借金返済に裏ワザは存在する!?大車輪って本当にできるの?

真面目に借金返済をするのに疲れた、裏ワザ的な方法を活用して楽に返済したい……とお考えのあなたへ。

今回の記事では、借金返済の裏ワザをいくつか紹介いたします。概要だけでなく具体的なやり方やおすすめ度なども併せて解説しており、その方法をなぞるだけで返済の負担を減らせます。特に★4以上の方法は返済を大きく楽にしてくれるものですので、積極的な導入をおすすめします。

 借金返済の裏ワザとおすすめ度(5段階評価)

  • 大車輪:おすすめ度★★
  • おまとめローン:おすすめ度★★★
  • 繰り上げ返済:★★★★
  • 債務整理:★★★★

大車輪とは

大車輪とは、無利息期間が繰り返し使えるカードローンAと、別のカードローンBを併用し、両者の間で借り換えを繰り返すことによって利息を削減するテクニックです。大車輪という名称は2ちゃんねる(現5ch)のクレジット板で誕生したものと言われています。

無利息期間が繰り返し使えるカードローンAに該当するものがシンキ株式会社(現:新生パーソナルローン株式会社)のノーローンしかなかったことから、シンキ回しと呼ばれることもあります。ノーローンの無利息期間は7日間です。

新規こうした方法は通常「自転車操業」と呼ばれ、悪いこととして捉えられていますが、あえてその状態に陥るのが大きなポイントです。具体的な方法は以下のとおりです。

  1. カードローンBでお金を借りる。
  2. 1の直後にカードローンAでお金を借りて、そのお金でカードローンBを返済する(B→Aの借り換え)。
  3. カードローンAの無利息期限が終了する直前に、カードローンBから借金して、そのお金でカードローンAを返済する(A→Bの借り換え)。
  4. 完済し、カードローンAの無利息期限が復活したら、再びカードローンAでお金を借りて、そのお金で
  5. カードローンBを返済する(B→Aの借り換え)。
  6. これを完済まで繰り返す。わかりやすく表にすると、以下のようになります。
     – Bで借り入れ(1) BからAに借り換え(2)  –  –  –
     – AからBに借り換え(3) BからAに借り換え(4)  –  –  –  –
     – BからAに借り換え(3) BからAに借り換え(4)  –  –  –  –

※これを返済終了まで繰り返す。

この方法のポイントは、無利息期間を繰り返し使うことです。ノーローンの無利息期間は7日ですが、上記の方法を使うことによって、7日間中6日(カレンダーの火曜日から日曜日に該当)を無利息期間とすることができ、その結果おおむね利息を80%圧縮できるとされています。

が、この方法は現在では使えません。ノーローンがルールを変更し、無利息期間の復活時期を「完済日の翌日」から、「完済日の翌月」に変更したからです。それでも1ヶ月に1回使えるためある程度は効果がありますが、以前と比べるとその威力は大幅にダウンしたと言わざるを得ません。

また、このように貸し借りを繰り返した場合、その情報は信用情報機関に登録されるため、将来の審査に悪影響が出る可能性も否定できません。手間もかかることを考えると、正直オススメはできなくなってしまいました。

おまとめローンとは?

おまとめローンとは、複数の消費者金融や銀行からの借金を、借り換えによって一本化するためのローンです。おまとめローン専用のローンと、おまとめローンにもそうでない用途にも使えるローンの2種類がありますが、どちらも使い勝手は同じです。

借金を一本化することによって借入額を高額化・利息を低下させることによって、総支払額を減らします。具体的な方法は以下のとおりです。

  1. 複数の金融機関から借り入れを行う。
  2. 債務と同額の金額を別の金融機関Aから借り入れ、そのお金で既存の借金をすべて返済する。
  3. スケジュールに従い、金融機関Aに返済する。

この方法のポイントは、複数の金融機関からの借り入れを一本化することによって、金融機関1つあたりの借入額を大きくすることです。

借入額を大きくすれば、それだけ金利は低くなります。ローンというものは、基本的に借入金額が大きくなるほど金利が低下するからです(住宅ローンとカードローンではどちらの金利が低いですか?)。

おまとめローンは1度ローンを組んでしまえば後は返済していくだけなので、大車輪のような手間もかかりません。前述の通り金利も低下しますし、返済日が1日にまとめられるため、返済の管理も楽になります。

一方で、おまとめローンにはデメリットも少なくありません。1つ目のデメリットは、金利がほとんど下がらないケースも有るということです。もともとの借金が銀行系カードローンである場合、おまとめローンを利用しても金利は殆ど変わらないでしょう。

2つ目のデメリットは、おまとめローンの審査の難易度が高いことです。おまとめローンは高額なので、必然的に金融機関も融資に対して慎重になります。いくら便利なものでも使えなければ意味がありません。

繰り上げ返済とは?

