お金持ちになりたくないという人は世の中にはまずいないんじゃないかと思います。少なくとも私は今よりもお金持ちになりたいですし、そのお金を使って今まで我慢してきた楽しいことをどんどんやりたいと思っています。
しかし、当然ながらただ思っているだけではお金持ちになることはできません。
もともと裕福な家庭に生まれないかぎり、お金持ちになるには相当な努力が必要です。しかも、その努力の方向を間違えてしまうと却って貧乏になることすらあります。では、お金持ちになるためには一体どうすれば良いのでしょうか。
目次
お金持ちになった自分を想像してみよう
まずはイメージトレーニングから始めてみましょう。仮にお金持ちになることができたとして、あなたは何がしたいでしょうか。
2. 高級車と豪華な住宅の購入?
3. 会社をやめて悠々自適に田舎で暮らす?
答えは人の数だけあるので、どれが正しいとか間違っているとかは言えません。
しかし、お金持ちになったらやりたいことがないというのはかなりまずいです。お金持ちになったのに何もやりたいことがないというのでは、お金持ちになる意味がありません。
どうしてもなりたい自分が想像できないという場合は、まずは仮に給料が今の1.5倍になったら何をするか想像してみてください。今の給料が1.5倍になった程度ではとてもお金持ちとはいえないかもしれませんが、それでもできることが広がっていくはずです。
偶然に頼らない
このサイトでも以前紹介したことがある賭博黙示録カイジという漫画に「偶然に「命」を張るのは犬猫ケモノのやることや 人間はその勝負が重ければ重いほど勝算に張る 頭で勝たにゃああかん」という台詞があります。
この考え方はお金持ちになる上で非常に重要です。世の中には確かに偶然で成功する人もいますが、殆どの人は努力の果てに成功を掴んでいます。
いつ訪れるかもしれない偶然を祈って宝くじを買い続けているようでは、一生お金持ちになることはできないでしょう。たとえお金持ちに慣れても、突然の多すぎる資産に順応できずに数年で使い潰してしまうはずです。
世の中の全てが不確実で不確定である以上、ある程度偶然に人生を左右されるのは仕方ありませんが、一方で適切な努力をすれば成功する確率を上げることができます。仮に1度や2度失敗しても、成功確率の高いことを何度も繰り返せばいずれは成功できるはずです。
がむしゃらに頑張るのは努力とは言わない
ここまで努力の重要さを説いてきましたが、ここでいう努力というのはただ何も考えずにがむしゃらに頑張ることではありません。むしろそのような生き方は下の下で、そんなことを続けているだけでは一生お金持ちになれないでしょう。
お金持ちになりたいのならば、いかに最小限の労力だけで最高の利益を手に入れることができるのか、付いて常に考えるべきです。
現代社会には未だに寝食も忘れて頑張ることがいいことであるかのような風潮がありますが、そんなくだらない風潮に合わせる必要はありません。
必死に働いて体を壊してしまっては元も子もありません。もし万が一体を壊しても、その時に誰も責任はとってくれません。つまらない社会の風潮に振り回されずに、しっかりと自分を持つようにしましょう。
人は人を助けない
この裕福に見える日本でさえ、貧困にあえぐ人がたくさんいます。貧しい国ならばもっとたくさんいるでしょう。一体なぜ彼らは救われないのでしょうか。答えは簡単で、自分の知らない人が自分の知らないところでいくら苦しもうが知ったことではないからです。
身内ならまだしも、遠く離れた場所に住む人がそこでいくら苦しんでいても「普通の人」はどうでもいいんです。なぜなら、他人のことよりも自分の生活のほうがずっと大事だからです。
この世の中には「人は人を助けない」という大原則があります。正確には「人は自分を気持ちよくさせてくれない人を助けない」といったほうが良いかもしれません。
お年寄りに電車の中で席を譲ったり、100円や500円を募金したりする人がいるのは、そうすることによってほとんど対価を支払わずに「いいことをした」という満足感を得ることができるからです。
多くのお金を手に入れた慈善家とやらが慈善事業に勤しむのも、自分が満足するためです。
こうした当たり前の事実から目をそらし続けるか、それとも直視するかはあなた次第です。
冷酷でなければお金持ちになれないが、お金持ちにならないと人を助けられない
お金持ちになるには冷酷でなければいけません。例えば、経営者が可哀想だからという理由で労働者の人員整理を行わずに逃げ続けたら会社はどうなるでしょうか。
