どんな性格だと借金(債務整理)に陥りやすい?

クレジットカードやキャッシングなどで借金をし、債務整理に陥るのはなにも経済的に困窮している人ばかりではありません。同世代と同程度かそれ以上の収入があり、それなりの職業についているにもかかわらず借金を重ねて債務整理をする人もいます。

その一方で、そうした人よりも稼ぎは少ないのに債務整理とは無縁のまま一生を終える人もいます。両者の違いはいったいどこにあるのでしょうか。

収入があっても借金で身を亡ぼす人はたくさんいる

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収入が今の5倍、あるいは10倍あったらいいのにな……という夢想をしたことがある方は少なくないかと思います。私もその一人です。

しかし、収入が増えればそれだけ借金から遠ざかることができるのかというと、必ずしもそうとは言えません。収入が多くても借金地獄に陥る人はいます。具体例を見ていきましょう。

元プロ野球選手:種田仁選手の場合

種田仁選手は1971年生まれのプロ野球選手です。現役時代は中日、横浜、西武などで活躍。

現役通算で1102安打、71本塁打を放ち、ガニマタ打法という独特な打撃フォームで知られる個性的な選手でしたが、2015年6月3日にギャンブルで作った多額の借金が原因で自己破産していたことが週刊新潮で報じられました。

種田選手が通算でいくら稼いでいたのかは不明ですが、全盛期には年俸が1億円を超えていたこともあり、現役時代の収入だけでおそらく一般的なサラリーマンや公務員の数倍は稼いでいたことは間違いないでしょう。

現役引退後もコーチなどをしており、決して食うに困っていたわけではありません。

プロゴルファー:ジャンボ尾崎選手の場合

ジャンボ尾崎選手は1947年生まれのプロゴルファーです。

日本ゴルフツアーで通算94勝、賞金王になること12回、メジャー大会で優勝すること20勝という、まぎれもない日本ゴルフ界で最も輝かしい成績を誇るプロゴルファーです(あまり知られていませんが、実はプロゴルファーになる前にはプロ野球選手としても活躍していました。)

現役時代の通算獲得賞金は約26億円。一般的なサラリーマンの生涯賃金の約8倍です。CM出演料などの副業で得た収入も合わせればその差はさらに開くことになるでしょう。

しかし、それだけ稼いでいるにもかかわらず、2005年11月に民事再生法の手続きを申し立てています。債務額は約16億円、ゴルフ場開発の失敗が原因とされています。

俳優:岸部史郎の場合

岸部史郎さんは1948年生まれの俳優です。ザ・タイガースの元メンバーであり、兄の岸部一徳さんも俳優として活動しています。1970年代に一世を風靡したタレントであり、1978年の「西遊記」に沙悟浄役で出演した際にははまり役として大いに話題となりました。

1984年からは人気バラエティ番組「ルックルックこんにちは」のMCとしても活躍しました。

岸部史郎さんがいくら稼いでいたのは不明ですが、全盛期の活躍っぷりを考えると、一般的なサラリーマンや公務員が生涯働いても手にできないくらいのお金をつかんでいたことは想像に難くありません。

しかし、元来貯金が苦手なうえ、連帯保証人を次々と引き受けてしまったこと、さらには数々の事業に失敗したこともあって多額の借金を抱え、自己破産に至りました。債務額は約20億円と言われています。

一方で、債務整理をせずに一生を全うする人もいる

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このように、稼ぎが多いからと言って必ず借金と無縁でいられるかというと、そうでもないのです。収入が増えればそれだけ支出も増えます。稼ぎが少なかった時にはできなかった事業などにも手を出すこともあります。

それが成功すればいいのですが、失敗すれば数億円の借金を背負うことになります。また、収入が増えたからと言ってそれだけ生活レベルを上げてしまうと、将来収入が減ったときに生活レベルを下げることができず、そこから債務整理につながるようなケースもあります。

