Zaifのビットコイン積立投資は低リスク・初心者向けの投資術

ビットコインを始めとする仮想通貨に興味はあるけれど、どのタイミングでどれくらい買っていけばいいのかわからない、という方は少なくないかと思います。今回紹介するZaifのビットコイン積立(正式名称は「Zaifコイン積立」)は、そのような初心者の悩みを解決する低リスクな投資法です。

今回の記事では、買うタイミングを考えずに購入平均単価を下げられるこの投資法がなぜ成り立つのかを、わかり易く解説いたします。

Zaifコイン積立は「毎日少しずつコインを買っていく積立プラン」

Zaifコイン積立は、毎月27日に銀行口座から一定額を引き落とし、毎日(翌月10日~翌々月9日)まで少しずつ仮想通貨を買い足していく、仮想通貨取引所「Zaif」が提供している積立プランです。

積立投資信託と少し似ていますが、こちらはファンドではなく仮想通貨を積み立てていきます。

銀行からの引き落としや毎日の仮想通貨購入は自動で行われるため、買い付けのタイミングを図ったり、取引所の注文を管理したりする必要は全くありません。

ドルコスト平均法のメリット

Zaif積立プランのように、毎月、もしくは毎日一定金額を買い続ける手法を「ドル・コスト平均法」といいます。ドルコスト平均法の主なメリットは以下の3つです。

  • 購入平均単価が下がる
  • 初期投資が必要ない
  • 相場判断を行う必要がなくなる
  • 時間分散ができる

購入平均単価が下がる

ドルコスト平均法のを続けると、自然と「高い時は少しだけ買い、安い時はたくさん買う」ことになるため、平均購入単価が下がります

ドルコスト平均法においては、価格が下がっているときこそたくさん買えるチャンスなのです。

この購入方法はローリスク・ミドルリターンを目指す長期投資術として優れた手法ですが、仮想通貨の世界で実践している人は多くありません。

毎月、あるいは毎日同じ額だけ購入するというのが面倒くさいからです。しかし、Zaifコイン積立を使えば、最大の障壁である「面倒くさい」が全くなくなります。

どれくらい平均購入単価が下がるのか、具体的に見ていきましょう。1枚=100円前後で価格が動いている架空の仮想通貨を、ドルコスト平均法では1000円分ずつ、毎月定量購入では10枚ずつ買っていくものとします。ドルコスト平均法が毎月定量購入と比べてどれくらい平均購入単価を下げるのか、実際に見てみましょう。

 仮想通貨の価格 ドルコスト平均法(購入金額/購入枚数) 毎月定量購入
 100円 1000円/10枚 1000円/10枚
 125円 1000円/8枚 1250円/10枚
 120円 1000円/8.33枚 1200円/10枚
 110円 1000円/9.09枚 1100円/10枚
 90円 1000円/11.11枚 900円/10枚
 85円 1000円/11.76枚 850円/10枚
 100円 1000円/10枚 1000円/10枚
 105円 1000円/9.52枚 1050円/10枚
65円 1000円/15.38枚 650円/10枚
 100円 1000円/10枚 1000円/10枚
 購入金額/購入枚数 10000円/103.19枚 10000円/100枚
 平均単価  96.9円  100円

ドルコスト平均法のほうが、3.1円ほど平均単価が低くなっていることがわかります。平均単価が100円前後の仮想通貨を大量に3.1円安く買えるというのは決してバカにできない差であるといえます。

初期投資が必要ない

ドルコスト平均法は、最初から最後まで一定の金額を拠出していく投資法なので、最初にまとまった資金を用意する必要がありません。

株式や債券はある程度まとまった資金が用意できないとそもそも買えませんが、仮想通貨は10円~1000円といった少額でも買うことが出来るため、ドルコスト平均法が問題なく成り立ちます。

相場判断を行う必要がなくなる

投資の初心者にとって、相場判断は非常に難しいものです。ドルコスト平均法は毎月一定額を積み立てていく投資法なので、「いつ買うか」を判断する必要がなくなります。「いつ売るか」については自分で判断する必要がありますが、負担が減るのは喜ばしいことです。

時間分散ができる

時間分散とは分散投資の概念の一つです。分散投資と聞くと投資先・投資商品の分散を想像される方も多いかと思いますが、時間を分散するのも立派な分散投資の1つです。

時間を分散すれば、1回や2回高値づかみしてしまっても、その失敗の影響を小さくすることが出来ます。もちろん、時間を分散させると最も安い価格でまとめ買いすることもできなくなってしまいますが、初心者にはどのみちそんなことは出来ないので問題ありません。

ドル・コスト平均法のデメリット

ここまでドルコスト平均法のメリットについてお話してきましたが、もちろんドルコスト平均法にはデメリットももあります。主なデメリットは以下の2点です。

  • 一方的な価格変化に弱い
  • 価格が下がれば損失が出る(ただし損失を少なくすることはできる)

