東京スター銀行のカードローンは、知名度が高く、金利は業界最低水準となっています。
そのようなカードローンの審査が甘いわけがない!と多くの人が思うでしょう。
実は、低金利のカードローンでも、多くの人が思っているほど、審査は厳しくはありません。
この記事では、東京スター銀行のカードローンの審査の難易度がどのくらいなのか、解説をしたいと思います。
業界最低水準の金利になった!
東京スター銀行のカードローンは、業界最低水準の金利になりました。
実は、昔はそれほど金利は低くありませんでした。昔の東京スター銀行のカードローンは、限度額10万円~500万円、年利4.5%~14.6%という銀行カードローンとしては平均的な金利でした。
三菱東京UFJ銀行カードローンのバンクイックは、2016年の7月に金利の見直しをして、年利1.8%~14.6%になりました。
しかも、バンクイックは最高限度額が500万円ですから、限度額500万円で金利1.8%が適用されるということになります。
バンクイックに比べると、どうしても金利面で見劣りしてしまっていました。
ところが、その後間もなく、東京スター銀行のカードローンでも金利の見直しが行われ、年利1.8%~14.6%というバンクイックにも負けない金利となりました。
東京スター銀行のカードローンは限度額が10万円~1000万円とかなり幅が広いので、限度額500万円における金利はバンクイックほど低くはないかもしれません。
しかし、最高で1000万円の限度額が設定できるという部分では、バンクイックよりも勝っていると言えます。
東京スター銀行のカードローンの特徴
2種類のカードローンがある
東京スター銀行のカードローンには、2種類のタイプのカードローンがあります。すなわち、「スターカードローン」と「バンクベスト」です。
バンクベストとは?
スターカードローンのほうは、通常のタイプのカードローンですので、説明は不要でしょう。
バンクベストとは、ネット専用のカードローンのことです。カードレスであり、ネットを利用して借入と返済を行います。
限度額の範囲内で自由に追加融資を受けられるので、フリーローンとも異なります。
カードが発行されないというだけで、基本的にはカードローンと同じであると考えておきましょう。
ATMが利用できないということはデメリットですが、ネットでいつでも借入と返済が行えるので、人によってはメリットのほうが大きくなるでしょう。
年利は1.8~14.6%(最高限度額1000万円)であり、スターカードローンと差はありません。カードが発行されるのか、されないのかという違いだけがあると考えておけば、間違いはありません。
ここでは、スターカードローンのほうで解説をしますが、基本的にはバンクベストでもほぼ同じことがあてはまると思っていてください。
しかし、毎月の最低返済額や、申込みから融資までのスピードなどは、スターカードローンとバンクベストで差があるので、必ず公式ホームページで確認をしてから申し込みをしましょう。
即日融資に対応している?
東京スター銀行のスターカードローンは即日融資に対応していないと解説をしたサイトもありますが、実は、即日融資に対応しています。
インターネットのサイトに書かれた情報は、必ずしも正しくはなく、情報が古いこともあるので、必ず公式ホームページなどの信頼できる情報を確認しておきましょう。
・スターワン口座(東京スター銀行の総合口座)を開設済みの方
・平日の午前9時30分までにインターネットから申込みをして、12時までに手続きを完了している方
という2つの条件を満たしている方は、即日融資が受けられます。大手の消費者金融などと比べると、即日融資を受けるための条件はやや厳しいと言えます。
同時融資とは?
実は、スターカードローンは半分は即日融資に対応していないと言えます。
というのも、契約が完了したと同時にお客様のスターワン口座にお振込みをする(同時融資)場合、上限が10万円と定められています。
すなわち、10万円までならば即日融資が可能ですが、それ以上の金額を借りるためには、ローンカードおよび暗証番号が自宅に届いてからでなければなりません。
ローンカードが自宅に届くまではおよそ3週間かかるという意見もあるので、10万円を超える融資を希望している人は、余裕を持って申込みをすませておかなくてはなりません。
バンクベストの場合にはカードが発行されないので、融資までの期間はやや短く、2週間程度が目安となります。
アルバイトや派遣社員でも申込みが可能
正社員の人はもちろん、アルバイト、派遣社員、自営業、学生の人でも申込みが可能です。
専業主婦の人でも、配偶者に安定した収入があれば申込みが可能です。
必要書類は?
