「ブックメーカーでサッカーに賭けてみたいけれど、賭け方が多すぎてよくわからない……」はじめてのブックメーカーで、こんな体験をしたことがある方は少なくありません。
ただでさえ使い慣れていないブックメーカーのサイトで「Goal Line」だの「Double Chance」知らない言葉を次々と見せられると、どうしても混乱してしまいますよね。
そこで今回は当サイトが、大手ブックメーカーがよく採用しているサッカーへの賭け方の仕組みや特徴をまとめて解説したいと思います。ブックメーカーで遊んだことがないという方でも簡単に理解できる内容になっていますので、ぜひご一読ください。
ブックメーカーのサッカーへの賭け方は概ね2種類に分けられる
ブックメーカーは実に多くのサッカーの賭け方を採用していますが、これは概ね
- 大会やリーグ全体を対象とした賭け方
- 各試合を対象とした賭け方
に分けられます。例えば「ワールドカップでどこのチームが優勝するか」といった賭け方は前者に、「ワールドカップのドイツ-イタリア戦でどちらが勝つか」は後者に該当します。後者のほうが賭け方の種類が圧倒的に多いですが、前者は予想がバラけやすいためオッズが高くなりやすいというメリットがあります。次からは、多くのブックメーカーで採用されている代表的な賭け方をいくつか紹介いたします。
大会やリーグ全体を対象とした賭け方
- To Win Outright/Tournament Winner:大会やリーグの優勝チームを予想する
- Group Betting:グループ内の成績を予想する
- To Be Promoted / To Be Relegated:リーグ戦の昇降格を予想する
To Win Outright/Tournament Winner
To Win Outright/Tournament Winnerは、ワールドカップや天皇杯などの大会で最終的にどのチームが優勝するかを賭けるものです。途中経過は一切問われず、賭けたチームが優勝した場合のみ的中となります。
この賭け方は対象となるチームが多く、予想が分散しやすいため、オッズが高くなる傾向にあります(もちろん、その中でも本命とされるチームのオッズは比較的低く抑えられます)。サッカー以外の競技でも度々採用される非常にメジャーな賭け方です。
Group Betting
Group Bettingは、あるグループ内で1位となるチームを予想する賭け方です。例えばサッカーワールドカップの1次リーグでは4チームが8つのグループに分かれて戦い、上位2チームが決勝トーナメントに進みますが、その個々のグループで1位通過するチームを当てます。やはり途中経過は一切問われず、賭けたチームが1位になった場合のみ的中となります。
To Win Outright/Tournament Winnerと比べると賭けの対象となるチームが少なく、総当たりのリーグ戦であるため番狂わせが置きづらいことから、比較的当てやすい(その分オッズが低い)賭け方と言えます。
To Be Promoted / To Be Relegated
To Be Promoted / To Be Relegatedは、あるリーグ内での昇格(Promoted)、もしくは降格(Reltgated)を予測する賭け方です。例えば日本のJリーグはJ1,J2,J3に分かれており、毎年成績によって入れ替え(昇降格)が行われますが、その昇降格するチームを当てます。
最上位リーグでは降格、最下位リーグでは昇格のみが賭けの対象となりますが、その間にあるチームは昇降格の両方を予想できます。
各試合を対象とした賭け方
- 1×2:試合の結果を予想する(引き分けを含む)
- Draw No Bet:試合の結果を予想する(引き分けは含まない)
- Correct Score:試合の結果をスコアまで正確に予想する
- 1st Goal:どちらのチームが先制するか(あるいはどちらも先制しないか)を予想する
- Match Goals:その試合の合計ゴール数が指定された基準を上回るか下回るかを予想する
- Winning Method:その試合での具体的な勝ち方を予想する
- Winning Margin:その試合の得点差を予想する
- Score Draw:その試合がスコアレスドロー(0-0)で終わるか否かを予想する
- Handicap:一方のチームに仮想のハンデを与えた上で、試合の結果を予想する
- Half With Most Goals:前後半でどちらのゴール数が多いかを予想する
- Double Chance:試合結果を2通り予想する
- Odd/Even:その試合の合計ゴール数が偶数になるか奇数になるかを予想する
