日本で使われているお金を作る場所はどこ?お金の雑学一挙紹介!

私達が普段何気なく使っているお金が、一体どこで作られているのかみなさんはご存知ですか?別にどこで作っていようが関係ないと思われるかもしれませんが、このくらいのことは教養として知っておきたいものです。

紙幣を製造しているのは日本銀行

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現在日本で流通している紙幣は1万円札、5000円札、2000円札、1000円札の4種類です。そしてその全てに「日本銀行券」という文字が印刷されいます。

このことからもわかるように、紙幣を発行しているのは日本銀行ですが、紙幣を発行する機械を所有して、実際にお金を印刷しているのは「独立行政法人 国立印刷局」という機関です。

独立行政法人は従来の省庁から独立した機関で、従来行政が行っていたもののうち、国が直接行う必要がない業務を行うための法人です。と言っても、運営費や経費は国から受け取っていますし、計画経営も国が決定します。

省庁ではないですが、民間企業とも全く違う法人です。まあ、普通に考えて民間企業にお金が印刷できるはずはないですよね。

国立印刷局の全身は「大蔵省紙幣局」です。大蔵省紙幣局が初めて紙幣を印刷したのは1877年のことで、それから約140年間、名前を変えながらもお金をずっと刷り続けているわけです。

当初は中央政府(明治政府)に十分な信頼がなく、なかなか流通しなかった紙幣ですが、現代では紙幣は広く流通しています。これは中央政府が信頼されている証とも言えます。

本局は東京都港区虎ノ門という、東京有数の一等地にあります。また、小田原市には印刷技術の研究開発や真偽鑑定を行う研究所があります。工場は東京、王子、小田原、静岡、彦根、岡山の計6箇所にあります。

紙幣は年間30億枚も刷られている!

国立印刷局は年間で約30億枚ほど紙幣を印刷しています。れを全部積み重ねると約300kmほどの高さになります。内訳は1万円札が12億枚、5000円札が3億枚、1000円札が15億枚と言ったところです。

したがって、1年間で印刷される合計金額は1万円×12億枚+5000円×3億枚+1000円×15億枚=15兆円ということになります。

使えなくなったお金は裁断されて再利用される

紙幣は人から人へと渡っていくうちにだんだん傷んでいきます。紙幣の平均的な寿命は1万円で5年、5000円札と1000円札は2年程度です。1万円札だけ寿命が長いのは、釣り銭などでやり取りされることが少ないからです。

国立印刷局が発行した紙幣は日本銀行を通じて民間の金融機関に融資され、さらに民間の企業や個人に融資されます。

逆に、民間の企業や個人から民間の金融機関に預けられた紙幣が、日本銀行に返ってくることもあります。帰ってきた紙幣の内、汚損が激しく再度流通させるのが不適切だと判断されたものは、日本銀行の本店もしくは支店で細かく裁断されます。

裁断で発生した小さな屑の内、約7割は健在、固形燃料、トイレットペーパー、事務用品などにリサイクルされます。残りの3割は一般廃棄物として焼却処分されます。

非常に優れた国立印刷局の紙幣製造技術

警察庁の発表によれば、日本国内で発見される偽札は平均で年間3000枚ほどであり、本物に対する偽札の割合は非常に低いです。国立印刷局の紙幣製造技術が非常に優れており、簡単には偽造できないようになっているからです。

日本の紙幣の用紙として利用されているのが、みつまたやアバカです。みつまたは、古くから和紙の原料として使われている伝統的な原料であり、1879年から約140年にわたって使われ続けています。

強い耐久性があり、なおかつ透かしなども入れやすく、紙幣づくりにはうってつけです。

深凹版印刷

深凹版印刷とは、陰気部分を特に高く盛り上げ得る技術のことです。日本銀行券や料額(壱万円、五千円などの文字の部分)にはこの技術が使われているため、ザラザラした感触がします。

また、紙幣の隅の部分にも深凹版印刷が施されています。形状は1万円札が鍵型、5000円札が八角形、1000円札が横棒、2000円札が点字の「に」となっています。これを触ることによって、視力に障害がある人も紙幣を識別できます。

すかし

すかしは、紙の厚さを変えることによって表現する偽造防止技術の一つです。1万円札のすかしは福沢諭吉、5000円札のすかしは樋口一葉、2000円札のすかしは沖縄の守礼門、1000円札の透かしは野口英世となっています。

ホログラム

ホログラムとは、被写体の情報を干渉縞として記録したものです。一見単なるもやもやした模様に見えますが、角度を変えてみることによって額面数字、および日本銀行の「日」の文字をデザイン化したもの、桜の画像などが見えるようになっています。

潜像模様

紙幣を傾けると、表面には額面数字の10000、5000、2000、1000という文字が、裏面には「NIPPON」の文字が浮かび上がって見えます。

パールインキ

紙幣を傾けると、両端の中央部にピンク色の光沢が見えます。

光学的変化インキ

紙幣を傾けると、文字が青緑色から紫色に変化します。

マイクロ文字

市販のカラーコピー機程度では再現が難しい、非常に小さな文字で「NIPPONGINKO」という小さな文字が印刷されています。目視で確認するのはこんなんですが、ルーペを使うと見えます。

