借金を繰り返すのは病気?同じ失敗をする理由に迫る

普通の人にとって、借金をするのはとても勇気がいります。どれだけ生活に困っていたとしても、カードローンや消費者金融からお金を借りることは、できるだけ避けようとするものです。

しかし、一度借金をしてしまうとなかなか借金返済ができず、新たに借金を繰り返してしまう人たちがいます。また、一度借金を全額返済したり、自己破産によって借金をゼロにできたとしても、また借金を背負ってしまう人たちがいます。

借金で苦労したはずの人たちは、なぜまた借金を背負い、同じ失敗をするのでしょうか?その背景には、どうやら人間の心理的な病気が関係しているんです。

そこで今回は、そもそもなぜ借金をしてしまうのか?一度借金をしてしまった人たちが陥る心理的な病気を知り、同じ失敗を繰り返す理由をご紹介します。

なぜ借金をしてしまうのか?

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借金をしてしまう理由は人それぞれですが、ここでは代表的な借金をしてしまうパターンを見ていきます。「私は絶対にしない!」と思っている方でも、クレジットカードなどで借金は誰でも気軽にできる時代となっています。

自分が借金地獄に陥らないためにも、借金を背負う人たちがどんな気持ちで借金を背負うことになったのかを知っておくことはとても大切です。それでは、順番に借金を抱えることになるパターンを見ていきましょう。

生活費を補てんするための借金

会社をリストラされたり、子供の養育費や住宅ローンなどで生活費が苦しくなり、借金をしてしまうパターンです。

はじめは「数万円なら返済できるから大丈夫!」と思って気軽に借りる方が多いようですが、毎月の不足分として数万円ずつ借りているうちに、いつの間にか数百万円の借金を背負ってしまい、借金返済ができなくなる方もいます。

一度借金をしてしまうと、借金をすることに対して抵抗感が薄れ、繰り返してしまう傾向が強いです。特に、生活費は毎月必要になってきますので、このパターンの場合は借金を積み上げていく可能性が高いです。

本来であれば、借金をしないように生活水準を落とすか、失業中であるならばアルバイトでも収入を得られるようにする方法が考えられます。

借金をする人は生活水準を落としたくないという気持ちが強く、その生活を維持するためのお金が足りないため、借金をしてしまうようです。

○○依存症のため

パチンコや競馬などにのめりこみ、そのための資金を調達する目的で借金してしまうパターンです。ドラマでもパチンコ依存症やアルコール依存症が借金取りに追われる場面がありますよね。よくある典型的な借金を抱えるパターンですね。

このパターンの場合、ギャンブル依存症を克服しない限り、借金を繰り返す恐れがあります。また、依存症は一度なってしまうと克服が難しく、一生をかけて取り組む必要があります。薬物依存症と同様に再発する可能性が高いためです。

ギャンブルだけではなく、買い物依存症の方やアルコール依存症の方も当てはまります。高い買い物がしたいがために、借金をする。一日中、お酒を飲んでいないと気が済まないため、働かずにお酒を飲むために借金をする。

どちらにしても、何らかの依存症で借金をする方は周りを巻き込んだり、迷惑をかけてしまう場合も多いようです。

特に、今はクレジットカードでお金がなかったとしても簡単にキャッシングして買い物ができてしまいます。クレジットカードを持っている人は、常に借金を簡単にできる環境にいることを忘れないでください。

その他の例外的パターン

その他の例外的なパターンとしては、事業に失敗して借金を抱えるケースや知人や家族の借金の連帯保証人となってしまい、借金を背負ってしまうケースがあります。

このような例外的なパターンでは、借金を繰り返す人は少ないようですね。自分の欲を満たすために自主的に借金をしたか、そうでないかで、その後の借金への依存度は違うように思います。

借金をしてしまった人たちが陥る心理的な病気

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一度、借金をしてしまった人は、その後借金を何度も繰り返す可能性があります。つまり、借金依存症になっている可能性があります。依存症は立派な心理的病気です。