無論倒産するはずです。会社が倒産してしまえば、労働者全員が路頭に迷ってしまいます。1人を守ろうとしたために、100人を路頭に迷わせるなど、経営者としては最低です。いい人でいたいだけの無能は、経営者になる資格がありません。
経営者たるもの、時には冷酷で適切な判断を下さなければならないこともあります。こうした判断ができる経営者だけが、金持ちになっていきます。むろん、労働者に対する個人的な私怨や嫌がらせで人員整理を行うような経営者は下の下です。
利益になるならば助けて、利益にならないならば助けない。この判断ができなければいけません。
冷酷でなければ勝てないのは経営者だけではありません。労働者も「他人が可哀想だから」「他人のために」働いているようでは、一生金持ちにはなれません。この生き馬の目を抜く社会で、他人のことなど心配していたらお金がいくらあっても足りません。他人を救済するのは政治に任せましょう。
それでも人を助けたいのならば、お金持ちになってから助けましょう。人を助けるのに必要なものは愛でも勇気でもありません。お金と資源です。餓死しそうな人に愛を説いてもその人は死にますが、食べ物を与えれば命を救えますし、食べ物を取る方法を教えればその人は独り立ちできます。
力なき正義というのは意味がないどころか、却って人を不幸せにします。人を救いたいのであれば、より一層お金持ちになるための努力をするべきです。
人生は自己責任
人生というのは自己責任で生きなければいけません。誰かが助けてくれる、なんてのは幼稚園児の発想です。もし何かに失敗したら、たとえ運や環境が悪かったとしても自分の責任と考えるべきです。運も実力の内です。
逆に何かに成功したら、たとえ周りからの助力があったとしても、自分の実力と考えて構いません。無論そのような態度を出すと反感を買うので程々にしなければいけませんが、成功したら自分を十分に褒め称え、自信をつけることは非常に大事です。
利益になるなら人助けもせよ
ここまでさんざん世知辛い言を書いてしまいましたが、いつでもどこでも人を助けないのが正しい選択とは限りません。自分の利益になる人については、むしろ積極的に助けていくべきです。
例えば、あなたが経営者ならば、会社に対して十分な利益を与えてくれる社員には高い給料と充実した福利厚生で報いるべきですし、管理者ならば部署全体の式を挙げてくれる部下が働きやすいように職場環境を整えるべきですし。
労働者ならば優秀な上司や部下、同僚に対して報いるような働き方をすべきです。他人に利益を与えることに寄って自分も利益が得られるのならば、どんどんそうしていくべきです。恩を売っておけば、後々自分に有利になるからです。
こうしたいわば「投資」は、遠慮せずにがんがん行っていくべきです。
逆にあなたに対して利益を与えないような人には特に何もする必要はありません。相手があなたに何もしてくれないのに、どうしてあなたが相手に何かしてやる道理がありましょうか。
浪費ではなく投資を
前の見出しでもちょっと触れましたが、投資は積極的に行うべきです。ここでいう投資というのは何も直接金銭的な利益をえるためのものとは限りません。
優秀な人材を育成するためにお金をかけるのも、立派な投資ですし、健康に気をつけて必要な医療費を削減するのも立派な投資です。もちろん、時には一時の快楽のための浪費をするのもいいですが、基本的には長期的なプランを元に投資を積極的に行いましょう。
健康を大事にしよう
今の世の中、お金でほとんどなんでも買うことができますが、買えないものもあります。それは健康です。いくら資産を持っていても治療が不可能な末期がんを直すことはできません。
無論、痛みが小さくなるような治療を受けることは可能ですが、根本的に元をなくしてまた健康で活動的な毎日を取り戻すことは基本的には不可能であると思ったほうが良いでしょう。
お金持ちはそのことをよくわかっているので、健康に気を使います。お金持ちはだらしなく太っているというイメージが有りますが、統計によればむしろ肥満が多いのは貧困層です。
稼いでいる人ほど健康の重要さ、ありがたさをよく知っているのです。定期的に健康診断を受けて、日常の食生活や運動などにも気を使いましょう。
リスクとリターンを考える
世の中には様々なリスクが存在しています。例えば災害、公害、交通事故……このようなリスクは完璧に避けることはできませんが、リスクを減らすことはできます。
例えば保険なんかもリスクを減らすためには非常に重要ですし、交通ルールを守る、あるいは災害の危険性が少ないところに住むというのも立派なリスクヘッジです。