特殊発行インキ

紫外線を照射すると、表面にある印象や模様の一部が変化します。

紙幣の雑学

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ここからは、知っているとちょっと自慢できるかもしれない、紙幣の雑学を幾つかご紹介します。

紙幣の肖像の選考基準

現在日本で流通している紙幣には、歴史上の偉人の肖像画が入っています。紙幣の洋式は財務省、日本銀行、国立診察局の3者が協議し、最終的には財務大臣が決めることになっています。

紙幣の肖像の決め方に明確なルールはありませんが、一般的には日本国民の多くが知っている世界に誇れる人物で、なおかつ精密な写真や肖像画が残っている人が選ばれます。

写真や肖像画が残っている人を選ぶのは、偽造を防止するためです。過去に肖像が紙幣に印刷されたことがあるのは、以下の17人です。

  1. 神功皇后(じんぐうこうごう):仲哀天皇の皇后。日本書紀や古事記にも登場する。三韓征伐を指揮したとされているが、現在は実在説と非実在説の両方があるなど、謎の多い人物である。
  2. 板垣退助(いたがきたいすけ):江戸時代~大正時代の武士・政治家。自由民権運動の主導者であり、庶民派の政治家として親しまれた。
  3. 菅原道真(すがわらのみちざね):平安時代初期の貴族、漢詩人、政治家。優秀な人物だったが藤原時平の陰謀で大宰府に左遷され、現地で没した。その後天変地異が多発したことから畏怖や信仰の対象となり、現在は学問の神様として親しまれている。
  4. 和気清麻呂(わけのきよまろ):奈良時代~平安時代の貴族。肖像画が紙幣の向かって左側に印刷されたことがある。
  5. 武内宿禰(たけのうちのすくね):古代日本の人物。
  6. 藤原鎌足(ふじわらのかまたり):飛鳥時代の政治家。中大兄大路と並ぶ大化の改新の中心人物であり、以後長く続く藤原氏繁栄の基礎を築いた。
  7. 聖徳太子(しょうとくたいし):飛鳥時代の後続、政治家。冠位十二階や十七条憲法など、当時としては画期的な制度を多数定めるなど、先見の明がある人物として知られる。一方、最近は非実在説もささやかれている。7種類の紙幣に登場している。
  8. 日本武尊(やまとたけるのみこと):古代日本の皇族。日本古代史上の伝説的英雄であり、乞食や日本書紀にも名前が載ってる。
  9. 二宮尊徳(にのみやそんとく):江戸時代の経世家、農政家、思想家。あの二宮金次郎である。
  10. 岩倉具視(いわくらともみ):江戸時代~明治時代の公家、政治家。若い時から優秀な人物であり、明治政府の設立に貢献した。岩倉使節団として欧米を周り、産業発展には鉄道が必要と感じ、日本初の私鉄である日本鉄道の設立にも参加した。
  11. 高橋是清(たかはしこれきよ):江戸時代~昭和時代の武士、完了、政治家。内閣総理大臣や日銀総裁などを努めた。国債発行を日本で初めて実行した人物であり、また過去の日銀総裁の中で唯一肖像が紙幣に使われた人物でもある。積極財政を好み、緊縮財政派の井上準之助と対立することが多かった。。
  12. 伊藤博文(いとうひろぶみ):江戸時代~明治医大の武士、政治家。大日本帝国憲法の起草の中心人物であり、初代内閣総理大臣でもある。朝鮮民族主義活動家の安重根に暗殺された。
  13. 福沢諭吉(ふくざわゆきち):江戸時代~明治時代の武士、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者。慶應義塾の創設者で、その他専修学校(現在の専修大学)や商法講習所(現在の一橋大学)の創設にも尽力した。また、日本に保険制度の概念を浸透させた人物でもあり、複式簿記を最初に日本に伝えた人物でもある。
  14. 新渡戸稲造(にとべいなぞう):江戸時代~昭和時代の教育者、思想家。東京女子大学初代学長。従弟に昆虫学者の新渡戸稲雄がいる。
  15. 夏目漱石(なつめそうせき):江戸時代~大正時代の小説家、評論家、英文学者。朝日新聞社元社員。「吾輩は猫である」などの作品で有名。晩年は胃潰瘍に悩まされていた。
  16. 野口英世(のぐちひでよ):明治時代~昭和時代の細菌学者。黄熱病や梅毒の研究で知られ、ノーベル生理学賞・医学賞の候補に何度も名前が上がったが、黄熱病研究中に自ら罹患し、それが原因で亡くなった。優秀な学者であった片面、借金の天才と呼ばれるなど金銭の管理は苦手だった。
  17. 樋口一葉(ひぐちいちよう):明治時代の小説家。生活に苦しみながらも多数の優秀な作品を発表し、当時の文壇からも高く評価されていたが、肺結核のため24歳で亡くなった。貧しかったが自信は労働を嫌悪していたというエピソードも。

