節約・貯金が下手でもOK!「おつり投資信託」なら無駄遣いが必然的に治る

「節約したいけれど、手元にお金があるとついつい使ってしまう……」「投資を始めたいけれど、何から手を付ければ良いのかわからない……」そのような普遍的な悩みを抱える方々の間で今話題となっているのが「おつり投資」です。

おつり投資とは文字通り、日々の買い物で少しずつ発生する「おつり」を使って投資を進めるサービスです。普段なら別の無駄遣いに回してしまう「おつり」がある意味強制的に投資に回されることから、節約や投資が苦手な人ほど相性がいいサービスです。

おつり投資は「クレジットカードや電子マネー決済で出た端数」をそのまま投資に回す


おつり投資とは、クレジットカードや電子マネー決済の時に発生したおつりを使って投資に回すサービスです。クレジットカードや電子マネー決済ではおつりは出ないのでは?と思われるかもしれませんが、これにはからくりがあります。

まず、ユーザーはおつり投資用アプリ(おすすめのものは後で紹介します)をダウンロードし、「基準額」を設定します。この基準額(もしくはその整数倍)から決済金額を支払った金額がおつりとみなされ、投資に回されます。

言葉だけでは少しわかりにくいので、具体例を上げてみます。例えば、基準額を100円に設定して、80円の買い物をプリペイド式電子マネーで支払ったとします。この場合、チャージ金額からは100円が引かれ、そのうち80円が決済に、残りの20円が投資に回されます。

基準額が1000円だった場合、チャージ金額からは1000円が引かれ、そのうち80円が決済に、残りの920円が投資に回されます。本来はお釣りが出ないはずのクレジットカード・電子マネー決済ですが、このようにおつりが発生したとみなすことによって、その一部を投資に回すのです。

なお、1回あたりの投資額は必ず基準額を下回ります。例えば、基準額を100円に設定して、101円の買い物を行った場合は、チャージ金額は基準額×2=200円が引かれ、そのうち101円が決済に、99円が投資に回されます。

投資に回されたお金の運用方法は?

投資に回されたお金がどのように運用されるのかは、おつり投資のサービス(アプリ)毎に異なります。

例えば、「マメタス」はロボアドバイザー(AI技術に基づいたロボットのアドバイザー)に基づいて運用されます。

一方、「トラノコ」はファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロ(人間)が行います。トラノコファンドには「少トラ(安全重視)」「中トラ(バランス型)」「大トラ(リターン重視)」の3つのファンドがあり、ユーザーは自分の望むものに投資できます。

おつり投資はここがすごい!従来の投資信託にはない3つのメリットとは

おつり投資は従来の投資信託と比べて、様々な点で優れています。主なメリットは以下の3点です。

節約や投資が下手な人でも自動的に投資できる

世の中の大半の方は、節約や投資がうまくありません。人間には欲望があり、それに抗うのは極めて難しいからです。節約、あるいは投資をしたほうが将来的には得であるとわかっていても、ついつい目の前の欲望を満たしてくれるものに飛びついてしまいがちです。

おつり投資はこうした人間の不合理さを組み込んだ投資商品です。何しろ、買い物をすればするほど投資金額が積み立てられていくのですからね。おつり投資はもともと節約や投資が下手な人ほど相性が良いものなのです。

キャッシュレス化の流れに乗っている

近年、日本を含めた世界はキャッシュレス化に向かっています。キャッシュレス化とは簡単に言えば、決済に現金ではなくクレジットカードや電子マネーを使おうとすることです。

キャッシュレス化が進めば現金を管理する必要がなくなるので事業者の負担は減りますし、銀行の業務も減らせます。クレジットカードや電子マネーでの支払は電子データであるため、消費データを共有・活用することによって、新しい産業も生み出せます。マネーロンダリングや脱税も防ぎやすくなります。

プライバシー保護への懸念や新しい技術に対する抵抗はあれど、この流れは今後も暫く続くことでしょう。日本でも消費税増税と同時にキャッシュレス決済時のポイント還元が行われる予定です。

自然と節約意識が身につく

おつり投資を実際に始めると、クレジットカードや電子マネー決済を優先的に使う癖が付きます。これらの支払手段は現金と比べて毎月の支払額が明確な形で提供されるため、自然と無駄遣いをしていないかチェックする癖が身につきます。おつり投資は投資をしつつ、無駄遣いを減らせる一石二鳥の仕組みと言えます。

おつり投資のデメリットは?