一方的な価格変化に弱い

ドルコスト平均法は、チャートがジグザグになるような局面では強さを発揮します(高い時に少し買い、安いときにたくさん買うが実現できるからです)、一方的に価格が上昇し続ける、もしくは価格が下落し続ける場面には弱いです。

例えば、もし仮に今後ずっと価格が上がり続けることがわかっている仮想通貨があるとしたら、時間分散などせず、最も安いいま買えるだけ買ってしまったほうが利益は大きくなります。

逆に価格がずっと下がり続けることがわかっている仮想通貨があるのならば、分散投資でもまとめ買いでも損をするので、手を出さないのが正解です。

ただし、実際には仮想通貨の価格が一方的に上がったり下がったりすることはほぼありません。例えば以下のグラフはビットコインの直近の90日間のチャートですが、上がったり下がったりを繰り返しています。このような相場では、ドルコストほうがきちんと働きます。

価格が下がれば損失が出る(ただし損失を少なくすることはできる)

ドルコスト平均法はあくまでも平均購入単価を下げる買い方ですので、長期的に価格が下がってしまえば損失は出ます。例えば、ある仮想通貨が以下のような値動きをしたとします。

仮想通貨の価格 ドルコスト平均法(購入金額/購入枚数) 毎月定量購入
100円 1000円/10枚 1000円/10枚
125円 1000円/8枚 1250円/10枚
120円 1000円/8.33枚 1200円/10枚
110円 1000円/9.09枚 1100円/10枚
90円 1000円/11.11枚 900円/10枚
85円 1000円/11.76枚 850円/10枚
100円 1000円/10枚 1000円/10枚
105円 1000円/9.52枚 1050円/10枚
65円 1000円/15.38枚 650円/10枚
80円 1000円/12.5枚 800円/10枚
購入金額/購入枚数 10000円/105.16枚 9800円/100枚
平均単価 95.1円 98円

ドルコスト平均法で購入した場合の平均購入単価は95.1円、毎月定量購入の場合は98円で、ドルコスト平均法の効果はたしかに出ています。しかし、最終的な仮想通貨の価格は80円なので、どちらにしろ赤字です。価格が下がってしまえば、ドルコスト平均法といえども損失が出てしまうのです。

ただし、ドルコスト平均法の場合は1枚あたりの損失が15.1円であるのに対して、毎月定量購入の場合は18円と、ドルコスト平均法のほうが傷が浅くなっているのも事実です。ドルコスト平均法は完璧ではありませんが、損失を小さくする効果はたしかにあります。

Zaifコイン積立のルール

Zaifコイン積立における対象仮想通貨と手数料、利用方法について解説していきます。

対象仮想通貨はビットコインなど3種類

2017年10月時点でのZaifコイン積立の対象通貨は

  • ビットコイン
  • モナコイン
  • NEM

3種類です。モナコインは日本初の国産仮想通貨で、2ちゃんねるの有名なアスキーアートキャラクター「モナー」をモチーフにしています。NEMは保有量と取引量に応じて新規発行分が受け取れる平等性の高い仮想通貨です。

この3つをどのように買うかは投資家の自由です。例えば3つの通貨を5000円分ずつとすることも可能ですし、ビットコインを1万円、モナコインを1000円とすることも出来ます。

手数料は購入金額の1.5~5%(100円)

積立にあたっては、毎月以下の手数料を拠出する必要があります。

積立金額 手数料
1千円~2千円 一律100円
3千円~9千円 3.5%
1万円~2万9千円 2.5%
3万円~4万9千円 2.0%
5万円以上 1.5%

例えば、毎月の拠出金額を2万円とする場合、2万円×2.5%=500円の手数料が別途かかります。毎月口座からは2万500円が引かれ、そのうち500円が手数料となり、残りの2万円で仮想通貨を買うことになります。

利用方法

Zaifコイン積立を利用するにあたっては、まずはZaifに登録を行う必要があります。アカウント作成はオンラインで行なえます。

登録にあたってはメールアドレスが必要なので、事前に準備しておきましょう。登録申請を行うとメールアドレスに自動でメールが送られてくるので、本文内のリンクをクリックして手続きを進めましょう。

登録が終わったら、本人確認を行います。本人確認とは、登録された個人情報が正しいかを確認するためのプロセスです。本人確認ができる書類(運転免許証、住基ネットカードなど)のキャプチャ画像をアップロードだけでOKです。

アップロード後、審査を申請すると数時間~数日以内に審査結果が帰ってきます。普通に本人確認書類をアップロードできていれば、問題なく審査に合格できます。

最後に積立銀行口座の手続きを行います。銀行は都市銀行、地方銀行、ネット銀行、信用金庫などの中から選ぶことが出来ます。

まとめ

  • Zaifコイン積立は毎月一定額仮想通貨を買い増していく投資法
  • ドルコスト平均法によって平均購入単価を下げられる
  • ドルコスト平均法によって時間分散が図れる
  • Zaifコイン積立にあたっては、Zaifへの登録が必要

Zaifコイン積立は初心者にも取り組みやすい仮想通貨投資です。買うタイミングの判断に自信がない方には特におすすめなので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。