大成建設ハウジングの土地活用の評判は?特徴とポイントをまとめました

土地活用では、パートナー選びが成否を分けるポイントになります。

今回は、「大成建設ハウジング」をご紹介します。大成建設ハウジングの土地活用にはどんな特徴があるのか、ほかの業者と比べてどこに強みと弱みがあるのかを順番に解説していきます。

現在利用を検討している方にとっても気になる情報や口コミもまとめてご紹介するので、ぜひパートナー選びのご参考にしてください。

大成建設ハウジングってどんな会社?

大成建設ハウジング株式会社は、スーパーゼネコンと呼ばれる大成建設の流れを汲む会社です。大成建設は中高層ビルの建設で長い歴史を持つ会社ですが、そこで培ったノウハウをより幅広く活かすため、1997年に住宅建設を主な事業とする「大成建設ハウジング」が設立されました。

1997年設立というと、まだ歴史の浅い会社のように思われるかもしれません。しかし、実際には1969年に誕生した大成建設住宅建設部門を母体としているため、実際にはそれ以上の長きに渡る確かな実績の積み重ねがあります。

大成建設ハウジングの特徴

大成建設ハウジング最大の特徴はPC(プレキャスト鉄筋コンクリート)を使って建物を造るという点です。通常、鉄筋コンクリート造で建物を造る場合には、建設地で基礎、壁、床などに使用するコンクリートを作ります。それに対して、PC造では、壁や床などに使用するPCの板を工場で生産し、それを現場に持ち込んで組み立てる方法を取ります。

なぜこのような工法を採用しているかというと、既存のRC造にはない3つのメリットがあるからです。

一つ目のメリットは、自社工場であらかじめ用意してある材料を使って生産することから、原材料価格の変化を受けにくく、安定した生産が可能であることです。

二つ目のメリットとしては、基礎工事と壁や床に使用するPC板の生産を並行して行うことができるため、工期の短縮が図れるという点が挙げられます。さらに、工場という安定的な環境で作られることにより、PC板の品質安定性が高いという点が3つ目のメリットです。

このように、多くのメリット兼ね備えたPC造の建築物を用いた土地活用に注力しているというのが大成建設ハウジングの特徴です。

大成建設ハウジングの強み

続いて、肝心の「ほかの業者と比較した場合の大成建設ハウジングの強み」をみていきましょう。

まず、対応しているエリアですが、スーパーゼネコンの流れを汲む企業らしく、沖縄や一部の離島を除いた日本全国の地域でサービスを受けられます。「いい業者が見つかったと思ったけど、自分の活用したい土地が対応エリア外だった」などという事態は避けることができます。

土地活用の対応範囲については、賃貸住宅はもちろん、賃貸併用住宅・医院併用住宅・店舗併用住宅、戸建住宅などさまざまな活用方法に対応可能です。賃貸だけでなく、純粋な小規模事業用の建物を造ることもできます。

経営のサポートに関しては、賃貸住宅を丸ごと借り上げて家賃の90~85%を支払う一括借上げシステム(サブリース)のほか、日常の管理・運営業務を委託する方法も選ぶことが可能です。

入居者の有無にかかわらず一定の賃料収入が保証されていますので、賃貸アパート経営・賃貸マンション経営などの賃貸経営にはもってこいです。

そのほか、住宅機器のメンテナンス、入居者・退去者の管理など、必要に応じてサポートの範囲を選択することができます。このように、手厚いサポート範囲から自分の好みに応じて必要なサービスだけを選べるというのは大きな強みだといえるでしょう。

大成建設ハウジングの弱み

逆に、ほかの業者と比べてデメリットになりうるポイントも確認しておかなければなりません。

第一に挙げられるのは、「5階以上の高層建築には対応していない」という点です。大成建設グループ内で事業範囲が決まっており、5階以上の高層建築についてはグループ会社の「大成ユーレック」が担当することになっています。一応グループとしては対応できるという形を取っていますが、大成建設ハウジング単体で見ると「高層建築の依頼はできない」という形です。

また、PC造に特化していることが逆に弱みになってしまう場合もあります。大成建設ハウジングではPC造以外の工法には対応していないため、木造住宅など他の工法を選びたい場合はかえって「選びたい選択肢がない」という事態に陥ってしまうでしょう。

PC造は木造や通常のRC造に比べて価格も高いため、初期費用が高くなりがちなことも覚えておいてください。

同様に、PC造由来の弱みとしては、「RC造よりも設計自由度が低い」という点が挙げられます。構造的にはある程度決められた範囲の中で建物を造るしかないため、より自由に間取りを決めたいという方にとっては物足りないかもしれません。

さらに、より根本的なポイントですが、そもそもPC板の搬入を行うトラックやクレーンが建設地に近づけないような土地の場合、PC造の建物は施工することができません。この点は契約前位に必ず確認が行われるはずですが、自分が活用したい土地の置かれた環境を思い出して、問題なさそうか考えておいた方が良いでしょう。

契約前に「こういった立地だが大丈夫か?」という点をオーナーの方から業者に確認しておけばさらに万全です。

大成建設ハウジングの評判

ここからは、大成建設ハウジングに関して既存の利用者からどのような口コミが見られるのか、ネット上の評判を確認してみましょう。良い口コミと悪い口コミの両方を紹介するので、それぞれ照らし合わせたうえで業者選びの参考にしてください。