ただし、リスクを過剰に恐れるのは良くありません。例えば交通事故が怖いからといって家から一歩も出ないというのはどう考えても不合理ですよね。
外出することに寄って得られるリターンが、交通事故のリスクを上回るのならば積極的に外出すべきです。リターンがリスクと比べて大きい行動は積極的に行いましょう。
もう一つ忘れてはいけないのが、なにもしないという選択にもリスクが有るということです。例えば燃え盛る家の中で何もしないという選択をとってしまうとまず死にます。
これは流石に極端な例かもしれませんが、何もしなければ損をする危険性はなく絶対に安全、という考え方は間違っているということは覚えておいて損はありません。
分散する
投資の世界に「すべての卵を一つの籠に盛るな」という格言があります。卵を同じ籠に全部のせてしまうと、その籠を落とした場合に全部の卵が割れてしまいます。
しかし、複数の籠に分けて卵を持っておけば、そのうちの一つの籠を落としてしまっても、他のかごに盛られた卵は守ることができます。ここでいう卵とは金融資産のことです。全ての金融資産を一つの場所にまとめて補完してはいけない、というわけですね。
例えば外国株式、日本株式、外国債券、日本債券、不動産投資、貴金属と分けて投資を行えば、日本株式が突然大暴落しても他の資産を守ることができます。投資は特定の商品に絞らず、複数の商品に分けておくべきです。
また、収入源も一つにまとめず分散した方がいいでしょう。今の時代、一つの勤務先や取引先に依存するというのは非常に危険です。もしその勤務先が倒産したり、取引先に取引を打ち切られたりしたらどうするのでしょうか?
いまどき大企業ならば多角的な経営は当たり前のようにやっていますし、お金持ちも大抵の場合複数の収入源を持っています。収入源にかぎらず、何か一つの存在に多くを依存するというのは大変危険です。
いる人脈、いらない人脈
人脈は財産です。しかし、正の財産であるとは限りません。負の財産になる場合もあるのです。仕事の愚痴をいうためだけの飲み仲間は、あなたをお金持ちにしてくれることはありませんし、あなたも相手をお金持ちにすることができません。
お互いにメリットを生まない人間関係をいつまでも維持するのは無駄なことです。
お金持ちが性格が悪いのはドラマの中だけ
ドラマや映画なんかだと、性格の悪いお金持ちに貧乏だけど心は清らかな人がいじめられる、でも貧乏な人は負けずに頑張る、というような描写をよく見かけますが、あのようなことが起きるのは基本的にはドラマの中だけです。
現実世界においてはむしろ貧乏な人のほうが性格が悪く、お金持ちは総じて態度や振る舞いに余裕があります。
お金持ちはそもそもあまり他人に嫉妬するということをしません。例えば自分よりも裕福な人を見かけても「あいつが妬ましい、引きずり下ろしたい」と考えるのではなく、「自分はあいつよりお金持ちになってやる」「出世してやる」と考えます。
逆に貧しい人ほど他人を引きずり下ろすことに必死になって、自分がお金持ちになることについては考えません。こんなマインドではお金持ちにも、幸せにもなれるはずないですよね。
お金持ちはお金に対して肯定的である
お金持ちはお金のことが好きで、お金を大切に扱っています。お金を稼ぐというとこに対しても肯定的で、お金というのは非常に素晴らしい便利なツールだと考えています。一方、貧しい人はお金持ちになることに対して何故か罪悪感を持っています。
世の中にはまだまだ「清貧こそが尊い」といったような価値観が蔓延していますが、先にも述べたとおり基本的に貧乏な人は性格も悪いです。貧乏が性格を歪める、といったほうが良いかもしれません。
清貧的な生き方がしたいのならば勝手にすればいいと思いますが、私はそんなことは聖人でもない限りは無理だと思います。
短期的な損失を許す
お金持ちは長期的なプランで物事を考える能力に優れています。たとえ一旦損をするようなことがあっても、最終的に得できればOK,と考える人が多いのです。一方、貧乏な人は1回たりとも損をしたくない、という考え方をする人が多く、それゆえにチャンスを逃します。
例えば投資の世界では、どんなに優れたトレーダーでも勝ち続けることは不可能です。1000回トレードして1000回とも利益を出すのはほぼ不可能と言ってもいいでしょう。しかし、優れたトレーダーは総合的な勝ち方を知っているので、途中で損をしても焦りません。
小さな損は投資につきものだと思っているからです。一方、貧乏な人は少しでも損が出るとその時点で投資をやめてしまったり、冷静な判断力を失って余計に損失を広げてしまいがちです。
お金を稼ぐことは社会貢献である
