借金する人・しない人の行動と心理

世の中には借金を繰り返し債務整理に追い込まれる人がいる一方で、借金とは無縁なまま堅実に財産を築いていく人もいます。ふたりとも同じような教育を受けて、同じような仕事をしているにもかかわらず、です。

借金をしない人間から見れば、不必要な借り入れを繰り返しては余計な利息を払っている人達の姿は不合理にしか映らないものですが、一体彼らはなぜ不合理な借金を繰り返すのでしょうか。その心理を探ってみましょう。

預金残高と借入限度額を混同する人たち

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借金を繰り返す人は、自身のカードローンやキャッシングの借入限度額をそのまま預金残高と見なす傾向があります。例えば、預金が50万円あって、クレジットカードの借入限度額が100万円になっているとしましょう。

普通の人は自由に使えるお金は預金の50万円だけだと判断しますが、借金を繰り返す人は自由に使えるお金は預金の50万円と借入限度額の100万円、合計150万円だと思ってしまうのです。

はじめのうちは誰しも借金に対して警戒心を持っているのですが、借り入れと返済を繰り返すうちに預金と借金の線引きが曖昧になってしまうようです。こうなってしまったらかなり重症で、債務整理待ったなしと言っても過言ではないでしょう。

場合によっては医療機関への相談を

このような考え方をしてしまっているという自覚がある人は、医療機関に相談したほうが良いかもしれません。借金依存症と診断され、適切な治療が受けられる可能性が高いです。

このままズルズルと借り入れと返済を繰り返していても、金融機関の養分になるだけで何もいいことはありません。病院で治療を受けて、借金癖を絶ちましょう。

現実的な目標が作れない人たち

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人間は何かを成し遂げたいと思った際に目標を作ります。例えば第一志望校に合格するとか、年末までに100万円貯めるとか……人の数だけ目標があります。

そしてその目標に向かって邁進していくからこそ、人生は楽しいのです。しかし、借金を繰り返す人は、総じて目標を作るのが下手です。あまりにも壮大な目標を作りすぎて、途中で嫌気が差して脱落してしまうのです。

目標は小分けにしてみよう

目標は小分けにすると達成しやすくなります。例えば借金を返す際にも、最初から完済だけを見据えてしまうと、目標までのあまりのとおさにうんざりとしてしまうはずです。

そうではなく、例えば「今月は2万円返す」「来月は繰り上げ返済をする」「年末までに債務を30万円まで減らす」と言った感じで、目標を小分けにしていくと無理なく達成することができます。普段大きな目標を作りすぎて挫折ばかりしているという方は参考にしてみて下さい。

自分を特別な存在だと思う人たち

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借金を繰り返す人たちは、自分を特別な存在だと思い込む傾向があるようです。確かにある意味ではそれは正しいです。人はそれぞれがかけがえのない存在です。

しかしそれはあくまでも社会通念上の建前であり、現実的には殆どの人が「ただの人」「かわりのきく人」にすぎません。世間から見ればあなたもあなたの家族も私も「取るに足らない存在」でしかないのです。

普通の人はこうした世間の冷たい風に早い段階で気が付き、ただの人よりももっと上の存在になるために頑張ります。

しかし、借金を繰り返す人はそうしたことにいつまでも気づかず、あるい気づいていても目をそらし、何の努力もせずに自分は特別な存在であると思い込もうとする節があります。はっきりいいますが、借金を繰り返す人は世間では「ただの人」未満の存在です。

ただの人未満であることは問題ではありません。そこから抜けだそうとなにもしないことが問題なのです。ただの人以上の存在になるための努力を怠らないようにしましょう。

ギャンブルが辞められない人たち

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世の中にはギャンブルが辞められない人、ギャンブル依存症の人がたくさんいます。

ギャンブルが好きな人は繰り返してトータルでは勝っているだの、次は勝てる自信があるだのと言い訳をこれでもかと並べますが、そう思わされていることがすでに負け組の思考です。

ギャンブルというものは必ず胴元、つまり主催者が勝つようにできています。考えてみれば誰でもわかることです。しかし、そのことにみんなが気づいてしまうと、ギャンブルというものが成立しません。参加すれば必ず損をするギャンブルなんかに参加する人はいないからです。

