審査がゆるいカードローンはデメリットも多い!闇金には特に注意

  • 急な冠婚葬祭や病気で出費がかさんでしまい、懐がピンチになってしまった
  • 金利の低い銀行のカードローンに申し込んだけれど、審査に落ちてしまった

こうした突然のピンチの際に、審査がゆるいカードローンを求めるのは当然のことです。しかし、審査がゆるいカードローンには相応のデメリットがあることを理解せずに利用するのは非常に危険ですし、却って損をすることになります。

正規の金融機関から借りた場合はちょっと利息を多く払うことになるぐらいで済みますが、違法業者(いわゆる闇金)から借りてしまった場合は、法外な利息を請求されることになったり、自らや家族が暴力沙汰に巻き込まれてしまったりするかもしれません。

最近は闇金も時代に合わせて形態を変えてきており、より巧妙な手口でこちらを引きずり込もうとしてきます。

今回の記事では審査がゆるいカードローンの裏側にある様々なリスクと闇金の見分け方、正規の金融機関でどうしてもお金が借りられないときの対処法などをまとめて解説していきます。お金がなくて困っている方必見の内容となっていますので、気になる方はぜひご一読ください。

銀行vs消費者金融、審査がゆるいのはどっち?

結論から言えば、消費者金融のほうが審査がゆるいです。銀行はカードローンの審査通過率を公表していませんが、ネット上の書き込みなどを参考にすると、概ね10~30%程度になるものと思われます。

一方、消費者金融は数社がカードローンの通過率を公表しており、その数字はいずれも40~50%となっています。銀行と消費者金融ならば、後者のほうが審査は緩い、ということになります。なぜ借りるところが違うだけで審査通過率にこんなにも差がつくのでしょうか。

銀行のカードローンは消費者金融が保証人になっている

実は現状、多くの銀行は、審査を消費者金融に委託しています。銀行カードローンでお金を貸すのは銀行ですが、メインの審査を行うのは消費者金融なのです。

消費者金融はお金をもらって審査を代行し、さらに審査に通った借主の保証会社になっています。保証会社とは簡単に言えば、借主の保証人になる会社のことです。

借主が借金を返せなくなった場合、保証会社である消費者金融は債権者である銀行に対して代位弁済(借金を一時的に肩代わりすること)を行い、その後借主から借金を回収します。この仕組みが審査通過率を下げているのです。

このような仕組みが浸透した裏側には、消費者金融の経営悪化があります。かつては高い金利と少ない法規制を武器に多くの消費者金融が好調な業績を維持していましたが、度重なる貸金業法の改正や過払い金請求により、経営は傾き始めました。

本業である貸金業で十分な利益があげられなくなった消費者金融の多くは倒産したり、合併したり、あるいは銀行傘下となったりしました。そして、消費者金融は本業に変わる新たな収入源として、銀行のカードローンの審査代行を行うようになったのです。

この流れは銀行にとっても悪い話ではありません。個人への融資がメインの業務ではない銀行は、カードローンの審査に関する十分なノウハウを持っていません。それを消費者金融に「丸投げ」できるのは渡りに船と言えます。万が一返済が滞っても消費者金融が代位弁済を行ってくれるため、銀行は実質的にほぼノーリスクで利息収入が得られるわけです。

一方、この仕組は消費者金融にとってはハイリスクな仕組みです。審査代行で得られる収入はたいしたことない上に、借主が返せなくなった場合は代位弁済をしなければいけないからです。一応代位弁済をした場合は新たな債権者として借主に返済を求められるのですが、返せなくなった借主から借金を回収するのは至難の業ですし、債務整理された場合は本来受け取れるはずだった元本や利息が受け取れなくなってしまいます。

だからこそ消費者金融はかなり厳し目に審査を行います。なるべく代位返済をしなくて済むように、返済能力が充分あると確信できた人だけを審査に通しているのです。だからこそ銀行のカードローンの審査通過率は低くなるのです。

消費者金融が自ら融資を行う場合はなぜ審査通過率が高くなるの?

消費者金融のカードローンの審査通過率は、銀行カードローンのそれと比べて高めです。理由は簡単で、消費者金融にとってはこちらのほうが割が良いからです。

銀行の審査業務を代行し、保証人になったところで、得られるのは手続き代行手数料だけです。一方、自ら融資した場合は、金利に応じて発生する利息がすべて自らの取り分となります。後者のほうが利益率が優秀なのは明らかです。

それでいて背負うリスクはどちらも同じようなもの(どちらも借り主が返せなくなった場合に元本や利息が回収できなくなる恐れがある)のですから、後者のほうがどう考えても業務として優秀です。このような業務はどんどん行ったほうが良いため、審査通過率を高めにしているのです。仮に多少回収できなくなっても、高い金利がそれをカバーしてくれます。

審査通過率が高い消費者金融は金利も高い!