なお、紙幣の肖像は通常、向かって右側にありますが、これは法律で決められていることではなく、ただ慣習でそうなっているだけです。

紙幣のアルファベットと数字

紙幣の表側には、アルファベットと数字がかかれています。これを記番号と言います。記番号は最初はアルファベット1文字+数字6桁+アルファベット1文字で印刷され、その組み合わせが尽きた後はアルファベット2文字+数字6桁+アルファベット1文字で印刷されます。

記番号に使われる文字はアルファベットのうちIとOを除いた24文字(数字の1と0に似ていて紛らわしいため除外されています)、番号は000001から900000までの90万通りとなります。

したがって、記番号の組み合わせ方は全部で24×900000×24+24×24×900000×24=129億6000万通りになります。

通常、同じ種類の紙幣が同じ記番号を持つことはありませんが、記番号の組み合わせをすべて使い切ってしまった場合は、記番号を記入するインクを変えてまた印刷します。

最初は黒のインクで129億6000万通りの組み合わせを印刷して、それが尽きたら青のインクで129億6000万通りを印刷する……と言った感じです。

例えば現在流通している福沢諭吉の1万円札は最初は黒のインクで印刷していたのですが、129億6000万通りの組み合わせを使い切ってしまったため、現在は褐色のインクで印刷しています。

紙幣の表面にある印鑑

紙幣の表面にある印鑑は、紙幣の発行元である日本銀行総裁の印鑑です。裏面にあるのは発行や回収を担当する発見局長の印鑑です。どちらも篆書体というあまり馴染みのないフォントが使われています。

紙幣のサイズ

現在日本で流通している紙幣は4種類ですが、実は全部微妙にサイズが違います。額面が大きくなるほど、横のサイズが長くなっています。具体的なサイズは以下のとおりです。

  • 1万円札:160mm×76mm
  • 5000円札:156mm×76mm
  • 2000円札:154mm×76mm
  • 1000円札:150mm×76mm

なお、これまで発行された紙幣の中で、最も大きいのは明治21年に発行された改造100円券で、サイズは210mm×130mmです。逆に最も小さいのは1948年に発行されたA5銭券で、サイズは94mm×48mmです。

昔の紙幣は使える?

紙幣には法律で無制限の強制通用力が認められています。強制通用力とは、債務の支払いとして有効になるということです。債権者側は昔の紙幣だからという理由で、支払いを拒否することはできません。

ただし、法律で措置が取られればその強制通用力がなくなることもあります。現在でも聖徳太子の1000円札や、板垣退助の100円札を使うことは可能です。ただし、昔の紙幣には歴史的な価値があるため、支払いに当てるよりは何処かで買い取ってもらったほうがいいでしょう。

昔の紙幣は高く売れる?

昔の紙幣の中には、古銭買取店などで額面よりも高く買い取ってもらうことができるものがあります。特に昔に印刷された紙幣は現存するものが少ないため、高く売れる可能性があります。逆に最近のもの、例えば夏目漱石の1000円札は高額買取はまず期待できません。

ただし、最近のものでも記番号が連続していたり、ゾロ目になっていたり、印刷ミスが有ったりすると、とたんに買取額は高くなります。それがピン札や未使用品だった場合は、更に買取額が高くなります。

紙幣の製造年数

紙幣には製造年が入っていません。人の手で扱ったり、機械に通したりして傷んでいき、比較的短いサイクルで交換しなければならないからです。一方、硬貨は紙幣と比べると頑丈で、半永久的に使用できるため、品位をはっきりさせるために製造年をいれています。

前述の通り紙幣は1000円札や5000円札ならば2年、1万円札は5年がおおまかな寿命のため、今手元にある紙幣が最近作られたものであることは間違いないでしょう。

偽札かな?と思ったら

偽札を印刷したり、使ったりすることはもちろん違法です。偽札と疑わしき紙幣を手にした場合は、すぐに警察に届け出て下さい。

ちなみに、手品師のマギー司郎さんは、過去に白い紙を1万円札に変える手品を披露して、警察に事情聴取されたことがあります。もちろん偽札造りをしたわけではなく、トリックで本物の1万円札を用意しただけなので、種明かしをしたらすぐに開放されたそうですが。

紙幣を加工するとどうなる?

偽札造りはもちろん犯罪ですが、紙幣に落書きをしても罰されることはありません。紙幣は紙で印字されているため、鋳潰して他のものに加工するのが難しいからです。

また、紙幣は硬貨と比べて損傷しやすいため、人工的に加工されたものなのか自然に加工されてしまったものなのか判断しづらいという理由もあります。そもそもせっかく価値の高い紙幣を加工する理由もないですしね。

もちろん、あくまでも取り締まる法律がないというだけで、全く推奨されることではありません。

破れた紙幣はどうすればいいの?

紙幣が破れてしまった場合は、銀行で交換できます。ATMでは受け付けていないので、必ず窓口に持っていきましょう。地方銀行でも都市銀行でもOKですが、ゆうちょ銀行では対応できない可能性が高いです。

なお、破れた紙幣は面積の2/3以上が残っていれば全額と交換可能です。面積が2/5~2/3の場合は半額と交換可能です。

紙幣の製造コストは?

