「Zaif」はトークンや積立が特徴のビットコイン取引所

ビットコインを始めとする仮想通貨は通常、仮想通貨取引所で売買します。2018年1月9日現在、国内で金融庁から認可を受けている仮想通貨登録所は全部で16社ありますが、その中でも最近特に注目を浴びているのがZaifです。

BitFlyerやCoincheckなどの業界最大手クラスの仮想通貨取引所と比べると一見地味に見えますが、豊富なトークンやコイン積立サービスなど、他の仮想通貨取引所には見られないサービスも多く、登録する価値は十分にあります。

今回の記事では、Zaifの特徴、取扱通貨、独自サービスなどをまとめて解説いたします。登録しようかどうか迷っているという方は、是非参考にしてください。

Zaifの概要と歴史

  • 運営会社:テックビューロ株式会社
  • 本社所在地:大阪市西区
  • 代表者:朝山貴生

Zaifは国内で最も歴史が長い仮想通貨取引所です。前進は個人が運営していたetwingsという取引所で、2015年3月4日よりZaifとなりました。それに伴い、運営者もテックビューロ株式会社に変わりました。取引所開設後から順調に取引高を伸ばしてきており、今非常に勢いがある取引所であるといえます。

Zaifの取扱仮想通貨


Zaifの取扱仮想通貨は以下のとおりです。

  • BTC(ビットコイン)
  • MONA(モナコイン)
  • BCH(ビットコインキャッシュ)
  • ETH(イーサリアム)
  • NEM(ネム)
  • XCP(カウンターパーティー)
  • ZAIF(ザイフ)
  • BCY(ビットクリスタル)
  • SJCX(ストレージコインエックス)
  • PEPECASH(ぺぺキャッシュ)
  • FSCC(フィスココイン)
  • CICC(カイカコイン)
  • NCXC(ネクスコイン)
  • Zen(ゼン)
  • CMS(コムサ)

取扱仮想通貨数は15種類と国内の仮想通貨取引所の中でもダントツで多く、Zaifでしか買えない仮想通貨も多数あります。中でも近年注目度が高く、値上がりする可能性を秘めている仮想通貨を幾つか紹介します。

NEM

NEMは従来の仮想通貨と比べて公平性が高い仮想通貨です。イーサリアムのようにスマートコントラクトを実装可能で、独自のトークン(既存のブロックチェーンを活用した通貨)も発行できるなど、その活用の幅は非常に広いです。承認時間は1分(ビットコインは10分)と短く、Proof of Importance(POI)という独自のアルゴリズムを採用しています。

POIはビットコインのProof Of Work(POW)やピアコインのProof Of Stake(POS)の抱えている問題を解消した、新しいアルゴリズムです。簡単に言えば、POWは高性能なコンピュータを保有し、記帳に貢献した人に多くの報酬が払われるシステム、POSは多額の仮想通貨を長期間保有していたりする人に対して報酬が払われるシステムです。

この2つのアルゴリズムには、もともとお金を持っている人がより多くの報酬を受け取るという問題があります。これは資本主義の法則ですが、NEMはそれとは一線を画した、ユーザーの重要度によってマイニング報酬が支払われる仕組みを採用しています。これがPOIです。

ユーザーの重要度は、基本的にはNEMの保有量と取引頻度で決まります(実際にはもっと複雑な計算で決まります)。つまり、NEMをたくさん持ち、なおかつたくさん使う人ほど、多くの報酬が受け取れるのです。たくさん持つだけでは報酬がなかなかもらえないので、自然と多くの人がNEMを使うようになり、その結果通貨の流動性が保たれ、富の偏在を解消する事ができます。

Zaif

Zaifはテックビューロ株式会社が発行するトークンです。トークンは既存のブロックチェーンを使って発行されるもので、仮想通貨とほぼ同義のものと考えていただければ問題ありません。

現状、Zaifの使い道は、テックビューロ社が開催するICOへの参加費用ぐらいしかありませんが、将来使い道が増えたり、テックビューロが大きな会社になったりすれば、価格は上昇するはずです。テックビューロとしても自社の取引所であるZaifの利用者数や取引高は増やしたいでしょうし、将来価値を高めるための取り組みが行われる蓋然性があります。

PEPECASH

PEPECASHはアメリカで誕生した蛙のようなキャラクター「PEPE」をモチーフにした仮想通貨です。MONAは日本で誕生したキャラクター「モナー」をモチーフにした仮想通貨ですが、その海外版と考えていただければわかりやすいでしょう。

MONAとPEPECASHの大きな違いは使用用途です。MONAは一部の店舗で導入が進むなど、汎用性の高い仮想通貨として徐々に浸透してきているのに対して、PEPEは「レアぺぺ」というゲームのトレーディングカードを売買するために作られたものであり、それ以外の用途は現状ありません。そういった意味では、仮想通貨というよりはゲーム内通貨といったほうがいいかもしれません。

また、PEPECASHにはBurnというデフレを誘導する機能があります。Burnとは簡単に言えば、仮想通貨を適当なアドレスに送信することによって使用不能にし、実質的な流通数を減らす取り組みのことです。現時点でのPEPECASHの流通量はおよそ7億枚ほどでしたが、実はもともとは10億枚ありました。その内の3億枚がBurnされたので、今は7億枚しかないのです。

