ビットコイン保管用のウォレット比較!Android・iPhoneでも使える

ビットコインを保有するためには、それを入れるためのウォレットが必要不可欠です。ウォレットとは簡単に言えば仮想的な財布のことで(例外的に実態があるものも存在します)、PCやスマートフォン(iPhone,Android)、あるいはウェブ上などに保管します。ウォレットがなければ、ビットコインを保有することも、取引することもできません。

今回は現時点でよく使われているウォレットと、それぞれの長短所をまとめて開設します。ウォレット選びで迷っているという方は、是非参考にしていただければと思います。

ビットコインのウォレットの基本原理を知ろう

ウォレットの良し悪しを理解するためには、ビットコインという仮想通貨がどのような仕組みで成り立っているかについて少しだけ理解する必要があります。

といっても、決して難しい話ではありません。インターネットを通じて必要な情報を検索する能力がある人ならば、問題なく理解できる程度の話です。

ビットコインアドレス≒口座番号について

ビットコインアドレスとは、銀行で言うところの銀行口座番号、証券会社でいうところの証券口座番号のようなものです。ビットコインを受け取る際には、相手方にこのビットコインアドレスを伝える必要があります。

ビットコインアドレスは、1または3から始まる27~34文字の英数字から成り立っています。標準のものは1、セキュリティ性が高いものは3で始まります。

ビットコインアドレスにビットコインが振り込まれると、その分だけ残高が増えます。逆に、ビットコインアドレスからビットコインを取り出せば、残高が減ります。取引は記録・公開されます。

ビットコインの世界では、すべてのビットコインの取引が記録されており、個々のビットコインアドレスの残高の合計額は、ビットコインの総発行量と同じになるように監視されています。この仕組があるため、ビットコインは通貨として信頼できるわけです。

ビットコインアドレスの欠点をフォローするウォレット

この説明を見て「ビットコインのやり取りをするにはビットコインアドレスだけがあればいい」という印象をお持ちになる方も少なくないかと思いますが、そうではありません。毎回同じビットコインアドレスを利用すると、そこから個人を特定されてしまう可能性があるからです。

ビットコインの取引は銀行口座や証券口座を使った取引と違い、その取引内容がすべて公開されます。取引の内容から個人が特定されるリスクは十分にあります。そのリスクをなくしてくれるのがウォレットです。

ウォレットはユーザーが見えないところで、自動的にビットコインアドレスを自動的に作成、管理してくれます。そのため、毎回違うビットコインアドレスを用いた取引が可能になります。これならばビットコインアドレスから個人が特定されることはなくなります。

そんなにバンバン新しいアドレスを生成して足りなくなるのでは、と思われるかもしれませんが、心配は不要です。

ビットコインアドレスは前述の通り27桁~34桁もあり、更には数字だけでなく英数字も使えます。

仮に世界のすべての人間が、相当なハイペースでビットコイン取引をするようになっても、ビットコインアドレスが枯渇する心配はありません。おそらく、ビットコインアドレスが枯渇するよりも先に、ビットコインの価値がなくなるか、人間が滅びるはずです。

5種類のウォレットの特徴

ビットコインのウォレットは全部で5種類あります。すなわち

  • Webウォレット(オンラインウォレット)
  • ソフトウェアウォレット(デスクトップウォレット)
  • モバイルウォレット
  • ペーパーウォレット
  • ハードウェアウォレット

です。

Webウォレットはオンラインに保管するウォレット

Webウォレットとは、その名の通りWeb上にあるウォレットです。Google DriveやSKy Driveなどのオンラインストレージサービスでオンライン上に画像や動画、テキストなどのファイルを保存できるように、Webウォレットではオンライン上にビットコインを保存できます。

Webウォレットの長所は、ウォレットの解説や設定などを簡単に済ませられることです。オンラインストレージの新規登録と同じような間隔で行えるため、初心者にとっては最も手が出しやすいといえます。Webに接続できる環境さえあればいつでも取引ができるのも強みです。

データは全てWeb上に保管され、管理会社がまとめて管理するため、パソコンやスマートフォン、ハードディスクなどが破損・紛失しても安全です。

一方、セキュリティがサイト管理者に一任されるため、信頼できる管理会社が運営するWebウォレットを選ぶようにしなくてはいけません。

万が一管理会社がずさんな管理でハッキング・盗聴などの被害にあった場合、ウォレットからビットコインが抜かれる可能性もありえます。セキュリティは他のウォレットと比べて貧弱なため多くの資金を預け入れるのは避けたほうが無難です。日常的に頻繁に取引する額を入れる小銭入れのような間隔で使うといいでしょう。