紙幣も者の一つには代わりありませんから、作るのには当然コストがかかります。ましてや日本の紙幣には前述のような様々な技術が導入されているため、製造コストはどうしても高くなります。現在の紙幣の製造コストは以下のとおりです。

  • 1万円札:22.2円
  • 5000円札:20.7円
  • 2000円札:16.2円
  • 1000円札:14.5円

なお、硬貨も含めた場合、最も製造コストが高いのは500円玉で30円です。

硬貨を製造できるのは日本政府

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前述の通り紙幣を製造しているのは日本銀行ですが、硬貨を製造しているのは日本政府です。

日本政府が直接紙幣を発行できないのは、行き過ぎたインフレを抑制するためです。明治時代に日本政府は戦費を確保するために紙幣を過剰に印刷し、インフレを引き起こした経験があります。

そのような失策がまた起きると困るので、紙幣を印刷する権利は日本政府とはまた別のところに預けられているわけです。硬貨はいくら大量に作ろうがそれほど市場に大きな影響を与えることはないため、日本政府が自ら製造することが許されています。

ただし、実際には日本政府が直接効果を作っているわけではありません。「独立行政法人 造幣局」が製造しています。造幣局という名前とは裏腹に、紙幣は作っていません。

造幣局の本局は大阪市北区にあります。また、支局がさいたま市大宮区と広島市佐伯区の2箇所にあります。

造幣局は貨幣に対する信頼を高めるため、1869年に太政官の中に設置されました。太政官とは明治政府に於かれた行政の最高機関であり、行政のみならず司法、立法の機能も備えていました。

1885年に内閣制度が発足したことに伴い廃止されましたが、明治時代の繁栄の礎を築いたことは間違いありません。

当時、日本は機械を使った生産はあまり盛んではなかったため、海外から機械を輸入して、貨幣の製造に必要な機材は局内で製造していました。

硬貨は年間10億枚も製造されている!

現在の造幣局では、毎年約10億枚の硬貨が製造されています。その内訳は1円玉8000万枚、5円玉1億枚、10円玉2億枚、50円玉5億枚、100円玉4億枚、100円玉1億5000万枚と言ったところです。

使えなくなった硬貨は再び硬貨になる

硬貨の内極端に摩耗や変形、変色などが進んでいるものは、再流通させずに貯蔵しておきます。その量が一定を超えた場合、造幣局で素材別に鋳潰され、再び硬貨になります。

硬貨の偽造防止技術

紙幣と同じく、硬貨にも様々な偽造防止技術が施されています。

透かし

硬貨にも紙幣と同じく、透かしの技術が使われています。500円玉を傾けてみると、0の中に500という小さな文字が見えるはずです。これはり光の入射角、反射角による反射光の明暗の差による現象を応用したもので、海外ではほとんど導入されていない技術です。

また、500円玉の500の部分にはよく見ると「NIPPON」という文字が刻印されています。といっても、この文字はとてつもなく小さく、肉眼で確認するのはまず不可能です。これらは、財務省や造幣局のホームページにも公開されていない情報です。

斜めギザ

500円玉の側面にはギザギザが入っていますが、実はこのギザギザ、よく見ると垂直ではなく少し斜めになっています。斜めギザは垂直なギザと比べてより偽造しにくいためです。500円玉は世界で初めて(大量生産されている硬貨の中では)斜めギザが導入された硬貨です。

微細点と微細線

500円玉には転写による複製を防ぐための、非常に小さな点や線があります。前者を微細点、後者を微細線と言います。尾西線は髪の毛より細く、下降が非常に難しいため偽造防止硬貨が非常に高いです。

硬貨の雑学

ここからは、知っているとちょっと自慢できるかもしれない、硬貨の雑学を幾つかご紹介します。

硬貨の工場見学

造幣局では工場見学を行っています。工場見学の日程は工場によって異なりますが、本局の場合は先着順、当日受付(予約不要)となっています。

空き状況は工場見学予約サイトで公表されている他、電話でも確認できます。見学内容はビデオによる説明、貨幣工場の見学、造幣博物館の見学から成り立っています。見学料金は無料です。

貨幣セットの販売

造幣局は、その年度に製造した硬貨のうち、一度も使用していないものをセットにしたものを販売しています。今買っておけば、将来価値が上がるかもしれません。

硬貨の表と裏

硬貨の表は「1」「500」などの算用数字が「書いていない方」です。

希少な硬貨

硬貨の中には数が少なく貴重なものもあります。例えば、平成23年~平成25年の1円玉は非常に生産数が少ないため、市場では400円以上の価格で取引されています。また、昭和62年に生産された500円玉は1400円以上の価格で取引されています。

こうした価格は需要と供給のバランスによって決まりますが、供給が変わることはない(全て生産済みであるため)ので、基本的には需要側のニーズ、つまりはコレクターがどれだけ稀少な効果を欲しがるかで決まります。

造幣局は毎年どれくらい効果を生産しているか公表していますので、これで一儲けしたいという方は確認しておきましょう。

存在しない硬貨

中には希少を通り越して、全く存在していない効果もあります。例えば昭和43年の1円玉は、世の中に1つも存在していません。昭和30年台後半に1円玉不足が続き、それを解消するために大量に生産したところ、今度は1円玉が余りすぎてしまったからです。