スターカードローンおよびバンクベストの必要書類は、やや厳格です。
・運転免許証またはパスポート
・健康保険証
・収入証明書(希望限度額が300万円を超える場合)
他社のカードローンでは、免許証だけあれば借りられるということが多いですが、東京スター銀行のカードローンでは、免許証のみ、もしくは健康保険証のみでは借りられません。
健康保険証は必須であり、それに加えて免許証もしくはパスポートが必要になります。
収入証明書としては、源泉徴収票が主なものですが、ない場合には確定申告書などでも可能です。自営業の人は確定申告書を提出することになるでしょう。
入社1年目の新入社員などは、直近3か月分の給与明細があれば可です。
スターカードローンの審査は甘い?
さて、それでは本題に入ります。スターカードローンの審査が甘いのかどうかについて、解説をしたいと思います。
バンクベストはネットローンタイプであり、スターカードローンと金利や限度額は同じなので、審査の難易度も同じと考えておきましょう。
審査で見られるポイント
スターカードローンの審査では、次のようなポイントが見られます。
年収
スターカードローンは銀行カードローンなので、総量規制はかかりません。すなわち、年収によって限度額の上限が法定されているわけではありません。年収が300万円の人が限度額1000万円で借りることも法律的には可能です。
しかし、現実問題として、一般的な属性の人は、年収の3分の1くらいが目安となります。
公務員や大企業の正社員の人のように、属性が良い人ならば、年収の半分以上を借りられる可能性もあります。
勤務形態
アルバイト、自営業、派遣社員、契約社員、専業主婦、学生でも申込みが可能です。
しかし、一般的に、
正社員>派遣社員、契約社員>アルバイト、自営業
という順で、審査が有利になるようです。もちろん、派遣社員でも専門的な職業についている人などは高収入なので、ケースバイケースです。
勤続年数
勤続年数は長いほど有利になります。正社員でも、入社して3年以内に3分の1の人が辞めていくというデータがありますので、勤続年数が短いと不利になります。
アルバイトの人でも、大手企業で長く勤めている人などは有利になります。
年齢
年齢は若い人のほうが有利です。しかし、20代の人と30代の人ではそう差がないようです。
若くて体力のある人ならいざとなったら、土日も建設現場などで働いて借金を返すということもできます。
家族構成
子供が多い人は、その分生活費や教育費がかかるので、不利になります。
しかし、50代で独身の人は、逆に信用がないという意見もあります。審査をする担当者の判断によるので、ケースバイケースです。
個人信用情報
ある意味でこのポイントが最も重要になるでしょう。銀行は信用情報に対して厳しく、過去1年以内に1回でも延滞の記録がある人は、断られる可能性が高くなります。
銀行によっては、申込み条件に「過去1年以内に延滞がない人」という条件がつけられていることもあります。
スターカードローンでは、そのような条件はついていないので、延滞が1回あるくらいならば可能性はあります。総合的な属性が重要になるでしょう。
他社からの借金
銀行カードローンの場合、他社からの借入件数が3件を超えていると難しいです。理想を言うなら2件以内に抑えておきましょう。他社からの借入がゼロの人が最も有利です。
しかし、年収が1000万円の人が、消費者金融で10万円だけを借りているケースなどでは、ほとんど影響がないでしょう。
まとめ!総合的には審査が甘い!?
スターカードローンの審査に通るためには、総合的な属性が重要になります。
アルバイトや学生の人でも申込みが可となっていることから、審査に通過するための基準はそれほど高くはないことがわかります。
重要になるのは、個人信用情報と他社からの借入となるでしょう。過去に延滞がなく、他社からの借入もゼロという人なら、審査に通る可能性が高いです。
逆に、正社員で安定した収入を得ている人でも、過去に延滞を繰り返している人や、消費者金融から3件も4件も借りている人は、審査落ちの可能性が高いでしょう。
審査が厳しいと感じるか、易しいと感じるかは、人によって異なるということになります。
他社借入がなく、個人信用情報が良好な人にとっては、易しいと感じるのではないでしょうか。