借金と無縁でいられる「インデックス投資」は初心者向けの投資

「投資に興味はあるけれど、知識が圧倒的に足りない。勉強する時間もなかなか取れない。」そんな方におすすめなのが「インデックス投資」です。インデックス投資は

  • 初心者でも少額で簡単に始めることができ
  • リスクが比較的小さく
  • 手数料も安い

という、バランスの取れた投資手法です。投資に慣れたい、少ない金額で経験を積みたいという方は、まずはインデックス投資を初めて見ることをおすすめします。今回の記事では具体的なインデックス投資の仕組み、方法などをまとめて解説いたしますので、ぜひご一読ください。

インデックス投資ってそもそもなんだ?

インデックス投資とは、日経平均やTOPIX、ダウ平均のような様々な指標(インデックス)と連動するように設計された投資商品に投資する手法のことです。

日経平均が3%上昇したらそれに連動するインデックスファンドは3%上昇しますし、日経平均が3%下落したらそれに連動するインデックスファンドは3%下落します。インデックス投資の対象となる商品は「インデックスファンド」と呼ばれます。

代表的なインデックスファンドには

  • ニッセイ日経平均インデックスファンド(日経平均に連動)
  • e MAXIS TOPIXインデックス(TOPIXに連動)
  • SMTグローバル株式インデックスオープン(MSCIコクサイ・インデックスに連動)
  • e MAXIS国内債券インデックス(NOMURA-BPIに連動)

などがあります。これ以外にも様々な指標に連動するインデックスファンドが多数存在しており、これらに投資するのがインデックスファンドです。

インデックスファンドに投資するとはどういうことか?

インデックスファンドに投資するのは、簡単に言えば、その指標(インデックス)の対象となっているすべての銘柄に投資するのと概ね同じことです。例えば日経平均と連動するニッセイ日経平均インデックスファンドに投資するのは、日経平均の対象となっている225の銘柄にすべて投資するのと概ね同じ、ということになります。

日経平均の対象となっている225の銘柄全てを買うのには大きなお金と手間がかかりますが、インデックスファンドは少しのお金と1回の手間で買えます。

インデックス投資と対になる「アクティブ投資」とは

アクティブ投資とは、目安となる指標(インデックス)を上回ることを目指す投資商品に投資する手法のことです。アクティブ投資の対象となる投資商品は「アクティブファンド」と呼ばれます。

指標を上回るための方法はアクティブファンド毎に異なりますが、運用のプロであるファンドマネージャーが調査分析を行い銘柄を決めるという点では一致しています。

当たり前の話ですが、アクティブ投資はあくまでも指標を超えることを「目指す」投資商品であり、それが実現する保証は全くありません。アクティブ投資をしたけれど、指標を下回ることも十分にありえます。

インデックス投資のメリットとは?

インデックス投資には様々なメリットがありますが、その中でも主なものは以下の4つです。

手数料が安い

インデックス投資の最大のメリットは、手数料が安いことです。投資には管理費用(ファンドマネージャーに対して支払う信託報酬等)がかかりますが、インデックス投資はファンドマネージャーのやることが少ないため、その金額は低めです。

一方、アクティブ投資だと指標以上を上回るための調査や分析などが必要になるぶん、手数料は高めになります。その結果として、「同じ利回りなら手数料が安い分インデックスファンドのほうが得」ということになりがちなのです。

投資商品が選びやすい

インデックスファンドは非常に単純明快な仕組みになっています。例えば日経平均に連動するように作られたインデックスファンドは「日経平均が上がると思うなら買い」ですし、ダウ平均に連動するインデックスファンドは「ダウ平均が上がると思うなら買い」です。

一方、アクティブファンドは「そのファンドが上がると思うなら買い」であるため、商品自体の分析が必要になりますが、アクティブファンドがどのように指標を上回ろうとしているかを理解するのはけっこう大変です。少なくとも、日経平均を予想するほうが、個別のファンドの銘柄を予想するよりはいくらか簡単です。

結果としてアクティブ投資よりもいい結果が得やすい

アクティブファンドは指標を上回る運用を目指す投資手法ですが、当然ながらいつもいつもそれが達成されるとは限りません。指標を下回る、つまりインデックスファンド以下の成績しか挙げられないことだってありえます。

日本の大手投資信託評価会社「モーニングスター」が2015年に行った調査によれば、全アクティブファンドのインデックスファンドに対する勝率は1年で26%、3年で33%、5年で39%、10年でも32%しかありません。