世界中を探し回っても、昭和43年の1円玉を見つけることはできません。もしあったとしたら偽造です。

その他、昭和29~31年の5円玉、昭和31年の10円玉、昭和37年の100円玉なども存在していません。

硬貨の単位である「円」と「銭」の由来

日本の通貨単位である「円」は明治時代にできたものです。この呼称の由来については様々な説があるのですが、最も有力とされているのは、その当時の効果が全て真円形をしていたから、というものです。

江戸時代の硬貨は楕円形、もしくは長方形が一般的でしたが、明治時代に入ってそれらが全て廃止され、真円の硬貨が導入されました。これは当時の人々に大きなインパクトを与えたと言われています。

なお、「円」の下にある「銭」はアメリカの「セント」が由来とされています。

明治時代の1円の価値は?

明治時代と一口に言っても40年以上あるため一概に言えませんが、1円が発行された当時は1円=1両=1ドルという交換レートが成り立っていました。

また、明治30年頃の1円の価値は、現在の3800円に相当するという説が有力です。現代では1円ではまず何も変えませんが、当時は1円でかなりたくさんのものが変えたのです。

1円玉のデザイン

現在製造されている硬貨の内、最も古い(1950年製造開始)のが1円玉です。1円玉のデザインは一般公募で選ばれた者で、表側をデザインした人と裏側をデザインした人は別人です。表には若木が描かれています。

直径は20mmと硬貨の中では一番小さく、素材はアルミニウムです。

5円玉のデザイン

5円玉のデザインは、当時の日本の産業を表しています。稲穂は農業、水は性産業、歯車が工業を表しています。また、表面の双葉は、民主国家である日本を象徴するものとされています。

穴の空いた5円玉が誕生したのは1949年のことですが、現在のデザインに統一されたのは1954年のことです。直径は22.2mm、素材は黄銅です。

10円玉のデザイン

10円玉の表側に描かれている平等院鳳凰堂は、京都府を代表する歴史的建造物です。世界文化遺産にも登録されている著名な建築物で、この世に極楽浄土を作る目的で藤原頼通が建てたものです。直径は23.5mm、素材は青銅です。

50円玉のサイズとデザイン

50円玉のデザインは、1円玉と同じく公募で決められたものです。当時の50円玉には穴は空いておらず、サイズも現在のものより少し大きいものでした。

その後100円玉の製造開始に伴い、色や大きさが似ていて紛らわしいという理由で現在のデザインに変えられました。表には菊が、裏には50の数字が描かれています。直径は21.0mm、素材は白銅です。

100円玉のサイズとデザイン

100円玉はかつては銀で作られていましたが、銀の価格高騰により、素材が白銅に変えられました。表には日本の象徴である桜が描かれています。直径は22.6mm、素材は白銅です。

500円玉のサイズとデザイン

500円玉の表には桐、裏には竹とたちばなが描かれています。現在のデザインになったのは2000年ののことです。直径は26.5mm、素材はニッケル黄銅です。

1円玉と5円玉は作れば作るほど赤字

硬貨の製造コストは以下のとおりです。

  • 500円玉:30円
  • 100円玉:25円
  • 50円玉:20円
  • 10円玉:10円
  • 5円玉:7円
  • 1円玉:3円

5円玉と1円玉については、製造コストが額面の価格を超えています。作れば作るほど赤字になるならば製造をやめればいいのに……と思われるかもしれません。

実際に一部の国では少額硬貨を廃止していますが、ここまで生活に馴染んだものを廃止するというのは簡単なことではないでしょう。

硬貨を加工すると罪に問われる

前述の通り、紙幣を加工してもこれと言って罪には問われませんが、硬貨の加工は貨幣損傷等取締法で犯罪と定められています(1年以下の懲役、もしくは20万円以下の罰金)。

金属製でない硬貨が存在する

硬貨は金属でできているものというイメージがありますが、実は過去には金属ではなく陶器でできている硬貨が製造された事があります。強度を確保するために金属より厚くなっており、デザインも金属製のものとは全く違っていたそうです。

但し、この硬貨が作られたのは太平洋戦争末期の頃で、実際に流通する前に敗戦を迎えました。結局、この陶器製の硬貨は日の目を見ることな苦廃棄処分となってしまいました。

また、中国では19世紀に竹製の硬貨が製造されています。さらに中国共産党と国民党の内戦が激化していた1930年台には、中国共産党の勢力範囲で布で生産されていた硬貨が製造されました。

その他、第一次世界大戦中にはドイツで革でできた硬貨が製造されました。基本的に硬貨は偽造しにくい金属で作るのが一番なのですが、物資が少ない時代にはそうも言っていられなかったようです。

硬貨を大量に使うのは法律違反?