そこで胴元は、ギャンブルに参加すると参加者が儲かるかのように装います。いかにもあと一歩で参加者が勝てたかのように振る舞うことによって、参加者をギャンブルの深い沼に引きずり込もうとしているだけです。

次は勝てると思っている人ほど、胴元にとってはいいカモなのです。

ギャンブル依存症は病気であり、すぐに治療を開始すべきです。最近はギャンブル依存症が治療できる病院も増えてきているので、まずは地元の近くの病院を探すことからはじめましょう。

見栄を張る人たち

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借金を繰り返す人は総じて見えっ張りな傾向があります。見栄っ張りだから借金をしてでも自分の生活をよく見せようとするのです。例えば明らかに所得と釣り合わないマンションに住んでいたり、あるいは高級車に載っていたり……という感じです。

借金を抱えている人は、見栄を張ってはいけません。少しでも自分をリッチに見せたい、だなんて考えは今すぐ捨てるべきです。生活水準は一度上げてしまうとその後下げるのが非常に難しいもので、軽々しく良い暮らしをしてはいけないのです。

良い暮らしをするのが許されているのは、平均よりも高い収入があり、なおかつ借金がない人だけです。借金がある人は、望むと望まざるにかかわらず、慎ましく暮らす以外の道はないのです。

といっても、いきなり見えを張るのをやめろと言われても簡単に実現できるわけはありません。ここまでそれができなかったら借金を重ねてしまったんだよ、という人もいらっしゃることでしょう。

見栄を捨てる一番簡単な方法は、身の回りのものは自分の価値を上げてくれることにはつながらないと気づくことです。ブランド物のバッグも高級車も高級マンションもそれ自体に価値があるのであり、それを持っている人に価値があるわけではありません。

そんなものにお金をかけるくらいだったら、自分のスキルアップに投資して、将来の収入増を目指したほうが遥かに有益といえます。

時間とお金の価値がわからない人たち

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借金をしていると節約志向になります。節約しようと考えることは間違いではないのですが、中には節約の仕方が非常にヘタで、それゆえにかえって借金を重ねてしまう人がいます。

例えば、今目の前にお米が売っています。5kgで2000円です。しかし、ここから少し離れたスーパーに行けば、同じお米が5kg1800円で売っています。少し離れたスーパーにいくと、時間を30分余計に消費します。さて、どうするべきでしょうか。

答えは人それぞれですが、基本的には「目の前にあるお米を買う」が正解です。30分余計に時間を消費することによって得られる利益が200円ということは、30分を200円で売っているのと変わりありません。

30分を200円で売るということは、1時間を400円で売るということです。つまり、時給400円の仕事をしているのとあまり変わりありません。

時給400円は日本全国すべての地域の最低賃金を下回っています。時給400円のバイトをする人なんでまずいないでしょうが、一方でこのように時給400円相当の節約を喜んでしてしまう人がいます。

人生の時間が無限にあるのならば、こうした節約も悪くありません。しかし、人生の時間は残念ながら有限です。

その一部分を使って節約するのならば、本当にその時間に見合った額が節約できるのか、費用(かかる時間)対効果(節約できる金額)は十分かを考えたほうが良いでしょう。

固定費の削減は費用対効果が優秀

毎月の支出は、必ず支出しなければならず支出額もほぼ決まっている固定費と、月によって大きく支出額が異なる変動費があります。家賃や携帯料金は前者に、遊興費や飲食代などは後者に含まれます。

このうち、より効率的に削りやすいのは固定費です。固定費というのは一度時間を掛けて削ってしまえば、後は何の労力をかけずとも勝手に支出が減るので、費用対効果に優れています。

例えば、月額料金が8000円のスマートフォンを解約し、月額料金が5000円のものに乗り換えたとします。この場合、1年で節約できる金額は3万6000円となります。

仮に変更にかかった総時間が1時間だとすれば、時給3万6000円の仕事をしたのと同じようなものです。機種変に相当迷って10時間掛けたとしても時給3600円です。これは非常に大きいですよね。このように費用対効果が高いところを集中的に削るのが節約のポイントです。

借金で困ったら債務整理を

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借金でどうにもならなくなった場合は、債務整理の利用を検討した方がいいでしょう。

債務整理は合法的に借金を減らしたりなくしたりできる仕組みであり、誰でも利用することができます。まずは弁護士に相談するところから始めてみてください。

※こちらの診断で債務整理した時にいくら減額できるかわかります。