お金持ちになるためにはやはりいい仕事を選ぶ必要があります。稼げない仕事をどんなに頑張っても、なかなかお金持ちにはなれません。
それよりもお金持ちになりやすい仕事を選んで、その中で結果を出すように頑張りたいものです。そこで今回は、どんな仕事を選べばお金持ちになれるのかについて考えてみたいと思います。
目次
世間がイメージするお金持ちの職業は「医者」「政治家」「社長」
@niftyというサイトが2014年に行った「お金持ちそうなイメージな職業」に関する調査によれば、お金持ちそうなイメージの職業ランキングトップ10は以下のようになっています。
- 医者
- 政治家
- 社長
- プロスポーツ選手
- 弁護士
- パイロット
- アイドル
- 税理士、会計士
- マスコミ関係
- 銀行員
1位
1位にランクインしたのはやはりというべきか、医者でした。確かにお金持ちが多そうなイメージですよね。開業医の人たちとも年収数千万円は当たり前、と言った感じがします。
2位
2位には政治家がランクイン。テレビで目にする機会も多く、また資産なども公表されやすい立場にあるためお金を持っている人たちというイメージが強いようです。
3位
3位は社長。随分漠然としたイメージですが、やはり経営者はお金を持っているというイメージが強いようです。
4位
4位はプロスポーツ選手。毎年冬になるとプロ野球選手の年俸咬傷がニュース番組などで話題となりますが、トッププロとも慣れば数億円、メジャーリーガーならば数十億円の年俸になることもあるため、お金持ちの職業というイメージが強いようです。
5位
5位は弁護士。資格の取得自体が相当難しいとされている職業だけに、その見返りは大きいものと推測されているようです。
6位
6位はパイロット。限られた身体能力と知識を持つスーパーエリートしかなれない職業であり、年収は相当なものと推測されます。
7位
7位はアイドル。売れっ子のタレントは総じて高収入なイメージがありますが、その中でも華やかなイメージが強いアイドルは稼いでいるのではないか、と考える人が多いようです。
8位
8位は税理士、会計士。お金に関係した仕事をしている人は稼いでいる、というイメージが強いようです。
9位
9位はマスコミ関係者。NHKの社員とも慣れば年収1000万円はザラであり、それが批判の種となることもあります。
10位
10位は銀行員。昔からあるお金持ちの職業、というイメージが強いようです。
実際にお金持ちが多い職業は「パイロット」「医師」「弁護士」
一方、年収ラボというサイトが発表している統計によれば、平均年収が高い職業トップ10は以下のようになっています。
- パイロット:1530万円
- 医師:1098万円
- 弁護士:1094万円
- 大学教授:1086万円
- 大学准教授:857万円
- マスコミ関係:823万円
- 大学講師:739万円
- 公認会計士:717万円
- 税理士:717万円
- 不動産鑑定士:711万円
概ねイメージ通りですが、大学関係の仕事がかなり高年収であることがわかります。
いい仕事に就くために必要なのはやはり勉強
トップ10に入っている職業はやはり、どれも学力と学歴が求められるものばかりです。例えばパイロットの資格には定期運送用操縦士、事業用操縦士、自家用操縦士の3つがあり、それぞれの試験に合格しなければなりません。
この試験はかなりの難関とされており、合格できるのはほんの一握りです。パイロットは乗客の命を預かる重大な仕事である上、万が一飛行機事故が起きた際のイメージ悪化はタクシー会社や運送会社の比ではないので、相当優秀な人間以外は合格させません。
弁護士や大学教授なども実質的には一流大学を出ていなければまず就くことができない職業ですし、マスコミ関係や不動産鑑定士もほとんどが高学歴です。
つまり、いい仕事に就くためにはやはり学力、そして学歴が必要なのです。学歴社会を批判するのはかんたんですが、それではただ世間においていかれるだけです。
学歴があるということはそれだけ努力を重ねてきたということであり、それで評価されるのは当たり前のことです。学歴がないという人が一発逆転を狙うのはかなり難しいといえるでしょう。
いい仕事でも二極化が進んでいる
また、このランキングに入っている職業に就けば絶対にお金持ちになれるのかというと、もちろんそんなことはありません。このランキングはあくまでも平均年収に基づいたものであり、実際には平均年収よりも稼いでいる人もいれば、稼いでいない人もいます。