現在の法律では、1回の支払いで同額の(1種類の)硬貨を21枚以上使われた時、店側はその受取を断ってもいいと定められています。もちろん、「断っても良い」だけなので、受け取っても全く問題はありません。

実際問題、この法律を知らない人は多いですし、断ってしまうと店側の印象は(それが法律上正しいことでも)悪くなるでしょう。そういった意味ではあまり意味がない法律と言えます。

30枚~40枚程度なら支払いに大して時間も罹らないですしね。これが100枚、200枚となると流石に問題かもしれませんが……。

なお、大量にたまった小銭は銀行や郵便局ならばまとめて預け入れることができます。500円玉貯金などは最終的にはこれらの金融機関に持っていくのが良いでしょう。

硬貨の投入口の向きにも理由がある

駅の券売機などは通常、硬貨の投入口が縦向きになっています。これは客の待ち時間を短縮するためです。

一方、販売機の硬貨の投入口は通常、横向きになっています。販売機は行列ができるほど人が並ぶことがめったになく、また横向きにしたほうがそれだけ多くの商品を貯蔵できるからです。

記念硬貨って何?

記念硬貨とは、国家的な出来事を記念して製造される硬貨のことです。日本のみならず、世界各国で発行されています。日本では東京オリンピック、天皇陛下御在位60年、南極地域観測50周年、新幹線鉄道開業50周年のときなどに製造されています。

記念硬貨の多くは製造枚数が多いので額面以上の価値は望めない事が多いのですが、東京オリンピックの際に製造された1000円硬貨など、一部の硬貨は高額買取が期待できます。

お手元に記念硬貨がある場合は、買取ショップに買取価格を確認してもらいましょう。買い取ってもらえない場合でも、銀行ならば通常のお金と交換してもらえます。

なお、記念硬貨の支払いを店側が断ることはできません。記念硬貨を21枚以上使った場合は話が別ですが……。

5円玉と50円玉に穴が開いている理由

5円玉に穴が開いている理由は、当時急激なインフレによる物不足が発生しており、5円玉の素材を少しでも節約する必要があったからです。

50円玉に穴が開いている理由は、100円玉と似ていて紛らわしかったからです。どちらも明確な方針によるものではなく、状況に合わせて生まれたものだったのですね。

1円玉は水に浮く

1円玉を水面に対して水平になるように静かに置くと、水に浮かべることができます(無造作に置くだけでは沈んでしまいます)。

1円玉の素材であるアルミニウムの比重は水の2.6倍なので普通に考えれば沈みそうなものですが、水面に置くと表面張力を得られるため、水に浮かぶのです。

ギザ10の価値は思ったより低い

側面の部分にギザギザがついている、いわゆる「ギザ10」が製造されていたのは1959年までです。

当時は10円玉は非常に高額な硬貨であり、他の硬貨との混合を防ぐ目的で付けられていました。しかしその後のインフレで10円の価値は急激に下落し、区別を付ける必要も薄れてしまったため、ギザギザはなくなってしまいました。

なお、ギザ10は普通の10円玉と比べて価値があるという話を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、実際のところ高額で売れることはまずありません。

一番価値が高いのは昭和33年発行のギザ10ですが、それでも買取価格はせいぜい30円程度にしかなりません。

日本で一番高額な硬貨は10万円金貨

日本で一番高額な硬貨は500円玉……ではなく、昭和61年に天皇陛下御在位60週年を記念して製造された10万円金貨です。純金製で直径は5円玉より一回り大きい30mm、鳩や稲といったいかにも日本的なデザインが特徴です。

その後、平成5年には皇太子殿下御成婚記念で5万円硬貨が発行されています。どちらかと言うとこちらの方が希少価値が高く、高値で取引されています。

外国のお金の雑学

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言うまでもない話ですが、政府がお金を発行しているのは日本に限った話ではありません。アメリカ、中国、イギリス、フランス……殆どの国では政府の発行したお金が流通しています。

アメリカのお金の雑学

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アメリカで使用されているお金は皆さんも御存知「ドル」です。他の国で戻るが使われているため「USドル」「米ドル」などと呼ばれることもあります。アメリカ以外の国や地域でも公式通貨として採用されており、その信頼性は世界トップクラスです。

さて、実はアメリカには中央銀行、日本で言うところの日銀がありません。アメリカの金融政策を決定し、ドル紙幣を発行するのは「FRB(連邦準備制度理事会)」です。FRBはなんと民間の企業です。

そのため、どこを見渡しても紙幣や硬貨にはアメリカ政府と言った文字はありません。

元々アメリカでは個々の銀行が銀行券である紙幣を発行していました。1907年には恐慌が起こり中央銀行の設立が必要なのではないかとの議論が始まったのですが、結局「中央」という名称は避けられ、「Federal Reserve System」という名前が選ばれました。

Federal=連邦というワードが入っていますが、その実態は私的な金融機関です。

紙幣と硬貨の製造場所

紙幣と紙幣を製造しているのは、製版印刷局と合衆国造幣局の2箇所です。1日あたり、6億5000万ドルの紙幣、及び硬貨が製造されています。

工場はアメリカ国内に2箇所(ワシントンDCとフォートワース)あり、偽造を防ぐため1ドル札と2ドル札を除く全紙幣が00年代~10年代に刷新されています。

アメリカで流通しているお金の種類

現在アメリカで流通しているお金は以下のとおりです。

  • 1ドル札
  • 5ドル札
  • 10ドル札
  • 20ドル札
  • 50ドル札
  • 100ドル札
  • 1セント硬貨
  • 5セント硬貨
  • 10セント硬貨
  • 25セント硬貨
  • 50セント硬貨
  • 100セント硬貨

