お金持ちになるには「貧乏な人」を真似ないことが大切

いきなりですが、みなさんはお金持ちになりたいと思っていますか?

もしあなたが「お金持ちになりたくない」というのならば、この記事はあなたにとって全く無益で読むだけ時間の無駄なので、ブラウザバックしてください。逆に「お金持ちになりたい」と思っているのならば、もう少しお付き合いください。

お金持ちになりたいと思っているということは、見方を変えればまだお金持ちになっていないということでもあります。

お金持ちになりたいのになれない、なかなか深刻な悩みですが、実はこの悩みを解決するのは意外と難しくありません。お金持ちになりたいのならば、貧乏な人の真似をやめればいいのです。

お金持ちがお金持ちになれた理由は千差万別です。成功者に成功した理由を聞くと、人によって異なる答えが帰ってくるのはそのためです。そのため、特定のお金持ちの真似をしてもうまくは行かないことが多いです。

一方、貧乏な人が貧乏になった理由は大体どれも似たり寄ったりです。貧乏な人が貧乏になった理由を知り、それを真似るのを辞めるだけで、お金持ちになれる確率はぐっと高まります。少なくとも、貧乏とは無縁でいられるくらいのお金は手に入れられるでしょう。

典型的な貧乏な人の習慣6つ

貧乏な人によく見られる習慣の中でも、特に代表的なものは以下の6つです。

言葉は並べるが行動しない

現代社会でお金を手に入れるためには、言葉を発するだけではなく実際に行動を起こす必要があります。

どれだけ素晴らしい言葉を並べても、それを実行に移さない人間は「口だけ星人」とみなされ、いずれ周囲から見切られます。周囲から見切られる人間のもとには、当然お金が入ってきません。そんな信頼できない人間にお金を払って何かやってもらおうとは思わないからです。

「お金持ちになりたいと言いながら何も行動していない人」と、「お金持ちになりたいと言いつつお金持ちになるための行動をしている人」では、後者のほうが信頼されます。

不平不満はどんどん口に出すべきですが、口に出すだけで終わりではなく、それを改善するための行動も合わせて起こすべきです。やらない言い訳を考えている暇があったら、その時間を使ってさっさとやることです。

しかし、行動しろと言われても何をすれば良いのかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。そういう方にはまずはなんでも良いので目標を建てることをおすすめします。

仕事でも私生活でもなんでも良いので、まずはなりたい自分を考え、そういう自分になるためには何を達成すれば良いのかを考えます。目標があるととりあえずそこに向かってみようという気力が湧いてきます。

あまりにも壮大で事実上実現不可能な目標(例えば「マラソンで2時間を切る」)などはかえってやる気を削ぐことになるので、まずは「1日15分間走る」ぐらいの、ごく身近なところから始めてみてください。

小さな行動で小さな目標を達成すると、自身がつくようになり、新たな目標が見つかります。そのサイクルを回っているうちに、自然と行動する習慣が身につきます。行動すると信頼がついてきます。

お金のいいところを認めようとしない

お金というのは非常に素晴らしい道具です。お金があるからこそ我々は物々交換といった非効率的な交換手段を使わずに、どこで持つかえるお金を媒介とした契約が結べます。お金で手間を省けるからこそ人々は浮いた時間で研究、学習、創作などに精を出せますし、それが文明を発展させます。

もちろん、お金には悪い一面もあります。例えば遺産を巡っての骨肉の争いなど珍しいことではありません。しかし、それを差し引いてもなお、お金は有用なものです。

お金を過度に信仰する必要はありませんが(単なる道具を神のように崇めるのはおすすめしません)、お金のいいところも認められないようでは、この先お金が手元に集まってくることはないでしょう。

お金にいいところがまったくないと思っている人のところにお金が集まらないのは、その人にとっては幸せなことなのかもしれませんが。

お金で自由が手に入ることを認めようとしない

お金は人をより自由にします。お金持ちであるがゆえに人から注目されるようになり、行動が制限されることもありますが、それよりも自由になる部分のほうが遥かに多いです。

お金があれば、お金を払ってやりたくないことや出来ないことを他人に任せられます。税金の計算がやりたくなくても(できなくても)税理士にお金を払えば代わりにやってもらえますし、農作物を育てたくなくても(育てられなくても)農家や流通業者にお金を払えば代わりに育てて売ってもらえます。

他人にやってもらえることが多くなれば、自分の自由な時間は多くなります。ついでに他人が儲かります。自明の理のはずなのですが、何故か貧乏な人はお金が自由にすることを認めたがりません。

「他人は自分を助けるべきである」と思っている

あなたにとってあなた自身の価値は無限大に近いほど大きいです。しかし、あなたにとって私の価値はおそらくは非常に小さいものです。

そんなことはない、言ってくださる方もいるかもしれませんが、私が「いま滅茶苦茶お金に困っていているので10万円ください」といったらおそらくは(色々ともっともらしい理屈を並べて)拒むはずです。あなたにとって私の価値は10万円にすら満たないということです。

私に10万円以上の価値があると見てくれている人は、おそらく私自身とごく親しい友人家族のみです(これも私の願望である可能性があります。実際には私自身のみなのかもしれません)。