一方で、上の例として取り上げた有名人よりもはるかに稼ぎが少ないにもかかわらず、債務整理をしないまま一生を終える人もたくさんいます。

種田選手やジャンボ尾崎選手、岸部史郎さんは残念ながら自己破産に至ってしまいましたが、自己破産をしない野球選手、プロゴルファー、芸能人はそれ以上にたくさんいます。

結局債務整理に至るかどうかは稼ぎの多い・少ないよりも、個人の消費性向、消費志向に依るところが大きいといえるでしょう。

では、このように債務整理に陥る人と、債務整理に陥らない人の差はどこにあるのでしょうか。簡単に言えば「性格・考え方の違い」です。

債務整理に陥る人には共通の性格・考え方というのが存在するのです。では、具体的にはどのような人が債務整理に陥りやすいのでしょうか……。

部屋が汚い

借金とはあまり関係のない話にも思えますが、借金体質の人はたいてい部屋が汚いです。浪費癖のせいでいらないものが部屋の中にあふれているのです。ものが多くてもきれいに整理整頓されており、必要なものばかりがおいてあるならばセーフです。

掃除を頻繁に行う人は、掃除に時間をかける人です。掃除をしている最中は少なくとも浪費をすることはありません。一方、掃除をしない人はその時間を浪費に充ててしまうため、お金がたまらず借金ばかりが増えていくのです。

つかなくてもいい嘘をつく

メキシコの詩人マヌエル・グティエレス・ナヘラは「ウソは新鮮で美しいが、真実は古びていて醜い」という言葉を残しています。

数々の嘘研究者によれば、人間は1日に平均で200回も嘘をついているそうです。(回数には諸説ありますが、自分で思っているより多く嘘をついているという点では一致しています)。

嘘の内訳はちょっとしたおべんちゃらだったり、気遣いだったりとまちまちです。人間関係を円滑にする上では、嘘は欠かせません。

しかし、借金をしている人は人間関係をこじらせるような嘘をつくことが少なくありません。たとえばお金の出所を偽ったり、本当は火の車なのにお金があるようにふるまったり……

過度に楽観的である

楽観的であること、プラス思考であること自体は悪いことではありません。むしろ現代社会においては好ましいことであるといえます。過度なマイナス思考は精神的な病気にもつながりかねません。

しかし、それも行き過ぎると問題になります。過度に楽観的な人はどれだけ借金を抱えていても「なんとかなる」の一言で済ませてしまいがちです。

その言葉のとおり何とかなればいいのですが、こうした人は往々にしてピンチの時に動き出すのが遅いので、応急処置的な対応しか取れず根本的な解決まで至ることはありません。

そのようなその場しのぎの対応を続けた結果自転車操業に陥り、まったく首が回らなくなって債務整理に至る、というケースは実は非常に多いのです。

自分を必要以上によく見せようとする

人間だれしも美しい部分とみにくい部分があります。長所しかない人間はいませんし、短所しかない人間もいません。そして人間はどちらかというと、周りから評価されるために短所を隠し、長所をよく見せようとする傾向があります。

これもある程度ならば不自然なことではありません。初デートで彼女にいいところを見せようとして、懐が寒いのに映画のチケット代をおごってしまった、というようなエピソードは甘酸っぱい青春の一ページです。

しかし、この自分をよく見せたいという気持ちが大きすぎて、借金してまで大して乗りこなせもしない自動車や、家族の人数に対して明らかに大きすぎる家を買ったり、高級なレストランばかり行ったりしていつもそのことに関する自慢話をしている……というのは問題があります。

そうした過度に豪奢な生活が続くと、行きつく先は債務整理です。こうした過度に自分をよく見せたいという自覚がある人は、借金に対して危機感を持つ必要があります。

浪費(無駄遣い)ばかりして投資をしていない

借金には浪費と投資という2面性があります。浪費はその場限りの快楽のためにお金を消費すること、簡単に言えば無駄遣いです。「支払額≧それによって得られる効果(将来得られる金額)」といってもいいでしょう。