上記の通り、おつり投資には様々なメリットがあります。特に節約や投資が苦手な人でも自然と、ある意味強制的に始められるというのは大きなメリットですが、一方でデメリットもないわけではありません。始めたあとで「思っていたのと違う!」と憤慨しないためにも、必ず事前にデメリットにも触れておきましょう。

元本割れする可能性がある

おつり投資も投資である以上、当然ながら元本割れを起こす可能性があります。元本割れとは、投資前の金額よりも投資後の金額のほうが少なくなってしまう現象のことです。

投資の世界では基本的にリターン(予想される平均利回り)とリスク(平均利回りからのズレの大きさ)が比例するため、大きなリターンを目指すと、そこから大きくずれて元本割れを起こすリスクも高まります。

元本割れのリスクを下げたいという場合は、例えばトラノコファンドなら小トラを選ぶなどと言った工夫が必要になりますが、リスクを下げれば当然リターンも小さくなります。もちろんリスクを最小に、リターンを最大にしようとする努力は大切ですが、年利10%確実といったような都合のいい投資対象が存在しないことは頭に留めておきましょう。

毎月の積立額が一定にならない

おつり投資はおつりをそのまま投資に回す仕組みであるため、毎月の積立額は統一されずバラバラになります。1万円が投資に回される月もあれば、3000円しか回されない月もあるでしょう。

積立投資は基本的に毎月の投資額を揃えたほうが安定しやすい(安いときに多く買い、高いときには少しだけ買うというのが自動で達成されるため)ことを考えると、これはあまりいいこととは言えません。

クレジットカードや電子マネーで決済をしない人には向いていない

おつり投資はその仕組み上、クレジットカードや電子マネーを使わない人には全く向いていません。現金決済一筋であり、それはこれからも変える気がないという方は、なにか別の投資を見つけたほうが良いでしょう。

なお、一言言わせていただくのならば、現金決済一筋というのはキャッシュレス化の流れに反する考え方であるため、今後何かと損をすることも多いかと思います。現金に対して並々ならぬこだわりがあるという場合は別ですが、そうでない場合は1枚でも良いのでクレジットカードを作っておくことをおすすめします。

基準額の設定は重要、高めに設定するほど投資に回る金額が大きくなる

おつり投資をする上で大切なのが、基準額の設定です。基準額を100円にするのと1000円にするのでは、投資のスピードがまるで異なります。

当然、基準額を大きくすればするほど、投資のスピードも高まりますが、一方で残高はどんどん減っていくため、あまり大きくするのも考えものです(投資に夢中になってしまい、生活がカツカツになってしまっては元も子もありません)。

では、基準額はいったいいくらにすれば良いのでしょうか。これについては、明確な答えはありません。電子決済をする頻度やその人の収入にも左右されるからです。いきなり高すぎる金額を設定して後で払えなくても困りますし、最初のうちは少ない金額で様子を見て、払えるとなったら少しずつ増やしていくのが良いかもしれません。

