ローリスクながら利回りも期待できる!「金投資」は庶民にも優しい投資法

近年、投資家の間で密かに注目を集めている金(ゴールド)投資。「金を持てるのなんて一部の富裕層だけでしょ?」と思われるかもしれませんが、実は金投資のハードルは非常に低く、始めようと思えば月1000円からでも始められます。

今回の記事で金投資のメリットやデメリット、種類などについて詳しく解説いたします。資産を守りたい方、増やしたい方どちらにとっても必見の内容となっていますので、ぜひご一読ください。

そもそも金投資って何?

金投資は、文字通り金、つまりゴールドに対して投資するものです。金投資は大きく、金貨や純金積立などで実際に金を購入する「現物投資」と、金と連動するように設定された投資信託やETFなどを購入する「証券投資」に分けられますが、どちらも金の価格が高まれば利益が出て、低下すれば損失が出るという点では共通しています。

株式や債券、現金にはない「金投資5つのメリット」とは


金投資は株式や債券、現金などと比べるとややマイナーな存在ではありますが、これらのメジャーな投資にはない独特なメリットをいくつも持っています。ここではその中でも特に大きなものを5つ紹介いたします。

金にはそれ自体に価値がある

金のような現物資産はそれ自体に価値があるため、価格が変動することがあっても、全くの無価値になることはありません。

我々が持つ資産は大きく、現物資産と金融資産に分けられます。現物資産とは金や不動産などのように、形があり、なおかつそのもの自体に価値があるものです。たとえば金はそれ自体が宝飾品や工業製品になりますし、不動産はそれ自体が住居や駐車場になります。

一方、金融資産とは株式や債券、現金などのように、そのもの自体には価値がなく、それを発行する組織(企業、自治体、国家など)が価値を確保しているものです。

金融資産は発行元が倒れてしまえば、それに伴って価値はなくなってしまいます。たとえば倒産した企業の株式や債券にはなんの価値もありません。一方、現物資産は製造元がなくなっても価値を保ちます。例えば金のインゴッドを買って、その後インゴッドを作った(販売した)企業が倒産したとしても、そのインゴッドの価値がなくなるわけではありません。

企業も自治体も国家も、万全に見えたところでいずれは破綻します。そうした一組織の破綻に左右されない金は、いつでも安定した価値を保つのです。

現物資産としては流動性が高い

現物資産はそれ自体に価値があるというメリットが有る一方、流動性が低いというデメリットもあります。流動性とは簡単に言えば、換金のしやすさのことです。例えば預貯金は銀行に行くだけで簡単に引き出せるので「流動性が高い」、不動産は売却までにかなりの手間と期間を要するため「流動性が低い」と言えます。しかし、金は現物資産でありながら買取店が多く、流動性は高いです。それ自体に価値がありながら高い流動性があるというのは、他の投資対象にはなかなか見られないメリットと言えます。

金の供給量にはかなり明確な上限がある

ものの価格というのは、原則として需要と供給で決まります。需要が多い、あるいは供給が少ないものは、価格が高くなります。一方、需要が少ない、あるいは供給が多いものは、価格が安くなります。

そして、世の中の殆どの資産には明確な供給量の上限がわかりません。例えば現金は究極的には政府と中央銀行の以降次第で極限なく発行される可能性がありますし(その結果起こるのがハイパーインフレです)、株式や債券、不動産などもどれくらい供給されるか個人には予測ができません。供給量が多くなれば、それだけ価格は下がります。

一方、金の供給量にはかなり明確な上限が定められています。人類がこれまでに採掘してきた金の総量は約18万tで、地中埋蔵量は約5万tです。つまり、金の供給量上限は約23万tということになります(ここで言う地中埋蔵量とは「技術的・経済的観点から見て掘り出せるもの」のことであり、技術的・経済的に採取が難しい(海中に極めて薄い濃度で含まれるものなど)ものは含みません)。

供給量が明確であるということは、発行し過ぎによるハイパーインフレや、不動産の乱立による価値の低下などは起こらない、ということです。海中の金を採取する技術や錬金術でも確立されれば話は別ですが、それらは現時点では夢物語に近いです。