現状、大手Webウォレットで日本語対応しているのはBlockchainのみです。決して悪いサービスというわけではありませんが、やはりセキュリティ面に不安があるため、多額の資金を補完するのは避けたほうがいいでしょう。日本語未対応のものもいくつかありますが、万が一の際に英語で説明を受けてもわからないでしょうから、使わないほうがいいでしょう。

ソフトウェアウォレット(デスクトップウォレット)はPC上で動かすウォレット

ソフトウェアウォレットは、パソコンに専用のソフトウェアをインストールするタイプのウォレットです。感覚としては、個人サイトやVector、あるいはメーカーのサイトなどからソフトウェアをダウンロードし、その後インストールするのと似ています。使い勝手はWebウォレットと比べると良好で、パスワード管理や複数ウォレットの使い分けなどが容易にできます。

ソフトウェアウォレットでは、Web上ではなく自身のパソコン(ハードディスクなど)内にビットコインを保管します。そのため、Webウォレットと比べるとセキュリティ性は高いといえます。

しかし、端末自体をインターネットと接続する機会も多いので、やはりリスクはあります。長期的に多額の資金を保管したい場合は、インターネットに接続していないパソコンに保管することをおすすめします。

また、パソコンそのものが壊れるとビットコインが取り出せなくなる可能性があります。バックアップやセキュリティ設定にはしっかりと気を使いましょう。

Bitcoin Coreはビットコインの公式ソフトウェアウォレットですが、インストール後にすべての取引履歴をダウンロードする必要がある上、セキュリティ面も他のソフトウェアウォレットほどは優れていないため、使い勝手はお世辞にもいいとはいえません。

ElectrumMuilibitなど、他にも様々なデスクトップウォレットが存在していますので、自分にあったものを選びましょう。

モバイルウォレットはスマートフォン対応のウォレット

モバイルウォレットは、iPhoneやAndroidなどのモバイル端末上で動作する、アプリタイプのウォレットです。基本的な長短所はデスクトップウォレットと概ね同じですが、端末が持ち運びできるため、ビットコインが利用できるお店などで利用する際には便利です。

端末上に保存するため、インターネットに接続しなければ安全性も確保されます。しかし、これらの端末をインターネットに全く接続しないというのは考えづらい選択肢であり、セキュリティ面には大きな不安が残ります。

スマートフォンにはセキュリティソフトを入れていない人が多く、それゆえにハッキングされやすい一面もあります。日常的な少額のビットコインを管理するのは便利ですが、大量のビットコインを管理するのはやや危険であるといえます。

モバイルウォレットにはMyceliumbreadwalletなどがあります。上記の2つはいずれもiPhone版とAndroid版の両方がリリースされていますが、片方しかないアプリもあるためダウンロード前に確認しましょう。

ペーパーウォレットは紙媒体のウォレット

ペーパーウォレットは、これまでのウォレットと違って、実態がある紙で作られています。紙にはビットコインアドレスと秘密鍵(暗号化のために必要な鍵)が印刷されています。これまでに紹介したウォレットと比べると遥かにセキュリティが高いため、長期間、多額のビットコインを補完するのに適しています。

しかし、その仕組み上、ペーパーウォレットからビットコインを引き出してしまうと、そのビットコインアドレスは二度と利用できなくなってしまうため、頻繁にビットコインを出し入れするのには向いていません。

また、ペーパーウォレットを印刷するのが面倒で手間がかかる作業であり、初心者にはややハードルが高い面もあります。

さらに、ペーパーウォレット自体をなくしてしまったら、ビットコインが取り出せなくなってしまう可能性が非常に高いです。かといってペーパーウォレットに書かれたデータを端末上に保存してしまっては、せっかくの長所であるセキュリティ性が失われてしまいます。総じて取り扱いが難しいウォレットであるといえるでしょう。

ペーパーウォレットの代表格が「bitaddress.org」です。日本語対応なので安心して使えます。

ハードウェアウォレットは専用ハードウェアのウォレット

ハードウェアウォレットとは、ビットコインを保管するために作られた専用のハードウェアに保管するタイプのウォレットです。セキュリティ性はペーパーウォレットとほぼ互角であり、パスワードや認証システムで安全を守ります。

一方でパソコンに接続すればすぐに使えるという利便性も持ち合わせており、安全性と利便性を兼ね備えているといえます。バックアップを取っておけば、万が一ハードウェア自体が故障しても安心です。

