カードローンとキャッシング枠の違いを知っておくことで、お得な利用方法が可能になります。
現在はカードローンやクレジットカードはさまざまな種類・タイプが登場しており、サービス競争時代となっています。
会社がサービス内容を競い合うことで、消費者にとって有利なサービスが次々と登場していく傾向があります。
サービスの特徴を理解して、メリットを最大化するようにしましょう。
カードローンとキャッシング枠の違いは金利にあり?
主要な銀行カードローンの金利を比較してみます。
三井住友銀行カードローン・・・金利4.0%~14.5% 最大限度額1,000万円
みずほ銀行カードローン・・・金利2.0%~14.0% 最大限度額800万円
オリックス銀行カードローン・・・金利1.7%~17.8% 最大限度額800万円
りそな銀行「りそなプレミアムカードローン」・・・金利3.5%~12.475% 最大限度額800万円
住信SBIネット銀行カードローン・・・金利0.99%~14.79% 最大限度額1,200万円
楽天銀行カードローン・・・金利1.9%~14.5% 最大限度額800万円
主な銀行カードローンの金利と最大限度額です。期間限定のキャンペーンをやっていることもあるので、公式サイトで最新の情報をチェックしておきましょう。
楽天銀行カードローンは2017年7月19日~2017年10月17日までに申し込みをした人を対象に期間限定で金利が半額というキャンペーンをやっています。2017年10月31日までが半額適用期間であり、その期間の金利が「0.95%~7.25%」となります。
一方、クレジットカードのキャッシング枠の金利は多くの場合に年18.0%(限度額100万円未満の場合)です。
限度額が100万円以上の場合には、利息制限法によって最低金利が15.0%と定められています。
銀行カードローンのほうがメリットが大きい
クレジットカードのキャッシング枠と比較をしたときの銀行カードローンのメリットをあげてみます。
1,000円単位からの借入が可能
ATM手数料が無料(ネット銀行など)
リボ払いの毎月の負担が軽い
順番に解説していきます。
金利が低い
高額なお金を借りるときほど、金利が低いというメリットが大きくなります。20万円以上のお金を借りるならまずは銀行カードローンを検討するべきでしょう。
10万円を借りた場合ですと、
金利18%の場合・・・1ヵ月あたりの利息は約1,500円
金利14.4%の場合・・・1ヵ月あたりの利息は約1,200円
となり、1ヵ月あたり約300円の差ができます。短期間で返済をしてしまえばそれほど大きな差はつきませんが、長期で借りているととても大きな差ができてしまいます。
1,000円単位からの借入が可能
少額のお金を借りるときでも、1,000円単位からの借入が可能で、リボ払いの毎月の返済額が小さい銀行カードローンのほうが便利です。
クレジットカードのキャッシング枠でも1,000円単位で借りられるところはあるので、ケースバイケースとなります。
ATM手数料が無料
ネット銀行ではコンビニATMも含めて、基本的にATM手数料が完全無料ですが、バンクイックなど、店舗型の銀行のカードローンでもATM手数料が無料のところは存在しています。
ATM手数料はカードローン会社やATMによってバラバラです。108円もしくは216円となっていることが多いです。
手数料を216円とし、毎月ATMで借入と返済を1回ずつ行ったとして、それを5年間継続すると
216円×2回×12ヶ月×5年=25,920円
となります。ATMを頻繁に利用する人は手数料が無料のカードローンを選ぶかどうかで、かなりの差が出ることがわかります。
リボ払いの毎月の負担
銀行カードローンのほうが、リボ払いの毎月の負担はキャッシング枠に比べると軽い傾向です。
例えば、三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」なら、10万円を借りた場合の月額返済額は2,000円となっています。
信用金庫のカードローンなどでは、毎月利息さえ返済をしていれば延滞にならないというところもあります。
大手の消費者金融と比較した場合
次は、大手の消費者金融とクレジットカードのキャッシング枠を比較してみます。
金利は変わらない
大手の消費者金融のカードローンの金利は次のようになっています。
プロミス・・・金利4.5%~17.8% 最大限度額500万円
アイフル・・・金利4.5%~18.0% 最大限度額500万円
モビット・・・金利3.0%~18.0% 最大限度額800万円
30日間無利息というサービスがある
アコム、プロミス、アイフルでは30日間無利息というサービスがあります。
プロミスの場合には「メールアドレスの登録」「WEB明細の利用」という2つの条件を満たす必要がありますが、この2つの条件は満たすことが簡単なので、実質的にはだれもが30日間無利息というサービスを受けることができると考えてもよいでしょう。
無利息期間の起算点については注意が必要です。プロミスでははじめて借入をした日の翌日が起算点となるのに対して、アコム、アイフルでは契約日の翌日が起算点となります。
モビットでは現在のところ30日間無利息はやっていないようです。
大手の消費者金融のほうがサービス内容が良い傾向
キャッシング機能に限って言うならば、大手の消費者金融のカードローンのほうがクレジットカードのキャッシング枠よりも優れている傾向です。
即日融資が可能
大手の消費者金融では30分程度のスピード審査で即日融資が可能です。
返済方法が多彩
クレジットカードのキャッシング枠は基本的に口座からの自動振替ですが、大手の消費者金融ではその他にインターネットバンキング、ATM返済、銀行振込みでの返済などに対応しています。
ローン契約機がある
クレジットカードは基本的に郵送で送られてくるので、即日審査がされたとしてもカードが自宅に届いて使えるようになるまでは早くても2日~3日かかります。
大手の消費者金融ではローン契約機でカードをすぐに発行してもらうことも可能です。
毎月の返済負担が軽い
10万円を借りたケースなら、大手の消費者金融では3,000円~4,000円くらいが月額の最低返済額となっています。
クレジットカードのキャッシング枠の場合には毎月の最低返済額が1万円となっていることが多いです。
おすすめの選び方!海外旅行ならクレジットカード!