需要も確実に増加している

金は供給量の上限がある一方で、需要は確実に増加しています。以下の資料は、ワールド・ゴールド・カウンシルが毎年発表している「世界の金需要」の推移です。

世界の金需要推移(括弧内は前年比)

  •  2018年:4,345.1t(+4.5%)
  •  2017年:4,159.9t(-6.0%)
  •  2016年:4,426.8t(+2.9%)
  •  2015年:4,302.2t(-0.8%)
  •  2014年:4,335.3t(-3.9%)
  •  2013年:4,513.1t(-4.3%)
  •  2012年:4,714.2t(+0.3%)
  •  2011年:4,702.0t(+11.4%)
  •  2010年:4,219.9t(+14.9%)
  •  2009年:3,674.0t(-2.8%)
  •  2008年:3,778.4t(+21.3%)
  •  2007年:3,115.9t(+0.6%)

引用:Let`s GOLD

2018年の金需要を目的別に見た場合、宝飾品需要が2200t、投資需要が1159.1t、公的機関保有が651.5t、工業需要が334.6tとなっています。人々が豊かになり続ける限り、今後も金の需要は増大していくことでしょう。

少額からでも投資ができる

前述の通り、金は月1000円からでも投資できます。それを可能にするのが「純金積立」です。純金積立とは、文字通り純金を毎月少しずつ買い増していく投資のことです。買い増した金は純金積立の運営会社が責任を持って預かってくれます。また、その量が一定以上になった場合は現物の金として引き出すことも可能です。

例えば三井マテリアル株式会社の場合、5g以上5g単位で引き出せます。金の価格は2019年4月時点で概ね5000円/g程度ですので、(手数料などを除けば)2万5000円程度の積立で引き出せるようになります。

金投資特有のデメリット3つ

上記の通り、他の投資にはない強みを持つ金投資ではありますが、一方でデメリットも見逃せません。主なデメリットは以下の3点です。

利息や配当、賃料収入などの(インカムゲイン)は望めない

金はいくら保有し続けようが、利息も配当も賃料収入も入ってきません。毎月少しずつ収益を得たい、という方にはあまり向いていないと言えるでしょう。ただ、投資の世界では毎月の利息や配当がある投資商品は投資上級者にはあまり好まれない(再投資に回せる金額が減るため)傾向があることは抑えておいたほうがいいかもしれません。

為替相場の影響を受ける

金価格は金の需要と供給のバランスだけではなく、為替の影響も受けます。為替と言っても色々な組み合わせがありますが、基本的に円安ドル高の場合は価格は上昇し、円高ドル安の場合は下落すると覚えておけば十分です。為替変動は利益になることもあれば、損失をもたらすこともあります。

業者によって価格が異なる

金は株式などと違って、どこで取引するかによって価格が大きく変わります。理由はかんたんで、業者ごとにスプレッドやバーチャージが異なるからです。

スプレッドとは要するに、買取価格と販売価格の差額のことです。業者は利益を得るために、「買取価格1g=4950円、販売価格1g=5000円」と言ったように、2つの価格に差をつけています。この差が大きいほど業者は多くの差益を得ている(そのぶん投資家は多くのコストを支払う)ことになります。

また、現物の金地金を購入・売却するにあたっては、バーチャージという費用がかかります。バーチャージについては詳しくは後述しますが、小さな金地銀ほど割高になり、大きな(概ね500g以上の)金地金を購入・売却する場合は無料になることも多いです。

自分で選べる!金投資の方法5選

金投資と一口に言っても、その方法は多岐にわたります。いずれも「金の価格が上昇すれば利益が、下落すれば損失が発生する」という点では一致していますが、細かな違いもあります。ここでは金投資の中でも代表的な手法と、それぞれのメリット・デメリットを4つ解説いたします。

金投資の主な方法とメリット・デメリット
概要 メリット デメリット 向いている人 初心者へのおすすめ度
現物保有 金地金(インゴッド)や金貨、純金工芸品などの「現物の金」を購入し、自宅や銀行の貸し倉庫で保管する。 まとまった量を買えば手数料が割安