- Both Teams To Score:両チームがその試合で1点以上取るか否かを予想する
- Double Result:試合の前半終了時点と最終的な試合結果の2つを予想する
- Goals and Scoring Times:ゴールが発生する時間を予想する
- Race To X Points:X点に先に達するのはどちらのチームであるか否かを予想する
- Match Corners:その試合で生まれるコーナーキック数を予想する
- Scorer Markets:その試合である選手がゴールを決めるか否か、何点決めるかなどを予想する
1×2
1×2は、試合の結果を予測する、最もスタンダードな賭け方です。選択肢は「Aチームが勝つ」「Bチームが勝つ」「引き分け」の3つです。対戦するチームに大きな実力差がある場合、強い方のチームのオッズは低く、弱い方のチームは高くなります。
Draw No Bet
Draw No Betは試合の結果を予測する賭け方です。選択肢は「Aチームが勝つ」「Bチームが勝つ」の2種類です。引き分けになった場合は賭けた金額がそのまま返ってきます。1×2と比べてオッズは低くなりがちですが、引き分けという紛れが少なくなるのは大きなメリットです。
Correct Score
Correct Scoreは、試合の結果をスコアまで正確に予想する賭け方です。例えば「3-2でAチームが勝つ」「1-1で引き分ける」といった形で賭けます。勝利チームを当てる1×2やDraw No Betと比べると当てるのが非常に難しい半面、オッズが高くなるので一攫千金を狙うのに向いています。
1st Goal
1st Goalは、どちらのチームが先制するかを予想する賭け方です。選択肢は「Aチームが先制する」「Bチームが先制する」「どちらも先制しない(0-0で終わる)」の3種類です。基本的には強いチームのオッズは低く、弱いチームのオッズは高くなります。
Match goals
Match goalsは、その試合の合計ゴール数が指定された基準を上回るか下回るかを予想する賭け方です。例えば基準が2.5になっている場合、その試合で3点以上入ると予想するなら「Over」を、2点以下しか入らないと予想するなら「Under」を選択します。
対戦するチームが乱打戦を得意とする攻撃的なチームなのか、1点を守り抜く守備的なチームなのかを分析すると当たりやすくなります。
Winning Method
Winning Methodは、その試合での具体的な勝ち方を予想する賭け方です。例えば「Aチームが相手を無得点に抑えて勝利する(To win To Nil)」や、「Bチームが逆転勝利する(To Win From Behind)」などがあります。勝ち方まで当てないといけないため、1×2と比べると予想は難しいです。
Winning Margin
Winning Marginは、得点差を予想する賭け方です。「2点差でAチームが勝つ」のように得点差を正確に予想する賭け方が提示されることもあれば、「1~2点差でBチームが勝つ」のように幅が持たせられることもあります。当然、前者のほうが当てるのは難しく、その分オッズも高くなります。
Score Draw
Score Drawは、0-0のスコアレスドローで終わるか否かを予想する賭け方です。選択肢は「Yes」と「No」の2つです。ちなみに、2017年のJ1においてスコアレスドローで終了した試合は約3%とのことです(参考サイト:Qoly 今季のJ1全133試合で4試合しかないもの…それは「0-0」の引き分け)
Handicap
Handicapは、どちらかのチームに仮想のハンデを与えた上で、試合の結果を予想する賭け方です。実際に行われるサッカーの試合は、対戦する両者の実力が常に拮抗しているとは限りません。ワールドカップのような相当実力があるチームでないと出られない大会ですら、5点差以上の差がつくことがあります。
その差を埋めるのが仮想のハンディキャップです。ブックメーカーが強いと判断したチームにはマイナスのハンデが、弱いと判断したチームにはプラスのハンデが与えられ、そのハンデを考慮した上で試合結果を予想します。
例えば、「Aチーム-1.5、Bチーム+1.5」というハンデがつけられた試合があるとします。この試合でBチームに賭ける場合、試合が「0対1.5」から始まったものとみなします。
もしもこの試合がスコアレスドローのまま終了した場合、実際の試合結果はもちろん0対0の引き分けですが、ブックメーカー上では0対1.5で終了したとみなされます。Bチームのほうが得点が多いので2チームの勝ちとなり、配当を受け取れます。