これについては(ランキングには乗っていませんが)プロ野球選手を想像するとわかりやすいかもしれません。
プロ野球選手の年収は平均で3800万円です(ランキングに乗っていないのはプロ野球選手という職業が極めて特殊で、大人になってから目指すものではないからです)が、実際にこの年収を上回る年俸をもらっているのは一握りだけです。
テレビでもよく目にする、年俸数億円と言った選手が平均年収を大きく底上げしているのです。二軍暮らしが長い選手の中には年収1000万円以下という選手も少なくありません。
それでも世間と比べれば随分高給取りなようにも思えますが、先がなかなか見えず肉体の維持にお金もかかり、おまけに安定した雇用があるわけでもない中での年収1000万円以下というのはかなり不安定な立場です。
また、ランキングの3位に入っている弁護士も最近は二極化が進んでいます。法律関連業に特化した転職支援サイト「リーガルネット」によれば、30代の弁護士の年収分布で最も多いのは「1001万円以上」でしたが、その次は「400万円以下」でした。
高給取りの弁護士がいる一方で、今までしてきた努力に見合わないくらいの年収しか稼げていない人も少なくないのです。
お金持ちになるのに最も手っ取り早いのは勉強
ここまで見てみると、学歴のない人はお金持ちになるのが極めて厳しいように思えます。そしてそれは極めて正しいことです。お金持ちになるのに最も効率的な方法は学歴を手に入れることです。
学歴がある人は、少なくとも学歴がない人と比べれば遥かにお金持ちになれる可能性が高いです。
たまにテレビでは中卒から一代で財を築き上げた社長といった感じの人生の成功者が取り上げられることもありますが、あれは例外中の例外であり、一般的な人生からは大きく離れています。
そもそも勉強というのは、スポーツと比べるとかなり費用対効果に優れています。スポーツ選手を目指す人のうち、スポーツ選手に実際になれる人の数はごく僅かです。そしてその中でも一般人より稼げるトッププロになれるのはほんの一握りの人だけです。
スポーツ競技人口の上位1%に食い込むだけではとても稼げるようにはなりません。野球などの競技人口が多いスポーツならば、上位0.01%ぐらいに入らないと厳しいでしょう。
一方、勉強は上位1%に食い込むことができれば相当な稼ぎが期待できます。それどころか、上位10%でも一般人以上に稼げることはほぼ間違いありません。スポーツで上位0.001%に入るのと、勉強で上位10%に入るのどちらがより実現可能性が高いかはいうまでもありません。
むろん、スポーツ選手目指して夢を追い続ける人生も悪くありません。そう生きるのもまた一興です。スポーツ以外にも様々な分野があり、それを目指すのもいいでしょう。
しかし、人生にそこまで明確にやりたいことがない、とりあえず安定して稼げるようになって豊かに暮らしたいという人は、まずは何よりも勉強を頑張るべきです。
学歴がない人は起業してブルーオーシャンを探そう
では、すでに大人になってしまっていて、しかもろくな学歴がないという人は一体どうすれば良いのでしょうか。こうした人におすすめなのが起業です。いや起業なんて誰にでもできることではないだろう、と思われるかもしれません。
確かに誰でも出来ることではありませんが、しかし学歴がなく、しかも目立った才能もない人が高年収を目指すには起業以外には道がありません。少なくとも零細企業で働くよりはお金持ちになれる可能性は高いです、相応のリスクもありますが。
では一体どんなジャンルで起業したら良いのでしょうか。今にわかに注目を集め始めており、なおかつ参入しやすいのは代行業です。代行業とは簡単に言えば、スキルのない他人の代わりに何かをやって、その対価としてお金をもらう職業です。
なんだかぼんやりとしたイメージしか沸かないかと思いますが、例えば通訳も外国語がわからない人の代わりに翻訳をする代行業ですし、タクシー運転手も車がなかったり運転できなかったりする人の代わりに運転をする代行業と言えます。
ただし、代行業ならばどんなものでも儲かるかというともちろんそんなことはありません。狙うべきは競争がない未開拓事業です。競争相手がいなければ自分で自由に価格設定をすることができます。
その代行業務が多くの人にとって必要なものであるならば、価格が高くても需要は十分に望めます。
それから、お金を持っている人をターゲットにすることも大切です。そして今の時代にお金を持っているのは中高年と高齢者です。
中高年や高齢者は若い人にとっては扱いづらいイメージが在るかもしれませんが、お金を持っている人に限れば大抵は余裕がある人なのでお客としては上客と言えます。
