銀行から即日融資でお金を借りる方法がなくなった!一体なぜ?それでも借りる方法は?

2017年9月、カードローン業界に激震が走りました。多数の銀行が所属する業界団体の全国銀行協会が自主規制を強める方針を発表したのです。その内容は「即日融資を廃止」。これまでいくつかの銀行が行ってきた即日融資(申し込んだその日のうちにお金を貸すこと)を、物理的にできないようにしたのです。

今から銀行で即日融資を受けようと思っても、絶対に無理です。どうしても即日融資が受けたい場合は、消費者金融から借りるしかなくなってしまったのです。一見、顧客を失う決定にも見えますが、なぜ全国銀行協会はこのような判断をするに至ったのでしょうか。

全国銀行協会が即日融資を廃止した「2つの理由」

全国銀行協会が即日融資を廃止した理由は大きく2つに分けられます。1つ目は「反社会的勢力への融資の防止」、2つ目は「過剰融資の防止」です。

銀行は消費者金融と比べて審査が厳しいはずなのに、なぜ反社会的勢力への融資や過剰融資が行われてしまったの?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、その謎を解き明かすためには、1960年代の、消費者金融が誕生した時代まで遡る必要があります。

ここからは消費者金融の勃興~成長~衰退と、それを見た銀行の思惑についてお話します。「そんなことどうでもいいから即日融資が受けられる方法が知りたい」という場合は「消費者金融から即日融資を受けるための「5つのコツ」までお進みください。

消費者金融の歴史と銀行の思惑

消費者金融が初めて日本で誕生したのは1960年頃とされています。当時は担保ありでお金を貸し出す、いわゆる「質屋」が一般的な個人への直接融資スタイルだったのですが、日本経済が豊かになり、物が余るようになるとそのビジネスが成り立たなくなっていきます。その間隙を縫う用にして現れたのが消費者金融だったのです。

誕生~規制

当時は「勤め人信用貸し」や「団地金融」と呼ばれていた消費者金融は、銀行の時間がかかる融資と違い無担保・無保証でOKだったことから急激に人気を獲得。急速に勢力を拡大し、プロミス、アコム、アイフル、そして今は亡き武富士(もしくはその前身)もこの頃に誕生しています。業界の成長に伴い、消費者金融協会も設立されます。

1970年台に入ると、オイルショックの影響で借り入れは急増しますが、当時の金利は平均で年利91.25~102.2%と今と比べると超高金利であり、規制も少なく暴力や脅迫による取り立ても問題となりました。

銀行などと違って顧客からお金を預かっているわけではない消費者金融はこれにより資金難に陥り、中小の業者は多くが廃業、大きな業者も経営難に陥りました。1983年には貸金業者の業務を規制する「貸金業規制法」が設立され、貸出金利の引き下げや取り立てのルール改正なども行われます。

この一連の流れにより、1983年には23万件もあった貸金業登録者数は1984年には3万3000件にまで減少してしまいます。わずか1年で、全体の80以上が廃業してしまったのです。

冬の時代~第二成長期

厳しい時代を迎えた消費者金融は、自身の存続をかけて徹底的な合理化、そしてイメージアップに務めるようになります。それらの策は功を奏し、徐々に業績を回復していきます。

1990年代に入ると自動契約機が登場。当初は試験的に導入されたに過ぎませんでしたが、その匿名性の高さ、利便性が大奥の顧客に受け入れられ、各消費者金融はさらに設置を勧めていきます。テレビCMで「サラ金」「街金」といったネガティブで恐ろしいイメージを打ち消す戦略も成功し、若年層や女性層の利用も増えていきます。

が、2000年頃になると、今度はグレーゾーン金利が問題となります。グレーゾーン金利とは、金利を制限する2つの法律、利息制限法と出資法の2つの法律の間に乖離が合ったために起こった問題です。当時利息制限法では金利は15~20%、出資法は29.2%と定められていましたが、利息制限法には罰則がなかったことから、多くの消費者金融は「利息制限法以上出資法未満」の金利≒グレーゾーン金利を設定していたのです。

しかし、2006年にグレーゾーン金利を事実上認めないという判決が出ると、それまで払いすぎていた利息の返還を求める「過払い金請求」が相次ぎ、消費者金融は再び苦境に立たされます。そして2006年12月、改正貸金業法が成立します。

改正貸金業法成立~銀行カードローン隆盛へ

改正貸金業法は、貸金業者の規制に関する法律です。主な規制は以下のとおりです。

  • 年収の3分の1以上は貸し出さない「総量規制」の導入
  • グレーゾーン金利を撤廃
  • 取り立て行為の制限
  • 借入金額に応じて収入証明書の提出が必須に

相次ぐ過払い金請求、総量規制、金利引き下げのトリプルパンチを食らった消費者金融は再び苦境に立たされます。これに目をつけたのが銀行です。各銀行は弱体化した消費者金融を取り込んで審査や補償などを丸投げし、自社のカードローンを売り込もうと考えたのです。

