仮想通貨の代表であるビットコイン。現在でもすでにDMM.comやビックカメラ新宿店などが決済手段として導入しており、世の中に浸透しつつあるのですが、超大手通販サイトのAmazonは残念ながらまだビットコインでの支払いを受け付けていません。
しかし、ある工夫をすれば、ビットコインを日本円に替えることなくAmazonで買い物することが可能です。
BitFlyerでAmazonギフト券を購入する
BitFlyerは国内大手のビットコイン取引所です。2017年9月29日に金融庁に登録も済ませており、今後も安心して使える仮想通貨取引所の代表格と言えます。そんなBitFlyerですが、実は仮想通貨の販売や取引の仲介の他に、ネットショップ「ビットコインをつかう」の運営も行っています。
「ビットコインをつかう」ではビットコインを使って様々な買い物ができますが、主力製品はAmazonギフト券です。例えば、この記事を書いているまさにこの瞬間は、Amazonギフト券1万5000円分を0.0316BTCで購入できます。
この瞬間の為替レートは48万5383円/BTCなので、円に換算した場合の価格は48万5383×0.0316=1万5338円となります。
1万5338円で1万5000円分のAmazonギフト券しか買えないのは損に思われるかもしれませんが、一概にそうとも言えません。ビットコインの価格は変動するからです。ビットコインが高騰した段階ではより少ないビットコインでAmazonギフト券を買えます。
ビットコインを使うの品揃えはまだまだ少ない
ビットコインで買い物ができるという大きな可能性を秘めている「ビットコインをつかう」ですが、残念ながらまだ取扱商品は多くありません。各値段のAmazonギフト券以外にはビットコインに関する書籍やDVDが数種類、日本赤十字社への寄付ぐらいにしか使えません。もう少し品揃えが良くなれば、より使いやすくなるのですが……。
amatenでAmazonギフト券を購入する
amatenはamaten株式会社が運営する電子ギフト券の個人間取引サイトです。ビットコイン取引所にビットコインを買いたい人と売りたい人が集まるのと同様に、amatenにはAmazonギフト券を買いたい人と売りたい人が集まります。
代金とAmazonギフト券の受け渡しをamatenが仲介することによって、詐欺や取引トラブルなどを未然に防止する仕組みになっています。直近の取引成立率は2017年10月4日時点で91.9%と非常に高くなっています。
amatenでは事前にお金をチャージして、そのお金を使って取引を行います。日本円をチャージするのが一般的ですが、ビットコイン、モナコインなどの仮想通貨を使ってチャージすることも可能です。仮想通貨を使ってチャージした場合、そのチャージ金額に応じた日本円がチャージされます。
つまり、チャージするタイミングによって、チャージされる日本円の金額が変わるわけです。ビットコインの価格が上昇しているときにチャージするように狙ってみるといいでしょう。
Amazonギフト券以外の取引も可能
amatenでは、Amazonギフト券以外にも、iTunesやGoogle Play、Line,楽天ポイントなどの各種ギフト券を取り扱っています。
現状でもすでに20種類近くものギフト券が取り扱われているので、ビットコインを持っていない人でも、単純にギフト券購入用サイトとして使うことが出来ます。
amatenで売られているAmazonギフト券は安い!
こちらはamatenのスクリーンショットです。
各Amazonギフト券の上に記載されている黒字の価格は額面金額です。一方、その下にある赤字の金額は販売金額です。この二つを見比べてみるとわかりますが、amatenではAmazonギフト券を額面金額よりも安い販売価格で購入できます。例えば、一番上の3000円のAmazonギフトカードは、2759円で購入できます。
世の中にはAmazonギフト券を額面金額よりも安い価格でもいいからとにかく現金化したいという需要が一定数あり、それが販売価格を押し下げる要因となっているのです。
これだけ見ると、Amazonギフト券はamatenで買うべきであり、コンビニなどに並べられているものを買うのはもはや無意味であるようにも思えますが、実はamatenにはコンビニなどにはないリスクもあります。
amatenでは使用済みのギフト券が販売されていることがある
amatenの抱えている大きな問題点の一つに、使用済みのAmazonギフト券が登録されるリスクがあることがあげられます。もちろん、amatenは使用済みのAmazonギフト券を登録させない仕組みを作っているのですが、その仕組みが破られてしまうことが稀にあります。
万が一使用済みを掴まされた場合でも、30分以内に運営に対してエラー報告を行えば返金されますが、リスクを絶対に負いたくないという場合はコンビニなどで買ったほうがいいでしょう。
amatenではチャージに端数が発生することがある
amatenでは100円単位でしかチャージできません(ビットコインやモナコインでチャージする場合も同様)。一方、販売されているギフト券には10円単位以下の端数も存在していますので、購入後に中途半端な金額がチャージに残ってしまいます。チャージした金額を過不足なく使い切るためには、事前の綿密な計算が必要になります。
どうしても余ってしまった分はチャージ残高が2000円以上あれば出金申請が可能ですが、出金手数料が499円もかかるため、余りおすすめはできません。小額のギフト券しか必要ないという場合は、コンビニなどで買ったほうがいいでしょう。
Amazon自身がビットコイン決済を導入する日はやってくる?
現状、日本のAmazonはビットコイン決済を導入していませんが、将来的に導入される可能性は十分にあります。というより、現時点ですでにアメリカのAmazonはビットコインでの決済を開始しています。もし日本のAmazonでもビットコインが使えるようになったら、ビットコインの価格はさらに上昇することでしょう。
具体的どの程度高騰するかは不明ですが、中国最大のネット通販サイト「百度(バイドゥ)」がビットコイン決済採用を発表した2013年10月14日には、たったそれだけでビットコインの価格が3倍に跳ね上がりました。
当時と今ではビットコインの市場規模はまるで違いますし、中国と日本の市場の大きさも違うので一概には言えませんが、良いニュースであることは間違いないので、価格は上昇するでしょう。
まとめ
- 現状、日本のAmazonはビットコイン決済を受け付けていない
- 外部サイトでビットコインを使ってAmazonギフト券を購入することは可能
- 将来日本のAmazonがビットコイン決済を始めることになれば、ビットコインの価格は
- 上る可能性が高い
現状、ビットコインを使える店はまだ多くありませんが、Amazonギフト券を仲介させれば使えるお店は大きく増えます。普段は投資用にビットコインを保有している、という方も、たまにはビットコインで決済をしてみてはいかがでしょうか。