繰り上げ返済とは、毎月の定期的な返済とは別に任意で行う返済のことです。毎月の定期的な返済では、返済分の一部が利息の支払いに回されるため元本を減らす効果が小さいのに対して繰り上げ返済は返済分が全て元本の返済に当てられるため、より効果的に元本を減らせます。早めに元本を減らすことによって、将来発生する利息を小さく出来ます。

繰り上げ返済には返済期間を圧縮する「期間短縮型」と、返済期間はそのままで毎月の返済額を圧縮する「返済額軽減型」があります。前者は支払額を軽減する効果が大きいのに対して、後者は毎月の支払額を減らすことによって家計を安定させる効果があります。

具体的にシミュレーションしてみましょう。ここではより支払額を大きく軽減できる「期間短縮型」でシミュレーションします。借入時の条件は以下のとおりです。

  • 借入金額:200万円
  • 返済方式:元利均等返済
  • 金利:10%
  • 返済期間:5年(60ヶ月)

この条件のもとで、返済開始から12ヶ月目、24ヶ月目、36ヶ目に、それぞれ10万円、50万円、100万円を繰り上げ返済した場合の総支払額、および繰り上げ返済を行わなかった場合の総返済額をシミュレーションしてみましょう。

繰り上げ返済時期 繰り上げ返済額 総支払額(1000円未満切り捨て)
なし なし 254万9000円
12ヶ月目 10万円 250万2000円
12ヶ月目 50万円 235万1000円
12ヶ月目 100万円 223万7000円
24ヶ月目 10万円 251万6000円
24ヶ月目 50万円 241万3000円
24ヶ月目 100万円 234万8000円
36ヶ月目 10万円 252万8000円
36ヶ月目 50万円 247万9000円
36ヶ月目 100万円 245万0000円

※シミュレーションサイト「Ke!san」を使用

繰り上げ返済をすることによって、必ず総返済額が小さくなっていることがわかります。12ヶ月目に100万円の繰り上げ返済をした場合(青字)と、何もしなかった場合(赤字)では、総支払額に30万円以上の差がついています。

また、繰り上げ返済額が大きいほど、あるいは繰り上げ返済を実施する時期が速いほど、総支払額が小さくなることもわかります。早期の繰り上げ返済は、将来の利息を軽減する上で大いに有効だということです。繰り返し行えば、更にその効果も上がります。

ただし、注意点もあります。繰り上げ返済を行ったからと言って、毎月の返済はなくならないということです。毎月の所定の支払いは必ず行い、その上で余裕があるならば繰り上げ返済も行うというのが、正しいあり方です。

債務整理とは?

債務整理とは、私的若しくは法的な手続きによって、借金を減らす行為のことです。当サイトでは別の記事で詳しく紹介していますので(参考記事:借金の債務整理の種類とそれぞれのメリット・デメリット)、ここでは簡単に説明するに留めます。

債務整理には「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4種類があります。特定調停は任意整理の下位互換のような性能になっており、選択するメリットが薄いため、実質的な選択肢は3つです。

任意整理は金融機関との話し合いによって、将来支払う利息をカットしてもらったり、毎月の支払額を減らしてもらったりする手続きのことです。個人再生や自己破産は裁判所を介した手続きですが、任意整理はあくまでも金融機関との私的な話し合いです。

そのため、話がまとまらず決裂する可能性はありますが、実際には大抵の場合うまくいきます。金融機関としても支払能力の低い人を締め上げてもしょうがないですし、それで個人再生や自己破産などのより減額幅が大きい選択肢を選ばれても困るからです。

任意整理は個人でも出来ますが、通常は弁護士や司法書士に依頼します。デメリットもが最も少ないことから、債務整理の中でも最も広く使用されています。

個人再生は、裁判所を借金の額を原則として5分の1にする手続きです。任意整理程度の減額幅ではとても対応しきれない場合の選択肢となります。将来において収入が得られる見込みがあり、なおかつ借金の額が5000万円以下の場合に使えます。

個人再生には住宅ローン特例という特例があり、これを利用すると住宅ローンを残したまま(住宅を手放さずに)借金を減額できます。ただしその場合、当然住宅ローンは今後も返済していくことになります。

自己破産は、裁判所を通して借金を0にする手続きです(未払いの税金や損害賠償など、チャラに出来ない借金もあります)。個人再生でもなお対応しきれない場合の選択肢となります。借金の減額幅は最も大きいですが、時価20万円以上の高額な財産は原則として全て没収されるため、自宅や自動車は手放すことを前提に考えたほうが良いでしょう。

債務整理は返済せずして借金を減らせる手段ですが、一方でデメリットも少なくありません。どうしても現状のままでは返せないときの手段と認識しておいたほうが良いでしょう。

まとめ

  • 大車輪は無利息期間を利用して利息を減らすというものだが、現在は殆ど役に立たない
  • おまとめローンは複数から借り入れている時に便利だが、思ったほど負担が減らないことも多い
  • 繰り上げ返済は効率的だが、毎月の支払いは免除されないという点に注意
  • 債務整理は借金を返さずして減らす唯一の方法だが、デメリットも相応に大きい

借金返済の裏ワザはいくつかありますが、いずれもデメリットを伴うものであり、ノーリスクで簡単に借金を減らせる方法というものは存在していません。慎重に選びましょう。