は審査に通りません。保証人が必要とされるローンの場合は、本人だけでなく保証人の勤務先についても同様です。その他の条件については金融機関ごとに条件が異なりますが、水商売や風俗業、あるいは作家や芸能人などは審査落ちとなることがあります。

雇用形態については正社員、あるいは正規公務員が最も高く評価されます。契約社員や派遣社員、自営業者、経営者などはそれらと比べるとどうしても低くなりますが、安定した収入があるとみなされれば借りられる可能性は十分にあります。無職の場合は安定収入のある配偶者がいない限り審査落ちとなります。

対策:反社会的組織から抜ける

現時点で反社会的組織に勤務している方は殆ど無いかと思いますが、万が一勤務している人がいたらすぐにそこを抜けてください。

事情があって抜けれないというときは、弁護士などに相談してください。反社会的勢力は長期的には滅びる運命にあり、そんなところで働いていてもあなたに未来はありません。

審査落ちの理由その12「勤続年数が短い」

勤続年数が短い(1年未満)だと、審査に落ちる可能性が高まります。なお、ここで言う勤続年数とは、会社員や公務員ならば「現在の企業や省庁・自治体に勤務するようになってからの期間」のことを指します。

例えばA社に15年勤務した後その企業を退職し、B社に転職して1年という場合、勤続年数は1年とみなされます。要するに今の職場に入ってからの期間が短いと審査落ちする可能性が高くなる、というわけです。

自営業者や経営者の場合は、現在の事業を始めてからの期間が勤続年数となります。

対策:勤続年数が1年を超えるまで待つ

勤続年数が短い場合、自分で取れる有効な対策はありません。しばらく待って、勤続年数が1年を超えたらまた審査を受けてください。

審査落ちの理由その13「住宅の状況に問題がある」

現在住んでいる家の形態によって、審査が有利になったり不利になったりします。一番高く評価されるのは持ち家です。

持ち家は資産でありいざという時にはお金に変えられること、持ち家がある人は夜逃げや自己破産などをしづらいことなどが理由としてあげられます。両親の家に同居している、という場合も評価は高くなります。

ただ、賃貸物件に住んでいるからと言って、それだけで審査が極端に不利になることはありません。総務省が発表したところによれば、2013年時点での持ち家率は30代で35%、40代では60%弱、50代では70%強ととなっています。

賃貸物件に住んでいる人もたくさんおり、これらの顧客をまるまる捨てるというのは金融機関によっても損になるため、賃貸物件に住んでいても合格できる可能性は十分にあります。

ただし、賃貸物件を転々としている場合は、何か一つのところに定住できない理由があるのではないかと考えられるため、審査に通る可能性が下がります。

対策:特になし

これについては特に対策は取れません。カードローンのために賃貸から持ち家に帰る、と言うのはいくらなんでもメチャクチャです。今の賃貸物件に住み始めたばかりという人は、しばらく同じところに住んでから審査を受けるといいかもしれません。

審査落ちの理由その14「クレジットカードを多数所持している」

クレジットカードの殆どにはキャッシング枠があります。キャッシングとはクレジットカードを使ってお金を借りられる機能のことです。

例えば、キャッシング枠が10万円となっている場合、クレジットカードを使えば追加審査無しで10万円まで借りることができます。金利は消費者金融からお金を借りるときとあまり変わりません。

キャッシングを利用したことがなくても、キャッシング枠の付いているクレジットカードを所有しているとそれだけで審査に不利になることがあります。1枚屋2枚ならばどうということはないでしょうが、多数のクレジットカードを所有している場合は注意が必要です。

対策:使っていないクレジットカードは解約する

現時点で使っていないクレジットカードが有る場合は、解約してしまうといいでしょう。クレジットカードの解約と聞くと手続きが面倒くさそうと思われるかもしれませんが、クレジットカード会社に連絡して解約したい旨を伝えれば簡単に解約できます。解約の理由を尋ねられることはあるかもしれませんが、しつこく引き止められることはまずありません。