良い口コミ

地震など災害に強い

大成建設ハウジングのコンクリート住宅は、耐震性や耐火性・耐久性など災害への強さには定評があります。

実際、近年日本各地で大地震が頻発していますが、「大成建設ハウジングで建てたうちの建物には影響がなかった」、「あまりにも被害が少なくて、ほかの被災者に申し訳ないほどだった」といった口コミが見受けられました。

日本は地震大国です。土地活用のために建物を立てる以上は大地震が起こるリスクと常に向き合っていかなければなりません。そんなとき、耐震性に優れているという大成建設ハウジングの評価は非常に心強いものではないでしょうか。

断熱性能や遮音性にも優れていますので、集合住宅でもストレスなく暮らしていけるでしょう。

コンクリート打ちっぱなしの外観が美しい

デザインの良し悪しは、究極的には個人の好みになってしまいますのでなかなか客観的に評価するのは難しいのですが、口コミであればどういった評価が多いのかを調べることはできます。大成建設ハウジングの場合、RC造によるコンクリート打ちっぱなしの外観は、利用者からおおむね好意的に評価されているようです。

もちろん、コンクリート打ちっぱなしの外観が好みでないという方もいるでしょう。なので、この点だけを持って業者選びの参考にするのは難しいのですが、たまたま自分の好みと合致している場合は評価できるポイントの一つになるといえそうです。

家族や知人が過去大成建設ハウジングに依頼していて、信頼していた

これは、歴史が長く全国各地で建物を造っている企業ならではの口コミだといえるのではないでしょうか。「親が過去大成建設ハウジングに依頼したことがあり、建物の品質に満足しているから」、「土地活用を行っている親戚から勧められたから」といった理由で大成建設ハウジングを選ぶ不動産オーナーも少なくないようです。

こうした口コミによる評判の広がりは、地味ではありますが同時に説得力もあります。何しろ不動産という高い買い物をした利用者が自分の口から「満足した」といっているわけですから、今から利用を検討している人にとっては大きな後押しになるはずです。

もし、自分の身近に土地活用を行っている方がいるのであれば、過去に大成建設ハウジングを利用した経験はないか尋ねてみてはいかがでしょうか。

悪い口コミ

他社に比べて価格が高い

こちらは、大成建設ハウジングを利用した方の口コミというよりも「利用したかったが諦めた方の口コミ」にあたります。

すでに述べた通り、PC造の建築物は他の工法に比べて住まいとしての安心感はありますが、コストがかかるため、初期費用が高額になってしまいやすいのです。

実際には、利用した方の多くは「コストが多くかかってもその分品質が高い」という理由から満足されているのですが、「候補に上がっていたが予算オーバーしてしまうのでやむなくほかの業者を選んだ」という声も少なくありませんでした。

営業マンの対応が悪かった

この口コミは、全国に幅広く展開している業者ならではのものだといえるでしょう。「期日になっても工事が始まらず、急かしても一向に始める様子がない」「担当の営業マンと話していても埒が明かないので、事業所まで直談判にいった」というような、営業マンの仕事ぶりや対応力の低さについての口コミも投稿されています。

逆に「営業マンの対応や提案が丁寧で、それが決め手になって契約した」という声も多く見つかりました。結局のところ、広いエリアで事業を展開している企業には良い営業マンも悪い営業マンもいるということです。

どちらに当たるかは最終的には運でしかありませんが、もし信頼できない相手と当たってしまったら、そのときは担当を変えてもらえないか尋ねてみるのもいいかもしれません。

下請け業者の対応が悪かった

こちらも、問題の本質はほぼ営業マンに関する問題と変わりません。「施工中、現場監督から十分な説明がなかった」「そもそも、現場監督がほとんど現場におらず、工事も適当だった」といった声が見つかりました。

こちらも営業マンの場合と同様、「施工業者が丁寧に説明してくれて好感が持てた」、「工事中は綿密にコミュニケーションをとって、近隣住民への配慮もしてくれた」といった肯定的な口コミもあります。

大成建設ハウジングの土地活用を利用する際の注意点

以上のような点を踏まえて、大成建設ハウジングの土地活用を利用する際の注意点をまとめました。

PC造のメリット・デメリットをよく理解しておく

PC造には、それぞれメリットとデメリットがあります。良いところだけに目を向けるのではなく、デメリットも十分に理解したうえで利用を検討しましょう。

初期費用の負担をまかなえる計画を立てておく

大成建設ハウジングに依頼する場合、木造やRC造を採用している業者と比べて初期費用がより高額になってしまう可能性が高いです。そのため、十分な予算の確保と、余裕を持った支払い計画を建てておかなければなりません。

営業マン、下請け業者とは十分にコミュニケーションを取る

営業担当者や、実際に施工を行う下請け業者が信頼できるかどうかを見極めるためにも、彼らとの綿密なコミュニケーションは必須です。コミュニケーションを密にすることによって、誤解やちょっとした行き違いに基づく不満や不安を生じるのを防ぐことができます。

まとめ

大成建設ハウジングは、長い歴史を持ち、日本全国で土地活用をサポートしている業者です。工期が短いことや災害に強いといったメリットを持つPC造の住宅建設に特化しており、利用者からの評判も悪くありません。

今回ご紹介した内容を元にして、ぜひ土地活用を依頼する業者選びに役立ててください。