カードローンの延滞で信用情報に傷がついても、2年で解決する方法

カードローンで延滞をしてしまった場合、クレジットカードで延滞をしてしまった場合よりも、信用情報の傷が長く残ることが多いです。

しかし、この記事で解説をする知識を得ておくことで、最短2年で信用情報に記録がされた傷を消すことが可能になります。

カードローンで延滞をするとどうなる?

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延滞の言葉の意味は、「借金などの支払いが期日に遅れること」を指します。遅延という言葉も使われますが、ほぼ同じ意味と考えておきましょう。

数日の延滞ならセーフなのか?

例えば、支払いの期日が20日だったとして、1日だけ送れて21日に支払ったとします。たった1日送れただけでも、延滞であることには変わりがありません

また、銀行振り込みで支払いをした場合には、20日の15時を過ぎて振り込み手続きをすると、振込が反映されるのが翌日の朝になってしまうこともあります。厳しい金融機関では、この場合でも延滞として扱われ、信用情報に傷がつきます。

「たった数日遅れたくらいなら問題ない」と言う人も多いので、誤解をしている人がいますが、たった1日遅れただけでも、延滞です。契約違反となりますし、信用情報には傷がついてしまいます。

数日の遅れならブラックリストにはのらない?

数日の遅れなら、ブラックリストにはのりません。個人信用情報帰還には、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3種類がありますが、このうち、たった数日の支払いの遅れでも情報が記録されてしまうのは、CICです。

JICCとKSCでは、61日以上の長期延滞の場合には「異動」が記録されますが、60日以内の延滞については記録がされません。

どういった場合にブラックリストにのるの?

ブラックリストにのるのは、3ヶ月以上の延滞があった場合です。3ヶ月以上というのは、61日以上のことを指すことには注意が必要です。

他には、代位弁済がされたとき、任意整理や自己破産などの債務整理をしたときにもブラックリストにのります。

金融業界にブラックリストというリストがあるわけではなく、個人信用情報に「異動」という記録がされた状態のことを、俗にブラックリストにのっていると呼びます。

記録が残るのは個人信用情報機関だけではない

ブラックリストについて注意すべきなのは、個人信用情報機関だけではありません。例えば、A銀行のカードローンで長期の延滞をしてしまったとします。すると、個人信用情報に「異動」の記録が刻まれますが、そのほかに、A銀行の社内記録にも残ってしまいます。

個人信用情報機関に残った記録については、一定の期間が経過すると消えるようになっていますが、社内記録はずっと消えないこともありますので、ある意味で信用情報よりもやっかいです。

もちろん、個人情報なので外部には漏れませんが、A銀行では一生お金が借りられなくなる可能性もあります。

どんなときに延滞をしてしまう?

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カードローンで延滞をしてしまうのは、どんなときが多いのか、知っておくことで同じ失敗をしてしまう可能性を減らすことができます。

ATM返済は危険?

返済方法をATMからの返済にしていると、うっかり支払い日にATMに行くのを忘れていて、延滞をしてしまうリスクが上がります。

ATM返済は、毎月早めにATMから返済してしまえばよいと考えている人がいますが、意外と複雑になっていることもあります。

例えば、支払いの期限が毎月20日となっていたら、その前ならいつ返済してもよいというわけではありません。

「支払日の10日前から返済を受け付ける」となっているカードローンなら、毎月11日~20日の間にお金を振り込まなければなりません。うっかり20日に間に合わなかったケースだけでなく、10日より前に返済してしまったというケースについても注意する必要があります。

この場合、例えば9日にATMから返済をしても、それは繰り上げ返済として扱われてしまい、その月の返済とは認識されません。

銀行振り込み、インターネットバンキングで返済をする場合でも、同じことが言えます。

自動引き落としにしていても安全ではない?

口座からの自動引き落としにしていると、うっかり返済を忘れてしまうというリスクはありません。

しかし、口座に残高が用意されていなければ、引き落としができず、延滞扱いになってしまいます。

先月、たまたまクレジットカードをたくさん使ってしまって、口座に10万円を用意していたが、それでは足りなかったため、引き落としができなかったということもあります。

お金の使いすぎ、口座に残高を入れるのを忘れていたケースなど、自動引き落としでも延滞のリスクはあります

延滞の記録が残る期間は?

