「土地活用に興味はあるけど、難しそうでなかなか手が出せない…」
「現在の土地活用がうまくいっていないので、なにか新しいやり方を試したい」
こんな悩みを抱えたオーナーさんも少なくないのではないでしょうか?土地活用はすべて自力で行うのではなく、信頼できる企業のサポートを受けて行うと成功しやすくなります。
今回は、土地活用・賃貸経営の支援を行っている企業の名から「ヤマダエスバイエルホーム」を取り上げて、特徴や強み、弱みなどを順番に解説していきたいと思います。
ヤマダエスバイエルホームってどんな会社?
設立は1951年、すでに半世紀以上の長い歴史を誇る会社です。全国展開しており、47、すべての都道府県に拠点を設けています。
土地活用のほか、住宅建設や建材の製造・加工と販売、家具や住宅設備機器の販売などの事業も手がけているハウスメーカーです。
ヤマダエスバイエルホームの特徴
一般的には、「木質パネル工法を用いた木造住宅メーカー」として知られています。しかし、それはあくまで住宅メーカーとしての顔。ここでは土地活用サービスの面からの特徴をご紹介しましょう。
ヤマダエスバイエルホームは、自社を土地オーナーと土地を利用したい事業者の「仲介業者」として位置づけています。
オーナーに対しては保有している土地で事業を行いたい事業者を紹介し、その事業者に対しては所有地が収益を挙げられるようなプランの提案、サポートを行うわけです。
この過程で必要になる賃貸住宅や事業施設の建設やメンテナンス、入居者の管理といった仕事を一手に引き受けることによって事業を拡大しています。
ヤマダエスバイエルホームの強み
①土地活用の方法・プランが豊富である
ヤマダエスバイエルホームは、アパートの賃貸住宅経営だけでなく、戸建て賃貸や商業施設、老人ホームなどの施設経営まで、多様な土地活用・資産運用の方法に対応可能です。
そのため、土地にベストな方法を選択することができます。
また、アパート経営に限ってもプランのバリエーションは豊富です。2階建て、3階建てといった建物の構造による違いから部屋割りの仕方まで様々な種類の設計プランが用意されています。
施設経営では温浴施設から医療クリニックまでさまざまな事業をサポートした実績があるので、ユニークな方法で資産価値を上げられるかもしれません。
②空室リスクのない「一括借上システム」
賃貸経営をするときに心配なのは、空室が生じて賃料収入が得られないことや住人が家賃を滞納するなどトラブルが生じることです。
ヤマダエスバイエルホームはこうした悩みからオーナーを開放するために「一括借上システム(サブリース契約)」というサービスを提供しています。
一括借上システムとは、賃貸住宅をヤマダエスバイエルホームが一括してオーナーから借り上げ、管理の手間を代行するというもの。
オーナーは本来得られる家賃収入の一部をヤマダエスバイエルホームに手数料として支払わなければなりませんが、そのかわりに入居者の募集や家賃の徴収といった煩雑な管理業務から解放され、借上げ料率に応じた安定収入を得られるというメリットがあります。
③10年単位で延長可能な「超・長期保証制度」
建設業者には、法律によって建設した新築住宅について「10年間の瑕疵担保責任」が義務付けられています。
そのため、構造部分など建物の主要部分に欠陥があったとき、建設業者の責任で保証しなければいけません。言い換えると、10年の期間を越えた後の保証については業者ごとの判断に任せられているということになります。
ヤマダエスバイエルホームでは建物の初期保証期間は20年。法律で定められた期間の倍に当たります。
また、10年ごとに保証期間を延長できるため、建物がある限り保証を受け続けることが可能です。
この「新・住まいの生涯サポートシステム」と呼ばれる仕組みによって、建物の超・長期間の保証が実現されています。
元々、ヤマダエスバイエルホームはハウスメーカーでもあるので、建物のメンテナンスには確かな実績とノウハウがあるのが強みです。単に保証期間が長いだけではなく、技術力に基づくメンテナンスで建物の状態を維持してもらえます。
ヤマダエスバイエルホームの弱み
逆に、ヤマダエスバイエルホームの弱みといえるのが、「ブランド力の弱さ」でしょう。たしかに長い歴史を持ち、全国展開もしている会社ではありますが、より大手の土地活用業者と比べると知名度で劣っているのはいなめません。
それに合わせて、土地活用業者としての知名度の低さも弱みのひとつだといえます。
ヤマダエスバイエルホームは、一般的にはハウスメーカーとしての知名度のほうが高いため、「土地活用をサポートしている」ということがそもそも知られていない、という場合もあるのです。
また、全国展開もしているということは地域によって担当者のスキルに差が生じやすいといえます。