これは日本固有のものではなく世界的な傾向です。アクティブファンドがインデックスファンドに勝てる確率は世界のどこでも30%程度しかないのです。指標を上回るためにあれこれと策を凝らした結果、返って勝つ確率が下がってしまっているのです。

これは何もファンドマネージャーが無能だからそうなっているわけではありません。むしろ彼らは非常に優秀あり、利益を上げるために日々最新情報を手に入れ、分析し、判断を行っています。その結果、指標は彼らのアクティブ運用によって形成されていきます。

大多数のファンドマネージャーが「買い」と判断すれば指標は上昇しますし、「売り」と判断すれば下落するのです。

その結果インデックスファンドとアクティブファンドはほぼ同じような運用成績になりますが、アクティブファンドは手数料が高いぶんインデックスファンドに負ける、というわけです。

簡単にリスクが分散できる

インデックスファンドに投資するのは、その指標を構成するすべての銘柄に投資するのと同じです。例えば日経平均に連動するインデックスファンドに投資することと、日経平均を構成する225の銘柄全てに投資することは事実上同義です。

そして、多くの銘柄に投資すると、その分だけ短期間の間に大損する可能性が低くなります。つまり、リスクが低くなるわけです。

特定の国・企業に集中して投資する個別の株式や債券、あるいはアクティブファンドだと、その特定の国・企業でなにか大きな問題が発生した場合、もろに影響を受けてしまいます。

一方、いろいろな国・企業に分散投資できるインデックスファンドの場合はリスクが分散されるため、特定の国・企業でなにかあったとしても受ける影響は限定的なものになります。その結果、市場から退場しづらくなります。

インデックス投資のデメリット

上記の通り何かとメリットが多いインデックス投資ですが、もちろんデメリットもあります。主なデメリットは以下の3つです。

ローリスクな分、リターンも小さめ

前述の通り、インデックスファンドは多数の銘柄に分散投資するものです。分散投資するとリスクは小さくなり、大損する可能性は低くなりますが、その分大きな利回りを挙げられる可能性も低くなります。

例えば、日経平均を構成する225の銘柄のうち、1つの株価が3倍に上昇したとします(他の株価は据え置き)。その個別株式に投資していれば、当然資産は3倍になります。しかし、日経平均に連動するインデックスファンドに投資していた場合は、資産は1%も増えません。

分散具合が高いぶん、個別銘柄の急騰のメリットも享受できないのです。インデックス投資はあくまでも徐々に資産を増やしていく投資手法であり、短期間(にリスクを取ってでも)大きく稼ぎたいという人には向きません。

インデックス投資でも損失が出るときは出る

インデックスファンドは様々な指標に連動するように設計されたファンドですので、当然その指標そのものが下落すれば損失が発生します。「インデックスファンドは隙がまったくない完璧な投資」などではありませんので気をつけましょう。

正直な話、面白くはない

個人的にはインデックス投資は面白みのないものだと感じています(それでもやっていますが)。インデックスファンドにも様々な種類のものがありますが、決して種類が多いわけではありませんし、投資に時間をかける必要もありません。

それは効率的なことではあるのですが、同時に退屈でもあります。投資にも面白さを求めるという方には、インデックスファンドは向いていないと言えるかもしれません。

インデックスファンドにはどんな物がある?

インデックスファンドと一口に言っても様々な種類のものがありますが、基本的には

  • 株式指標に連動するもの(株式連動型)
  • 債券指標に連動するもの(債券連動型)
  • 不動産価格指標に連動するもの(不動産価格連動型)

の3つの存在を把握しておけばOKです。

株式指標に連動するインデックスファンドとは

インデックスファンドの中でも最もメジャーなのが、株式指標に連動するものです。株式指標には以下のようなものがあります。

  • 日経平均:日本経済新聞社が算出している指標。日本を代表する東証一部上場企業225社の株式が対象。株価の平均値に、連続性を持たせるための特殊な修正を加えている。225者は定期的に入れ替えられている。
  • TOPIX(東証株価指数):東京証券取引所が算出している指標。東証一部の全銘柄を対象に時価総額を計算している。1968年1月4日の基準日の時価総額を100とした時の数値で表される。例えばTOPIXが1500の場合、それは1968年1月4日と比べて時価総額が15倍になったことを意味している。
  • ダウ平均:アメリカのダウ・ジョーンズ社が算出している指標。アメリカの代表的な業種の銘柄の株価をもとにしている。「ダウ工業株30種平均」「ダウ輸送株20種平均」などがある。
  • ナスダック(NASDAQ)総合指数:アメリカの株式市場であるナスダックに上場されている株式をもとにした指標。主にハイテク株から構成されている。すべての銘柄を時価総額加重平均で算出した数値。1971年2月5日の基準日の時価総額を100とした時の数値で表される。
  • ドイツ株価指数:ドイツのフランクフルト証券取引所に上場されている30銘柄を基準とした指標。