金を保有しているという特別感を得られる

初期費用が高め

一括購入なので平均購入単価を下げられない

管理に手間がかかる

数百万円以上の金投資をしたい人
純金積立 毎月一定額を拠出し、そのお金で少しずつ現物の金を購入する。購入した金は運営会社が保管する他、一定量に達した場合は引き出しも可能。 少額から始められる

分散購入によって購入単価を下げられる

手数料が割高 毎月1000円から始めたい人
金鉱株投資信託・ETF、金ETF 金鉱株やその関連銘柄を対象としたETF投資信託、あるいは金に連動するETFを購入する。 少額から始められる

手数料が安い

分散購入によって単価を下げられる

金を直接手に入れられるわけではない 流動性の高さを重視する人

あまりリスクは取りたくないという人

金鉱株・貴金属株 金鉱株やその関連銘柄に投資する。 手数料が安い

分散購入によって単価を下げられる

初期費用が高め

金を直接手に入れられるわけではない

流動性の高さを重視する人

大きなリターンのためならある程度リスクをとっても構わないという人

金先物取引 将来のある特定の時期における金の売買を約束する取引のこと。 レバレッジを掛けられるため、大きな利益を上げやすい レバレッジのせいで大きな損失も出やすい 投資慣れした人 ×

現物保有

現物保有は、文字通り金の現物を保有する投資です。世の中には金でできた商品はたくさんありますが、長期保有を前提とするならば金地金(インゴッド)か金貨の二択になります。ある程度まとまった量を持ちたいという場合は金地金が、小さいサイズがいいと言う場合は金貨を選択することになるでしょう。

現物保有の最大のメリットは、まとまった量を買えば手数料を割安に抑えられることです。逆に、少量しか買わないという場合は、手数料が高くなります。金地金の取引にかかる手数料をバーチャージといい、多くの業者では500g未満のインゴッドの取引でバーチャージがかかります。また、サイズが小さいほど、価格に占めるバーチャージの割合が大きくなります。

以下の表は1g=5000円としたときのバーチャージと、価格に対するバーチャージの割合です。金地金のサイズが小さいほど、バーチャージの割合が大きいことがわかります。バーチャージは買うときと売るときの2回取られるので、実質的な負担は以下の数値の2倍となります。

参考資料:三菱マテリアルのバーチャージと価格に対するバーチャージの割合
販売量 バーチャージ 価格に対するバーチャージの割合
5g 3240円 3240÷(5×5000)=12.96%
10g 4320円 4320÷(10×5000)=8.64%
100g 5400円 5400÷(100×1000)=1.08%

このことを考えると、バーチャージがかからない500g以上の金地金を購入したいものですが、みなさんもご存知の通り、金は非常に高価なものです。バーチャージが無料になる500gの金地金の2019年4月時点での購入価格は約250万円です。

これだけの初期費用を掛けられるという方は、そう多くはないでしょう。このことを考えると、現物保有は初心者の方にはあまりおすすめできません。

純金積立

純金積立ては、運営会社(貴金属・地金会社、証券会社など)を通じて一定の金額を拠出し、そのお金で少しずつ純金を買い増していく手法です。積み立てた純金はいつでも自由に売却できる他、純金として引き出すことも可能です(一部の運営会社では引き出せないこともあります)。

純金積立の最大のメリットは、月1000円から始められることです。最初に1000円と設定し、慣れてきたら増額することも可能です。1度に数百万円を用意しないと高額なバーチャージが回収されてしまう現物保有と比べると、かなり初心者向けの投資方法と言えるでしょう。

また、純金積立は毎月一定額を拠出することによって、平均単価を下げられます。毎月一定額を拠出していると、自動的に「安いときにはたくさん買い、高いときには少しだけ買う」ことになるからです。このような投資法をドルコスト法といいます。ドルコスト法には「買うタイミングで悩まないで済む」という副次的なメリットも有ることから、初心者には特におすすめです。