実際、この後紹介する「悪い口コミ」の中には、「対応力のない担当者にあたってしまった方の声」も含まれているので参考にしてみてください。
ヤマダエスバイエルホームの評判
ヤマダエスバイエルホームの強みと弱み、両方をご紹介してきましたが、実際の利用者からの評判はどのようなものなのでしょうか?ネット上で良い口コミと悪い口コミの両方を探してきました。順番に確認しておきましょう。
良い口コミ
①担当者の対応が丁寧だった
どんなサービスでもそうですが、担当者への信頼はサービスの印象を大きく左右します。
ヤマダエスバイエルホームについても「担当者が詳しく教えてくれて、親身になって相談に乗ってくれた」という口コミが少なくありませんでした。
②プランのバリエーションが豊富なのが魅力的
「強み」に関するご紹介でもお伝えした、豊富なプランに満足している利用者も少なくないようです。
土地活用のプラン数が少ないと、本音では不満があっても提示された選択肢の中から妥協して選ばなければならないこともあるでしょう。そうした不満が少ないということは、顧客と長く関係を続けていく上で重要になります。
③アフターサービスに満足
賃貸経営の場合、オーナーと担当者の関係は数十年続く長期的なものになります。定期的なメンテナンスなどアフターサービスは建物の品質を維持するだけでなく、オーナーとのコミュニケーションの場としても大切な役割を果たすことになるでしょう。
「建物をチェックするだけで終わり」のメンテナンスではなく、数年後、10年後建物がどうなっているか、今後どういう補修が必要になってくるかといった提案をされて担当者への信頼を深めたという声が確認できました。
悪い口コミ
①担当者のスキルが信頼できない
良い口コミとは相反する内容になりますが、規模が大きく全国展開している会社では十分に有り得ることです。
全国的に十分な知識と経験を持った営業担当者を確保するのは簡単ではありません。たまたま運悪く経験不足の担当者にあたってしまった方からは不満の声も聞かれました。
「話しているうちに、自社商品に十分に理解していないことがわかった」、「『後で確認してきます』と言っていたのに、その後何の音沙汰もない」といった口コミも見られます。
優秀な担当者と出会えるかどうかは運が絡むことなので、回避しづらいのが難点だといえるでしょう。
②ブランドを信頼できない
ヤマダエスバイエルホームは、創業当時は「三成建築工業株式会社」という名前でした、その後4度の社名変更を経て現在の名前になっています。「株式会社ヤマダエスバイエルホーム」は5番目の名前というわけです。
ブランド力を重視するオーナーさんからは、「コロコロ名前が変わっているのは信頼できない」という声も聞かれました。
その他の口コミ
ヤマダエスバイエルホームが提供している建物は、坪単価で言うと50~60万円前後と、おおよそ業界平均と同じくらいの価格です。この価格面については「コストパフォーマンスがいい」という口コミと、「悪い」という口コミの両方が見つかりました。
おそらくは価格の問題というよりも、品質にどれだけ満足できるかという点で意見がわかれているのかもしれません。
ヤマダエスバイエルホームの土地活用を利用する際の注意点
これらの情報を元に、ヤマダエスバイエルホームで土地活用をする際の注意点をまとめてみました。
自分の土地に最適な方法で土地活用を行う
最初から「賃貸経営をする」などと決めてかかるのではなく、担当者から提案されるさまざまなプランを比較、検討して最善の道を探りましょう。
担当者が信頼できるか見極める
信頼できる担当者でなければ長期的な関係を続けていくのは難しいものです。担当者が決まったらまずいくつか質問をして、技術と経験が十分にあるか確認してください。
もし、担当者の人柄に疑問が生じるような場合は別の担当者に変えること可能か、それともほかの土地活用業者を選ぶか検討しましょう。
長期的に土地活用を続けるつもりで利用しよう
アフターサービスが充実しているがヤマダエスバイエルホームのいいところです。
言い換えると、短期的な土地活用には不向きなので最初から長期的に運用する事業計画を立てて利用したほうがいいでしょう。
同じ建物を長期的に運用するほうが建て替えなどのコストも抑えられるので収益の面からもプラスに働くはずです。
まとめ
ヤマダエスバイエルホームは、長い歴史を持ち全国にサービス展開している土地活用業者です。一括借り上げシステム、超・長期保証制度といった強みはあるものの、ブランド力の弱さという欠点も抱えています。
利用するときは豊富なプランを活かして最適な活用方法を見つけ、信頼できる担当者と長期的な関係を気づいていくのがいいでしょう。業者の特徴に合わせた利用目的で望むことで、本来の強みを活かすことができるのです。