日本を代表する3つのおつり投資アプリを比較してみた

現状、日本で人気があり、なおかつ提供元も十分に信頼できるおつり投資アプリは

  • マメタス
  • トラノコ
  • THEO

の3種類です。これらをわかりやすく表にまとめると以下のようになります。

運用会社 基準額 資産管理手数料 最低投資金額 連携サービス 投資対象
マメタス ウェルスナビ株式会社 100円、500円、1000円 年間で資産額の1.0%(3000万円を超えた部分は0.5%) 1万円 マネーツリー 海外ETF
トラノコ TORANOTEC投信投資顧問株式会社 100円、500円、1000円 月額300円+年間で資産額の0.3%(23歳以下は300円が無料に)  なし マネーツリー、Zaim、マネーフォワード 大トラ、中トラ、小トラ
THEO+docomo 株式会社お金のデザイン 100円、500円 年間で資産額の1.0%(3000万円を超えた部分は0.5%) 1万円 マネーフォワード 海外ETF

マメタスはWealthNaviが提供するおつり投資

マメタスは、ロボアドバイザー投資サービスの「WealthNavi」上でおつりを運用するサービスです。運営企業のウェルスナビ株式会社は未上場企業ではありますが、出資先にはSMBCベンチャーキャピタルや三菱UFJキャピタルなどの大手企業が並んでいます。

WealthNaviは最近増えてきている「ロボアドバイザー」の先駆者的な存在です。ロボアドバイザーとはその名の通り、フィナンシャルアドバイザーのロボット版です。口座開設時にいくつかの質問に答えると自動的に資産の運用方針が決定され、資産配分や金融商品の決定、入金、発注、積立までが全て自動で行われるため、投資家がするべきことは殆どありません。

投資家はいつでも必要に応じて投資方針(リスク抑制重視か、リターン重視か)を変更できます。

ロボットなんかに運用を任せて大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、WealthNaviのロボットはノーベル賞受賞者ハリー・マーコビッツ氏が礎を築いた現代ポートフォリオ理論に基づいて運用されるため、むしろ生身の人間が行うよりも信頼できるとすら言えるかもしれません(もちろん、投資には運が絡むので、最善を尽くしてもなお損失が出る可能性はあります)。

マメタス独自のメリットは?

マメタスのメリットとして、純資産額が大きく、運用が安定していることが挙げられます。投資では、それを運営する企業の安定性が求められます。ウェルスナビ株式会社の預かり資産、運用者数はロボアドバイザー業界ではNo1です。預かり資産は1300億円、申込件数は18万人です。

2段階認証や暗号化などのセキュリティ対策も十分に行われていますし、預かり資産はウェルスナビ側の資産とは分別管理されているため、万が一同社が破綻したとしても資産を失うことはありません。投資家保護が非常に手厚く、総じて初心者向けのサービスと言えるでしょう。

マメタスの始め方は?

マメタスを始めるにあたっては、まずはWealthNaviの口座を解説する必要があります。以下のリンクから5分もあれば登録できますので、右上の「口座開設」をクリックし、手続きを進めていってください(登録にあたってはメールアドレス、銀行口座、身分証明書が必要です)。

WealthNavi 新規登録はこちらから

Wealth Naviへの登録を済ませたら、マメタスのアプリをダウンロードします。

ダウンロード後、「設定」からお釣りの設定(基準額の決定)を行います。

次に、おつりの計算を行うための家計簿アプリをダウンロードします。上述の通り、マメタスはマネーツリーにしか対応していませんので、こちらのアカウントを作成します。そして、マメタスのアプリ内でマネーツリーと連携させて、引き落としに使うクレジットカードを選択すれば完了です。

トラノコはTORANOTEC投信投資顧問株式会社が運営するおつり投資

トラノコはTORANOTEC投信投資顧問株式会社が運営するおつり投資です。基本的な仕組みはマメタスと同じですが、こちらは投資先を3つのファンドから選ぶという仕組みになっています。

  • 大トラ:リターン重視。米国株式、米国債権、欧州株式などにも積極的に出資。
  • 中トラ:バランス重視。米国債権、米国株式、欧州債権が中心。
  • 少トラ:米国債権がメイン。株式比率は少なめ。

ロボアドバイザーが運用するWealthNaviとは対象的に、トラノコはファンドマネージャー(人間)が運用を行います。運用モデルは週兆円の資産を運用する金融機関にモデルを提供してきた金融工学専門家が設計しているため、信頼性は十分です。

トラノコ独自のメリットは?