例えば、あるパソコンパーツショップのハードディスクの交換料金は2万2000円です。自分でハードディスクの交換ができるスキルが有る人から見たらはっきり言ってぼったくりとしか言いようがない価格です。
しかし、なぜこの価格が維持できるのかというと、この価格でも依頼する人がたくさんいるからです。ハードディスクの交換方法を学ぶよりも、お金で解決してしまったほうが良いと考える人は、世の中にはたくさんいるのです。
いわゆる「何でも屋」は代行業の入り口として最適であり、お金はあるけど何かを勉強する気がない人を相手にできるため効率的に稼ぐことができます。
インターネットでの開業は低リスク
代行業なんてできなそう、あるいはいきなり起業するのはリスクが高すぎるという場合は、インターネットを通じて開業するのが良いかもしれません。インターネットでのビジネスと効くと胡散臭いものであるというイメージを持たれる方が多いかと思います。
確かに、インターネットビジネスの中には胡散臭いもの、もっと言えば稼げないものがたくさんあります。
「ネットで楽して稼げる」といったようなたぐいの情報商材はすべてサギだと考えたほうが良いくらいです(中には良いものもあるのかもしれませんが、色々と買って確かめて見る勇気は私にはありません……)。
そもそも楽して稼げる方法があるのならば誰にも教えず利益を独占するはずです。
インターネットで開業する場合も、リアルで開業する場合と同じく努力や工夫は必要不可欠になります。むろん、ただがむしゃらに頑張ればいいというわけではなく、いかに少ない労力で大きな利益を得るかが重要になります。
アフィリエイトはただで開業できるが、楽して稼げるわけではない
インターネットで出来る商売も色々ありますが、中でも低リスクなのはアフィリエイトです。アフィリエイトとは簡単に言えばウェブ上に存在する広告、もしくはその広告を自サイトに貼って稼ぐことを言います。
ウェブサイトで広告を目にする機会は多いかと思いますが、ああした広告はウェブサイトの管理者が好意で貼っているわけではありません。ウェブサイトの管理者は、広告を貼ることによって広告主からお金をもらっているのです。
料金体系はクリックが発生するたびに報酬がもらえるクリック課金型と、制約などの成果が発生するたびに報酬がもらえる成果報酬型に分けることができます。どこのサイトでも見られるGoogle Adsenseはクリック課金型です。
アフィリエイトの良いところは、リアルでの起業に比べてリスクが少ないことです。リアルで起業する場合は、店舗や商品を用意する必要がありますが、アフィリエイトの場合は自身のウェブサイトだけで始めることができます。
本気で稼ぎたい場合は独自ドメインを取得してレンタルサーバーで運営を始める必要がありますが、それでもかかる費用はせいぜい月数百円~数千円程度なので、低リスクであることには代わりありません。
さて、アフィリエイトは知っているけれど、初心者には稼げないというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。確かに、アフィリエイトで稼いでいるのはほんの一握りの人間だけです。
アフィリエイトマーケティング協会という団体が行った調査によれば、アフィリエイター(アフィリエイトをしている人)の2014年時点での月収分布は以下のようになっています。
収入 | 割合 |
0円~999円 | 54.1% |
1,000円~4,999円 | 18.2% |
5,000円~49,999円 | 18.7% |
50,000円~199,999円 | 5.3% |
200,000円~299,999円 | 0.7% |
300,000円~ | 2.9% |
なんと半数以上の人の収入が月1000円以下で、5万円を超えている人は8.9%にしか過ぎません。一般的な会社員の月収が30万円とすると、それよりも稼げているのはわずか2.9%ということになります。
アフィリエイターの生活の不安定さを考えると、できれば一般的な会社員よりも多く稼ぐようにしたいものですが、それが実現できているのはほんの一握りの人だけ、ということがわかります。
しかし、だからといってアフィリエイトは稼げないと諦めてしまうのは早計です。この調査の対象は主要なASP(アフィリエイターと広告主を結びつけてくれるウェブサイト)に登録している人です。