最大の欠点は導入に別途費用がかかることです。ハードウェアウォレットの価格はものにもよりますが概ね1万円~3万円程度と、決して安いものではありません。ビットコインを保管するためだけのハードウェアに、それほどの金額をかける必要があるのか……このあたりの判断は人によって別れるところです。

また、ハードウェア自体は海外製で、端末本体自体が日本語化されているものは存在しません。国内販売店が日本語マニュアルを公開していることがありますので、英語がわからないという場合は必ずそういうものを選ぶようにしましょう。

初心者におすすめのウォレット6選

最後に、おすすめのウォレットを全部で紹介したいと思います。安全性、利便性、日本語対応などを総合的に評価した結果、初心者でも使いやすいウォレットは以下の5つです。

  • Blockchain(Webウォレット)
  • Electrum(ソフトウェアウォレット)
  • breadwallet(モバイルウォレット)
  • Copay(モバイルウォレット)
  • Trezor(ハードウェアウォレット)
  • Ledger(ハードウェアウォレット)

Blockchain(Webウォレット)

Blockchainは世界的に有名なWebウォレットの一つです。現状、日本語対応済みのWebウォレットはこれしかないため、Webウォレットを使いたい場合は原則としてこちらを利用します。

口座作成に本人確認が必要なく、メールアドレスさえ持っていれば誰でも気軽に作れるのが最大のポイントです。

セキュリティ面では二段階認証とTorブロック機能が搭載されており、Webウォレットの中ではセキュリティ性は高い方です。ただし、それでも危険があることには変わりないため、Blockchainで大量のビットコインを保管するのは避けたほうがいいでしょう。

Electrum(ソフトウェアウォレット)

Electrumは軽量かつ多機能なソフトウェアウォレットです。公式ソフトのBitcoin Coreと違い、取引履歴をすべてダウンロードすることがないため、インストールしてからすぐに使えるようになります。Window/Mac/Linuxのいずれにも対応しているのも特長です。

オフライン上で取引を承認するコールドストレージ機能が搭載されているため、セキュリティ性も高いです。Seedというバックアップ機能があるため、万が一パソコンが故障しても別のパソコンから復元することが可能です。

安全性と利便性に優れており、ソフトウェアウォレットの中では一番使いやすいといえるでしょう。

breadwallet(モバイルウォレット)

breadwalletはオープンソースのモバイルウォレットです。最近Android版がリリースされましたが、iOS版はそれよりもずっと長い歴史があり、多くのiOSユーザに愛用されています。インストールも比較的簡単で、初心者でも使いやすくなっています。

このモバイルウォレットの特徴として、ビットコインの単位が「b」で表されることが上げられます。通常、ビットコインの単位BTCですが、このモバイルウォレットでは1b=0.000001BTCとして扱われます。慣れるまでは少しわかりづらく感じるかもしれませんが、すぐに慣れます。

ただし、モバイル端末を頻繁にインターネットに接続する場合は、余り多くの金額を保管しないように気をつけたほうがいいでしょう。

Copay(モバイルウォレット)

CopayはiOS/Android対応のモバイルウォレットです。PC版もリリースされていますが、そちらはソフトウェアウォレットに分類されます。モバイル・ソフトウェアウォレット間の機能の違いがほとんど泣く、機種変更の際にも簡単に復元が可能です。

複数の端末を持っている場合、二段階認証を行うことも可能です。使用しているモバイル端末のOSに左右されない、使い勝手のいいモバイルウォレットであるといえるでしょう。

ただし、モバイル端末を頻繁にインターネットに接続する場合は、余り多くの金額を保管しないように気をつけたほうがいいでしょう。

Trezor(ハードウェアウォレット)

Trezorは国内100カ国以上で標準的に使用されているハードウェアウォレットです。電源不要、USBでパソコンに接続するだけで利用できます。安全性も高く、万が一パソコンで入力される情報が読み取られたとしても、勝手に送金されることはありません。

Windows、Mac OS,Linuxを筆頭に様々なOSで利用することができます。ソフトウェアはすべてオープンソースとして公開されているため、第三者からの中身の監視があります。

Ledger(ハードウェアウォレット)

Ledgerはフランスで開発されたハードウェアウォレットです。他社製品と比べて安価でありながら機能的には優秀であり、安全にビットコインを利用できます。

まとめ

  • ビットコインを保管するためにはウォレットが必要不可欠
  • ウォレットにはウェブ上で保管するものや紙媒体のものなど、様々な種類がある
  • ウォレットによって長所と短所がある

ウォレットはビットコイン管理には必要不可欠なアイテムです。選び方で迷っているという方は、今回の記事を参考にしていただければと思います。