ひとり暮らしや引っ越しをすると、ある日突然NHKの担当者が訪ねてきて、言われるがままにNHK契約をしてしまった・・・なんて経験はありませんか?
テレビやワンセグなどNHKの電波が入る機器を持っている場合は、基本的にはNHKと契約することになっているので、契約をしたこと自体はおかしなことではありません。ただ、テレビを持っていないのに契約してしまった場合は、できるだけ早めに解約手続きを行いましょう。
毎月発生するNHK受信料は担当者から簡単に説明されますが、いまいちよくわからなかった人も多いでしょう。
受信料は衛生放送(BS放送)が見られるかどうかでも変わりますし、「家族割」を利用することで割引サービスを受けることもできます。
しっかり仕組みを理解していないと、実は大きな損をしていた!なんてことにもなりかねないので、自分がどの契約プランに入っていて、毎月いくら受信料を支払うことになるのか把握しておきましょう。
以下からNHK受信料について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
また、支払い方法を口座引き落としにしている場合の引き落とし日についても記事の後半で解説しています。
NHK受信料は基本的に2ヵ月に1回、2ヵ月分をまとめて支払う
NHK受信料は毎月発生しますが、支払いは基本的に2ヵ月に1回となっています。あれ?今月は引き落としされていないな?と思っても、それは支払いの発生しない月なだけで、翌月にはしっかり引き落としされます。注意してくださいね。
NHKの担当者はおそらく2ヵ月払いで話を進めてくると思いますが、実は他にも6ヵ月払い、12ヵ月払いのプランがあり、そちらのほうが値引きされる分少しおトクなのです。
今後しばらく引っ越しやテレビを捨てるような予定がない場合は、6ヵ月払いや12ヵ月払いを選択したほうが受信料の支払い額を減らすことができるでしょう。
また、前払いしている期間にNHK契約を解約する場合には、しっかり前払い分が返金されるので安心してくださいね。
ただ、返金方法は現金ではなく、郵便為替になることもあるので注意してください。
NHK受信料はいくら?
毎月のNHK受信料は地上放送のみの契約か、衛星放送(BS放送)も含めた契約(衛星契約)かによって変わります。
これはユーザーがどちらかを選べるわけではなく、衛星放送の電波が入るならば強制的に衛星放送込みの契約にされてしまいます。
金額としては2倍近く変わってくるので、外部アンテナなどの設備を設置しておらず、衛星放送が入らない環境なのであればその旨をしっかり担当者に伝えましょう。
また、支払い方法によっても金額は異なり、クレジットカードや口座振替であれば100円程度値引きされます。自分のクレジットカード、銀行口座を持っている場合はそれらを利用したほうが少しおトクということですね。
では、以下に各契約プランごとの毎月の受信料を記します。全て消費税込みの金額です。
地上契約のみの場合(口座振替、クレジットカード払い)
2ヵ月払額:2,520円
6ヵ月前払額:7,190円(2ヵ月払より370円お得)
12ヵ月払前払額:13,990円(2ヵ月払より1,130円お得)
地上契約のみの場合(振込用紙での支払い)
2ヵ月払額:2,620円
6ヵ月前払額:7,475円(2ヵ月払より385円お得)
12ヵ月払前払額:14,545円(2ヵ月払より1,175円お得)
衛星放送込みの契約の場合(口座振替、クレジットカード払い)
2ヵ月払額:4,460円
6ヵ月前払額:12,730円(2ヵ月払より650円お得)
12ヵ月払前払額:24,770円(2ヵ月払より1,990円お得)
衛星放送込みの契約の場合(振込用紙での支払い)
2ヵ月払額:4,560円
6ヵ月前払額:13,015円(2ヵ月払より665円お得)
12ヵ月払前払額:25,320円(2ヵ月払より2,040円お得)
12ヶ月前払いにすると2ヵ月払いの場合とは結構な金額の差が生まれるので、一度契約プランを見直してみるとよいでしょう。
契約プランの変更は電話だけでなくNHK公式サイトから行えます。支払い方法の変更も同じく公式サイトから行えるので、少しでも金額を安くするために自分にとって一番ベストな契約プラン、支払い方法を選択しましょう。
地上放送のみの契約でも衛星放送を視聴できる?