逆に1チームに賭ける場合、試合は「-1.5対0」から始まったものとみなします。もしもこの試合が1対0で終了した場合、実際の試合結果はもちろん1対0でAチームの勝ちですが、ブックメーカー上では-0.5対0で終了したものとみなされます。Aチームのほうが得点が少ないのでAチームの負けとなり、配当は受け取れません。
Handicapはブックメーカーの花形とも言える賭け方であり、ほぼすべてのブックメーカーで採用されています。なお、Handicapには引き分けが選択肢に含まれる「Europian」と、引き分けが含まれない「Asian」があります。
Half With Most Goals
Half With MOst Goalsは、前半と後半でどちらのゴール数が多いかを予想する賭け方です。選択肢は「前半」「後半」「どちらも同じ(Equal Number)」の3つです。
Double Chance
Double Chanceは、試合の結果を「Aチームの勝ち」「Bチームの勝ち」「引き分け」から2つ選ぶ賭け方です。要するに「Aチームの勝ち、もしくは引き分け」「Bチームの勝ち、もしくは引き分け」「Aチームの勝ち、もしくはBチームの勝ち」といった感じで賭けます。2種類の試合結果を選べるぶん、1×2と比べて当てやすいですが、当然オッズは低くなります。
Odd/Even
Odd/Evenは試合結果の合計得点数が奇数になるか偶数になるかを予想する賭け方です。他の賭け方と比べて運の要素が強く、予想しづらいですが、適当に賭けてもほぼ50%の確率で当たるともいえるため、初心者向けの賭け方かもしれません。
Both Teams To Score
Both Teams To Scoreは、両チームが試合中に1得点以上を獲得するかを予想する賭け方です。選択肢は「はい」と「いいえ」の2種類です。両チームが攻撃重視なのかを、守備重視なのかをよく考えると良いでしょう。
Double Result
Double Resultは、試合の前半終了時点での経過と最終的な試合結果を予想する賭け方です。ブックメーカーによっては「Half Time/Full Time」と表記されることもあります。「前半時点では引き分け/最終的な試合結果は1チームの勝ち」「前半終了時点では2チームの勝ち、最終的な試合結果も2チームの勝ち」といった感じで賭けます。
Goals and Scoring Times
Goals and Scoring Timesは、最初のゴールや最後のゴールなど、あるゴールが生まれる時間を当てる賭け方です。試合時間が0-30min(前半0分~30分)75-90min(後半30分~45分)のように区切られていますので、それに賭けます。
Race To X Points
Race To X pointは、どちらのチームが先に指定された点数に達するかを予想する賭け方です。例えば「Race To 2 point」となっている場合は、先に2点に達すると思われるチームを指定します。サッカーでも採用されることがありますが、得点数が大きくなりやすいスポーツ、例えばアメフトやラグビーで採用されることのほうが多いです。
Match Corners
Match Cornersは、その試合のコーナーキックの合計数が、基準数を上回るか下回るかを予想する賭け方です。コーナーキックとは、守備側の選手が最後に触れたボールが自陣のゴールラインから外に出た場合に、攻撃側が行うコーナーからのボールを蹴り出すプレーのことです。選択肢は「Over」「Under」の2つです。
例えば基準が8.5と設定されている場合、9以上になると思うなら「Over」、8いかになると思うなら「Under」を選択します。
Scorer Markets
Scorer Marketsは、その試合においてある選手が得点を決めるか否かを予想する賭け方です。チーム全体としての試合結果は一切関係しません。
選手ごとに「First(最初の得点を決める)」「Any Time(いつでも良いので得点を決める)」「Last(試合の最後に得点を決める)」「2 or more(2得点以上決める)」「Hat Trick(3得点以上決める)」などの選択肢があります。当然、有力選手ほどオッズが低くなりますが、実力の高い選手といえども「2 or more」や「Hat Trick」を達成することは稀なので、オッズが高くなります。
まとめ
ブックメーカーではスポーツごとに様々な賭け方が用意されます。サッカーは特にその種類が豊富ですが、今回の記事で紹介したものを抑えておけば、どのブックメーカーでも概ね安心して遊べます。
ただし、ブックメーカーによって名称が異なることもあるため、この記事だけに頼るのは危険です。個々のカジノの仕組みなどは別記事で解説していますので、そちらも参考にしてください。