例えば日経平均やTOPIXに連動するインデックスファンドに投資することは、日本の多数の大企業にまとめて投資するのと同じことです。ダウ平均に連動するインデックスファンド投資するのは、アメリカの代表的な大企業にまとめて投資するのと同じことです。

日本に居ながらにして、アメリカを始めとする世界の大企業に低い手数料で投資できるのもインデックスファンドのいいところです。

債券指標に連動するインデックスファンドとは

インデックスファンドの中では株式と比べると人気には劣るものの、比較的リスクが低いことから根強い支持があるのが債券指標に連動するものです。債券指標には以下のようなものがあります。

  • NOMURA-BPI:野村證券金融工学研究センターが算出・公表する指標。日本の公募債券市場全体の動向を反映するもの。市場全体を示す「代表」のほか、「債券種類別」「残存期間別」も算出されている。本指数のポートフォリオに、BBB格相当の事業債・円建外債・MBS・ABSを追加したインデックス・ポートフォリオの投資収益指数である「NOMURABPI/Extended」も公開されている。1983年12月末の基準日を100としている。
  • FTSE WGBI:FTSE Fixed Income LLCが算出・公表している、世界主要国の債券市場全体の動向を反映する指標。主要国の世界主要国のソブリン債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均して指数化したもの。ソブリン債とは、債券の中でも各国政府や政府機関などが発行するもの。主に国債、政府機関債。
  • JPモルガン GBI-EM Global Diversified:JPモルガンが算出・公表している、先進国の債券市場全体の動向を反映する指標。主な対象はメキシコ、ブラジル、インドネシア、南アフリカなど。原則として現地通貨建てであり、地国通貨に対する為替リスクを背負う。

不動産価格指標に連動するインデックスファンドとは

不動産価格は株式や債券とはまた違った値動きをする傾向があることから、株式・債券に次ぐ第三の投資先として人気があります。不動産価格指標には以下のようなものがあります。

  • 東証REIT指数:東京証券取引所に上場されている不動産投資信託全体の動向を表す指標。すべてのリートを対象に時価総額加重平均されている。現在、東京証券所には約60本の不動産投資信託が上場されており、東証REIT指数はこの総合指標と言える。
  • S&P先進国REIT指数:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが米ドル建てで算出している指標。先進国15カ国の証券取引所に上場されている不動産投資信託全体の動向を示す。約370の銘柄で構成されている。対象となる不動産は小売が28%、オフィスが15%、多角施設が14%、住宅が13%などとなっている。

どのインデックスファンドを選べばいいの?

ここまで読んできて「インデックスファンドの種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」と思った方も少なくないでしょう。ここからは、具体的なインデックスファンドの選び方を解説いたします。

基本は株式連動型か債券連動型。どちらを選ぶかは年齢やリスク許容度により異なる

前述の通り、インデックスファンドには「株式連動型」「債券連動型」「不動産価格連動型」がありますが、基本的には株式連動型と債券連動型を持つのがいいでしょう。不動産価格連動型は、資金に余裕があり、なおかつリスクをより低くしたいときの選択肢となります。

どちらの割合を多くするかは、その人の置かれた状況によって異なります。基本的には「若い人、リスクを取ってでも大きなリターンを得たい人」は株式連動型、「中高年、あまりリスクを負いたくない人」は債券連動型を中心に組むべきです。

株式連動型は債券連動型と比べるとハイリスクハイリターンなインデックスファンドです。平均利回りは高いですが、そこから外れる可能性も高い、ということです。

若い人は投資期間を長くしやすく、一度損しても取り返しやすいため、その高い平均利回りに近い数値を出しやすくなるので、株式連動型のほうが最終的にはリターンが大きくなりやすいです。一方、中高年は投資期間を長くすることができず、株式連動型だと大損をする可能性が高くなりやすいため、資産を守りやすい債券連動型が無難です。

「多い」って具体的にどれくらい?と思われたかもしれませんが、基本的には「年齢=債券比率」と考えるとわかりやすいです。例えば30歳の場合は株式連動型が70%で債券連動型が30%、60歳なら株式連動型が40%で債券連動型が60%といった感じです。年齢を重ねるに従って、徐々に債券の比率を増やしていくわけです。