キャッシングを利用したいとき、金利やサービス内容などのトータル面で比較をしておすすめは、次の順番になります。
銀行カードローン>大手の消費者金融>クレジットカードのキャッシング
まずは銀行カードローンを検討する
お金を借りたいと思ったら、まずは銀行カードローンを検討してみましょう。
銀行カードローンには審査に時間がかかる傾向があるというデメリットがあります。
余裕を持って申し込みをするようにしておきましょう。
近年では即日融資に対応している銀行カードローンも増えてきています。
・三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」
・新生銀行カードローン「レイク」
などは審査のスピードにおいて大手の消費者金融に劣っていません。
カードをすぐに発行してもらいたいなら、
・三菱東京UFJ銀行
・三井住友銀行
・新生銀行
の3つの銀行がローン契約機を設置しています。
即日融資なら大手の消費者金融
申し込みから融資までのスピードなら大手の消費者金融のほうが平均してはやい傾向です。
大手の消費者金融のアコム、プロミス、アイフル、モビットの4つではいずれもローン契約機を全国各所に設置しています。
また、銀行カードローンに比べて審査に通りやすいということも特徴です。
銀行の審査では信用情報が重視されるので、過去1年以内にたった1回でも延滞があると審査に落とされる可能性が高まります。
大手の消費者金融では信用情報に傷があってもそれが致命的なものではなく、さらに安定した収入を得ている人なら審査に通る可能性が高いです。
ブラックリストにのっている人や多重債務者の人はさすがに厳しいですが、中小規模の消費者金融ならば借りられたというレビュー・口コミもあります。
クレジットカードのキャッシングがおすすめになるケース
クレジットカードはショッピング機能がメインであり、キャッシング枠はあくまでおまけの機能として考えておくべきでしょう。
しかし、クレジットカードのキャッシング枠を利用することのほうがおすすめになるケースもあります。
カードを何枚も持つのが嫌なケース
カードを何枚も持つのが嫌だという人は、すでに持っているクレジットカードにキャッシング枠をつけることにメリットがあるでしょう。
借りたい金額が少額なケース
また、1万円だけを借りて、翌月の給料ですぐに返済をしてしまうというケースでは、金利が高いということ、30日間無利息のサービスがないことはほとんどデメリットとはなりません。
1万円だけを借り、1ヵ月後にすぐに返済をしてしまった場合、かかる利息はおよそ150円です。
利息のシミュレーションをしてみて気になる場合には、金利が低い銀行カードローンや30日間無利息のサービスがある大手の消費者金融を選ぶべきでしょう。
海外旅行で使えるのはクレジットカードのみ
銀行カードローンや消費者金融カードローンは日本国内でのみ使えるカードです。
クレジットカードはJCB、VISA、MasterCardといったブランドに対応していれば、海外のATMでも使うことができます。
海外でキャッシングを利用するなら、クレジットカードしか選択肢がありません。JCBはハワイやアジア諸国では強いですが、その他の国では対応していないことも多いです。
VISA、MasterCardのいずれか、もしくは両方を持っていけば間違いないでしょう。
しかし、海外旅行に行くときにだけ一時的にキャッシング枠を増枠することができるので、普段から海外旅行へ行くことを念頭に入れてキャッシング枠をつけておく必要はありません。
普段はクレジットカードにつけるキャッシング枠はゼロにしておくか、つけるとしても少額にしておくべきです。