NHKの担当者は実際に衛星放送が映るかどうかまでは確認しないので、衛生放送が映る環境でも嘘をついて地上放送のみの契約を結ぶことが可能です。
これならお得に衛星放送を見られるのではないか?と思うかもしれませんが、残念ながらそんな美味しい話はありません。
確かに衛星放送を視聴することはできますが、衛星放送の契約をしていない場合には右下に大きく「受信料支払いのお願い」の通知が表示されてしまいます。
この通知は画面のおおよそ4分の1程度を占めるので、とてもじゃないですが邪魔すぎて画面に集中できません。やはり衛星放送を観る場合には、きちんとNHKと衛星放送の契約を結ぶことをオススメします。
NHK受信料の支払日はいつ?
受信料の支払日や引き落とし日は支払方法によって異なります。以下で支払い方法ごとに分けて解説していきますね。
口座振替の場合
2ヵ月払いを選択している場合は「偶数月」の26日に2ヵ月分の「前払い」になります。前払いが基本になるため、引っ越しなどでNHK契約を解約する場合には前払い分を回収できることがあります。解約手続きの際に忘れずにチェックしておきましょう。
6ヵ月前払いや12ヵ月前払いを選択する場合、申し込み時期によっては少しややこしくなります。
前払い期間が偶数月で始まる場合は、前払い開始月の26日に受信料が口座から引き落としされます。
つまり、6月から11月までの6ヵ月間の受信料を前払いする場合は、口座引き落とし日は6月26日ということになります。
次に、前払い期間が奇数月から始まる場合は、前払い開始月の前月26日に受信料が口座から引き落としされます。
つまり、5月から10月までの6ヶ月間の受信料を前払いする場合、口座引き落とし日は4月26日となります。
いずれにしても口座から受信料が引き落としされるのは、「偶数月」の「26日」であると覚えておくとよいでしょう。
また、初回の請求は初回分と2回目分をまとめた4ヶ月分になります。これを知らないと予想していたよりも高額な金額の請求がくるので、注意してくださいね。
クレジットカード支払いの場合
カード会社に請求が行くのは「偶数月」です。その後、実際に金額を支払うタイミングは各カード会社によって異なります。
6ヵ月前払い、12ヵ月前払いの場合の請求月は口座振替の場合と同様です。
偶数月から前払いをスタートさせる場合はその月の途中に、奇数月から前払いをスタートさせる場合はその月の前月の途中にカード会社へと請求が行きます。
ただ、カード会社への請求のタイミングと実際の支払いのタイミングは異なるので注意してくださいね。
また、初回分の請求は初回分と2回目分をまとめた4ヶ月分になります。
振込用紙での支払い
2ヵ月払いに設定している場合は「偶数月」の「20日頃」に振込用紙が郵送されてきます。支払い期日は「翌月5日」までとなっているので、忘れずにコンビニなどで支払いを済ませましょう。
6ヶ月前払い、12ヵ月前払いの場合、支払い期間のスタートが偶数月であるならその月の20日頃に振込用紙が郵送されてきます。
つまり、6月から11月までの前払いをする場合は、6月20日頃に振込用紙が届くということですね。
また、支払い期間のスタートが奇数月であるならその月の前月の20日頃に振込用紙が郵送されてきます。
つまり、5月から11月までの前払いをする場合は、4月20日頃に振込用紙が届くということになります。
どちらの場合でも支払い期日は翌月5日までです。
初回の振込金額は初回分と2回目分をまとめた4ヶ月分になります。
家族割引を利用して受信料をおトクにしよう
NHKには家族割引サービスがあり、家族と別居している状態でそれぞれの世帯がNHKと契約している場合に受信料の割引を受けられます。
詳しくは以下のページを見てくださいね。
まとめ
受信料の長期前払いを選択することで2ヵ月払いの場合よりも支払い金額を安くすることができます。しばらく解約の予定がないなら、前払い期間を再検討してみてはいかがでしょうか?
また、NHK受信料を滞納すると、いずれは裁判所を介して差し押えに近い処分をされてしまう可能性もあります。NHKなんてほとんど見ないのに・・・と思うかもしれませんが、しっかりと忘れずに支払っていきましょうね。