ここまで読んで、比較的審査がゆるい消費者金融に魅力を感じた方は多いかと思います。しかし、いつでも消費者金融を選ぶのが正解かと言うと、もちろんそんな事はありません。消費者金融は審査通過率が高いぶん、金利も高いからです。

現状、ほとんどの消費者金融は、上限金利を17~18%前後に設定しています。一方、銀行は14~15%前後が主流です。最初の借入時はほぼ必ず上限金利もしくはそれに近い数字になることを考えると、銀行のほうが低金利ということになります。

消費者金融の金利はなぜ高い?

消費者金融の金利はなぜ銀行と比べて高いのでしょうか。その理由は幾つかに分けられますが、一番大きいのは「資金調達方法が違うため」です。

銀行はみなさんもご存知の通り、個人や法人からお金を借りる(預かる)と同時に、別の個人や法人に対して貸し出しています。この預かるときの金利(預金金利)と貸し出すときの金利(融資金利)に差をつけることによって利益を得ているわけです。

一方、消費者金融は貸し出すお金を銀行から借りると同時に、別の個人や法人に対して貸し出しています。銀行から借りたときの金利と貸し出すときの金利に差をつけることによって利益を得ているわけです。両者のお金の流れをまとめると、以下のようになります。

  • 銀行:預金者→銀行→借主
  • 消費者金融:預金者→銀行→消費者金融→借主

消費者金融のほうがワンクッション多く、その分金利が高くなるのです。

また、消費者金融は銀行と比べると高いリスクを背負っています。前述の通り、銀行は消費者金融を保証会社としています。そのため、仮に借り主が返済不能になっても消費者金融から回収できます。もちろん、消費者金融が破綻する可能性は0ではありませんが、実質的には0に近いです。つまり、回収できなくなるリスクが殆ど無いわけです。だからこそ安い金利が設定できるわけです。

一方、消費者金融は前述の通り借り主が返済不能になった場合に元本や利息が回収できなくなるリスクを負っています。大きなリスクを追っているぶん、リターン(金利)も大きくしないと割に合わないのです。

これを借り手から見た場合「銀行は審査通過率が低いが金利も低い」「消費者金融は審査通過率が高いが金利も低い」という関係になっています。双方にそれぞれとメリットとデメリットがあり、だからこそ両方とも完全に淘汰されることなく存続しているわけです。

参考資料:銀行・消費者金融の上限金利比較

  • みずほ銀行カードローン:年2.0~14.0%
  • 三井住友銀行:4.0~14.5%
  • 三菱UFJ銀行:1.8~14.6%
  • 楽天銀行:1.9~14.5%
  • 住信SBIネット銀行:0.99~14.79%
  • オリックス銀行:1.7~17.8%
  • 横浜銀行:1.9~14.6%
  • 福岡銀行カードローン:3.0~14.5%
  • プロミス:4.5~17.8%
  • アコム:3.0~18.0%
  • SMBCモビット:3.0~18.0%

「審査なし」「超低金利」の消費者金融は闇金の可能性高し

世の中には、「審査なし(審査がゆるい)」「超低金利」を歌っている消費者金融が存在します。こうしたお得な情報にはつい飛びついてしまいがちですが、それはまず間違いなく闇金ですので、絶対に利用してはいけません。

そもそも前述の通り、消費者金融は銀行と比べて多くのリスクを背負っており、そのぶん金利を高く設定しないと商売が成り立ちません。「審査なし」「超低金利」で商売が立ち行くわけがないのです。

最近増えている「ソフト闇金」の手口

闇金を利用するとヤクザまがいの人間が自宅に押しかけてきて大声で怒鳴ったり嫌がらせしてきたりする……というイメージがありますが、実は最近はそうした闇金は減ってきています。借り手が簡単に貸し手を調べられるようになった現代に置いては、そうしたやり方はもはや通用しなくなったのです。代わりに台頭してきたのが「ソフト闇金」です。

ソフト闇金とは文字通り、ソフトな闇金です。従来の闇金とは異なり、脅迫まがいの取り立てをせずに、利用者に対しては(少なくとも表面上は)紳士的に接する闇金です。

と言っても、もちろん闇金ですので貸金業者としての登録も行っていませんし、金利も違法です。そして驚いたことに、ソフト闇金は公式ウェブサイトなどで自らソフト闇金であること、違法な金利を設定していることを堂々と公表しています。その金利は100%超えは当たり前、500%超えも珍しくありません。

堂々とそのような事をしたらすぐに捕まるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実際にはなかなか捕まりません。

ソフト闇金の中には、闇金業者ではなく個人としてお金を貸し出しているところがあります。このような形態をとった場合、貸金業者として登録を済ませず、貸金業法を守らなくても法律上は問題ないのです。

ただし、個人間の契約であっても出資法の上限金利(109.5%)を超えるのは違法であり、5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金に処されるはずなのですが、実際にそのとおりになることは殆どありません。