若いほど外国の比率を多くしやすい

また、株式連動型でも、日本株式連動型(日経平均やTOPIXなどに連動するもの)と、外国株式連動型(ダウ平均やナスダックに連動するもの)ではリスクが異なります。基本的に日本よりも外国の方が、為替リスクが上乗せされる分ハイリスクハイリターンとなります。また、外国であっても先進国よりも新興国のほうが経済情勢が不安定なぶんハイリスクハイリターンとなります。

特定の国や地域だけに資本を集中すると、分散投資が十分に達成されません。日本、先進国、新興国のいずれにもバランスよく投資することが、リスクを小さくするコツと言えるでしょう。債券の場合も同様です。

バランスファンドは株式や債券、不動産などを組み合わせて運用するもの。便利だが手数料が高い場合も

バランスファンドとは、株式や債券、不動産などが予め組み合わせてあるファンドのことです。例えば三井住友TAMーSBI資産設計オープンの場合、以下のようなバランスになっています。

  • 国内株式:20%
  • 外国株式:20%
  • 国内債券:20%
  • 外国債券:20%
  • 国内不動産投資信託:10%
  • 海外不動産投資信託:10%

株式連動型ファンドや債券連動型ファンドを個別に購入することなく、1つのファンドで高度な分散が図れるのが特徴ですが、一方で予め決められた資産配分でしか買えないというデメリットもあります。手数料も高めに設定されていることが多いので、注意が必要です。

業種別インデックスファンドは初心者には難しいが、うまくいけば利回りも大きくなる

業種別インデックスファンドとは、特定の業種の銘柄に投資するインデックスファンドです。各業種の関連企業の株式全体の値動きと連動するように設計されています。例えば、野村アセットマネジメントの業種別インデックスセレクトファンドでは、以下の15種から投資の対象とする業種を選べます。

  • 建設
  • 食品・水産
  • 繊維・紙パルプ
  • 化学
  • 医薬品
  • 石油・非鉄関連
  • 鉄鋼・造船・金属
  • 機械・精密
  • 電機
  • 自動車関連
  • 商社
  • 小売・サービス
  • 金融・保険
  • 不動産関連
  • 公益

業種別インデックスファンドは、様々な業種を包括する日経平均連動型インデックスファンドなどと比べると分散度合いが低く、その分ハイリスクハイリターンです。初心者にはあまりおすすめできませんが、なにか将来有望な業種があると考えている場合は、投資の対象になるでしょう。

内容が似たファンドが多数ある場合は「手数料」「純資産」「分配金」を見て選ぶと良い

実際に証券会社のWebサイトにアクセスしてインデックスファンドを眺めていると、内容が似た物が多数存在していることがわかります。

例えば楽天証券で日経平均に連動するように設計されたインデックスファンドを検索すると、以下のようにたくさん出てきます(実際には検索結果はもっと下まで伸びています)。

これらのインデックスファンドは、その商品の内容自体にはほとんど差異がありません。どれも同じ日経平均に連動するインデックスファンドです。このように同じような内容のファンドが複数ある時、この中からどれを選べばいいのでしょうか。

このような場合は、まずは手数料に注目します。上記の表の中からニッセイ日経225インデックスファンドをクリックすると、以下のような手数料が表示されます。

一方、たわらノーロード日経225の場合、手数料は以下のようになっています。

買付手数料とは、投資信託を購入する際にかかる費用のことです。一方、ファンドの管理費用(信託報酬含む)とは、投資信託を行っている最中にかかる費用のことです。

上記の2つのファンドを比べた場合、買付手数料はどちらも「なし」なので互角ですが、ファンドの管理費用はたわらノーロード日経225のほうが安いです。手数料を考えれば、たわらノーロードのほうが有利ということになります。

なお、インデックスファンドの中でも、買付手数料がかからないものをノーロートファンドといいいます。最近はどこの証券会社でもノーロードファンドの取扱が増えてきており、今から買うならこれ一択と言っても過言ではない状況です。

純資産については、基本的に大いに越したことはありません。純資産が少ないファンドは何かと不安定で、値動き幅も大きい傾向にあるため、手を出さないほうが無難です。

具体的にどれくらいあればいいのか、は難しいのですが、最低でも30億円はほしいところです。上記の表の中ではeMAXISSlim国内株式(日経平均)がわずかに30億円を切っていますが、それ以外はどれも30億円を超えているので問題なしと言えます。