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カードローンで延滞をしてしまったら、クレジットカードで延滞をした場合よりも延滞の記録が長く残る傾向があることの理由について解説します。

CICには毎月の支払い記録が24か月分残っている

カードローンで延滞をしてしまうと、CICに「A」という情報が刻まれます。「A」は、延滞を意味する記号です。正常な支払いがあった場合には「$」という記号が使われます。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
$ $ $ $ $ $ $ $ $ $

実際には24か月分の記録が残っていますが、ここでは簡略化のため、10が月分の記録が残っているものとして解説をします。

この表によると、1月~10月まで「$」の記号が残っているので、この人は過去10ヶ月間一度も延滞をしていないということになります。

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
$ $ $ $ $ $ $ $ $ A

こちらは1ヵ月後の記録になります。11月の記録を見てみると、「A」の記号がついていますね。この人は11月には延滞をしてしまったということが分かります。

さて、それではこの「A」という不利な記録は、どのくらいの期間残るのでしょうか?

ここから3ヶ月後の記録を見てみましょう。

5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
$ $ $ $ $ $ A $ $ $

3ヵ月後の記録はこちらになります。この人は11月には延滞をしてしまって、Aの記録がついていますが、その後は$の記録がついているので、期日を守って支払いをしているようです。

このままいくと、10ヵ月後には、

12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
$ $ $ $ $ $ $ $ $ $

というようになって、不利な記録が押し出されて消えることが予想できますね。

ここでは簡略化のため、10ヶ月記録が残っているものとして考えましたが、実際には、CICには24か月分の記録が残っています

一度延滞をしてしまうと、24ヶ月間は期日を守って支払いを続けないと、不利な記録を押し出して消すということができないということです。

なぜカードローンでは延滞の記録が長く残ってしまうの?

このように、一度延滞をしてしまっても、その後24ヶ月間期日を守って支払いを続ければ、「A」の記号は、「$」の記号によって押し出されて消えます。

クレジットカードならば、毎月自動的に口座から引き落としがされていくので、24ヶ月後には延滞の記録が消えている可能性が高いです。

しかし、カードローンでは、24ヶ月が経過する前に、借金を完済してしまうということのほうが多いでしょう。

借金を完済してしまって、その後利用をしなければ、ずっと「A」という記録が信用情報に残り続けてしまいます。

カードローンの契約情報は、最後に返済をした時点からおよそ5年間残ります。

カードローンよりも携帯本体の割賦払いのほうが危険

カードローンでは24ヶ月が経過する前に借金を完済してしまうことも多いですが、リボ払いなので月々の返済額を調節できますし、いざとなったら追加で融資を受けることも可能です。

しかし、携帯本体の割賦払いは、24回の分割払いとなっていることが多いですね。

携帯本体の割賦払いでは、1回でも延滞をしてしまったら、最大で24ヶ月しか返済期間がないので、「A」の記録を押し出して消すということができません。

そのため、最大7年は「A」の記録が残ってしまいます

カードローンで延滞をしたら、少額でいいので利用を続けよう

カードローンで延滞をしたら、延滞の記録があるカードを使いたくないので、すぐに解約をしてしまうという人がいます。

しかし、解約をしてもその後5年間は情報が残り続けてしまいます

カードローンで延滞をしても、すぐには解約をせず、少額でいいので利用を続けて、最低でも24ヶ月間は健全な支払いを続けましょう。

そうすることで、最短24ヶ月で延滞の記録を消すことができます。

クレジットカードで延滞をしても解約をしないこと
クレジットカードでも、延滞をしてしまったカードを使い続けることはなんだか気持ちが悪いと言って、さっさと解約をしてしまう人がいますが、以上の解説からわかる通り、24ヶ月は使い続けて、不利な記録を消すことのほうがおすすめができます。

ブラックリストにのってしまうと話が違ってくる

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カードローンで3ヶ月以上(61日以上)の延滞をすると、長期延滞となり、ブラックリストにのってしまいます。

ブラックリストが解除されるまでの期間

カードローンで長期延滞をしてブラックリストにのってしまった場合、借金を完済してから5年が経過するまではブラックリストから解除されません。

借金をすぐに完済できたとしても、それから5年は待たなければなりません。

例えば、借金の残高が100万円あったら、すぐには完済ができないでしょう。100万円を完済するのに2年かかったら、合計で7年間はブラックリストにのり続けることになります。

債務整理をしたほうがお得?

カードローンで3ヶ月以上の延滞をすると、ブラックリストにのってしまいますが、同時に期限の利益も失ってしまうケースが多いです。

期限の利益を失うと、分割払いの権利を失い、残高を一括で請求されてしまいます。

借金の残高が100万円だったとすると、100万円が一括で請求されてしまいます。

さらに、100万円全額に対して遅延損害金がかかってきます。遅延損害金は年20%となっていることが多いので、その後も滞納を続けていると大変な金額になるでしょう。

債務整理をするとブラックリストにのってしまいますが、どの道、すでにブラックとなってしまっているのであれば、債務整理をしてしまったほうがお得でしょう。

※自己破産は出来る?それとも他の方法があるの?調べたい方はこちらへ


↓今の借金がなくなくなる場合もあります

任意整理をすれば将来利息がゼロになる

病気や失業などで収入がゼロとなってしまっている場合には、自己破産をするしかありません。しかし、働いていて、安定した収入があるのであれば、任意整理をすることができます。

