レスコハウスの土地活用の評判は?特徴とポイントをまとめました!

レスコハウスは、戸建住宅や高齢者向け住宅の建設、リフォームなどを手がける会社です。賃貸・併用住宅事業も行っているため、土地活用のパートナー候補として気になっている方もおられるのではないでしょうか?

そんな方のために、レスコハウスの土地活用の特徴や評判、気になるポイントなどをまとめてみました。

レスコハウスってどんな会社?

「レスコハウス株式会社」は1962年、日本プレスコンクリートの建築部門が公営住宅の建設を請け負ったことから始まりました。

その後、1966年には「日本プレス建築株式会社」として当時の親会社であった日本プレスコンクリートから独立。鉄筋コンクリート造住宅のパイオニアとして今までに1万5千戸もの住宅建設を手がけてきました。

レスコハウスの特徴

コンクリート会社から生まれた企業らしく、鉄筋コンクリート造住宅に特化しているのがレスコハウスの特徴です。レスコハウスでは、WPC工法と呼ばれる構造を採用しています。

WPCとは「ウォール・プレキャスト・コンクリートパネル」の略で、簡単に言うと、工場生産されたコンクリートの壁を構造材として使う住宅工法のことです。

通常の鉄筋コンクリート造は、建設現場で鉄筋にコンクリートを流し込んで作ります。WPC工法は工場で作られた壁を現場に運んで施工するため工期が早く、品質が高いのが利点です。

レスコハウスの強み

WPC工法の構造的な強みをもう少しご紹介しておきましょう。梁と柱で建物を支える木造在来工法とは異なり、WPC工法では「コンクリートの壁」が建物を支えます。「柱」ではなく「面」で力や荷重を支えるので、地震の揺れなど災害時に変形しにくい強みを発揮します。

住宅は強固なだけでなく、暮らしやすくなければなりません。レスコハウスは「2重壁四層構造」と呼ばれる内装構造を採用しています。

これは、家の外側から「PCパネル、空気層、発泡ウレタン(断熱材)、石こうボード(防音材)」という4層の壁で室内を覆うというもの。この構造によって室内外の熱の出入りを逃さず、結露を起こしにくいつくりを実現しました。

2重壁四層構造の強みは断熱性だけではありません。遮音性にも優れており、たとえ屋外が地下鉄車内相当の騒音レベル(90db程度)だったとしても、屋内は図書館内と同じくらいの騒音レベル(40db程度)に抑えることができます。

賃貸併用住宅を建てて土地活用するつもりであれば、遮音性の高さは重要なポイントになるはずです。

ここからは、住宅構造以外の強みもご紹介しておきましょう。レスコハウスの土地活用のサービス面での強みは、「一括借り上げシステム」と、「無料点検・保証制度」です。

35年もの長期間、レスコハウスの提携業者が経営する賃貸住宅を一括借り上げしてくれるため、オーナーは空室リスクに頭を悩まされる必要はありません。

しかし、単なる一括借り上げシステムであれば、ほかの企業も採用しているところはあります。レスコハウスの強みは、一括借り上げと同じ期間にあたる35年間、無料で点検と保証を行ってくれるところ。

このようなサービスを提供している業者はなかなかありません。賃貸経営は長いスパンで収益計画を立てる必要があります。無料のサポート期間が長いというのは大きなメリットだといえるでしょう。

レスコハウスの弱み

良いところばかりでなく、レスコハウスの「弱み」も合わせてご紹介したいと思います。

レスコハウスの営業所があるのは、東京・神奈川・千葉・埼玉と関東圏のみ。日本全国の中でも限定された地域に留まっています。

もちろん、ほかの住宅メーカーと同様、それ以外にも「特約店」と呼ばれる窓口があり、そこから利用を申し込むことは可能です。

しかし、その特約店も全国にくまなく存在しているわけではありません。首都圏や関西圏など、人口の多い一部の都市圏以外ではサービスを利用するのが難しくなってしまうでしょう。

また、レスコハウスの強みであるWPC工法ですが、これは逆の側面から見ると「弱み」にもなってしまいます。WPC工法は壁が構造材の役割を果たすため内部の間取りの自由度こそ高いものの、壁そのものが規格化されてしまっているので建物自体の設計自由度は低くなってしまうのです。

レスコハウスもこの点をカバーするため、「2階建て・3階建ての賃貸・併用住宅」や、入居者のニーズに合わせた「企画型賃貸住宅」などさまざまな土地活用プランを用意しています。

しかし、それらはあくまで「賃貸経営の運用方法にいくつか選択肢がある」ということにすぎません。「他所にはない、オリジナリティの高い住宅を建てたい!」と考えている方は注意してください。

「土地活用のバリエーション」という面にもレスコハウスは弱みを抱えています。基本的にレスコハウスの土地活用プランは通常の居住用賃貸経営か高齢者向け住宅がメインです。

そのほか、2階・3階建て住宅の1階部分を店舗用として活用する方法もありますが、それ以外のバリエーションはありません。駐車場経営や完全な事業用建築物を建てて土地活用を行うなど、他の方法での土地活用も検討している方は注意が必要です。