トラノコ独自のメリットとして、運用額が大きくなると手数料が相対的に安くなることが挙げられます。マメタス及び後述のTHEOの運用手数料は預かり資産の1.0%、トラノコの手数料は月額300円(年間3600円)+預かり資産の0.3%です。

運用額が少ないうちは3600円の固定費用が足を引っ張りますが、運用が符が増えればその比重が小さくなり、やがて両者は逆転します。おつり投資は基本的には少額投資ですが、運用額が増えてきたらトラノコに切り替えるのもありかもしれません。

また、トラノコには学割サービスがあります。これは22歳以下の場合、月額利用料300円が無料になるというものです。(23歳になると月額手数料が発生します)。

トラノコの始め方は

トラノコを始めるにあたっては、新規登録が必要です。まず、トラノコのWebサイト上から新規登録を選択し、口座開設をクリックします。口座開設にあたっては、住所や年齢、運転免許証などが必要です。

トラノコ 新規登録はこちらから

次に、おつりデータを取得するための「トラノコおつり補足サービス」を取得します(Zaim,マネーフォワードのアカウントを持っている場合はID連携だけでOK)。その後クレジットカードを選択し、ファンドを引き落とし、マイナンバーを入力すれば手続きは完了です。必要な設定を20日以内に行うと200円がプレゼントされるため、登録を始めたらその日のうちに全てを済ませてしまうことをおすすめします。

THEOは株式会社お金のデザインが提供するドコモユーザー向けのおつり投資

THEOは、株式会社お金のデザインが運営するおつり投資です。dカードとドコモ回線の両方を利用しているユーザーだけが利用できるサービスです。ロボアドバイザーを使用している点、手数料が1.0%である点などはマメタスと似ています。

THEO+docomoならではのメリットは?

THEO+docomoならではのメリットとして、資産額に応じてポイントが貯まることが挙げられます。貯まるポイントは1万円に付き月額1.5ポイント、年額なら18ポイントです。1万年につき18ポイントと考えれば利率は0.18%です。

dポイントは現金に変えることもできますし、dポイントを使ってさらに投資することもできます。

THEO+docomoの始め方は

THEO+docomoを始めるにあたっては、新規登録が必要です。以下のリンクから手続きを進めていってください。

THEO 新規登録はこちらから

新規登録後、メニューから「積立」を選択し「dカードを連携する」を選択して、カードを連携させてください。

おつり投資よりも良い投資はないの?


おつり投資は確かに投資の入り口としては優秀ですが、一方で毎月の積立額がばらばらになりやすいなどの欠点もあります。おつり投資に慣れてきたら、別の方法で投資することをおすすめします。余り知識はないけれど新しい投資に取り組んでみたいという方にオススメなのは、ここで紹介した「WealthNavi」や「THEO」などのロボアドバイザーを使った積立投資です。

積立投資とは、毎月一定の額を拠出して、少しずつETFなどの金融商品を買い足していく投資です。毎月の拠出額が一定になるため、「高いときには少しだけかい、安いときにはたくさん買う」を自然と実現できます。おつり投資になれ、更に本格的でなおかつ取り組みやすいという市にも興味が湧いてきたという方は、ぜひ始めてみてください。

まとめ

  • おつり投資は毎日の支払で発生するおつりを投資に回す新しい投資の形
  • おつり投資は基準額に応じて投資する金額が変わる
  • おつり投資はマメタス、トラノコ、THEO+docomoのいずれかがおすすめ

おつり投資は、これまで節約や投資とは無縁だったあなたを、より豊かな生活へと導いてくれる可能性を秘めた優秀なサービスです。無駄遣いをやめたいのにやめられない、知識はないけれど投資を始めてみたいという方は、早速始めてみましょう。