100万円の借金があるとして、任意整理をすると将来利息はゼロになります。さらに、遅延損害金も全額カットしてもらえる可能性が高いです。

元本の100万円だけを、およそ3年かけて返済していくことになります。

任意整理をすると、和解が成立した時点からおよそ5年間ブラックリストにのってしまいます。しかし、長期延滞ですでにブラックリストにのってしまっている場合、これはデメリットではなく、むしろメリットになります。

任意整理をしなければ、「借金を完済して5年」が経過するまではブラックリストから解除されませんが、任意整理をすれば、「和解成立から5年間」でブラックリストから解除されます。

自己破産や個人再生をする場合

自己破産もしくは個人再生をした場合には、CICとJICCには5年間、KSCには10年間記録が残ります。KSCは、全国銀行個人信用情報センターという名前からわかる通り、主に銀行が加盟しています。

銀行のローン審査には10年間影響してしまうので、自己破産や個人再生をする場合には、よく考えてから行いましょう。

住宅ローンを借りたい場合にはどうすればいい?

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カードローンで延滞をして、少しくらい信用情報に傷がついてしまっても、人生に大きく影響することは少ないでしょう。

クレジットカードの審査なら、一度や二度の延滞の記録があるくらいなら、審査に通る可能性があります。自動車ローンを利用する人は多いですが、銀行のカーローンの審査に通らなくても、ディーラーローンならば利用できると思います。

しかし、住宅ローンでは、たった一度の延滞の記録があるだけでも、審査に大きく影響してしまいます。

住宅ローンでは一度でも延滞をしていると審査落ち?

メガバンクや都市銀行、ネット銀行では、住宅ローンの商品説明の公式ページで信用情報についてふれていることはほとんどありません。

しかし、地方銀行や信用金庫の住宅ローンでは、商品説明の中に、「過去1年に延滞をしていないこと」という条件が記載されていることがあります。

思うに、メガバンクや都市銀行、ネット銀行の住宅ローンは審査が厳しいので、信用情報に傷がついていないことは当然と考えられているのかもしれません。

あるいは、年収800万円、安定企業の正社員、頭金3割、勤続年数5年以上というように、延滞を一度くらいしていても問題ないほど属性が良い人ならば、審査に通る可能性もあるでしょう。

メガバンクなどでは、そういった人も申し込みをしてくることを見越して、「過去1年に延滞をしていないこと」という条件をつけていないのかもしれません。

住宅ローンに申し込む前に延滞の記録を消しておこう

前述したように、たった一度くらいカードローンで延滞をしたくらいなら、最短2年で不利な記録を消すことができます。

住宅ローンに申し込みをする予定だが、延滞をしてしまったという場合には、その後2年間かけて、健全な支払いを続けて、不利な記録を消すようにすることで、解決します。

住宅ローンに申し込みをする予定の2年以内に、カードローンで延滞をしてしまった場合には、申し込みには間に合いません。住宅ローンに申し込みをする2年前からは、絶対に支払いで延滞をしないように気をつけなくてはなりません。

自信がない人は、なるべくカードローンは利用をしないようにしておくのが無難です。

クレジットカードやカードローンの引き落とし口座はメインバンクの口座に設定しておき、預金残高にかなり余裕を持たせておくと、安全度が増します。

その他の注意点

将来住宅ローンを考えている金融機関でカードローンを組んでいるという人も多いと思います。その金融機関で取引をしていて、信用を築いていくことで、住宅ローンの審査で有利になるという意見もあります。

しかし、延滞をしてしまっては、信用を築くどころか、信用が低下してしまいます。個人信用情報からは不利な記録が消えていても、その銀行の社内記録には不利な記録がいつまでも残っている可能性があります。

将来住宅ローンを借りる予定の銀行でカードローンを借りることは良いことですが、絶対に延滞はしないように気をつけておきましょう。一度失ってしまった信用を取り戻すことは、とても大変です。

信用情報の調べ方

住宅ローンのような大事なローン審査に申し込みをする前には、信用情報を調べておきましょう。信用情報の調べ方は、とても簡単です。

CICなどの個人信用情報機関に情報開示請求をするだけです。

銀行は主にKSCに加盟していますが、保証会社がCICとJICCに加盟していることも多く、結局すべての個人信用情報機関の情報を見られてしまうことも多いので、3つともに情報開示請求をしておくのが無難です。

CICでは、インターネットで手軽に情報開示請求ができるようになっています。JICCとKSCでは、基本的には郵送での手続きとなります。手数料として1,000円かかります。