実際にショッピングで使われるのは20ドル札以下の紙幣です。50ドル札や100ドル札と言った高額な紙幣があまり使われないのは偽札が多く、またアメリカ人は高額な買い物はクレジットカードで支払いを済ませることが多いからです。

ドルと円の交換レート

初めて円が発行された1871年時点では、1円=1ドルという交換レートが成立していました。しかし、その後度々円高やインフレが進み、1949円には1ドル360円で固定されました。

以後22年間、ドル円相場は固定されますが、1971年にすべての国が変動相場制に移行し、ドル円の交換レートも時間とともに変化するようになります。

東日本大震災時には戦後最高の円高となる1ドル=76円を記録しますが、その後の大胆な金融緩和によって円高は抑制され、現在は1ドル=103円前後で推移しています。

「バックス」って何?

アメリカのお金の単位はドルで、英語では「Dollar(カタカナでは「ダラー」が比較的近い)」と表記しますが、多くのアメリカ人はドルの代わりに「Bucks(バックス)」という単語(口語)を使っています。

会計時に10バックスと言われたら、それは10ドル払えという意味です。BucksはBox(ボックス=箱)と発音が似ていて紛らわしいですが、勘違いしないようにしましょう。

米ドル紙幣の肖像画

アメリカドル紙幣にも、日本の紙幣と同じように歴史上の偉人の肖像画が印刷されています。

  • 1ドル札:ジョージ・ワシントン…18世紀の軍人、政治家、黒人奴隷農場主。アメリカ合衆国初代大統領。
  • 5ドル札:エイブラハム・リンカーン…19世紀の政治家、弁護士、上院議員。アメリカ合衆国16代大統領。
  • 10ドル札:アレキサンダー・ハミルトン…18世紀の政治家、憲法思想家、哲学者。
  • 20ドル札:アンドリュー・ジャクソン…18世紀~19世紀の軍人、政治家、黒人奴隷農場主。アメリカ合衆国16代大統領。
  • 50ドル札:ユリシーズ・S・グラント…19世紀の軍人、政治家。アメリカ合衆国第18代大統領。数々のスキャンダルやお色からアメリカ史上最悪の大統領と言われている。
  • 100ドル札:ベンジャミン・フランクリン…18世紀の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。雷が電気であることを初めて証明した。

1ドル札と1ドル硬貨

1ドル札と1ドル硬貨はどちらも額面上の金額が同じです。全く同じものを紙幣と効果の2種類で用意する必要はあるのか、と思われるかもしれません。

実際、そのような声はアメリカでも上がっているらしく、2011年に公費の無駄遣い削減のため1ドル硬貨の製造が中止になりました(製造を辞めただけで、使えなくなるわけではありません)。

アメリカ国内では1ドル硬貨よりも1ドル札のほうが圧倒的に使われており、1ドル硬貨を殆ど見たことがない、というアメリカ人も少なくないそうです。

1ドル≒100円程度の買い物をするのにもいちいち紙幣を出すというのは、日本人から見れば非常に奇異に見えますが、向こうには日本と違ってチップと言う習慣があり、チップを渡す際には紙幣のほうが便利だということで、こちらが広く流通しているようです。

アメリカのレジはATM

アメリカでは、スーパーマーケットに設置されているレジをATMとして利用することができます。便利なサービスであり、手数料もかからないと言ったメリットがあり、日本の金融庁も導入を検討しています。

中国のお金

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世界で最も多い人口を抱えており、経済成長が目覚ましいスピードで進んでいる中国。この国の中央銀行は中国人民銀行です。中国では経済成長に伴ってインフレが進行しており、それに伴って紙幣の発行量も目覚ましいスピードで増加しています。

人民元の現在の流通量は約151兆元(22兆7000億ドル相当)であり、アメリカの13兆ドル、日本の9兆2200億ドルよりも多くなっています。

中国のお金の単位は元、角、分の3種類です。1元=10角=100分です。ただし、現在の中国では分は殆ど使われていません。現在の為替レートは1元=15円ぐらいです。

中国の紙幣と硬貨の種類

現在流通しているのは紙幣が新旧合わせて23種類、硬貨が10種類です。日本やアメリカと比べるとだいぶ多いですね。最も流通量が多いのは、毛沢東の肖像画が印刷されているものです。最高額は100元札ですが、国内では500元や1000元の発行を求める声が上がっています。

中国の偽札事情

中国では、日本とは比べ物にならないくらいたくさんの偽札が出回っています。日本で偽札が出回ると大きなニュースになりますが、中国では頻繁に出回るのでニュースにならないくらいです。

2015年9月には、広東省内にあった偽札印刷拠点が摘発され、2億1000万元分の偽札が押収されました。

中国の人民元にも偽造を防止するための技術が使われています。例えば、本物の人民元には毛沢東の肖像の襟に凹凸がついています。また、白い紙を当てると赤い文字が浮かぶようになっています。