一方、投資とは「支払額≦それによって得られる効果(将来得られる金額)」です。たとえば、同じ食事でも人脈を広げるための会食代金などは、その代金よりもそれによって得られる効果が大きいので投資です。一方、単なる愚痴だけの飲み会は浪費です。

借金癖がある人は、浪費ばかりをして投資というものをほとんどしていません。お金を一瞬の快楽を得るための道具としか考えておらず、どうすればより効率的にその道具であるお金を得られるかについて考えようとしません。

一方、金融財産を着々と築いていく人は、若いうちから身の丈に合った範囲で投資を進めていきます。リスクを取りすぎず、かといって安全志向にも振れすぎない絶妙なバランスで、時には損をしながらも長い目で見れば資産を増やしていきます。

この差は若いときには小さいですが、5年、10年、20年とたつにつれてだんだん開いていきます。40になることには方や貯蓄もほとんどない貧乏中年に、もう片方は豊かな金融財産を持ち、精神的にも経済的にも余裕のある大人になっていることでしょう。

ギャンブル癖がある

借金を作る人にありがちな勘違いですが、ギャンブルは投資ではなく浪費です。投資とは前述のとおり、「支払額≦それによって得られる効果」となる取り組みのことです。

しかし、ギャンブルは長くやれば必ず胴元が得をする、つまりはかけている人が損をするように作られています。これは投資とは全く言えません。むしろやればやるほど損をするのですから浪費です。

しかし、ギャンブル癖がある人は決してそのことを認めようとしません。こうした人に限って「トータルでは勝っている」などと言い出すのですが、それを証明する証拠は見せません(実際にはトータルで負けているからです)。

もちろん中にはギャンブルでトータルで買っている人もいるのかもしれませんが、それならば借金はしないはずです。借金があってギャンブル癖がある人は、例外なくギャンブルでは負けていると考えてください。

借金を美化している

「借金は信頼がなければできない、だから借金は信頼の証だ」という人がいますが、これは正しくありません。

借金自体は信頼の証ではありません。借金を返済したという実績が、信頼の証になるのです。こう言っている人ほど、借金を重ねるだけ重ねて返さず、周りからの信頼を失っていきます。

借金を自分のお金だと勘違いしている

いきなりですが、問題に答えてください。今あなたは普通預金を100万円持っています。それとは別に、消費者金融から借りた現金50万円を持っています。さて、あなたが今自由に使えるお金はいくらでしょうか。

模範解答、というか一般的な経済観念を持っている人の回答は「100万円」です。消費者金融から借りたお金は他人のお金であり、自由に使えるお金ではないからです。

しかし、借金癖のある人はここで「150万円」と回答することが多いようです。借金も自分の自由に使えるお金だと勘違いしているのです。

こうした性格や考え方は簡単には治らない

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こうした人間が周りにいる場合はどうすればいいのでしょうか。残念ながら、こうした他人の性格や考え方を矯正するのは簡単なことではありません。変えるためには周りの助力が必要になります。

借金を繰り返す人の特徴として、周りに援助してくれる人がいるということが挙げられます。借金癖のある人は借りる時の口八丁手八丁には長けていますので、周りの人もついつい情にほだされがちです。

友人・知人・親族の借金癖を何とかしたいならば、本人ではなく周りの人を説得することから始めたほうがいいでしょう。本人の説得よりもずっと簡単です。お金を貸すことが結局は本人のためにはならないと説いていきましょう。

貸付自粛制度や債務整理を利用しよう

外堀を埋められた本人が借金返済に対して前向きになってきたら、説得して貸し付け自粛制度を利用するといいでしょう。貸付自粛制度とは、本人が消費者金融からお金を借りられないようにする制度です。

本人もしくは一定範囲内の親族が日本貸金業協会に申し出ることによって、貸し付けを防ぐことができます。

貸付自粛制度を利用してもどうにもならないくらい借金がかさんでいるときは、債務整理も選択肢に入ります。

借金にだらしない性格のまま債務整理を行ってもまた借金に陥ることは目に見えていますが、本人に変わる気があるのならば債務整理はこれ以上ない有力で有効な選択肢といえます。

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