殆どの人は私の生活、幸福度、生き死にに全く興味を持っていませんし、興味があっても実際に助けることは殆どありません(仕事で助けなければいけない場合は除く)。せいぜい上っ面で「大変ですね~」という程度でしょう。

別にそれは全く不思議な事ではありません。人間は自分が一番可愛く、次に自分の大切な人が可愛い生き物です。赤の他人である私を助けたいなどと考えないのが当たり前です。

それと同様に、殆どの人はあなたの生活、幸福度、生き死にに全く興味を持っていませんし、興味があっても実際に助けることは殆どありません。他人から見た自分の価値など所詮その程度です。

それを過大評価し、「自分は当然助けられるべき存在である」などと思いこむと、本来助けてくれたはずの親しい人からも見放される可能性が高まり、孤立を招きます。お金持ちになりたい場合は、そのような態度を取らないようにすべきです。

一発逆転ばかりを狙う

お金持ちになるためには、他人からお金を貰う必要があります。他人からお金をもらうためには、他人に対して何らかの価値を提供する必要があります。他人に対して何らかの価値を提供するためには、スキル、知識などを身につける必要になります。

お金持ちになるために最も効率的な方法はスキルと知識の習得、つまり勉強です。もちろん、時間はかかりますが、確実性でこれを上回るものはおそらくありません。

しかし、貧乏な人はそれをなかなかしません。代わりに宝くじを買う始末です。日本の宝くじの還元率は50%にすら満たない、世界でも類を見ない最悪な部類のギャンブルであり、「貧者の税金」とすら揶揄されるものなのですが、何故か買う人が後を絶ちません。

貧乏な人は自分の非を認めない

貧乏な人は失敗しても自分の非を認めようとしません。自分以外の何か(親、会社、社会、政治など)を絶対的な悪者に仕立て上げようとします。確かに、自分以外の何かに失敗の主要因があることもありますが、大抵の場合は自分以外にも何らかの非があります。

その部分についてすら責任転嫁するような人は、今後おそらくずっと貧乏なままでしょうし、万が一お金持ちになってもまたすぐに貧乏に逆戻りします。

お金持ちになりたいのならばそういう人になるべきではありませんし、そういう人たちが周りにいたら、(よっぽどその人に思い入れがある場合を除いては)そっと距離を取りましょう。

貧乏な人は人間付き合いの取捨選択ができない

人間関係というのは広ければ広いほどいいというものではありません。むしろ、不要な人間関係はあなたの人生の足を引っ張り、非生産的な貧乏の沼に引きずり込む可能性が高いです。

限られたお金の中でもっとも品質が良さそうな商品を選ぶのと同じように、限られた時間の中で最も付き合いがいがありそうな友人・仲間を選ぶ必要があります。

もちろん、そうした素晴らしい友人・仲間に対しては、あなたからも価値を提供する必要があります。そうでないと友人・仲間があなたから離れていってしまいます。

しかし、貧乏な人はそれがなかなか出来ません。何も生み出さない傷の舐め合いをするための飲み仲間をなかなか切れません。そうした人間関係が幸せだというのならば止めはしませんが、お金持ちになりたいのならばそのような人付き合いは辞めることをおすすめします。

貧乏な人は生活習慣が悪い?

厚生労働省は平成22年に、20歳以上を対象に、収入と生活習慣に関する調査を行っています。主な結果は以下のとおりです。

  • 喫煙率:年収が高いほど喫煙率は低い。
  • 肥満率:女性は年収が高いほど肥満率が低い。男性は特に傾向なし。
  • 朝食欠乏:収入が高い人ほど朝食を食べる。
  • 運動習慣:収入が高い人ほど運動習慣がある。
  • 飲酒:収入が高いほど飲酒頻度が多い。
  • 睡眠の質:収入が高いほど睡眠の質が高い。
  • 野菜消費率:収入が高い人ほど野菜の摂取量が多い。

この結果を見ると、収入が高い人ほどいわゆる「健康的な生活」を送っていることがわかります(収入が高い人ほど飲酒機会が多いのは人付き合いの範囲が広いためと思われます)。しかし、これをどう解釈するかは人によって異なります。

「健康的な生活をすると収入が上がる」という見方をする人もいれば、「収入が高い人ほど健康に気を配る余裕ができる」という見方をする人もいます。

私の記憶では、この調査が公表されたとき、後者だけを支持する声がやたら多く上がっていました。確かに、収入が高い人ほど健康に気を配れるのは間違いないでしょう。しかし、健康に気をつけているうちに実際に健康になり、それが自信や能力につながり、収入の上昇を招くのも間違いないでしょう。

どちらの比重が多いかはわかりませんが、前者も後者もある程度正しいです。後者だけが正しく前者を完全な間違いだとみなし「金持ちだからできるんだろ」で片付けて何もしない人は、今後多分健康にもお金持ちにもなれないでしょう。

まとめ

  • お金持ちになるためには「貧乏な人を真似ないこと」が大切
  • お金は素晴らしい道具であり、自由を手に入れるのにも役立つ
  • 一発逆転狙いは大抵の場合において失敗する

貧乏な人の習慣を続けていては、その後もずっと貧乏なままが続きます。このような習慣は今すぐ捨てて、お金持ちへの一歩を踏み出してください。