しかし、最近は偽札の製造技術も向上しており、こうした肉眼での確認だけでは見分けられないケースも増えてきているようです。

なお、当たり前の話ですが、中国でも偽札造りは重罪で、最悪の場合死刑になることもあります。

その他、様々なお金の雑学

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最後に、紹介しきれなかった雑学を幾つか紹介します。

最も額面が大きかった紙幣はハンガリーの10垓ペンゲー

現在の日本で最も額面が大きいのは1万円札です。アメリカなら100ドル札、韓国なら1万ウォン札です。これに対して、1946年にハンガリーで発行された紙幣の額面は10垓ペンゲーです。

10垓は10の21乗です。なんでこんな額面の紙幣が発行されたのかというと、戦後の物資不足に伴って発生したハイパーインフレに対応するためです。当時の人達はコーヒー1杯飲むために札束を山ほど抱えていたそうで……。

なお、ハンガリーではその後同年8月1日にフォリントという新しい通貨が導入され、1フォリント=40穣ペンゲー (4×10の29乗)というレートで交換されました。この大胆な通貨改革によってようやくインフレは終了し、ハンガリー経済は安定に向かいました。

世界で最も大きいお金はヤップ島の「フェイ」

今度は額面ではなく、サイズの話です。人類史の中で最もサイズが大きいのはヤップ島のフェイです。ヤップ島は西太平洋にある島で、人口は約1万1000人、面積は300キロ平米程度です。

ここで使われていたフェイは石貨です。原始人が使っていた石のお金を想像していただくとわかりやすいでしょう。石貨には価値が厳密に設定されていたわけではなく、所有者とそれを受け取る人の話し合いで価値が決まっていたそうです。

そそのサイズはなんと約3.6m!流石にここまで大きいと持ち歩くことは不可能なため、実際には通貨としてではなく不動産のように扱われていました。現在のヤップ島の通貨は米ドルが流通していますが、島の中にはまだ数千個のフェイが残されています。

日本で初めて金貨を発行したのは武田信玄

日本では平安時代中期まで銅銭が使用されていましたが、それが中止されて以降、実に600年もの間公的なお金が一切製造されない時期が続いていました。

その間に人々が使っていたのは平安時代の銅銭、中国から輸入された銅銭、それを真似て作った私鋳銭などですが、どれも政府が価値を保証したものではありませんでした。

しかし、戦国時代に突入すると、戦国大名は財源を確保するために金山・銀山の開発と独自の貨幣鋳造技術に取り組むようになりました。中でもそれに熱心だった武田信玄は、1567年に日本初の金貨である甲州銭という金貨を鋳造しています。

金山や銀山の確保と、貨幣製造技術の進展は戦国大名にとっては生命線でした。その後豊臣秀吉が1587年に天下統一を成し遂げ、全国の金山・銀山の収益を独占。通貨単位の統一を図り、金貨や銀貨の鋳造をはじめました。貨幣制度は安定していきました。

その後豊臣秀吉から天下を奪った徳川家康は改めて貨幣制度の統一に取り組み、様々な種類の金貨や銀貨を発行します。金貨を作る場所は金座、銀貨を作る場所は銀座と呼ばれています。

東京の銀座という地名はその名残です。金貨・銀貨・銅貨の交換レートは変動相場制であり、計算が大変だったため、交換を専門とする両替商という職業も誕生しました。

オーストラリアの紙幣はプラスチックでできている

豪ドルはプラスチックでできています。その為、手で破ることはできません。製造コストはかかりますが、紙よりは長持ちするためトータルで見れば経済的です。

オーストラリアから技術供与を受けたり、生産を委託したりしてプラスチック紙幣を導入した国は20カ国以上あります。特に湿気が多いアジア圏では人気があるようですが、熱に弱いという欠点もあります。

日本で海外の通貨が作られたことがある

日本の造幣局は過去に、バングラデシュの「2タカ貨幣」と呼ばれる通貨を製造したことがあります。なぜ日本が海外の通貨を作るのか、と思われるかもしれませんが、それはバングラデシュに十分な貨幣製造能力がないからです。

海外の流通通貨を製造したのはこれが唯一の例となっていますが、海外の記念通貨は過去に複数受注・製造しています。

財務省と造幣局は現在、外国貨幣の製造受注に力を入れています。技術水準の高さに加えて、国内で貨幣の需要が減少していることなども影響しています。優れた技術を持つ欧州諸国やカナダなどが目下のライバルです。

金券が額面金額より高い値段で売れる理由はポイント消費

ヤフオクやメルカリなどのサイトでは、ギフト券や商品券などが額面金額以上の価格で取引されることがあります。普通に考えたら1万円のギフト券や商品券を1万1000円で買うことには何の意味もないはずですが、なぜそんな取引が成立するのでしょうか。

答えは「ポイント消化のため」です。ヤフオクの場合Tポイントでも落札ができますが、このTポイントには有効期限が短いものもあります。

ポイントを失効させてしまうくらいならば、額面以上にポイントを使ってでも期限切れがないギフト券や商品券に変えたほうがまだマシ、というわけですね。

1万円のギフト券を1万1000円で買ってくれる人がいるのならば、それで儲けられるようにも思えますが、実際には稼げません。手数料や月額利用料、送料などを支払わなければならないからです。

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