また、純資産残高だけでなく、純資産の増減傾向も大切です。純資産が減り続けているインデックスファンドは解約が続いている可能性が高く、将来有望とはとても言えません。楽天証券の場合は個別のファンドのページから純資産残高の推移が確認できますので、購入前に確認しましょう。

こちらの表は ニッセイ日経225インデックスファンドのものです。一番下の緑の部分が、純資産残高の増減を表しています。2016年以降、概ね増加傾向にあるため、問題ないと言えます。

最後に分配金についてですが、基本的には分配金がないものをおすすめします。「分配金が貰えるほうがお得な感じがするけど……」と思われたかもしれませんが、実際には分配金を受け取ると、再投資に回されるお金が減ってしまうので複利効果(利息に利息がつくこと)が得られなくなり、かえって損をしてしまいます。特に長期的な投資をする人は複利効果の有無が投資結果に重要な影響を与えますの気をつけましょう。証券会社のWebサイトなどでは分配金が貰えるインデックスファンドが特集されることがありますが、極力購入すべきではありません。

銘柄だけでなく時間も分散させると、よりリスクが低くなる

インデックス投資を行う上で大切なことは、銘柄だけでなく時間も分散させることです。時間を分散させるとは簡単に言えば、購入を複数回に分けることです。例えば12万円分の投資を行う場合、1回で12万円分買うのではなく「1月1日に1万円買い、2月1日に1万円買い、3月1日に1万円買い……」といった感じにするのです。このような投資手法を「積立投資」といいます。

積立投資の優れている点は、「価格が高いときには少しだけ買い、安いときには大量に買う」が自動的に達成されることです。これが達成されると、平均購入単価が安くなります。しかも一度設定してしまえばあとは自動で積み立てられるので、手間もかかりません。

積立投資に必要なのは、最初の1回の設定だけです。最初の1回、どの銘柄をどれだけ買うのかを決めてしまえば、あとは自動的に積立が行われていきます。これは現状変化を嫌う人間の心理ともよくマッチした仕組みです。

どうしてもアクティブ投資を行いたい場合はどうすればいい?

当サイトでは基本的に初心者の方にはインデックス投資をおすすめしていますが、それでもどうしてもアクティブ投資が行いたいという方もいらっしゃることでしょう。実際、インデックスファンド以上の利回りを長期的に達成しているアクティブファンドもありますので、アクティブファンドを選ぶこと自体は間違いとは言えません。

ただし、アクティブファンドはインデックスファンドと比べて個性的な商品が多く、選び方が難しいのもまた事実です。アクティブファンドはどうやって選べばいいのでしょうか。

まず、インデックスファンドと同じで、総資産が多い、もしくは増加傾向にあるものを選ぶのが基本です。理由は前述のとおりです。

また、アクティブファンドの中にもノーロードファンドは存在します。アクティブファンドは管理費用が高いものであり、買付手数料まで払ってしまうと、ほぼ確実に損します。アクティブファンドを運用する際は、なおのことノーロードのものを選びましょう。

また、過去の成績も非常に重要です。アクティブファンドはインデックスファンド以上の結果を目指すファンドなのですから、そのとおりの結果が出ていなければ話になりません。過去の運用成績がインデックスファンドと変わらない、もしくはそれ以下という場合は無視したほうがいいでしょう。

もう一つ、アクティブファンドの場合はアクティブシェアの数値も重要になります。アクティブシェアとは、そのファンドの中身が指数にどれくらい連動しているかを示す指標です。指標と完全に連動すれば0%、全く異なる動きをすれば100%です。

アクティブファンドであるにもかかわらず、アクティブシェアの数値が低いものは、実質的には管理費用が高いだけのインデックスファンドといえます。アクティブファンドに投資したいならば、指標が60%以下のものは避けるといいでしょう。

まとめ

  • 初心者が投資を行う場合はインデックス投資がおすすめ
  • インデックス投資とは、何かの指標に連動する結果を目指すインデックスファンドに投資すること
  • インデックスファンドは手数料が安く、安定して結果も出やすい
  • インデックスファンドはローリスクだが、その分リターンも少ないことには留意が必要
  • 株式連動型、債権連動型、不動産連動型などを組み合わせるとリスクがより低くなる
  • 似たようなインデックスファンドで迷った場合は、ファンドの管理費用、総資産、分配金の有無などをチェックすると良い
  • 銘柄のみならず、時間も分散させるとリスクが低くなる
  • どうしてもアクティブファンドを買いたい場合は、アクティブシェアも重視する

インデックスファンドは初心者でも比較的低リスクに投資に取り組みやすい、優れたファンドです。まずは始めて見てください。