その仕組みは単純明快です。銀行は自社のカードローンを売り出しますが、その審査、及び保証は消費者金融にほぼ丸投げします。万が一返済が滞った場合は、保証会社(債務者から保証料を受け取り、その見返りとして保証人になる会社のこと)である消費者金融から代位弁済(立て替え)を受けます。消費者金融はその後、債務者からの回収を試みます。

この仕組みでは銀行は審査や保証などの業務を丸投げできますし、万が一の際にも保証会社である消費者金融が立て替えてくれるので、実質的に銀行はほぼノーリスクで金利が得られます。消費者金融も保証料が受け取れるということでこの話に積極的に乗りました。

その結果、銀行カードローンの融資額は年々増加。もともと総量規制の対象外である上、CMなどもバンバン流されており、さらに審査は厳しいとは言えない(消費者金融は積極的に貸し出して保証料を受け取りたいので)だから当然ですね。その結果として貸し出し額は増加の一途をたどり、多くの自己破産者も増加に転じました。

さらにはみずほ銀行がオリエントコーポレーションを通じて、暴力団員に自動車ローンを融資していたこともわかり問題となります。みずほ銀行は当初は「反社会的勢力とは把握していなかった」と答えたものの、後に把握しながら2年以上放置していた事が判明。

当然、これに対する批判は高まり、それを受けてメガバンク3社(みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行)は、それぞれ自主規制案を打ち出します。

自主規制~全銀協による即日融資廃止へ

その内容はみずほ銀行が融資上限を年収の3分の1にまで引き下げる(以前は2分の1)、三井住友銀行および三菱UFJ銀行は50万円以上で収入証明書の提出を必須とする(以前はそれぞれ300万円、200万円)というものです。一部の地方銀行も同じような施策を行いましたが、金融庁はその取組は不十分と批判。

銀行が総量規制の対象にならなかったのは「社会的責任を融資、利用者保護が果たされていると考えたからだ」と名言。こうした前提が満たされない場合は、規制の対象外とする意味がなくなると、かなり踏み込んだ発言をします。

そして2017年9月14日、ついに全国銀行協会が即日融資廃止に踏み切ります。銀行カードローンの審査時には警察庁のデータベースにアクセスし、反社会的勢力とのつながりがないか確認する作業が入るようになったのです。

銀行はこれまで通り消費者金融(保証会社)に審査や補償をさせますが、それと同時に申込者情報を預金保険機構という組織に提出します。預金保険機構は警察庁のデータベースにアクセスし、該当する人物でないかをチェックします。これを一次照会といいます。

該当した場合、銀行はさらに詳しい情報を預金保険機構に送信します。預金保険機構はその情報を書く都道府県警察に送信し、警察は申込者が「該当」か「非該当」かを預金保険機構に返信します。これを二次照会といいます。

一次照会の結果が出るのは、どんなに早くても翌営業日とされています。二次照会も必要となれば、更に数日~数週間かかります。この仕組みが正常に働く限り、即日融資は「できない」のです。

銀行と消費者金融のパワーバランスが変化する?

ちょっと前まで、消費者金融は銀行からの依頼を受けて審査と保証を行う、いわば下請けのような立場でした。が、銀行が即日融資を廃止したことにより、消費者金融の立場は相対的に強くなりました。

ちょっと前までは「即日融資可能な上に金利も低く総量規制もない銀行カードローン」vs「即日融資は可能だが金利が高く総量規制の対象である消費者金融カードローン」という一方的に不利な構図があったのですが、これからは「即日融資はできないが金利が低く総量規制もない銀行カードローン」vs「即日融資は可能だが金利が高く総量規制の対象である消費者金融カードローン」に変化したためです。

ちょっと時間がかかってもいい人は銀行カードローン、すぐ借りたい人は消費者金融、という棲み分けが進めば、消費者金融も本来の業務である自社での貸付が多くなることでしょう。

消費者金融から即日融資を受けるための「5つのコツ」

「銀行や消費者金融の都合はわかったけれど、それでもどうしても即日融資が受けたいんだ!」という場合は、消費者金融から借りるしかありません。銀行から借りるのはどうやっても不可能です。

大手消費者金融は現状、軒並み最短即日融資に対応しています。ここでいう大手消費者金融とは

  • アコム
  • アイフル
  • プロミス
  • モビット
  • レイクALSA

のことです。この5つの中なら、基本的にはどこで申し込んでもいいでしょう。ただし、当然ながら上記の消費者金融なら必ず即日融資が受けられるわけではありません。即日融資を受けるためにはどうすればいいのでしょうか。

