借金で自己破産しやすいのは男性?女性?

多重債務者はどちらかと言えば男性に多いイメージが有りますが、自己破産をよく起こすのは女性であることが数々の調査からわかっています。一体、女性はなぜ自己破産をしやすいのでしょうか。

借金するのは男性だが、自己破産するのは女性

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アイフルが発表している統計によれば、同社に借金を申し込む人の男女比は男性が70.2%に対して、女性が29.8%となっています。また、アコムの場合は男性72.8%に対して、女性27.2%となっています。

これはアイフルやアコムに限った話ではなく、どこの消費者金融でもだいたいその割合は7:3となっています。つまり、借金をするのは圧倒的に男性の方が多いというわけです。

それならば自己破産の割合も男性7:女性3となりそうなものですが、日本弁護士連合会・消費者問題対策委員会の調査によれば、自己破産をした人の男女比はほぼ5:5となっています。つまり、女性のほうが男性よりも自己破産をする確率が高いということです。

※こちらでは自己破産せずに借金を減らせるか分かります。

女性が自己破産しやすい理由6つ

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もちろん、すべての女性が自己破産をするわけではありませんし、すべての男性が自己破産をしないわけではありません。ただ、女性のほうが自己破産をする確率が高いのは確かです。

その原因はいくつか考えられますが、その中でも代表的なものを幾つかピックアップしました。

1. 収入が少ない

男女雇用機会均等法の施行により、以前と比べれば男女の収入差はだいぶ少なくなってきましたが、まだそれでも男性の方が平均収入が遥かに多いのもまた事実です。転職サイトのDODAが発表したところによれば、年齢別に見た男女の平均年収は以下のようになっています。

  • 20代:男性368万円、女性324万円
  • 30代:男性488万円、女性384万円
  • 40代:男性616万円、女性433万円
  • 50代;男性742万円、女性479万円

これはDODA転職支援サービスに登録している22万人のうち、正社員として就業している人のデータをまとめたものです。

女性は男性と比べて非正規労働者の割合が高く、それも含めて考えると男女の賃金格差は更に大きくなります。稼ぎが少なければ当然、自己破産の確率も上がります。

2. 結婚

最近は結婚したあとも正社員として働く女性が以前より増えてきましたが、その一方で結婚と同時に専業主婦になったり、あるいは非正規労働者になったりする人も少なくありません。

正社員だった人が非正規労働者になったり、あるいは専業主婦になったりすれば、当然収入は減少し、自己破産の確率は上がります。

3. 出産と育児がある

割と有名な話ですが、日本の女性の労働力率(全人口のうち、仕事をしている人の割合)は20代後半から30代前半にかけて一度低下しその後再び上昇するというM字型になっています。

20代後半から30代前半にかけては育児があり、多くの女性がそれを優先しているためです。その後再び上昇しているのは、子供が手がかからないくらい大きくなってから、再び働きに出るひとが多いためです。

経済財政白書に寄れば、一度も仕事を辞める事無く過ごした大卒女性と比べて、28歳で退職し34歳で復職した女性は生涯年収が約8500万減ると試算されています。生涯年収が減ればそれだけ、自己破産の確率は上がります。

わずか6年で8500万……と思われるかもしれませんが、一度キャリアに大きな穴ができてしまうと、以前と同じように稼ぐのは難しくなってしまうのです。

4. 買い物依存症

買い物依存症は女性に圧倒的に多く見られる病気の一つです。買い物依存症患者は買物をすること自体に圧倒的な快感を見出しており、いらないものを買っては放置する、ということを繰り返します。

買い物依存症が進行してくると、借金に手を出すようになります。それでもなお買い物をやめることができずに、自己破産まで一直線に進んでしまう女性は少なくないのです。

買い物依存症は立派な精神疾患であり、心療内科や精神科などで治療することができます。

5. 内職詐欺に引っかかりやすい

それほど頻繁に見られるものでもありませんが、内職詐欺による借金も無視できません。内職詐欺とは、インターネットやダイレクトメール等を通じて仕事を斡旋しますよと持ちかけて、それに参加した人から金銭を騙し取り、なおかつ仕事は与えないという詐欺です。

登録料、研修費、ソフトウェアの代金、販売サイト制作費などの名目で数万円~数十万円程度の費用を請求してくることが多く、そうした仕事を持ちかけられた場合は注意が必要です。

やたらと報酬が高かったり、事前に金銭を請求してくる場合は詐欺の可能性が高いので、かかわらないほうが良いでしょう。

6. 財産が少ない

自己破産をすると、原則として20万円以上の財産、もしくは99万円以上の預金については原則として没収されます。逆に言えば、こうした財産がない人にとって、自己破産はデメリットが小さいものといえます。

女性は男性と比べてあまり高額な財産を持っていないので、自己破産をしても被るデメリットが小さいことが多いです。そのことを弁護士もよくわかっているので、女性に対しては自己破産を、男性に対してはその他の債務整理の方法を勧めることが多いです。

自己破産=人生終了ではないけれど、する前にちょっと考えてみよう

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自己破産をしても人生が終わることはありません。むしろ借金はチャラになり、新たに人生をやり直す機会を手にすることができます。だからといって、何の考えもなく自己破産をしてしまうのは大変危険です。

自己破産にはそれ相応のデメリットがついてまわります。前述の財産没収のほか、一定期間借金ができなくなる、官報に掲載されるなど……。

自己破産の前には必ず、こうしたデメリットを理解し、受け入れる必要があります。弁護士に相談すれば、それよりももっと適切な解決方法を教えてもらえるかもしれません。借金問題で困ったことがあったら、必ず弁護士に相談しましょう。

※相談の前に減額できるか知りたい人はこちらへ