それよりも注意しなければならないのはクレジットカードそのものの処分方法です。通常、クレジットカードを解約する際には、残ったカードは自分で破棄します。

近年のクレジットカードの殆どはICチップがついているので、磁気ストライプだけでなくICチップの部分にもハサミを入れてください。

プラスチック用のシュレッダーが使える場合は、そちらを使用するのが確実です。残った断片は念のため、幾つかに分けて捨てたほうがいいでしょう。それでも心配だという方は、クレジットカードそのものを燃やしても構いません。

審査落ちの理由その15「借り換えの目的を伝えていない」

カードローンの中には、借り換えのために使えるものもあります。借り換えのためのローンは消費者金融からであっても例外的に総量規制の対象外になりますが、そのことをキチンと伝えていないと新規の借り入れとみなされ、審査に落ちてしまう可能性があります。

対策:借り換えの際には必ずそのことを伝える

借り換え目的でカードローンを利用する際には、必ずそのことを金融機関側に伝えるようにしましょう。

審査落ちの理由16「在籍確認が成功しなかった」

審査の最終工程に、在籍確認というものがあります(参考:借金をするときの「在籍確認」ってなんだ?)。在籍確認とは、申込者が申請した職場に本当に勤務しているかを調べるために電話をかける作業です。

金融機関側が申込者が在籍していると確認できればいいので、本人が出なくても在籍が確認できれば(電話を取った職場の同僚や上司から「いま外出中です」などの現地が取れれば)問題ありません。

消費者金融の場合は個人名でかけられてくるため、借り入れがバレることは通常ありません。銀行の場合は銀行名から個人名のどちらかが選べることが多く、銀行名でかけてくる場合も「カードローンの在籍確認の電話です」ということはないため、やはりバレることはありません。

ただし、在籍確認が何らかの方法でうまく行かなかった場合(電話が繋がらなかった場合、誰も電話に出なかった場合など)、審査に落ちることになってしまいます。

対策:事前に金融機関に連絡しておく

在籍確認の電話をかける時間はある程度柔軟に対応してもらえますので、事前に金融機関に相談しておき、人がいる時間帯にかけてもらうといいでしょう。

情報漏えいを徹底している会社の場合、怪しげな電話はすぐ切ってしまいます。その場合は金融機関との交渉次第では書類で在籍確認を済ませられることもあります。

審査落ちの理由その17「申込時に嘘をついた、または書類に不備があった」

審査の際に嘘をつくと、その時点で審査落ちが確定することがほとんどです(前述の通り、資金用途だけは例外的に嘘をついても通常問題になりません)。

例えば、自分の名前を偽ったり、他人名義で申し込もうとしたり、本人確認書類や収入証明書を偽造したり、在籍確認の会社を偽ったりした場合、その時点で審査落ちは確定します。

対策:申込時には書類を何度も確認する

申込時に嘘をつかないのは当然ですが、悪意はなくとも記入ミスをしてしまうと嘘をついたとみなされてしまう可能性があります。そのようなことがないように、申込時には必ず書類に記入ミスがないかを何度も確認しましょう。

審査に落ちる理由リスト(おさらい)

  • 借入件数が多すぎる
  • 借入額が多すぎる
  • 短期間に申し込みすぎ
  • 借入希望額が高すぎる
  • ブラックリストに掲載されている
  • スーパーホワイトもしくはホワイトになっている
  • 安定収入がない
  • 専業主婦である
  • 学生である
  • 資金用途に問題がある
  • 職業に問題がある
  • 勤続年数が短い
  • 住宅の状況に問題がある
  • クレジットカードを多数所持している
  • 借り換えの目的を伝えていない
  • 在籍確認が成功しなかった
  • 申込時に嘘をついた、または書類に不備があった

もし上記の条件に1つ、2つ当てはまっても審査に合格する可能性は十分あります。しかし、当てはまる条件が多くなってしまうと、落ちる可能性がどんどん高くなってしまいます。審査の前には必ず上記のリストをチェックし、解消できる問題は解消してから審査に臨みましょう。