できるだけ早い時間帯に申し込む

即日融資を成功させる上で最も重要なのは、その日の早い時間帯、できれば午前中に申し込むことです。理由は簡単で、申し込み時間が遅いと翌営業日に回されてしまう可能性が高いからです。

消費者金融は基本的に審査を「申込順」で行っています。遅い時間帯に申し込むと、翌営業日に回されてしまう可能性が高いのです。

具体的に何時までに申し込めばOK,ということはできませんが、午前中に申し込めばほぼ問題ないでしょう。

また、週末と週明けは申込みが増える傾向があるので、より確実性を上げたいならば火曜日、水曜日、木曜日がおすすめです。

インターネットから正確に申し込む

カードローンの申込み方法は多数ありますが、即日融資を希望する場合は最も早く審査までたどり着ける「インターネットからの申込み」を選ぶのがいいでしょう。郵送が即日融資に向かないのは当然ですが、電話も状況次第でなかなかかからないことがあるのでおすすめできません。

また、インターネットから申し込む場合は、必ず情報を正確に、正直に記入しましょう。誤字や誤変換などがあると、その確認に時間を取られてしまい、その分即日融資の可能性が下がってしまいます。年収の桁、名前の漢字変換などは何度も確認してから申し込みボタンを押しましょう。

なお、当然ですが、年収や勤務先等を意図的に偽るのは厳禁です。各消費者金融は信用情報(申込者が過去に行った金融取引情報)にアクセスする権利を有しているため、嘘をついてもすぐバレます。

万が一その時点ではバレず借りることに成功しても、その後発覚した時点で一括返済を求められる可能性が高いです。嘘をついてもいいことは何もありませんので、必ず素直に申告しましょう。

借入希望額は最低限にする

申込みの際には借入希望額を申請しますが、この金額は少ないほうが即日融資の可能性が高まります。借入希望額が高いとその分審査も慎重にやらざるを得ず、その分時間がかかるからです。

少額とは具体的にいくらか、と言われると難しいのですが、人並みに年収がある方なら30万円以下がいいでしょう。消費者金融は融資額が50万円を超えた場合は収入証明書を提出させなければならないという義務があるため、(消費者金融によってはそれよりも少ない額でも提出させます)ため、最初から希望額を上げすぎるのはやめましょう。

在籍確認の電話に出られるようにしておく

在籍確認とは、審査の最終段階で行われる、「申込者が勤務先に本当に在籍していることを確認するための作業」のことです。基本的には電話で行われます。これ完了しないと、融資にはたどり着けません。

担当者が申込者の申請した電話番号に電話を掛けて、本人が出ればその時点で完了です。また、本人以外(同僚、上司など)が出た場合でも、「●●は席を外しております」「本日は休んでおります」など、在籍が確認できる回答が得られれば完了です。

逆に「そのようなものは居りません」「退職しました」などの答えが帰ってきた場合は完了とはなりません。多数の人が働いている職場では全員が全員の顔を把握しているわけではなく、あなたのことを知らない人が電話をとった場合は完了しない可能性もあります。

自分が出れるように準備しておくのがベストですが、それが難しいという場合はあらかじめあなたのことを知っている部署の電話番号を伝えた上で、そこの人に「自分宛ての電話がかかってくるかもしれない」とつたておくことをおすすめします。

在籍確認の電話でカードローンの利用がバレることはない?

電話をとった人が消費者金融カードローンの経験者か、もしくは相当勘がいい場合を除いては、バレることはないでしょう。

まず、消費者金融は必ず個人名で電話を掛けてきます。尋ねられても消費者金融名を明かすことはありません。また、その電話が在籍確認であると明かすこともありません。

消費者金融によっては非通知で、もしくは在籍確認用に契約した携帯電話で電話をかけるので、リダイヤルされても心配ありません(心配な場合はあらかじめそうしてくれるように申し込むこともできます)。

そうでない業者も在籍確認を消費者金融と分かりづらいところから掛けたり(例えばアコムは「ACサービスセンター」というところから掛けています)ので、準備すればまず大丈夫でしょう。

仮にその電話が在籍確認であるとバレそうな場合も「クレジットカードの在籍確認だった」とでも言い訳しておけば、それ以上追求されることはまずないでしょう。さらに詳しい在籍確認の言い訳を知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください。

カードローン利用希望者は確認必須!在籍確認時のうまい言い訳3選

まとめ

  • 銀行は現在即日融資をこなっていない
  • その理由は規制強化
  • 規制の理由は反社会的勢力への融資と過剰融資の抑制
  • 銀行カードローンは総量規制がなく、それでいて審査も厳しくないなど問題となっていた
  • どうしても即日融資を受けたい場合は消費者金融から借りる
  • ただしその場合でも午前中に申し込む、在籍確認の準備をしておくなどが必要

銀行は即日融資をやめてしまいましたが、消費者金融はまだ受け付けています。どうしても即日融資を受けたいという場合は、消費者金融から借りましょう。