普段会社勤めをしていると忘れてしまいがちですが、給料、稼ぎというのは自分がした仕事に対する報酬です。多くの価値を世の中に提供している人ほど、稼ぎが大きくなります。
たくさんの報酬をもらっているということは、それだけたくさんの価値を創造し提供している、つまりは社会に対して貢献しているということです。逆に稼いでいない人は……言うまでもないですね。
会社に依存しないで生きる
お金持ちは会社をはじめとする組織に過度に依存しないで生きています。組織というものがいかにあてにならないかをよく知っているからです。
会社というものは、大抵の場合労働者を守ってはくれません。労働者も会社が潰れそうになったらさっさと逃げ出すのですからおあいこです。
ではどうすれば会社に依存せずに生きていくことができるのでしょうか。答えは簡単で、自身が能力をつければ良いのです。能力があれば仮に務めている会社が倒産したとしても、必ずその能力を買ってくれる誰かが現れてくれるはずです。
一方、会社に依存して生きていただけの何の能力もない人には誰も見向きもしません。能力こそが身を守る鎧になるのです。
徐々にお金持ちになる
人間というのは一気に大金を掴むと大抵の場合破滅します。海外では高額宝くじに当選した人がわずか数年で当選金を使い果たしてしまってホームレスになった、なんて話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
今までお金について真剣に考えてこなかった人が突然お金を掴むとこうなってしまうのです。
もちろん、中には突然お金持ちになっても自制できる人もいるでしょう。そうした人はもともとお金持ちになる才能があったのです。お金持ちになる才能がない人は、一気にお金持ちになることを目指してはいけません。
身の丈に合わないお金を掴んでも、それに振り回されて破滅するだけです。一攫千金を狙うのではなく、少しずつお金持ちになって、徐々にお金持ちマインドを形成していけば、考え方にも余裕ができてお金に振り回されなくなります。
お金持ちの生活は意外と質素
平均的な人の10倍収入がある人でも、生活は意外と質素です。中には家賃数十万~クラスののタワーマンションに住んだり、やたらと食費に金をかけたりする人もいますが、多くの人ははためにはそれとはわからないくらい地味な暮らしをしています。
彼らは浪費と投資の違いをよく知っており、浪費にお金をかけてもメリットが少ないことを知っているからです。貧乏な人ほどどうでもいいこと、例えば見えを張るためのブランドバックなどにお金をかけて、ますます貧しくなっていきます。
ものというのは自分を一時的に幸せにしてくれる効果はありますが、でもただそれだけです。
すぐ行動する
お金持ちは総じて行動力があります。怠け者で寝てばかりいるお金持ちというのはあまりいません。お金持ちは即断即決が得意で、決めたらとことん頑張ります。決断が早ければ速いほどチャンスを的確に活かせるようになります。
世の中には100%成功する確信がなければ行動できないという人もいるようですが、それではチャンスを逃します。成功率が70%もあると感じたら、迷わず行動すべきです。
お金持ちと学歴
学歴というのは非常に便利な道具ですが、それ自体にとらわれすぎてしまうのも考えものです。学歴は武器になりますが、その武器だけで勝てるわけではありません。学歴がなくても成功する方法はあります。
ただし、学歴が得られる環境にある人は、得て置いたほうが良いでしょう。手持ちの道具は大いに越したことはありません。
逆に親の経済的な事情などでどうしても学歴が得られないという場合は、学歴の他に武器になるものを何か用意する必要があります。体力か、知識か、それとも経験か……なんでもいいので、他人より優れている技術を身に着けて下さい。
「好き」と「嫌い」
人間誰しも好き嫌いの感情があります。あの人が好き、この仕事は嫌い、あのレストランが好き……こういった感情はおそらくすべての人間が持っているものです。
こういった感情を元に行動するのは悪いことではありませんが、「嫌い」を行動の基準にするのは避けたほうが良いでしょう。
例えば、教師が嫌いだからという理由で勉強をほっぽり出すのは非常にもったいないです。教師が嫌いなのと、勉強が嫌いなのは別の話です。嫌いな人間に自分の人生の幅を狭められるというのは馬鹿げています。
最後に
お金持ちになるのは簡単なことではありません。しかし、そのことを嘆いても何も始まりません。そんなことをしているヒマがあったら、成功するための努力をすべきです。成功しようと思った人にだけ、チャンスは訪れます。