一方で、デメリットしては、運営会社によって年会費や購入手数料がかかることがあげられます(売却手数料は通常かかりません)。例えば三菱マテリアル株式会社の場合、年会費が800円(税別)、購入手数料が2.5%(毎月積立額が1万円以上の場合)もしくは3.0%(毎月積立額が1万円未満の場合)かかります。

ただ、現物保有のバーチャージと比べると、その金額は良心的とも言えます。あまり多くのお金を出せないという方には、こちらのほうがおすすめです。

金鉱株投資信託・ETF、金ETF

まずは投資信託について説明します。投資信託とは、複数の投資家から資金を集め、そのお金を1つの大きなまとまりとして運用する投資商品です。投資信託のなかでも、証券取引所に上場されているものをETFといいます。

投資信託・ETFは様々な銘柄が詰まったパッケージ商品です。例えば日経平均に連動するように設計された投資信託やETFは、東証一部の様々な企業の株式が詰まったパッケージ商品です。一方、金鉱株投資信託・ETFは、貴金属の採掘や精錬に関わる企業の株式が詰まったパッケージ商品です。

通常、金の需要が増加して価格が上昇すれば、これらの企業の価値も上昇するため、金価格と金鉱株投資信託・ETFは概ね同じ方向に、しかもより大きく動くと考えていいでしょう。

金ETFは、金価格に連動するETFのことです。裏付けとして、金をそのまま購入・保管するものもあれば、しないものもあります。現物に交換できるものとできないものがありますが、後者のほうが多いです。上場しているため証券取引所で取引ができ、現物よりも手数料が安価です。毎月3000円程度から始められるため、ハードルも低いです。

金鉱株・貴金属株

金鉱株・貴金属株は、貴金属の採掘や精錬に関わる企業の株式を買うというものです。投資信託やETFが多数の企業に分散投資するものであるのに対して、こちらは1つの銘柄に資金を集中投下します。そのため利益や損失は大きくなりがちであり、全体的に上級者向けの手法と言えます。

一方で、金鉱株は株式であるため、業績によっては配当金や利子がついたり、株主配当を受け取れたりという、他の金投資にはないメリットもあります。ある程度大きなリスクをとってもいいという方にはおすすめかも知れません。

金先物取引

金先物取引とは、金を使った先物取引です。先物取引とは、将来の取引量と価格をあらかじめ設定する取引のことです。例えば、2019年1月1日の時点で「2020年1月1日になったら、金を1g=5000円で1kg(1000g)購入する」と設定します。その後、実際に2020年1月1日になったら金を1g=5000円で1kg購入します(そのために500万円を支払います)。

仮に2020年1月1日時点で1g=6000円になっていた場合、購入した直後に売れば600万円で売れますので、差し引き100万円の利益です。逆に1g=4000円になっていた場合、400万円でしか売れないので差し引き100万円の損失となります。

先物取引証拠金を預託して取引を行います。証拠金とは最初に預け入れる担保であり、その金額の数倍~数十倍ものレバレッジを効かせられます。これにより、大きな利益を出すことが可能ですが、逆に大きな損失が出ることもあります。総じて初心者には難しい取引と言えます。

金投資初心者必見!純金積立の運営会社を徹底比較!

純金積立は、その運営会社によって手数料や年会費、購入した純金の保管方法が異なります。

できることなら手数料は安く、年会費も安く、保管方法は安全なものを選びたいものですが、残念ながらすべての条件が完璧に整った運営会社というのは存在しません。あちらを立てればこちらが立たず、が原則であり、自分が純金積立に求めるものに応じて選んでいくことになります。まずは下の主な運営会社の比較表をご覧ください。

主な純金積立運営会社の比較表
運営会社名 購入手数料 年会費 保管方法 スプレッド 積立の一時中止 等価交換(ジュエリーや工芸品との交換)
楽天証券 2.7% 無料 消費寄託 100円 可能 不可能
SBI証券 2.0% 無料 混蔵寄託 80円 可能 不可能
マネックス証券 2.7% 無料 消費寄託 111円 可能 可能
KOYO証券 無料 1500円 消費寄託 60円 可能 不可能
岡藤商事 無料 2100円 消費寄託 30円 可能 可能
田中貴金属工業 1.5~5.0% 無料 混蔵寄託 85円 不可能 可能
三菱マテリアル 2.5% 840円 消費寄託 109円 可能 可能
徳力本店 2.5% 1080円 混蔵寄託 85円 不可能 可能