借金は働かずして簡単にお金を手に入れられる方法です。ですので、例えば買い物依存症の人にとっては、かなり便利なシステムです。だって、借金さえすれば好きなものを好きなだけ買うことができるのだから。

一度、借金をしてしまった人は、こういった借金の魅力に取りつかれてしまうようです。仮に借金を完済できたとしても、一度知ってしまった借金の魅力に取りつかれてしまった人は、再度同じ過ちを繰り返す傾向にあります。

科学的には、依存症になると脳に変化がみられるようです。いたって普通の人があるきっかけで脳に変化が見られ、依存症を発症します。脳の変化とは、あることをすると異様に快楽を感じさせる物質が出るように変わってしまうのです。

有名な実験に「パブロフの犬」の実験があります。この実験は犬にベルを鳴らした時に餌を与えるようにすると、ベルを鳴らしただけで唾液が分泌されるようになる、という条件反射の実験です。

この実験の注目すべき点は、数日後同様の実験を行ってもベルを鳴らすだけで唾液が分泌される点です。つまり、脳に条件反射を植え付けられて、一度変化が起こってしまうと、時間が経っても同様の条件反射がみられるのです。

これは依存症で脳に変化が起こった場合も同様です。一度、借金依存症になってしまった人は、何らかの条件が与えられると、どうしようもなく借金をしたくなります。反射的にそうしたくなるため、本人の自制心ではとても抗えないのです。

借金依存症になりやすい人はどんな人?

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中には、一度の借金で依存症となってしまう方もいれば、事業に何度か失敗しつつ借金を数回経験した者の依存症とはならない人もいます。どうやら借金依存症になりやすい人というのは、性格で決まってくるようです。

借金依存症となる人は、下記のような性格の特徴があります。

  • 楽観的
  • 衝動買いが多い
  • 見栄っ張り
  • ギャンブルが好き
  • 自制心がない
  • 思い込みが激しい
  • 自分の考えが常に正しいと思っている

楽観的だから、借金を抱えても大丈夫だと考えてしまいます。また、衝動買いが多いので浪費が激しく、見栄っ張りなので自分の収入以上の浪費を平気でします。あるいは、自分の収入が減っても豪華な生活をしたがります。

また、ギャンブルが好きな場合も浪費が激しく、借金を抱えやすいです。自制心がないと、自分の欲を抑えることができず、どんどん浪費が進みます。

また、思い込みが激しく、自分の考えが常に正しいと思っていると、他人から借金することをやめるように止められても聞く耳を持ちません。よって、借金はどんどん膨れ上がり、借金を返すために借金をするという、負のスパイラルに陥りやすいでしょう。

借金依存症を克服するためには?

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借金依存症を克服し、借金のない生活を取り戻すことは可能なのでしょうか?借金依存症に限らず、ギャンブル依存症や薬物依存症などの依存症は、一度なると治すことが非常に難しい病気です。たばこやお酒も同様です。

依存症になっていない人から見れば、なんで何の得もないことを繰り返し行うのだろうと疑問に思われる場合ば多いです。しかし、依存症になってしまった本人にとってはどんな手段を使おうとも繰り返したいと思ってしまう、それが依存症の怖いところです。

例えば、薬物依存症もそうです。あんなに高額の薬物を法律を冒してまで手に入れたいと思う薬物依存発症者に対して、普通の人はなんで何の得にもならない、むしろ人生を台無しにしてしまう薬を欲しがるのだろうと疑問に思います。

しかし、薬物依存発症者にとっては薬物さえ手に入れることができるのならどんなリスクも負うことができます。なぜなら、脳がそうしろと命令してくるからです。自分の財産はもちろんのこと、家族にどれだけ迷惑をかけることになったとしても、関係ありません。

これほどリスクの大きい依存症ですが、克服する方法がないわけではありません。しかし、克服には周りの人の協力は必要不可欠です。本人の自制心だけでは、絶対に制御できない場面が必ず訪れるからです。

