銀行カードローンの審査が厳格化!一体なぜ?それでも通る方法は?

2017年~2018年にかけて、銀行のカードローンの審査が厳格化しました。主な目的は「過剰融資の抑制」および「反社会的勢力への融資の抑制」ですが、これにより即日融資を受けるのは不可能になり、審査通過率も下がってしまいました。

目的を考えると仕方ないこととはいえ、銀行カードローンの魅力は以前と比べて減ってしまったこと、相対的に消費者金融カードローンの地位が上がったことには疑いの余地はありません。

一方で、銀行カードローンはより金利が低く、魅力が残っているのもまた事実。融資を急いでおらず、与信にも問題がないのならば、申し込む価値は十分にあります。

今回の記事では銀行カードローンの審査厳格化によって起きた変化や、それでも銀行カードローンの審査に通る方法などをまとめて解説いたします。

銀行カードローンの審査厳格化によって起きたこと

2017年~2018年にかけて起きた一連の審査厳格化により、銀行カードローンの審査は以下のように変化しました。

  • 預金保険機構を通じた警察庁データベースへの照会
  • 銀行自ら審査体制を構築
  • 収入証明書の提出ラインの引き下げ
  • 貸付残高の公表

預金保険機構を通じた警察庁データベースへの照会

2018年1月より、銀行はカードローンの申し込みを受けた際に、警察庁へのデータベースのアクセスを行うようになりました。その申込者が反社会的勢力(暴力団)関係者でないかを確認するためです。

銀行は申し込みを受けてその情報を預金保険機構に提出し、預金保険機構が警察庁のデータベースにアクセスします。これを一次照会といいます。

一次照会で問題がなければそこで終了ですが、合った場合はさらに都道府県警に照会して情報を確定させます。これを二次照会といいます。

即日融資が廃止となってしまったのはこのためです。一次照会で終わる場合も最低1営業日、二次照会も行う場合は数日~数週間程度の時間がかかります。

銀行自ら審査体制を構築

実はこれまで銀行カードローンの審査業務の大半は、銀行ではなく銀行から委託を受けた保証会社が行っていましたが、今後は銀行も自ら審査を行うようになりました。

保証会社とは

  • 銀行に変わり審査の大半を担う
  • 申込者から保証料を受け取って保証人となり、返済が滞ったときには代位弁済(立て替え)を行う

ことを主な業務とする業者であり、その正体は消費者金融や信販会社などです。例えば三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の保証会社はアコム株式会社、三井住友銀行カードローンの保証会社はSMBCコンシューマファイナンス(旧プロミス株式会社)です。

保証会社の業務の内容は銀行の下請けみたいなものなのですが、改正貸金業法によって収益が大きく落ち込んだ消費者金融は、保証料を得るためにこぞって保証会社となりました。

この仕組は

  • 銀行は実質的にほぼノーリスクで貸し出せる(仮に支払いが滞っても保証会社から回収できる)
  • 保証会社は保証料を得られる
  • 消費者は消費者金融並みの審査難易度で、金利が安い銀行から借りられる

という、3社にそれぞれメリットがあるものだったのですが、一方でこの仕組みは審査の簡易化、ひいては過剰融資や反社会的勢力への融資にも繋がりました。この仕組のもとでは保証会社は保証料を得るために審査を甘めにする上、実質ノーリスクで貸し出せる銀行がそれにストップを掛けることもなかったためです。

銀行は貸金業法によって定められた総量規制(年収の3分の1以上は原則として貸し出してはいけないという規制)の対象外であることもあり、貸出残高は膨れ上がり、2003年から2015年まで13年連続で減少していた(24.2万件→6.3万件)自己破産件数は2016年に久々に増加に転じました。

これが元で銀行カードローンの過剰融資が問題視されるようになり、その結果として銀行が自ら審査を行うようになったのです。これにより、審査は保証会社と銀行のダブルチェック体制となり、その結果審査は厳しくなり、審査通過率も低下したのです。

収入証明書の提出ラインの引き下げ

これまで多くの銀行は収入証明書の提出無しで借りられる上限額を200万円~300万円程度に設定しているところが多かったのですが、今回の規制強化により、多くの銀行がその金額を50万円まで引き下げました。

収入証明書とは文字通り収入を証明するための書類であり、会社員ならば源泉徴収票や給与明細が、自営業者なら確定申告書などが該当します。収入証明書の提出ラインの引き下げによって、「これまでは収入証明書が必要なかったのに新たに求められるようになった人」の数が増えました。その結果1人にかかる審査時間は伸びました。

貸付残高の公表

銀行が加盟する全国銀行協会は過剰融資の抑制のために、2017年9月より毎月、貸付残高の公表を行っています。これまでは日本銀行による3ヶ月毎の統計しか存在していませんでしたが、これにより毎月の統計が容易に確認できるようになりました。

なお、2019年3月時点でのカードローン等総貸付残高は4兆3063億円で、2017年9月時点の4兆4178億円と比べて約1115億円減っています。

銀行カードローンの審査にそれでも通る方法は?

以前と比べて審査内容が厳しくなってしまった銀行カードローンですが、一方で依然として審査に通る人が少なからずいるのもまた事実です。そもそも銀行は貸出金利を収益とする以上、ある程度(20~30%)は審査に通さざるを得ないのです。

ここからはあなたが審査に通るための「3つのコツ」を解説いたします。

申込時には絶対に嘘をつかない

審査に通る上で最も重要なことは、嘘をつかないことです。年収も既存の借入金額もその他の情報も必ず全て正直に申告しましょう。嘘をついても、絶対にバレます。銀行は審査時に信用情報機関(個人の借入情報などを集約している機関)に保管されている情報にアクセスできるからです。

希望借入額は少なめに

銀行カードローン申込時には希望借入額を申請しますが、この金額は多くても30万円程度にとどめておくことをおすすめします。借入希望額が大きくなると審査に時間がかかりますし、年収や職業に問題がある場合は落ちてしまう可能性も高まります。

短期間に複数社に申し込まない

信用情報に不安があり、一社だけの申込みでは危ういという場合でも、短期間に複数社に申し込むのは厳禁です。一般的に、1ヶ月に3社以上のカードローンに申し込むと、「申し込みブラック」とみなされます。

申し込みブラックの人は「お金に困っている」「クレジットカードの現金化をするかもしれない」とみなされるため、今後の審査にほぼ確実に通らなくなります。

申込情報は信用情報機関に半年間保存されますので、現時点ですでに申し込みブラックだという方は、まずは半年間待ちましょう。

まとめ

  • 2018年より銀行カードローンの審査が厳格化し、即日融資が廃止となった
  • その理由は反社会的勢力への融資や過剰融資を抑制するため
  • 審査通過も厳しくなる見通しだが、「申込時に嘘はつかない」などの原則を守れば通る可能性は十分にある

銀行カードローンは審査が厳しくなったとはいえ、やはりその金利の低さは魅力です。使いたい場合は嘘をつかず、多重申込みもせず、落ち着いて審査を受けることが何より大切です。