青字はメリット、赤字はデメリットです。これだけ見るとどの運営会社にそれぞれメリットやデメリットが有ることがわかりますが、一体どのように選べばいいのでしょうか。

コストについて

まずは毎年かかるコスト(購入手数料+年会費)に注目してみましょう。当たり前の話ですが、購入手数料と年会費の両方が無料という業者存在していません。少なくともどちらか一方は有料であり、両方が有料のところもあります。コストを最重視するという方には、どちらか一方のみが有料となっているところをおすすめします。

では購入手数料のみのところと年会費のみのところではどちらが良いのでしょうか。基本的には、積み立てる金額が少ない場合は後者が、多い場合は前者がおすすめです。

例えば、購入手数料2.0%で年会費無料のSBI証券と、購入手数料無料で年会費1500円のKOYO証券で1年間純金積立をしたときのコストは、以下のようになります。

SBI証券とKOYO証券の年会費比較
運営会社 毎月1000円の積立 毎月5000円の積立 毎月1万円の積立 毎月3万円の積立
SBI証券 240円(1000円×2.0%×12ヶ月) 1200円(5000円×2.0%×12ヶ月) 2400円(1万円×2.0%×12ヶ月) 7200円(3万円×2.0%×12ヶ月)
KOYO証券 1500円 1500円 1500円 1500円

毎月の積立金額が少ない場合はSBI証券のほうが割安ですが、積立金額が増えてくると逆にKOYO証券のほうが有利になります。自身の積立金額に応じて選びましょう。

金の寄託方法について

純金積立では、購入した金を運営会社に預けます。これを「寄託」といいます。寄託は大きく「消費寄託」と「混蔵寄託」に分けられます。

消費寄託の場合、その金の所有権は運営会社が持ちます(ただし、契約者はいつでも預けた金の返還請求ができます)。運用会社は所有権を活用して適切な形で運用し、その見返りとして継続ボーナスを支払うこともあります(実は銀行預金も消費寄託の一種です)。

保管料が無料になることが多く、しかもボーナスが受け取れることもありますが、反面運営会社が倒産した場合に金が戻ってこなくなるリスクもあります。

一方、混蔵寄託の場合、その金の所有権は契約者が持ちます。運用会社は契約者の引き出しにいつでも答えられるように、専用の金庫で金を保管します。いわば資産の分別管理であるため、万が一その運営会社が倒産した場合でも金は安全に守られます。

反面、専用の金庫を保管に利用するため、預け入れた金の量や期間に応じて保管料を支払わなくてはなりません。

どちらを選ぶかはあなた次第です。リスクを多少負ってもいいという方は消費寄託を、資産の安全を第一に考えたい方は混蔵寄託を選ぶといいでしょう。

スプレッドについて

スプレッドは表を見れば分かる通り、岡藤商事が30円でダントツに安いです。次いでKOYO証券が60円で、あとは正直なところどこも似たり寄ったりです。

総合的に見ておすすめの運営会社はどこなの?

最終的に運営会社はそれぞれが自分の意志で決めるべきではありますが、当サイトでは、

  • 毎月の積立金額が少ない人にはSBI証券
  • 毎月の積立金額が多い人にはKOYO証券か岡藤商事

をぞれぞれおすすめしています。SBI証券は年会費無料の運営会社の中では購入手数料・スプレッドともに比較的狭く、運営元も大手なので安心して利用できます。

KOYO証券と岡藤商事はどちらも純金積立では珍しい購入手数料無料の運営会社である上、スプレッドもそれぞれ30円、60円と狭いです。

金ETF5銘柄を徹底比較!