具体的には、下記の2つのことを行い、借金克服を目指しましょう。

自分が借金に依存していることを認める

まずは自分が借金に依存していることを認めるようにしましょう。残念ながら、周りから借金依存症だと思われていたとしても、本人は楽観的に考えて自覚していない場合が多いです。周りが指摘し、本人にわからせることが重要です。

あるいは、自分で家計簿ならぬ借金簿を計算していくといいです。自分の収入に対して、借金の額がどれほど多いのかを知るきっかけとなります。

周りは絶対にお金を貸さないようにしましょう。お金を貸すことは優しさではありません。その人を借金地獄へ導いているようなものですから。

自分が借金依存症だと気づくだけで、借金依存症から脱することができる人も中にはいるようです。しかし、安心してはいけません。一度、脳に植え付けられた快楽の回路は、いつもあなたを借金地獄へ導こうと常に狙っています。

債務整理をする

借金依存症の人は、多重債務で返済不可能な額の借金を背負っている場合が多いです。そんなときは早めに債務整理しましょう。債務整理には、任意整理・民事再生・自己破産などいくつか種類がありますが、とりあえずは弁護士や司法書士に相談しましょう。

そして、債務整理を適用し、借金返済に尽力しましょう。債務整理には借金をなくす以外にも、依存症を脱するためのとてもありがたいシステムがあります。

それは、債務整理を行うとしばらくの間(5年間くらい)は、ブラックリストに載るため新規の借り入れができなくなります。つまり、強制的に借金ができない状況となるのです。

借りたくても借りることができない状況になれば、借金依存症を強制的に克服することができます。ただし、数年後には再度借り入れができる状態となりますので、その後は自力で依存症と闘っていかなければいけません。

また、いわゆる闇金業者ではブラックリストに載ったとしても借りることができてしまう場合があるようです。そこまで行くと、本当に人生が終わってしまうと思っておいてください。

※相談前にこちらで借金がどこまで減額できるか診断できます。

↓今の借金がなくなくなる場合もあります

結局は周りの協力が最も大切

どれだけ本人が克服しようとしたとしても、一度なってしまった借金依存症は常に再発のリスクが付きまといます。なぜなら、一度変化してしまった脳は、元に戻らないからです。

ある特定の条件がそろうと、本人ではどうしようもなく抑えきれない場面が必ず訪れます。大切な家族に迷惑がかかると知っていても、どうしても自分だけでは歯止めが利かない時があるのです。

債務整理をして、数年間は新たな借り入れができなくなったとしても、友人や家族からお金を借りようとするかもしれません。また、ブラックリストから外れたとき、また依存症が再発する可能性もあります。

そんなとき、絶対に必要なのが周りの協力です。特に、家族の方は再発のリスクが常にあることを理解し、補助することが求められます。

すでに、借金が原因で離婚や周囲の友人から見放されてしまった方もいるかもしれません。そういう場合は、自分で依存症治療を行うための環境を作っていくしかありません。

精神科の先生などの依存症治療の専門家に協力を仰ぐのも一つの手です。通院し続ける限り、その先生は常に克服のために協力をしてくれるでしょう。また、カウンセリングにより自分がどんな状況なのかを客観的に判断してもらうことができます。

また、自助グループに参加し、常に自分が借金依存症であることを認めながら克服できる環境を自分で作る方法もあります。同じ依存癖を克服しようという想いを持った人たちと関わるのはとても大切です。

人間の心理とは移ろいゆくものです。しかし、一度変わってしまった脳の構造はそう簡単に変わりません。一度変わってしまった依存症の脳は、常に借金依存症へ舞い戻そうと狙っています。

もう安心して生活できると思っていたのに、再度借金地獄に陥る可能性は常にあり、「もう大丈夫かな?」っと思った時が一番危ないときだったりするものです。周りの家族や大切な人、病院、同じ悩みを持った人たちと協力しながら、一日一日を精一杯生きていきましょう。