さらに、レスコハウスはWPC工法に特化した業者なので、鉄骨造などほかの工法には対応していません。

WPC工法は「壁で重みを支える」という構造上、4階建てや5階建ての住宅には不向きです(実際、レスコハウスにもそうした構造に対応したプランはありません)。高層建築物を建てて土地活用をしたいと考えている方は、他の業者を選んだほうが良いでしょう。

レスコハウスの評判

レスコハウスは誕生からすでに50年以上経過している歴史の長い企業です。ネット上では、今までの利用者と思われる人々からの良い評判や悪い評判が散見できます。特に気になった評判をいくつかピックアップしてみました。

良い口コミ

①コストパフォーマンスが良い

木造アパートの場合、30~40年程度のスパンで建て替えが必要になると言われています。建て替えが必要になる理由は、老朽化による建物の劣化、あるいは建物が古くなって入居者を見つけるのが難しくなるためです。

鉄骨造の場合、木造よりは長持ちしますが、それでも50~70年程度で建て替えやリフォームが必要になると言われています。

それらと比べて、WPC工法で建てられるレスコハウスの賃貸住宅は、構造躯体の寿命が100年以上。さらに35年間の無料点検・メンテナンスで建物の寿命を長く保つことが可能です。

こうした点を上げて「長期的な運用を考えるなら、維持コストなどの面でコストパフォーマンスが高い」と評価する利用者の声が見られました。

②外観デザインが個性的で良い

「弱み」の欄でご紹介したように、レスコハウスの建物は壁自体が規格化されているため内装はともかく、構造や外観の設計自由度は高いとはいえません。

しかし、逆に業者側の立場から見ると、「外観デザインは多くのお客様から魅力的に見えるように素晴らしいものでなければならない」ということになります。そうした点を考慮してデザインの個性や高級感に力を入れているためか、外観の良さを高評価する声が少なくありませんでした。

オーナーにしてみれば、「ほかの賃貸住宅と比較して魅力的に見えるかどうか」が重要なポイントなのかもしれません。

③遮音性が高く、賃貸併用に向いている

「強み」の部分でご紹介したように、レスコハウスの住宅は2重四層構造の内壁により、断熱性や遮音性に優れています。この点を活かして賃貸併用住宅を建て、オーナー自身も入居者と同じ建物に住んでいるというケースがいくつか見られました。

賃貸併用の場合、「生活音が入居者に伝わってしまわないか」、「入居者の音がうるさくて生活が妨げられないか」といった不安要素がありますが、遮音性に優れるレスコハウスの場合、概ね「静かで暮らしやすい」と好評なようです。

悪い口コミ

①土地活用プランのバリエーションが少ない

「弱み」の欄でも取り上げた部分ですが、この点に難色を示す声がいくつか聞かれました。「WPC工法以外には対応できない」、「賃貸経営以外の土地活用プランがない」、「賃貸経営のプランもバリエーションに乏しい」といった口コミが見られます。

元々、「コンクリート会社から、WPC工法を通じて住宅メーカーになった」という会社の歴史上、この点はある程度やむを得ないのかもしれません。

②提案力に乏しい

「土地活用プランのバリエーションが少ない」という口コミと関連して、「提案力」に不満を漏らす声も聞かれました。

基本的にレスコハウスの営業担当者は、「自社にある限られたプランの中から、そのオーナーに最適なものを提案する」という方法しか取ることができません。

仮に「もっと別の方法で提案したい」と担当者が考えたとしても、そもそも対応できるプランが限られているからです。その結果、「このメーカーは提案力がないな」とみなされているのかもしれません。

レスコハウスの土地活用を利用する際の注意点

以上の点を踏まえて、レスコハウスで土地活用を利用する際の注意点をまとめてみました。

目的を「賃貸経営」に絞る

レスコハウスの土地活用は、賃貸経営に特化しています。最初から賃貸経営で利益を上げることを考えておきましょう。ほかの方法で活用したいなら別の業者を選ぶことです。

「ほかの賃貸アパート・マンションより魅力的な物件をつくる」という発想で挑む

土地活用のバリエーションこそ限られているものの、レスコハウスがつくる建物自体のクオリティは決して低くありません。「競合となるほかの賃貸に負けない品質の物件を建てる」という発想で臨みましょう。

長期的な運用を想定しておく

レスコハウスの土地活用で利益を最大化する方法は、「WPC工法による丈夫な建物をできるだけきれいに保ち長く運用すること」です。35年無料点検・補償制度をフルに活用した、長期的な運用を視野に入れておきましょう。

まとめ

レスコハウスは、「WPC工法の賃貸経営」に特化した土地活用業者です。

そのため、「丈夫で長持ちする住宅を、メンテナンスできれいに保ちながら長期的に運用する」という活用方法を望んでいる不動産オーナーに向いています。この記事を読んでレスコハウスが「自分に向いている」と思えた方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか?