投資信託でお金が増えるファンドの選び方は?

投資信託の成否を決めるのはファンド選びです。どのファンドを選ぶかで、儲けるか損失を出すかがすべて決まると言っても過言ではありません。

この記事ではファンドを様々な視点から分類・紹介していますので、ファンド選びの際の参考にしてください。

こんなにもあるファンドの種類!

投資

一口にファンドと言ってもその種類は様々です。ファンドによって投資対象や運用方針は様々であり、地震の投資スタイルに合ったファンドを選ぶことが大切です。

国内株式ファンド

国内の企業が発行している株式に投資するファンドです。国内の株式に投資するため、為替リスクや政情リスクなどが無いのがポイントです。株式は債券と比べて価格変動が激しい点には留意が必要です。

外国株式ファンド

国外の企業が発行している株式に投資するファンドです。国内株式に為替リスクや政情リスクが上乗せされており、投資信託で買えるファンドの中ではかなりハイリスク・ハイリターンなファンドと言えます。

国内債券ファンド

国内の企業が発行している社債や、地方公共団体が発行している地方債、国が発行している国債などに投資するファンドです。債券は総じて株式よりもリスクが少ない反面、リターンも少なめに設定されています。

外国債券ファンド

国外の企業が発行している社債や、地方公共団体が発行している地方債、国が発行している国債などに投資するファンドです。国内債券に為替リスクや政情リスクが上乗せされていますが、それでも国内株式ファンドよりはローリスク・ローリターンです。

先進国株式ファンド

先進国(アメリカや西欧諸国など)の株式に投資するファンドです。先進国は新興国と比べて金融システムや政治体制が安定しているため、外国株式ファンドの中では比較的低リスクです。

新興国株式ファンド

新興国(ブラジル、ロシア、中国など)の株式に投資するファンドです。新興国は先進国と比べて金融システムや政治体制が不安定ですが、経済成長率は高いので高いリターンが期待できます。

大型株ファンド

大当株ファンドは、大企業(定義はファンドによって異なります)の株式に投資するファンドです。

時価総額や流動性が高い銘柄が投資の対象となるため、リスクが少なく安定的です。一方である程度成長しきった企業が投資の対象となるため、大きな利益は期待できないという側面もあります。

中小型株ファンド

時価総額が比較的少ない、つまりは規模が小さくあまり有名でない企業の株式に投資するファンドです。優れた技術を持っていたり、変えの効かない独自の製品を作っていたりするような中小企業、言いかえれば成長する可能性が高い中小企業がメインの投資対象です。

景気拡大の波にうまく載ることができれば大きな収益が見込める反面、リスクも高めです。

割安株ファンド

本来あるべき株価より安い株価を付けている株式に投資するファンドです。本来あるべき株価は、その会社の財務指標、業績などから割り出します。現在の株価と本来の株価を比べる作業が必要になるため手数料が高い反面、その分大きなリターンが期待できます。

グロース型ファンド

グロース型ファンドとは、市場平均よりも高い成長率が期待できる企業の株式に投資するファンドです。割安株ファンドと違い、現時点で割安感がなくても、将来性がある企業には投資をします。予想通りに企業が成長し株価が上昇すれば大きな収益になりますが、もちろんそうなるとは限りません。

高配当株式ファンド

高配当株式ファンドとは、配当益の獲得を主な目的とした株式ファンドです。株式投資から得られる利益には値上がり益(キャピタルゲイン)と配当益(インカムゲイン)がありますが、高配当株式ファンドでは後者を重視します。

毎月分配型ファンド

毎月分配型ファンドとは、収益の一部を収益分配金として毎月分配する運用方針のファンドです。あくまでもそういう方針になっていると言うだけで、利益が出なければ当然分配金は出ませんし、利益が少なければ分配金も少なくなります。

毎月お金がもらえるので一見有利に見えますが、分配金を出すぶんファンドの純資産が少なくなるので複利効果が得づらくなるというデメリットもあります。

ハイイールド債ファンド

ハイイールド債ファンドとは、ハイイールド債と呼ばれる債券に投資するファンドです。ハイイールド債とは、信用格付機関が付けている格付が低く、なおかつ利回りが高い債券のことです。高い利回りが期待できる反面、信用格付けが低いということは倒産の可能性が比較的高いということも忘れてはいけません。

転換社債型ファンド

転換社債型新株予約権付社債に投資するファンドです。転換社債型新株予約権付社債とは、発行時に決められた条件でいつでも株式に転換することができる社債です。株価が上がりそうだと思ったら、株式に転換してもいいですし、株価が下がりそうだと思ったら社債のまま持ち続けることもできます。

公共債ファンド

債券の中でも、国が発行した国債や地方自治体が発行した地方債などに投資するファンドです。国債や地方債は社債と比べるとさらに安全性が高く、リスクが非常に少ないです。反面、得られるリターンも少ないです。

バランスファンド

国内株式、外国株式、国内債券、外国債券にバランスよく投資するファンドです。それぞれの組み合わせはファンドによって違います。1つのファンドで様々な国や金融商品に投資するため、楽にリスクが分散できますが、自分で資産の配分を決められないというデメリットもあります(自分で配分を決めなくてもいいと解釈することも可能です)。

ライフサイクルファンド

バランスファンドの一種で、国内外の株式や債券を組み合わせて運用します。通常のバランスファンドとの違いは、投資家のライフサイクルに合わせて資産の配分が変えられることです。

若いうちはリスクが大きい反面長期的に運用すれば高い利回りが得られる株式を中心にポートフォリを組み、年をとるに連れてリスクの少ない債券中心に切り替える、というのが一般的です。

ライフサイクルファンドには、運用会社がポートフォリオを組み直してくれる(年が経つごとに安全資産の配分が増える)ターゲットイヤー型と、予め用意された複数のファンドからリスク許容度に応じて1つを選び、必要に応じてファンドを切り替えるターゲットリスク型があります。

コモディティファンド

コモディティファンドとは、エネルギー、貴金属、穀物などの商品に投資するファンドです(実際には商品そのものではなく、商品の価格に連動する債券に投資することが多いです)。

コモディティ市場は株式市場と比べると市場規模が小さく値動きが激しいものの、短期的に高利回りを実現できる可能性も高いです。

不動産ファンド

マンション、オフィスビル、駐車場などの不動産に投資するファンドです。REITと呼ばれることもあります。

本物の不動産を買うの不動産投資と違い、何千万もの借り入れをする必要がないのがポイントです。リスク・リターンは債券ファンドと株式ファンドの中間と言われています。

インデックスファンド

日本の株価の指標である日経平均株価やTOPIX、あるいはアメリカの株価の指標であるダウ平均株価など、特定の指標に連動するように運用するファンドです。

インデックスファンドは銘柄を決めるために大量の情報を仕入れる必要が無いので、ファンドマネージャーにかかるコストが少なくなり、運用益も安定しやすいというメリットがあります。

アクティブファンド

前述の特定の指標を上回るように運用されるファンドです。

インデックスファンドよりも高い場所に目標を置いているため、一見有利に見えますが、高いところを目指すぶんファンドマネージャーにかかるコストが増えます。また、高いところを目指したからと行ってその通りの結果が得られるとは限らない(インデックスファンドよりも運用益が少なくなる可能性がある)点にも注意が必要です。

ご当地ファンド

特定の都道府県や地域などの会社に集中的に投資するファンドです。2002年に東海地方で販売され始めた比較的歴史の浅いファンドです。

地元や親しみを持っている地域に投資するという楽しみが得られる反面、投資する対象や銘柄が限定されるため、全国を対象とした国内株式ファンドとは異なる値動きをする可能性があることには留意が必要です。

資源株ファンド

世界のエネルギー、鉱物資源などを取り扱っている企業の株式に投資するファンドです。従来の外国株式ファンドと違い、資源価格の上昇が株価の上昇に寄与するという一面があります。

企業再生ファンド

過剰債務などで経営不振に陥っている企業に投資するファンドです。投資したお金で企業の立て直しを支援し、経営を安定させて、株式を売却したり、事業部門を売却することによって利益を得ます。

金鉱株ファンド

金鉱山を所有している企業の株式に投資するファンドです。金の価格が上昇すると一般的に金鉱山を所有している会社の株価も上がります。価格変動はかなり激しく、ハイリスク・ハイリターンなファンドと言えます。

ウォーターファンド

水に関連する企業の株式に投資するファンドです。水に関連する企業と言ってもインフラ整備に携わる企業、環境保全に携わる企業、水道管やポンプの製造開発を行う企業など様々な企業があります。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、機関投資家や富裕層などの資金を投機的なスタイルで運用するファンドです。ハイリスクハイリターンなファンドです。

ロング・ショート・ファンド

ロング・ショートと呼ばれる手法で運用するファンドです。ロング・ショートとは、相対的に割安と思われる銘柄を買い、(ロング・ポジション)割高と思われる銘柄を売る(ショート・ポジション)手法です。両者をうまく組み合わせて、市場の動きにかかわらず利益を上げるのが狙いですが、割安、割高の判断を間違えると損失が出ます。