つまり、専業の人だけでなく、兼業、あるいは登録はしているものの活動は停止してしまっている人も調査の対象になっているわけです。これではアフィリエイターの実体はわかりません。そこで今度はアフィリエイターの作業時間の分布を見てみましょう。
運営時間 | 割合 |
30分未満 | 23% |
30分程度 | 10% |
1時間程度 | 20% |
2時間程度 | 14% |
3時間程度 | 10% |
3時間以上 | 23% |
全体の半数は、毎日の作業時間が1時間程度、もしくはそれ以下となっています。これは毎月の稼ぎが1000円以下の人と割合とほぼ一致しています。
もちろん作業時間と稼ぎが必ずしも正比例するわけではありませんが、作業時間が短い人ほど稼ぎづらいのは確かです。一方で3時間以上作業をしている人も23%いますが、その中でも稼げているのは少数派です。
つまり、アフィリエイトは作業時間が短いとほぼ稼げないけれど、作業時間を長くしたからと言って稼げるものではない(ただし稼げる可能性自体は高くなる)ものだということです。
楽して稼げるイメージが強いアフィリエイトですが、実際にはそうではないということを覚えておいて下さい。
ただし、それでもアフィリエイトが稼げる可能性のあるものであることは間違いありません。月刊30万円稼いでいるのは2.9%にしか過ぎませんが、これは決して届かない数字でもありません。
アフィリエイトのやり方については以下の記事で紹介していますので、参考にして下さい。(参考:借金をアフィリエイトで返してみよう)
ドロップシッピングは在庫無しで始められるが、広告費がかさみやすい
ドロップシッピングとは簡単に言えば、在庫を持たずしてインターネットショップを始められるシステムのことです。在庫無しでどうやって商品を販売するのか、と思われるかもしれませんが、もちろんちゃんとしたからくりがあります。
まず、ドロップシッピングASPと呼ばれるウェブサイトに登録し、ネットショップサイトを作ります。そしてネットショップを介した注文を受注したら、そのことをドロップシッピングASPに連絡します。
ドロップシッピングASPはそれを受けて、在庫の中から商品を発送します。ドロップシッピングでは、面倒な商品の仕入れや発想と言った作業を全てドロップシッピングASPがやってくれるので、在庫を保つ必要もなければ、発送作業も必要ないのです。
ドロップシッピングではネットショップを開く必要がありますが、最近は簡単にネットショップが出来るクラウドやソフトも増えてきているので、その点は対して問題ありません。むしろ大変なのは、作ったネットショップにどうやって人を集めるのか、ということです。
ネットショップは普通のアフィリエイトサイトと違って記事を増やしてSEO対策するということができないため、一般的な方法での集客が非常に難しいとされています。
基本的にはインターネット広告で宣伝をしなければ、まずお客さんは集まらないでしょう。無料でSEO対策ができるアフィリエイトと比べると、この点では大きく不利です。
また、仮にネットショップを見つけてもらったとしても、買ってもらえるとは限りません。ドロップシッピングのネットショップは楽天やAmazonと言った大手サイトと違って知名度もなく、また送料も高いためです。
このような課題をどうやって解決していくかが、ドロップシッピングのポイントとなります。
ネットショップは在庫を持つ必要があるが、本業にすれば大きな利益が出ることも
ネットショップは楽天やAmazonなどに開業するのが一般的です。中には独自のネットショップを持っているところもありますが、それは大手百貨店やメーカー等名の知れた一部のみです。
ネットショップはドロップシッピングと違って在庫を持たなければなりませんし、また発送作業なども必要になるため、桁違いに多くの初期費用がかかります。
しかし、その反面モールに参加することが出来るので多くのユーザーの目に止まりやすく、またモール内で広告を打つこともできます。
楽天やAmazonなどのモールに参加できるというのはドロップシッピングにはない大きなメリットであり、本業にすれば大きな利益を得られるかもしれません。
お金持ちになるために
これまでお金持ちになれる可能性のある職業を色々と紹介してきました。いずれの職業にも共通して言えるのは、楽して稼げるものではないということです。お金が欲しければ、それ相応の努力をしろというわけです。
しかし、その一方でがむしゃらに努力するのもまた正しい態度とはいえません。よく考えて、いかに少ない労力で大きな利益を得るかについて考えるのが成功の第一歩と言えるでしょう。