Burnは今後も続くので流通量はさらに減り、それにともなって価格が上昇する可能性があります(もちろんPEPECASHの実需があればですが)。

CMS

CMSはテックビューロが発行するトークンです。このトークンの意味を知るためには、同社のCOMSAというサービスについて把握する必要があります。次の見出しで詳しく説明しています。

中小企業でも資金を集められる「COMSA」の仕組み


COMSAはICOを効率的に行うためのプラットフォームです。ICOとは、企業などが仮想通貨を発行して資金を集める仕組みです。

上場前に株式を発行して資金を集めるIPOの仮想通貨バージョンと考えていただければだいたい間違いありません。仮想通貨の価格が上がれば、最初にICOで仮想通貨を買った投資家も利益を得られます。

ICOのメリットは、中小企業でも行えることです。IPOはある程度体力と知名度がある企業でなければそもそも成り立ちませんが、ICOにはそのようなハードルはありません。

しかし、ICOは新しい概念であるため、その正しいやり方を知っている企業は多くありません。やり方が分かっていても、効果的に宣伝できなければ資金は集められません。

このよくわからないICOのやり方を教えてくれるのがCOMSAです。企業がCOMSAに「ICOのやり方がわからないので教えてください」というと、COMSAは「こうすればできますよ」と教えてくれるのです(もちろん有償ですし、審査もあります)。

また、COMSAの知名度を活かした宣伝もしてもらえます。ICO終了後、その仮想通貨はZaifに上場されるので、投資家は安心してICOに参加できます。

前述のCMSはテックビューロが「COMSAを使うとこんな感じでICOができますよ」と知らせるために作った仮想通貨です。ICOでは110億円ほどの資金が集まり、世界で7番目に資金を集めたICOとして話題になりました。

Zaifの取引手数料

Zaifの取引手数料は仮想通貨によって異なりますが、最も代表的なビットコインの手数料は-0.05~-0.01%です。取引手数料がマイナスということは、つまり取引をするとその取引量に応じて手数料が受け取れるのです。

手数料で生計を立てているはずの仮想通貨取引所がそんなことをして大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、他のアルトコインや後述のコイン積立の取引手数料で十分生計を立てられているので、ビットコインの取引手数料はマイナスでも問題ないのです。

初心者でも気軽に始められる「コイン積立」

コイン積立は、毎月一定額を拠出して、少しずつ仮想通貨を買い増していくZaifだけのサービスです。事前に積立額を指定しておくと、その金額が毎月27日に自動で引き落とされ、翌月10日~翌々月9日にかけて、仮想通貨の買い付けを行っていく、という仕組みになっています。対象の仮想通貨は

  • BTC
  • ETH
  • MONA
  • NEM

の4種類です(今後増える可能性があります)。この4つに、毎月の拠出額を振り分けていきます。

例えばBTCだけ2万円ずつ積み立てることも可能ですし、4つの通貨にそれぞれ1000円ずつ積み立てることも可能です。積み立てた仮想通貨は取引所に蓄積され、いつでも自由に引き出せます。

このコイン積立の素晴らしいところは、ドルコスト平均法が自動的に適用されることによって、平均購入単価が下がることです。ドルコスト平均法とは、毎月、あるいは毎日一定の金額を拠出して積み立てていく手法です。

ドルコスト平均法に基づいて資産運用を行うと、積立の対象が高いときには少しだけ、安いときにはたくさん買うことになるので、自然と平均購入単価が下がっていくのです。一度拠出金額を決めてしまえば、後は自動的に事が進むので、投資に時間を割かれることもありません。

欠点は手数料がやや高いことです。コイン積立の手数料は毎月の拠出金額によって異なり、金額が少ないほど手数料の割合も高くなります。

積立金額 手数料
1千円~2千円 一律100円
3千円~9千円 3.5%
1万円~2万9千円 2.5%
3万円~4万9千円 2.0%
5万円以上 1.5%

積立金額が1000円だと、手数料が10%もかかってしまいます。コイン積立を行う場合は、それなりの金額を拠出した方が効率が良くなります。

Zaifとサーバーダウン


Zaifの数少ない、そして大きな欠点として取り上げられることが多いのが、サーバーダウンの頻度の高さです。サーバーダウン自体はどこの仮想通貨取引所でも起こり得る現象ですが、Zaifは特にその頻度が高いです。

例えば前述のCMSのICO後、CMSが上場された直後には、安く購入したCMSを売って利益を確定させたい投資家が多数殺到したことから、サーバーがダウンしたり、そこまでは行かずともなかなか注文が通らなかったりという事態が発生しました。

それでも以前と比べれば状況は良くなってきていますので、あまり過剰に心配する必要はないかと思いますが……。

まとめ

  • Zaifは最も歴史の長い国内仮想通貨取引所
  • 仮想通貨取扱数は15種類で、国内最多
  • 他の仮想通貨取引所では見られないトークンを多数取り扱っている
  • コイン積立は毎月一定額を積み立てていくサービス

Zaifはとりあえず口座開設しておいて損がない、優れた仮想通貨取引所です。仮想通貨の取引を始めようと考えている方は、まずはここで口座開設をしてみるといいでしょう。