警察は基本的に個人間のトラブルには極力介入しない(民事不介入)という原則の元に行動しています。民事に対する行政の過剰な介入を避けること、警察の人員に上限があることなどが理由ですが、ソフト闇金はこの穴をうまくついていると言えます。

利用者から見た場合、ソフトであろうがなかろうが闇金は間違いなく違法な存在であり、少しでも関わり合いになると多大な不利益を被ることになります。闇金を利用するのは絶対に「損」だということです。絶対に闇金でお金を借りてはいけません。

簡単・確実に闇金を見分ける5つの方法

闇金を見分ける方法はとても簡単です。ここに記載されている5つの方法を実践すれば、まず闇金に騙されることはなくなります。美味しそうな条件を提示されてもすぐに飛びつくのではなく、一度立ち止まってチェックしてみてください。

明らかに借り手に有利すぎる条件を提示していないか?

闇金は実際には法外な金利を設定していますが、広告ではそのことを明かさないケースが多いです(最近はソフト闇金のように最初から明示するケースも少なくありませんが)。金利以外にも、明らかに借り手に有利すぎる条件を提示することがままあります。

  • 審査なし、ブラックOK
  • 金利3.0%以下
  • 数百万円~数千万円が誰でも借りられる

こんな謳い文句があれば間違いなく闇金です。この条件が守られることは決してありませんし、一切期待してはいけません。

貸金業登録を行っているか?(貸金業登録番号は存在するか?)

消費者金融が事業を行う場合は、必ず貸金業登録を行う必要があります。複数の都道府県で事業を行う場合は財務局、1つの都道府県のみで事業を行う場合は都道府県に登録します。それぞれ登録後には財務局長、もしくは都道府県知事から貸金業登録番号が交付されます。この番号がない場合は闇金ということになります。

貸金業登録番号は通常、ホームページ内に記載されているはずです。例えばアコムの場合はウェブサイトの下方に「関東財務局長(12)第00022号」と記載されています。カッコ内の数字は3年後の更新のたびに増えていきます。カッコ内の数字が多いほど営業期間が長いということになります。

ただし、Webサイト内にこの番号が記載されていたからと言って、闇金でないとは言い切れません(もちろん、アコムは闇金ではありません)。番号を詐称している可能性があるからです。貸金業登録番号は金融庁のウェブサイトから検索できますので、必ずチェックしましょう。

金融庁:登録可式業者情報検索入力ページ

固定電話番号が記載されているか?(090金融でないか?)

貸金業登録を行う際には併せて固定電話番号を登録し、宣伝広告にはその固定電話番号だけを記載しなければならないという決まりがあります。仮に宣伝広告に携帯電話番号が書いてあった場合、単記・併記にかかわらずその時点で闇金確定です。

携帯電話番号を記載している闇金を090金融といいます。080や070で始まる場合でも、携帯電話番号を記載していれば090金融です。090金融は自らの居場所や招待を隠すために携帯電話を使っており、その携帯電話自体も他人や架空の名義で取得したもの、遺失物や盗品であることが多いです。

大手金融機関に似せた名称を使っていないか?

闇金の中には、大手金融機関に似せた名称を使って利用者を騙そうとしてくるところが少なくありません。具体的な例はここでは上げませんが、どこかで聞いたことがある名前だからといってよく確認もせずに申し込んではいけません。必ず貸金業登録番号、及び固定電話番号をチェックしてください。

広告が変なところにないか?

闇金が好んで使う広告手法は以下のとおりです。

  • ダイレクトメール
  • 電話ボックスの張り紙
  • スポーツ新聞の広告欄
  • FAX
  • インターネット

この中でも、今も昔も主流なのがダイレクトメールです。ダイレクトメールは他の広告媒体と比べて規制が少なく、無法者である闇金にとっては格好の道具なのです。もちろん、ダイレクトメールを使っている金融機関が全て闇金というわけではありませんが、わざわざそこで借りる必要もありません。

どうしてもお金が利用できない場合は公的融資・支援制度を活用すべき

闇金を使ってはいけないのはわかっているけれど、どこからも借りられなくて困っている……そのような時には、様々な期間の公的融資・支援制度を活用するといいでしょう。

実は今の日本には生活が苦しい人、急な病気で医療費がかさんだ人など向けの支援制度が多数存在しています。そうした制度の中には融資ではなく返済不要の給付という形をとっているものもあります。

様々な制度の詳細については別記事で解説していますので、こちらを参考にしてください。

病気、家なし、食べ物なし……お金が本当にない時に助けてくれる公的制度を一挙紹介!

まとめ

  • 銀行と消費者金融ならば、消費者金融のほうが審査は緩いい
  • ただし消費者金融は金利も高い
  • 審査なし&低金利を謳った消費者金融は間違いなく闇金
  • 闇金を見分ける方法はとても簡単
  • お金がなくて困った場合は公的支援も選択肢に

お金を借りるときは、必ず正規の金融機関から借りましょう。闇金からは絶対に借りず、どうしても困ったときは公的支援を受けましょう。