現在、日本には5種類の金ETFがあります。いずれも金価格に連動するように設計されていますが、その投資対象、仕組み、ベンチマークなどには微妙な違いがあります。それぞれの銘柄を紹介していきます。

ETFS金上場投資信託

  • 連動指標:金地金価格(ロンドン金値決め)
  • 現物による価値の裏付け:あり
  • 信託報酬:0.39%
  • 地金への交換:不可
  • 分配金:なし

ETFS金上場投資信託は、ロンドン千金市場協会(LBMA)の規格に基づく金地金価格への価格連動を目指すETFです。金の現物による価値の裏付けがあり、現物はカストディアン(管理機関)であるHSBC銀行USAが保管しています。信託手数料が5銘柄の中では最も低く、それでいて金の価格の裏付けもあるため初心者向けですが、分配金は出ません。

純金上場信託(金の果実)

  • 連動指標:金地金価格(ロンドン金値決め)
  • 現物による価値の裏付け:あり
  • 信託報酬:0.432%
  • 地金への交換:可
  • 分配金:なし

純金上場信託(金の果実)は、金地金の金先物価格から評価した、金地金の現在の理論価格への価格連動を目指すETFです。理論価格とは非常に大雑把に言えば予測価格です。金の現物による価値の裏付けがあり、現物はカストディアンである三菱商事と契約したサブカストディアンが保管しています。金ETFの中では唯一現物への交換が可能です。

SPDR ゴールド・シェア受益証券

  • 連動指標:金地金価格(ロンドン金値決め)
  • 現物による価値の裏付け:あり
  • 信託報酬:0.4%
  • 地金への交換:不可
  • 分配金:なし

SPDR ゴールド・シェア受益証券は、円換算したロンドン地金市場協会(LBMA)の規格に基づく金地金価格への価格連動を目指すETFです。金の現物による価値の裏付けがあり、現物はカストディアンであるHSBC銀行USAが保管しています。信託報酬は0.4%と金ETFでは2番目に低く、条件次第では分配金が払われることもあります。

金価格連動型上場投資信託

  • 連動指標:金地金価格(ロンドン金値決め)
  • 現物による価値の裏付け:なし
  • 信託報酬:0.54%
  • 地金への交換:不可
  • 分配金:年1回

金価格連動型上場投資信託は、1gあたりの円表示の金価格との連動を目指すEFTです。金の現物による価値の裏付けはなく、金に直接投資するわけでもありません。

One ETF 国内金先物

  • 連動指標:東京商品取引所(TOCOM)金先物の期先限月の清算値
  • 現物による価値の裏付け:なし
  • 信託報酬:0.486%
  • 地金への交換:不可
  • 分配金:年1回

One ETF 国内金先物は、東京商品取引所(TOCOM)金先物の期先限月の清算値との連動を目指すETFです。金の現物による価値の裏付けはなく、信託報酬も比較的高めです。

おすすめの銘柄はどれ?

最終的に投資する銘柄は自分で決めるべきではありますが、どうしても決められないという方には「ETFS金上場投資信託」もしくは「SPRD ゴールド・シェア受益証券」をおすすめします。

どちらも金の現物による価値の裏付けがあることと、信託報酬が比較的安いことが大きな評価点です。分配金は出ませんが、金投資で大切なのは価格の上昇ですので、ここはほとんど問題となりません。

一方、「金価格連動型上場投資信託」及び「One ETF 国内金先物」は、あまりおすすめできません。どちらも金の現物による価値の裏付けがない上に、信託報酬も比較的高めだからです。

まとめ

  • 金投資は文字通り金に投資するもの
  • 金はそれ自体に価値があり、供給量にも上限があるため突然無価値になることはない
  • 純金積立や金ETFなどならば少額から始められる
  • 金投資の方法はいろいろあるが、初心者には純金積立か金ETFがおすすめ
  • 純金積立は購入手数料や年会費などの他に、保管方法などもチェックすべき
  • 金ETFは信託報酬、金の現物の裏付けなどをチェックする

金投資はもはや富裕層だけに限られた投資術ではありません。始めようと思えば今からでも始められますので、将来に備えて資産を築きたいという方は、今すぐに動き出しましょう。